秋の案山子祭り
マスター名:江口梨奈
シナリオ形態: ショート
EX
難易度: 普通
参加人数: 6人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2011/09/26 19:11



■オープニング本文

 その村には代々伝わる案山子があった。これを手にしたものは豊作を約束されるという。真偽は定かではなく、またどちらでもよい。つまりは縁起物なのだ、めでたいものを嫌いな者はいないだろう。
 さあしかし、村に田は幾十もあるが、案山子はひとつ。ならば順番にお行儀良く、案山子を使えばよい‥‥とよそ者は思うだろう。いやいや、ここはやはり、勝ち取ってこそだ。
 要するに、この村の住人は、祭り好きなのである。

「カンタンだ、3人1組で、大八車をひいて走ればいい。各家は1位になりそうな組に初穂を渡すから、それを落とさないように乗せておけ、大事な賭札代わりだからな、無くしたら誰が誰に賭けたか分からなくなる。村を1周回って、最後に車ごと神社の石段を上がって、てっぺんにある案山子の前に初穂を供えたやつが勝ちだ」
 祭りの説明を聞きながら、げえ、と唸っているのは、ひょろひょろで青ッ白い、ノスカという青年だ。彼は父親に強制的に参加させられてしまっていた。農家の息子らしからぬ貧弱さを心配した父親が、案山子の所有権はどうでもいいから、ここらで一発鍛えてもらえ、とノスカをこの荒っぽい祭りに出場させたのだ。
 そう、この祭りは荒っぽいのだ。ただ走るだけなら可愛いもので、対抗馬を蹴落とすためなら何でもありだ。車ごと体当たりしたり、走者に足をかけたりするのはもちろん、路傍の観戦者の中に協力者を仕込み、荷台に飛び乗らせたり輻(や)に棒を突き立てたり、とにかく足を引っ張るためには何でもする。時には、己が賭けた車を先頭に出させんために、観戦者が手を出すこともある。もちろん、全て反則ではない。これらも含めての、案山子祭りだ。終わる時には、あちこちに怪我人だらけだという。
「よお、ノスカ。おめぇも参加すンのか? 珍しいな」
 声を掛けたのは安土家の鏡右衛門だ。安土は、一族総出で参加し、その結束の堅さで何度も優勝をかっさらっている。
「まったく冗談じゃない、親父に無理矢理だよ。ビリ確定なのにな」
「気をつけろよ、興奮した連中は、先頭だろうがビリだろうが襲いかかってくるぞ」
 横で話を聞いていたゼゼンが笑う。彼のたくましい体を見て分かるとおり、ゼゼンもまた、毎年の優勝候補だ。なにせ大八車を1人で担いで石段を登れるという剛の者である。
 鏡右衛門とゼゼン、ほとんどの賭け初穂は、この二人の元に集まっている。ノスカはおそらく、空っぽの大八車を走らせることになるだろう、しかしそれでも、最後尾を走っているに違いない。

 さて、この案山子祭りと開拓者とにどういう関係があるかというと。
 ギルドにこんな依頼が出されたのだ。

『案山子祭り 協力者募集 詳しくは村長・松雨まで』

「いやあ、うちンとこの祭りも長いコトやっとりましてな、少々面白みが減っとりまして」
 ううん、と腕組みをして村長は続ける。
「車駆けをやっとんですが、毎年優勝者が同じで、こらぁ面白くない。ここらで一丁、倍率が大きく変動するような仕掛けを入れンとな。‥‥で、今年の参加者で、1位はまずありえん男がおるんやけどな」
 八百長の誘いか。そんな依頼を、開拓者は受けるだろうか。
「いやいや、あんたらが開拓者や、ってのはもちろんバラしてくれ。せやからな、開拓者が付いた青ビョウタンってのは、十分エエ勝負するんちゃうか、っちゅう期待やな」
 勝たんでもエエねん、停滞気味な祭りに喝を入れてくれりゃァな、と村長は頭を掻いた。



