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■オープニング本文 ここは魔の森からは遠い、理穴の西の村。少し前、アヤカシに襲わる災難を被った。 開拓者の活躍でアヤカシは退治され、今は子供たちの笑い声を取り戻している。 問題は、アヤカシに荒らされた田畑。畑はどうにか開墾し、種まきもできた 「今年もやろうぞ、どろんこ祭を。神様に捧げる祭りじゃ!」 村長の号令のもと、祭りの準備は進む。奉納に使う、苗の育成も順調だった。 「村長。石拾いは終わったけれど、田んぼが多すぎて‥‥」 「太助、泣きごとを言うでない!」 「子供たちの遊ぶ泥合戦は良いとして、しろかき競争に、田植え奉納‥‥。祭りはいいが、梅雨に間に合うのか?」 「喜兵衛の言うとおりだ」 人手が足りない。苗に必要な雨降りの時期まで、あとわずかと言うのに。。 「うーむ。最初から、やり直しじゃからのう‥‥」 うなる村長は、天を仰ぐ。あの日、開拓者の龍が舞っていた大空を。 「開拓者のお兄さんやお姉さんたち、また来るの!?」 「わー、なにして遊ぼう♪」 助っ人を呼ぶと、決まった日。子供たちは、大はしゃぎだった。 「遊びに来るんじゃなくて、祭りの手伝いに‥‥」 「お祭り? お父さんと、しろかき競争?」 「姉ちゃんみたいに早乙女になって、苗植えだよ!」 「僕らと一緒に、泥合戦してくれないかな?」 「きっと、また龍に乗せてくれるね♪」 「お馬さんも居たよ? 今度はあの子と遊びたいな」 大人の声は、もう届かない。子供たちは、遊びの王国の住人だった。 『神様に奉納するどろんこ祭りと、田植えの手伝いをお願いします。 子供たちの遊び相手として、相棒を連れてきてくれても構いません』 ギルドに依頼が張り出される。「遊び相手」の一文に、大人たちが根負けした様子がうかがえた。 |
■参加者一覧
悪来 ユガ(ia1076)
25歳・女・サ
朱鳳院 龍影(ib3148)
25歳・女・弓
杉野 九寿重(ib3226)
16歳・女・志
禾室(ib3232)
13歳・女・シ
フランヴェル・ギーベリ(ib5897)
20歳・女・サ
サフィラ=E=S(ib6615)
23歳・女・ジ
ヘルゥ・アル=マリキ(ib6684)
13歳・女・砂
鬼貫 バチカ(ib6956)
65歳・女・サ |
■リプレイ本文 ● 「初めての依頼で、ボクが仲間と共に守った村‥‥」 小鬼の群れと死のロンドを踊ったのは、昨日の事のようだった。感慨深げにフランヴェル・ギーベリ(ib5897)は、見渡す。 耕された畑には、青葉を伸ばす作物。水に満つ田んぼには、太陽の光を受け、きらめくさざ波が漂った。 「五月晴れの、この季節ともなれば、田植えの頃合なのでして。父様の田舎も、そういう頃合でしたね‥‥」 田んぼを見ていると、故郷を思い出す。杉野 九寿重(ib3226)は、北面の北境付近に想い馳せる。 「あ、お姉ちゃんだ! また来てくれたの?」 「やあ、再び訪れる事が出来て、本当に嬉しいよ! ほら、LOも喜んでいる」 「わー、龍だ!」 見覚えのある子供たちに、フランヴェルは笑顔を返す。指差す先には、黒曜石のような甲龍の姿。 平原から、器用に歩いて寄ってきた。首を降ろし、小さく眠たげな眼を瞬かせて、ご挨拶。子供たちに取り囲まれ、もみくちゃにされた。 「‥‥まだこういう方面で相棒を扱うのは、早いと思いましたが。青龍もつれてくれば、良かったかもしれませんね」 「青龍? 天儀には、そんな龍もいるの?」 聞き慣れぬ言葉に、エルフ耳が反応した。開拓者になるまで、アル=シャムス大陸を出た事が無い、サフィラ=E=S(ib6615)。他の儀に関する知識は、皆無である。 「駿龍ですね。連れて行くのが凝々しいので、置いてきました。青龍は名前で、私のあだ名とおそろいです」 嬉しそうに、九寿重の犬耳が動いた。 「そうなんだ。あたしもKebakaranを置いてきたよ! あの龍と同じ、漆黒の炎龍ね♪」 右眼に大きな傷跡のある相棒を、置いてきたことは後悔していない。サフィラすら、なかなか乗せてくれなかったのだから。 「私の相棒も、留守番さ。広場に降りられる大型の相棒は、二体分みたいだからねぇ」 龍と遊ぶ子供たちを見ながら、鬼貫 バチカ(ib6956)は軽く目を細める。