【夢夜】天儀戦隊開拓者
マスター名:梵八
シナリオ形態: ショート
相棒
難易度: 普通
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2010/08/09 18:01



■オープニング本文

●プリンなう
 ここは洞窟の中、なのだろうか?
 なだらかな岩肌で囲まれた広い空間は、こんな場所にあるのが不釣合いな程豪華な調度品や怪しげな機械に電子設備で満ち溢れていた。
 さらには低い位置にうっすらと白い煙のようなものが漂い、怪しげな雰囲気を演出している。
「プリンうまいなう。もっともってくるなう」
 その空間の奥まった、やや段差がある場所から声がする。
 そこは薄い布で間切りがされており中にいる者の姿を見ることは出来ないが、玉座を思わせる豪華な椅子のシルエットと人影を見る事が出来る。そして玉座に至る道は真っ赤な絨毯がしかれており、一層厳かな何かを匂わせる。
 その絨毯に跪きながら、筋肉質の男が答える。
 いや、『筋肉質』では言葉が足りない。黒光りする肌はワセリンの輝きか、禍々しい光を全身から放つその男。
 顔にはもふらの面をして、他に身につけているものといったらやたらえぐいスーパービキニ(金色)のみ。
 その上これでもかと筋肉を誇示する男は、見た目に負けぬ大声で玉座に向かって叫ぶ。
「総統Mのお心のままに!!」
「行くのだ、『怪人マッスルもふら男』よ。プリンが世界征服の鍵を握るなう」
再び布の向こうより声が響く。はっきり言ってプリンが世界征服と結びつくとか意味がわからないが、マッスルもふら男にはその様な疑念を抱くことはないらしい。
「ブラックもふら団に栄光あれ!!」
 そう再び叫ぶとマッスルもふら男は踵を返し、力強い足取りで歩き出した。


「またトラックが襲われました」
 オペレーターはそう言うと、大画面に映し出された地図の赤い点を指す。
 今月に入って既に七件目。スーパーやらコンビニへ商品を運ぶトラックばかりが謎の集団に襲われ続けていた。そして、トラックを襲っても奪っていくのはプリンばかり。
「きっとこんなバカな事をするのは『ブラックもふら団』の仕業です」
  人件費や機材の事を考えると普通に買った方が全然安いし。ホント、意味分からないわ。
 オペレーターの不月 彩(フヅキ アヤ)はそう思いながら、新しく画面に表示された青い点を指して言う。
「そして、過去の襲撃から計算された次の襲撃予測がここになります」

 これ以上ブラックもふら団の悪事を見逃すわけには行かない。
 プリンとか正直どうでもいいけどそんな事いっては始まらない。
「というわけで皆さんには輸送トラックの護衛について貰います。開拓者ー(カイタクジャー)出動です!!」

※このシナリオはミッドナイトサマーシナリオです。実際のWTRPGの世界観に一切関係はありません


■参加者一覧
深山 千草(ia0889
28歳・女・志
嵩山 薫(ia1747
33歳・女・泰
磨魅 キスリング(ia9596
23歳・女・志
エルディン・バウアー(ib0066
28歳・男・魔
モハメド・アルハムディ(ib1210
18歳・男・吟
羊飼い(ib1762
13歳・女・陰
アリス・スプルーアンス(ib3054
15歳・女・吟
九条・亮(ib3142
16歳・女・泰


■リプレイ本文

●トラックを守れ!
 夏の日差しを照り返すアスファルト。焼け付く様な暑さの中でも平和を守るために正義の味方は戦わなければならないのだ。輸送トラックを守れ、天儀戦隊開拓者!