■参加者一覧
鈴木 透子(ia5664
13歳・女・陰
明王院 浄炎(ib0347
45歳・男・泰
御鏡 雫(ib3793
25歳・女・サ
リーゼロッテ・ヴェルト(ib5386
14歳・女・陰
魚座(ib7012
22歳・男・魔
翼雌 驟雨(ib7490
19歳・男・弓


■リプレイ本文

●ノスカ
 今日はあっちの田んぼ、明日はこっちの田んぼ‥‥この時期は収穫で忙しい。ノスカのようなヘロヘロの腕でも、猫よりはましなので手伝いに駆り出される。急がなければ、案山子祭りの日まで稲を残しておいては格好が悪い。ノスカは自分と似ていない荒くれの親戚連中に怒鳴られる毎日が続いていた。
 膝をがくがく震わせて家に帰り着くと、なにやら騒がしい。どうやら、来客があるようだ。
「よう、先にやってるぞ」
 ノスカの父親が、厳つい男と酒を飲み交わしていた。話が合っているようで、二人とも上機嫌だ。隣では獣人の女が肴をつついていて、これまた楽しそうだ。父親の知り合いか、と思って挨拶をすると、帰ってきた返事はこうだった。
「私が来たからには、怪我の心配なんてしなくていい」
「だ、そうだ、ノスカ。明日からは手伝いはいいから、この二人と稽古をしろよ」
「へ?」
 言っている意味が分からない。どういうことか聞き返そうとしたが、ちょうどその時、ドタドタけたたましい足音と共に、鏡右衛門とゼゼンが飛び込んできた。
「おい、ノスカ! おまえに開拓者が就いたって噂は本当か!?」
「へ? へ?」
「ああ、そうだ」
 厳つい男‥‥明王院 浄炎(ib0347)が、間抜け顔でおろおろしている青年に代わって答えた。
「あなた達も耳が早いね、どこで聞きつけてきたんだい?」
 獣人の女‥‥御鏡 雫(ib3793)が逆に聞き返したが、鏡右衛門は「とぼけるなよ」と笑った。
「あの銀色の狐男はあんたらの仲間だろう? 触れ回ってるぜ、『ノスカがすごい開拓者と組むらしい』ってね」
 翼雌 驟雨(ib7490)の事だ。村長の村雨の注文どおり、世間のノスカへの注目度を上げるのに成功しているようだ。
「私らは『すごい開拓者』か、光栄なことだな」
「ご謙遜」
 ゼゼンは、黙って杯を傾けている浄炎の方を向いた。自分と同じような体躯の大男に、期待するなという方が難しい。
「面白くなってきたぜ。手加減はしねえからな!」
 そう言い残して二人は出ていった。ノスカはようやく事態が飲み込めてきた。自分は、この二人と、案山子祭りに出ることが決められた、と。
「親父殿はノスカが心配なのだ」
 と、浄炎がささやいた。先に聞いていたとおり、目の前の青年は顔色が悪ければ肉付きも悪い。つい先刻も友人達にやいやい言われて、何も答えられなかったではないか。
「神は穢れを嫌う。『穢れ』とは『気枯れ』‥‥気迫も無く最初から諦めているような者に、神の加護はないぞ」
 そう言うと浄炎と雫は立ち上がり、ノスカの両腕をそれぞれが掴んで、早速特訓すべくずるずる表へ引き出した。

 さて、その頃神社では、鈴木 透子(ia5664)が、まだ祭りまで日もあるというのに何やら準備を始めていた。
「さあて、来い、来い‥‥みんなでおいで‥‥」 
 祭りの場となる石段を、米粒を撒き撒き登っていた。
 あるものを呼び集めるために。
 