子に恵まれず、子供嫌いだったのは過去の話。子等の元気な姿を見る事で、寿命も延びよう。 「タツ公にゃ悪かったが、甲龍じゃ、しかたないさね」 甲龍は、重厚な体躯が多い。なぜだろう。大きなバチカを見ると、妙に納得してしまう。 「我が誇るべき、ブレイズヴァーミリオンも、今回は出番がないのう」 胸を支えるように腕組みする、朱鳳院 龍影(ib3148)。赤や朱色などの暖色をした相棒を、思い浮かべる。 「どんな子だい?」 「泰の伝説にある龍をイメージした、滑空艇じゃな」 「あの文字、こうだっけ?」 「龍覇じゃ」 バチカが尋ねると、思わぬ答え。龍影と同じ小隊、空賊団『夢の翼』のサフィラは、良く分からぬものを書く。機体の横に書かれた文字を、龍影は再現した。 「早乙女の衣装を着る方は、こちらに集合して下さい」 「かしこまった格好なんてのは、性分じゃねェ」 村娘と視線が合った悪来 ユガ(ia1076)は、苦笑を浮かべた。手で断りの合図。 神事に顔を出すなんて、自分に似合わないのは承知済み。しかし、復興の為の活気付づけなら、喜んで手伝おう。 「うむ、サオトメの衣装じゃな」 「わしも、早乙女の衣装を体験してみたいのじゃ」 満足そうに獅子耳が動く、ヘルゥ・アル=マリキ(ib6684)。呼び掛けに、禾室(ib3232)の狸耳もはしゃぐ。 「はははー、天儀にきてからタウエは2回目じゃ! 何でも聞くがよいぞ」 「しっぽは、大丈夫じゃろうか?」 稲の国の早乙女、ヘルゥは、胸をそらし高笑い。尋ねる禾室の、フカフカの狸しっぽがゆれた。 「‥‥た、たうえますたーを舐めるでない。姉ぇ、一緒にサオトメにならぬか?」 「いえ、特に希望は‥‥」 「わしらと、一緒に着るんじゃろ?」 問いかけに答えず、犬耳の九寿重を誘うヘルゥ。断りかけた九寿重の鬼頭の外套服を、禾室は一生懸命、握りしめる。 言外に「お願い、手伝って」と懇願する、青と緑の視線。 「‥‥分かりました。行きましょうね」 五人姉妹弟の筆頭は、根負けした。二人の背を押す、九寿重。獣耳たちは、案内された家屋に入る。 「ボクも、着替えなくてはいけないからね」 三人を追い掛ける、フランヴェル。いろんな意味で、幼い少女が大好きだった。堂々と同じ部屋に入れるのは、同性の特権。 着替え中の娘たち。 「姉ぇの服は、不思議じゃな」 無事に早乙女になったヘルゥは、見上げる。視線の先は、黒猫耳のカチューシャを着けた、フランヴェル。紺色の旧式ワンピースの水着には、黒猫しっぽ付き。 「誰を、うらんでるんじゃ?」 「ボクの名前だよ。ほら、ふらんべる」 水着の胸元に縫い付けられた、「うらんべる」と書かれた白い布。指差す禾室は、首をひねる。 「文字が、少し違うようですね」 冷静に観察した九寿重が、ちょっと手直し。無事に「ふらんべる」に修正された。 ● 「わはは、わしは狸型アヤカシ・カムーロじゃー! おぬしらを、泥んこ塗れにしてくれようぞー!」 ほわほわした癖っ毛を、髪留「向日葵」で留めた禾室。子供が大好きな、稲穂色の甲龍の背で、仁王立ちになり叫ぶ。 「同じく、バチバさ。悪い子は、泥の中に引きずりこんじまうよ」 バチカの六尺半のでかい身長は、子供たちを見下ろした。龍の爪をイメージした、龍のピアスが怖さを添える。 「神無き堂に居座る、鬼女のユガ。鬼丸ともども、アヤカシに助太刀するぜ!」 頭に巻いた鬼咲の鉢金に、小枝を二本させば、鬼女の角の完成。他人には常に牙を見せる、忍犬の鬼丸を従え、ユガも吼えた。 悪役の登場に、拍手で喜ぶ子供たち。構わず悪役たちは、次々と泥団子を投げ始めた。 「こら、止めまえ!」 矢盾の影にヘルゥを隠し、守りに徹するフランヴェル。鼻息荒く、小さな女の子と密接している訳ではない。 民を守るのは、貴族の使命。特に小さな女の子を! 「よーし! 張り切って、泥まみれにするよーっ!!」 「遊びとはいえ、勝ちたいからのう」 龍影自慢の爆乳とムッチムチの尻に、色艶あふれるサフィラの身体は目立つ。 泥団子を避けつつ、龍影は機を狙う。泥合戦の前に投げた、賽子は数字の一を出した。きっと一位になれる。 泥団子が、途絶えた。作り置きがなくなったらしい。 「ここであったが百年目、我らの正義の泥だまを食らうのじゃ! 第一陣っ」 戦陣をしかけるヘルゥ。突撃合図に、狼煙銃をぶっ放す。 「出遅れては、ならんのじゃ!」 