 広い道を走るトラックに先導するはトライクと、大型バイクの二台。
 磨魅 キスリング(ia9596)は前輪が一輪、後輪が二輪のトライクで道路を疾走する。もちろん日焼け止めは塗ってきたけれど多少の日焼けは覚悟しなければならないだろう。まったくもって正義の味方と言うのは辛い仕事だ。
 並んで走るはハーレーだが、これまた車輪が五輪で十字に組まれた、その名も『聖☆十字架号』。
そんな改造ハーレーにまたがるエルディン・バウアー(ib0066)はサングラスで決めたのはいいものの、その服装は真っ黒な神父服。見ているだけでも暑苦しいのだが、『女の子はプリンが好き⇒プリンを助ける⇒女の子に喜ばれる⇒そして』という希望の方程式が頭を満たしているためそんな事はどうでも良いらしい。

 トラックの後をにぴったり付いて走るのは、鋼の虎。まるで機械とも思えぬ動きで駆けている。なんか道路に無駄に負担がかかってる気がするけどそんな細かい事は気にしてはならない。
「天儀が俺にもっと輝けといっている!」
 九条・亮(ib3142)は機械仕掛けの虎を駆りながら叫ぶ。天儀が輝けと囁くなら、今年もマッドな夏を駆け抜けられるだろう。本当かどうかは太陽にでも聞いてくれ。
「この世に悪の栄えた例なし、というわけですし」
 トラックの上を優雅に翔る白い天馬は『荒くれ号』。これも下を走る虎と同じく機械仕掛けの天馬だ。
 踵に拍車を付け、薔薇を匂わす色合いのテンガロンハットのつばに手をかけるその身なりは宇宙時代の保安官とでもいったところか。深山 千草(ia0889)は空から護衛を続けていた。

 そしてメカアニマルらにやや遅れて、公道上に邪悪な存在が姿を現す。
「ママー!怖いよー!」
「だめ、アレは見ちゃダメよ!!」
 道行く親子連れに精神的トラウマを叩き込みながら、こけしが。巨大なこけしが音も無く地面を滑る様に進んでいく。
 泰拳士をモチーフに作られたとされるそれは、連続殺人鬼をも震え上がらせるだろう凶悪な人相で見る者を恐怖のどん底に叩き落していく。
 もちろんこけし、『スーパーデラックスたいけんし君(13号)』の中にいる嵩山 薫(ia1747)にも外の会話は耳に入る。
「正義の味方は辛いわね‥‥」
 軽くため息をつく薫を乗せて、こけしはなおも修羅の道を進むのだった。

●マッスルもふら男との邂逅
「コーナーは根性で曲がります!!」
 設計に致命的な欠陥があると言わざるを得ない改造バイクはコーナーの度に命がけだ。エルディンは気合と根性で 曲がり角を曲がると、その先には5台の軽トラックが走っているのが見えた。
 荷台にはぎっしりと黒の目出し帽をかぶった迷彩服の男達が満載されている。非常に暑苦しい。周りの空気が歪んで見える。
「ふはははは、このトラックはプリンを積んでいると見た!!」
 荷台にいる他の誰よりも体格の良い、ビキニ一丁の男が立ち上がり、トラックを指差し叫ぶ。
「そのプリンはこの『マッスルもふら男』がいただく!!」

 小麦色に輝く暑い胸板は男のかほり。鍛え上げられた筋肉はミラクル肉体美のハーモニー。
 黄金ビキニの煌きは、危険な夏を予感させるノワールセクシー。

「あんなの、いやーーーっ!!」
 千草には匂いたつ男のダンディズムの刺激が強すぎたのだろう、空で大きな悲鳴が上がる。その悲鳴は無線を通じて現場にいない仲間にも伝わる事になる。

 開拓者ー基地の屋上に一人立つ、可憐な少女。アリス・スプルーアンス(ib3054)は魔砲少女だ。仲間の危機に立ち向かうべく彼女は魔法を唱え出す。
「るーで‥はるとま‥う゛ぃっと‥‥!」
 アリスは色々と不都合のある魔法の言葉を唱えると、少女のシルエットが輝き出し、極彩色の光の帯が彼女を包むと何故か服が不思議な力で消え去って、突如現れたMe262メッサーシュミットが大空に向かって飛び立っていった。
 服が弾け飛ぶ必要はどこにあった!?
「下着じゃないから恥ずかしくないもん!」
 本人の言葉はともかく、純白の下着姿が眩いパイロットを乗せたメッサーシュミットは轟音を上げて大空を突き進むのだった。
 