●案山子祭り
 小さな村のささやかな祭りではあるが、この激しい車駆けは近隣の村でも話題らしく、祭り当日はあちこちから人が集まっていた。まもなく開始という頃には、道沿いに人垣が出来上がっている、その中に リーゼロッテ・ヴェルト(ib5386)と魚座(ib7012)、それに驟雨は紛れ込んでいた。
「ふふふ‥‥腕が鳴るわ♪」
 リーゼロッテは今日のために動きを控えていた。努めて目立たず、ひっそりと、誰にも気取られないようにしていたのだ。それは今も続いており、興奮する人垣の一部とうまく溶け込んでいる。
 魚座も同じく、傍目にはよそから来た見物客にしか見えない。車駆けの走路を追うようにうろうろしているのも、良い見物場所を探しているのだと誰もが思うだろう。
 逆に目立っていたのは驟雨だ。大穴のノスカに開拓者がついたという噂を流した張本人が、まったく無関係のはずはない。血の気の多い連中が、ぎらぎらした目つきで彼の一挙手一投足を睨んでいる。
「やあ、集まってるな」
 準備を整えた雫が、ずらりと並ぶ人垣に感嘆した。
 ここ開始地点には、すでに十数台の大八車が並んでいる。鏡右衛門やゼゼンの他、体力自慢の者、案山子を何としても欲しい者、単なるお祭り好き、と様々だ。
 ノスカの組は、浄炎が前を牽き、後ろをノスカと雫が押す作戦である。下馬評に大きく変動があったらしく、意外な量の初穂が積み上がっていた。それでも1番多いのは鏡右衛門率いる安土家で2番がゼゼン組と、例年どおりであるが。
 いよいよ開始だ。
 村長が赤い大きな旗を高々と上げると、辺りがしいんと静まりかえる。ごくりと唾を飲む音まで聞こえそうなほどの静寂。そこで旗が振り下ろされると、大八車はいっせいに駆けだした。うねりのような歓声の中を、がらがらと車輪の音を響かせて突っ切っていく。
「ひ‥‥ひいい‥‥」
 ノスカがその速さについて行けず、情けない声を上げて転んでしまった。浄炎も主将を置いて先に行くわけにはいかず、早々に足を止める。先頭集団はどんどん先へ行ってしまう。だが。
「ぎゃっ」
「うわっ」
「いててっ」
 突如、道をふさぐ石壁が現れた。勢いづいた大八車が急に止まれるはずもなく、どんがらぐしゃり、と次々にぶつかって倒れていく。
「あっはっは、やったやった♪」
 見事に罠にひっかかった様子を見て、魚座は手を叩いて大喜びした。こうもうまく行くとは。笑いが止まらない。
 ‥‥彼はもう少し、場所を考えるべきだった。殺気だった視線が魚座に集中する。
「‥‥‥‥アレー?」
 自分の賭け車を転ばせた男が高笑いをあげている、これが愉快なことがあろうか。じりじりと、魚座を取り囲む人垣が狭まっていく。
「‥‥もしかして、やり過ぎちゃったー‥‥?」
 顔がひきつり、代わりに冷や汗が落ちてくる。
「わ‥‥私‥‥知ーらないっと!」
「待たんかい、ワレェ!」
 逃げる魚座、追う見物人。早くも人垣は大混乱だ。魚座はさながら囮のように逃げ、残る開拓者たちへの注目は有り難いことに薄れ、ますます動きやすくなった。
 大八車に体当たりをくらった石壁は消え、遅れてやってきたノスカの組がなんと先頭に躍り出た。
「オラァ、さっさと立てらんかい!」
「降参したらタダじゃすまんぞ!!」
「あんな青ビョウタンに負けたら恥じゃぞ!!!」
 たかが壁に当たって倒れたぐらいで許されるほど甘くはない。怒声が飛び交い、さっさと走れと檄が飛ぶ。
 一番に体勢を立て直したのは、団結力が売りの安土一家だ。崩れた荷も手際よく積み直し、気合いを入れると、息のあったかけ声と共に足踏みをはじめた。
「そおーれ、いっち、に! いっち、に!」
 兄弟とはいえ、なんとピッタリ動くことか。一度の転倒など何の不利にもならぬと言いたげに、みるみる速度を上げてノスカとの距離を縮めていく。
 負けてなるものかと、ゼゼンも立ち上がり後を追う。虎が吠えるかのような雄叫びをあげ、乱暴ながらも勢いよく大八車を牽き走る。他の者も、徐々に勝負に戻りだした。

 ゼゼンの勢いはすさまじいもので、石に乗り上げようが轍にはまろうが衰えない。彼の大八車はこの程度で壊れるほどやわじゃない、祭り仕様に手を入れた大八車なのだ。車軸が軋もうが、車輪が土煙を吹き出そうが、お構いなくゼゼンは引きずり回す。
 その車を狙う目があった。驟雨の『鷹の目』だ。
 矢尻には覆いをしてある、射抜くことはないが、当たって平気ではないだろう。
 ゼゼンの足、車輪、後ろ二人の足、と続けて射る。
 命中!
 男達の足はもつれ、車輪も矢を噛み輻を折った。
 魚座の二の舞になるまいと、驟雨はすぐさまその場を去った。まだ後続に何組もいるのだ、彼らに追いつかれ、追い抜かれてはたまらない。
「ちっくしょおおおお!!」
 ゼゼンの悔しそうな声が聞こえてきた。

 先頭はノスカ組。しかし鏡右衛門もすぐ後ろに迫っている。
「行かせるかぁっ!!」
 人垣から男が飛び出し、ノスカ達に襲いかかる。安土家の男どもだ。前方にいる浄炎をまず押さえ込もうと体当たりをしかけてくる。
「ふんっ」
 『空気撃』で軽々と吹き飛ばしてやる。浄炎にとって、この程度は妨害にも何にもならない。
「ノスカも応戦していいんだぞ?」
 雫は、荷台に一緒に乗せている鍋のふたを指さした。敵の攻撃を鍋のふたで応酬するのは、かの剣豪も用いたという由緒正しき手法である。
「はっ、はいぃぃぃ‥‥」
 そうだ、こういう状況を見越して、夕べまで特訓を繰り返していたではないか。けれど、いざとなると思うように体が動いてくれない。ノスカは、右手に持った鍋のふたを、むちゃくちゃに振り回した。
 ぱっこーん、と綺麗な音がして、安土の男が白目をむいた。偶然であるが、いい角度で入ったらしい。
「やるじゃないか」
「へへ、へ‥‥」
 しかしこの隙に、鏡右衛門が前に出てしまった。
 先頭が入れ替わった。
 
 さすが何度も優勝をさらった安土一族だ。3人が揃った動きで、曲がり道も坂道も速度を落とすことなくどんどん走る。急ごしらえのノスカ組が真似できる動きではなかった。
 だが突然、それが乱れた。鏡右衛門がふらつきだしたかと思うと、コックリコックリとうなだれはじめ、ついに倒れ込んでしまった。後ろを押していた兄弟達はつんのめり、大八車は斜めに傾いて止まった。
「はあーい、ご苦労様。祭りが終わるまで寝てなさい」
 リーゼロッテの『アムルリープ』がきまったのだ。笑い出しそうになるのをぐっと堪える。まだまだ、気配は殺しておかなければならない。ほら、まだ後ろから、別の組が駆けてくるではないか。
 こっそりと放った式に『呪縛符』を命ず。後続の車も足を絡め取られ走れない。「誰の仕業だ」「こんちくしょう」と、見物人からヤジが飛ぶが、リーゼロッテは変わらずひっそりと、目立たぬように人垣に隠れ、そこを離れた。
 車駆けは、いよいよ神社の石段を残すのみとなった。