 『困った』もふら男はトラックの荷台で立ったまま考えた。
 名乗りを上げたは良いものの、敵との火力が違いすぎた。人数は圧倒的にこちらの方が多いのだが‥‥。
 機関銃は撃ち込まれるわ、虎や馬からミサイルも飛んでくる上、 変なこけしからビームまで放たれる。こっちは軽トラなのにも関わらず、だ。正義の味方というのはどうしてこうも過激で恐ろしいのだろう。
「こっちに逃げるのですよぅ」
 そんな時、突如猛スピードで近づいた白いセダンから、ドギツイ化粧にケバケバな服装をした少女が顔を出す。いかにも女幹部風の格好をした羊飼い(ib1762)だ。どこでそんなシャドウの引き方を覚えたのだろう。
「誰だか知らんがこれはチャンス!今日の所はこれまでにしておいてやろう!!」
 もふら男達のトラックは羊飼いの車に導かれる羊の様に、ハンドルを切った。

「これで行く手を塞ぐ事ができます、インシャッラー」
 黒地に黄色いラインの走る作業服を着た中東風の男、モハメド・アルハムディ(ib1210)が各種重機を背に呟く。工事中とかかれた看板が道を塞ぎ、誘導灯を握った人形が規則正しく右手を振っている。もっともこんな採石場のような場所に人がそうそう訪れるとは思えないが。
「ビルムナーサバ、それにしても、暑いですね」
 そろそろ仲間がここまで追い込んでくるはずだが、こんな炎天下の中ただ待つというのは辛い事だ。動かずにいても汗が流れる。モハメドは首にかけたタオルで汗を拭う。実のところ暑いのは他にも理由があるのだが‥‥。

●可哀想な戦闘員達
 気が付いた時にはいつの間にか白いセダンはいなかった。そして目の前に広がる通行止めの風景。
「なにぃ!行き止まりだとぉ!!まさかこれは罠か!」
「トァブアン、もちろん、罠ですよ」
 相変わらず元気に叫ぶもふら男達に突如、黒い粘り気のある液状物が振りかけられる。容赦なく降り注ぐそれは釜で茹でられていた液状のアスファルト。良い子の皆や大きなお友達でも絶対に真似してはいけない。開拓者ーと怪人達は特別な訓練を積んでいるから許されるのだ。
「熱っ!臭っ!取れない!!」
 不幸の三重唱に喘ぐ戦闘員達。

 そんなやり取りをしている間に追ってきた開拓者ー達が姿を現す。
「おのれ!貴様らは何者だ!!」
「問われて名乗るもおこがましいが、応えてやるのが世の情けッ」
 いつの間にそこにいたのか切り立った崖の上から口上を述べる羊飼い。
「天儀戦隊開拓者!剣!斬!!」
 亮が仁王立ちで声高らかに叫ぶ。ビシッと伸びた指先は真っ直ぐにもふら男を指していた。
「おのれぃ、こうなっては仕方ない。かかれ者ども!」
 もふら男の掛け声とともに戦闘員達が勢い良く軽トラより飛び出す。そして、その時明らかになった事実があった。それは、戦闘員が全員『下半身が褌一丁』ということだ。
「いやーっ!!」
 千種がまたも悲鳴を上げる。その様子を見てもふら男は言う。
「目出し帽に迷彩服、それにもふんどし。機能性と季節感を備えたわが軍の制服に抜かりはない」
「恐ろしい相手ですわね‥‥」
 予想外の精神攻撃に驚く磨魅。しかし、そんな事で引き下がるわけにはいかない。
「さぁッ皆様ッこっちも変身するのですよぅ」
 引き続き崖の上から大声を上げる羊飼い。しかし本人はそこから飛び降りたりするつもりはないらしい。