●決着
 石段の上には米粒が撒かれていた。
 それをつつく、スズメが数羽。今頃は田んぼやそこらの畦に落ち穂が残り、スズメにとっても恵みの秋である。石段の米も同様、悠々と味わっていた。
 その安寧を打ち破る地鳴りが響いた。大八車を担いで登る、重みのある足音だ。スズメは驚いて、バッと一斉に飛び立った。
「あ‥‥ほら、あの荷台には、おいしい穂がいっぱいありますよ‥‥」
 などと透子がスズメを呼び戻そうとするが、スズメはしょせんスズメ、あっさり逃げてそれきり戻ってこなかった。
 先頭は変わらず、ノスカ組。もう彼らの独走状態である。ノスカを荷台に乗せ、両脇をそれぞれ浄炎と雫が持ち上げているその姿は、さながら凱旋の御輿のようだった。この番狂わせに観客からは、諦めの混じった溜息が漏れている。
 と、下段が騒がしくなった。声は徐々に大きくなり、喝采へと変わっていく。
 ゼゼンだ!
 車輪の壊れた大八車を担いで、ここまで走ってきたのだ。
「せめて一矢‥‥」
 透子の式がスズメに化け、ゼゼンの担う初穂を食い荒らすべく立ち向かう。が、あっさり消えてなくなった。それほど彼の追い込みは激しかったのだ。
「ゼーゼーン! ゼーゼーン!!」
「ノースーカ! ノースーカ!!」
「ゼーゼーン!! ゼーゼーン!!!」
「ノースーカ!! ノースーカ!!!」
 どちらが勝つか分からない、どちらが勝ってもおかしくない。人々は二組の後を追って共に石段を駆け上り、最後の決着を己の目で見ようとした。
 頂上に立てられた案山子様、その御前に初穂を供えたのは‥‥。

 開始の時と同じ、赤い旗が振られる。
「連覇!! 去年に続いての勝利だ!!!」
 拍手が鳴りやまなかった。

●祭りの後
 雫と驟雨は、忙しそうに怪我人の治療にあたっている。乱暴な祭りではあるが、怪我は毎年のことなので、誰も大騒ぎはしておらず、むしろ勲章だ、と誇らしそうだ。
「ふうー、なかなかうまく行きませんでした」
 スズメ作戦の失敗した透子は残念そうだ。今頃になってスズメが戻ってきて、案山子に供えられた穂をついばんでいる。
「お疲れさま。ヒョロヒョロのもやし男かと思ってたけど、まあまあ根性あるじゃない」
 ぐったり疲れ切っているノスカを、リーゼロッテはねぎらってやった。担ぎ上げられていたとはいえ、最後は揺れる荷台の上で駆け穂を落とさないように、しっかりしがみついていたのだ。褒めてやってもいいだろう。
「来年も出るのか?」
「いや、もう勘弁してくれ‥‥」
 浄炎が尋ねると、ノスカは残った力で頭をぶんぶん振った。一朝一夕でそこまでの体力が作れなかったか。
「そんなこと言うなよ、来年は俺と組むか?」
 ゼゼンが言った。ノスカは少し嬉しそうだった。
「ハーイ、御神酒もらって来たよー。飲みねえ、飲みねえ♪」
 逃げ回っていた魚座は、ちゃっかり酒樽を確保して戻ってきた。
「あァん、あの石壁は痛かったぞ」
「ゴメンねー、コレ飲んで許してよ♪」
 鏡右衛門の升に、酒をついでやる。鏡右衛門はそれを一気に飲み干した。
「ちなみにその酒は『セイド』で痺れ薬に変えて‥‥」
「ぶっ!!!」
「変えてないよーん♪ エヘー、びっくりしたー?」
「‥‥こンの野郎!!」
 鏡右衛門はまだ追いかける体力が残っている。魚座はまたも逃げ回る。

 そうして、今年も無事に案山子祭りが終わるのだった。