「開拓大我(カイタクタイガー)!参上!!」
 『装着』と亮が言うも間もなく、亮は虎模様のコンバットスーツに包まれていた。その瞬間、何故か背後でカラフルな煙の爆発が起きるが、これらは宝珠と特殊合金と科学力と謎のテクノロジーが成せる奇跡だ。
「うぉぉぉっ!」
 亮は雄叫びを上げて、戦闘員の集団に真正面から突っ込んで行く。
 戦闘員も応戦をするのだが、猛烈な馬力の亮にはまるで相手にならず蹴散らされていくばかり。
「我が名は磨魅キスリング、悪断つ義の刃なり!」
 磨魅もいつの間にかメカニカルな鎧を纏いながら刀を振るっていた。
「つまらないものを斬ってしまいましたわ」
 風に漂う、謎の布。何故かそこには股間を両手で隠す戦闘員達の姿があった。

「世界を神の愛で満たすため、開拓者ー・ブラック参上!」
 エルディンは掌に雷を溜めて必殺技を構える。しかし、この必殺技には致命的な弱点が存在していた。
「神の裁きをくらいなさい!エクセレント・ゴッドサンダー・スペチャ‥‥」
 名前が長すぎるのだ。正式名称を言い切れることは難しく、いつも中途半端な形で雷光が走るのがお約束だ。しかしそれでも戦闘員達はバタバタ倒れていく。台詞は所詮で台詞に過ぎないという事だ。
「これが開拓者ーの力なのですよぅ」
 あくまで観客に徹するのか、開拓者ー・ウールホワイト(50%)となった羊飼いが誇らしげに胸を張る。

「うわあぁぁ、ロードローラーだぁあ!」
「ラ、違います、フィニッシャーです」
 呼び名はどちらにせよ時速150Kmの迫力はただ事ではない。軽トラックを弾き飛ばしてなおも暴走するモハメドのフィニッシャー。
 そんな中突如として現れる巨大なプリン。爆走する重機とそびえ立つプリン。そして褌。地獄絵図は今、新しい時代を模索しているのだろうか。
「さ、皆さんの大好きなプリンよ、召し上がれ」
 千草はなるべく戦闘員を見ないようにしながら銃を撃つ。仰々しい大型の銃から放たれるのはプリン。ほぼでたらめに撃たれるプリンなのだが、宇宙のスーパーテクノロジーが敵を自動追尾するため戦闘員達を次々とプリンまみれに変えていく。
「そんな卑怯な設定が、あばば!」
「近寄らないで!!」
 抗議虚しく一際巨大なプリンに押しつぶされる戦闘員だった。

 泰拳士の名前は薫。(中略)でも、ただひとつ違っていたのは奥様は魔法少女(三十路、子持ち)だったのです!
「女の子はね、いつまでたっても魔法少女なの」
「ハッ魔法少女じゃなくて、魔法バbぶああだあおけ!!」
 これは不注意な発言をしたとある戦闘員の最後の言葉だった。
「こんなの魔法じゃねえ!」
「いいえ、魔法よ?」
 真っ赤に燃える薫の拳に打ちのめされる戦闘員。常識では有り得ない軌道で空を舞う彼らをみれば、最早魔法といっても過言ではないのではないだろうか。

「魔砲少女りりかる☆ありす参上!!」
 体に似合わぬ無骨な対戦車砲の上できらっ☆ミと右手を顔に添えてポーズを決めるアリス。せっかくポーズを決めても注目が集まるのは縦に揺れる大きな胸。
「なんという破廉恥な!!」
「「「お前が言うな!!」」」
 もふら男の指摘にすかさずツッコミをいれる開拓者ー。
「俺のはポージングトランクスだ!」
「そういう事が問題じゃないのよ!!」
 戦闘員をぶちのめしながら薫が怒鳴る。
「それはともかく、37mm対戦車砲の威力見せてあげますっ!」
 身長よりも長い砲身が揺れて、砲の反動でアリスの大きなそれもまた揺れる。
「やめろ、行くんじゃない!」
「そこにおっぱいがあるのに黙っていられるか!!」
 危険とわかっていてもそこにそれがあるならば、若い我らは行かねばならぬ!と近づく戦闘員達を屠る対戦車砲。
「戦争は恐ろしいものなのですッ」
 俄かに戦場と化した風景を眼下に、羊飼いは冷静に言い放つのだった。

●お約束の巨大ロボ
「コスモプリンブラスター!」
「マジカル絶破昇竜脚!」
「覚悟なさい!!はぁぁぁぁっ!」
「エクセレント・ゴッ‥ダー!!」
「ジャハンナム、地獄の業火を味わうのです」
「が〜んばれ〜」
「これがアリスの全力全壊ですっ!」
「タイガークラッシュ!」

 もふら男は開拓者ーの攻撃を立て続けに受け、膝から崩れ落ちた。これで済むのが不思議なくらいだが、持ち前の頑丈さで何とか持ちこたえたのだろう。
 しかし、瀕死状態でピクピク動いているもふら男の頭上に突如暗雲が現れて辺り一体を薄暗い世界へと誘う。
「あれは!?」
 磨魅が暗闇に包まれた空を指差すとそこには大きな目玉が一つ、開拓者ー達を見下ろしていた。
 深淵の闇より覗く巨大な目。そのまなざしはただ一点を強く見つめていた。
 大空の暗黒に対峙するかのような、白い希望。大きな大きな夢と希望の柔らかさと質量を持ったそれを。
「し、下着じゃないからっ‥!」
 アリスはその邪悪な視線に気付くと流石に身構える。
 ていうか闇目玉先生、早く仕事してくださいよ。
 そして渋々と闇目玉は視線をもふら男を向けると、汚いものを見るように露骨に嫌そうな感じで怪光線を照射する。するとみるみるうちにもふら男が巨大化するではないか。おぞましい見た目がそのままスケールアップ。
「あまりにも酷すぎます!!」
 千草は今日何度目の悲鳴だろうか、今までで一番大きな悲鳴を上げるのだった。

「こっちも合体です!!」
 エルディンが皆に呼びかけると、各人それぞれの動作で自分の乗機に命令を送る。
「ぇ、乗物合体するの?おじぃちゃぁぁんッ」
 強制排出される初老の男性がパラシュートで漂っている。
 こけしが大空に飛び立つと、それに引き寄せられるように色々雑多な物が合体していく。何やら重機で穴を開けたり、無理やり圧縮したりして、再現性不可能な合体をしているようだが気にしない。
 そうしている間にも合体は続き、最後に虎が変形して頭部を形成すると素材が素材なのに巨大ロボットが完成していた。ロボットの胸元より光が伸びて、吸い込まれる開拓者ー。全員が席に着くとそろってポーズを決めて叫ぶ!
「「「開拓ロボ、グランド天儀、発進!!」」」

 組み合う巨大もふら男とグランド天儀。最初からこうすれば話は早いのではないかと思うが、それは言ってはいけないお約束。しかし互角の戦いとはいえ、ご都合上、次第に開拓者ーが優勢になってくる。
「カグラビームで終わりよ!」
 薫がスイッチを押すとグランド天儀の口が輝き出して、大口径のビームを放つ。ビームの直撃を受けたもふら男は会えなく大爆発を起して最後を遂げた。
「これでプリンの平和を守れました‥」
 そう、開拓者ーの活躍によって平和は守られたのだ。

「やっぱりプリンは美味しいよね!」
 亮はプリンを食べながら窓の外を眺める。モハメドが戦闘員達を働かせて道路の補修工事を行っているのが見える。
「これは、ワージブ、義務、なのです」
 一方エルディンはプリンを守ったものの、女性のハートはゲットできなかったようで遠くの空を見つめていた。
 例え今日が辛くても、明日の平和を守るため、戦え、開拓者ー!