「これぞ、ボクの求めている光景だよ」 紐が結ばれた矢盾に、乗り込んだヘルゥ。頭の手ぬぐいを手に持ち、御者気分でなんども振り下ろす。 恍惚表情のフランヴェルは、なかなか動かない。小さな女の子に鞭打たれて、喜んだりしている訳ではない。きっと。 「負けてはおれんのじゃ、笹錦!」 禾室の指示に、龍は大きく田んぼを蹴り飛ばした。 「こちらも容赦なく、泥団子を投げ飛ばすよ」 「そら、ジャリ共どォしたァ!」 年甲斐もなく、バチカも高揚している。童心に還って、負けじと泥団子をなげた。 泥団子を作るなんて、もどかしい。ユガは泥をすくうと、引っかける。 「頑張って下さい」 あぜ道から、歓声を挙げて応援する、九寿重。大きく飛び散る、泥の気配。横に逃げる。 「これがアル=カマル仕込みの玉じゃっ!」 ヘルゥの投げた泥団子。飛んでいった先には、サフィラがいた。 「あーっ! やったなぁーっ!!」 後ろからの泥玉で、サフィラの衣装がどろんこに。振り返ると、両手を広げ、突撃開始。銀の指輪をはめた手が、だれ彼問わずタックルした。 「あ‥‥」 困ったように、九寿重の犬耳が伏せられる。 「ボクじゃない」 勘違いによる、とばっちり。フランヴェルは、黒猫から、泥ネズミへ。 「何をするんじゃ!」 押し倒おされた龍影も、龍翼から田んぼに着水。五月晴れの空が、見えた。 「くっ、‥‥不覚じゃ!」 賽子の一は、一撃終了の一だったか。龍王たるものが負けるなど‥‥悔しい。 「精一杯、ボクの出来る事をしたよ‥‥」 涎垂らして、小さな女の子と遊んだフランヴェル。明後日の方向へ旅立つ。 「えへへっ♪ 泥んこまみれだねっ♪ ミッション、こんぷりーとっ♪」 三人とも、泥でべちょべちょ。自分の身体を使って、思いっきり楽しんだサフィラの勝ち。 ● 「ふっ、誠に見事なり。 わしらをここまで泥まみれにする、強き子のいる里だったとは」 どろまみれの龍が倒れた。田んぼに放り出された禾室は、よろよろと立ち上がる。 「我らの勝利じゃ!」 勝ちどきをあげるヘルゥ。元気のある場所にこそ、幸福はやってくるもの。 「まだ、終っちゃいないぜ」 ユガは、禾室を抱えた。そこらに居た、馬の背にまたがり、しろかき競争の方へ逃走開始。 「ラエドを返すのじゃ!」 霊騎をさらわれた、ヘルゥ。走りだすが、転んでしまった。 青毛の相棒は、砂の海を走り回ってきた上に、子供好き。禾室を乗せて、さっそうと駆けていく。 「鬼退治ですね。ここは、私の出番でしょう」 ヘルゥを助けおこし、九寿重は断言する。自信ありげに、犬耳がピンと立った。 「一緒に、行きますね?」 見下ろした先には、おいてけぼりのユガの忍犬。九寿重に向かって、雄々しく吠えた。 お犬様は、鬼退治に欠かせない、おとも。 ヘルゥの姿が、大きな影に隠れる。見上げると、バチカが覗き込んでいた。 「おやおや、さっきの威勢はどこだい?」 「もうしないのじゃ!」 怒られたように、逃げだすヘルゥ。簡単に捕まった。 バチカは、悪党から引退した経歴持ち。何かを察したヘルゥは、反省の言葉を口にする。 「冗談だよ、面白い子さね。よーし、私と一緒に応援するかい?」 「ばぁと行くのじゃ!」 バチカは豪快に笑い飛ばし、ヘルゥを肩車した。昔の所業を、一々腐っていては、余計なシワが増える。だが、笑いシワなら望むところ。 「わしは、もふら様をお借りしたいのじゃ。」 「もふらは、操った事がねぇ」 「もふら様が良いのじゃ! ‥‥もふりたいだけでは、ないのじゃ。たぶん」 飛び入り参加のしろかき競争で、禾室は主張。ユガは、嫌そうな顔になる。 「お前も、しろかきするのか? ‥‥こいつでいいか」 物珍しそうに、馬鍬(まぐわ)に頭をぶつける霊騎。ユガは背を叩いて、即決した。牛や馬同様に、龍の要領で操れるだろう。 「見つけましたよ!」 九寿重が走り込む。並走する忍犬も、吼えたてた。 「追い付かれたのじゃ」 「この裏切り者!」 禾室は田んぼに、飛び込む。ユガは相棒に怒鳴りつけ、馬鍬をつけて貰った霊騎を引っ張った。 「しろかき、できますか?」 任せろと言いたげに、力強く振られる犬しっぽ。手早く馬鍬を取り付け、九寿重は後を追う。 しろかきの先頭は、荒代(あらじろ)。 「楽しいのじゃ♪」 「そっちじゃねぇ、右だ。行き過ぎだろ!」 禾室を背に乗せ、悠々と進む霊騎。馬力に負け、半ば引きずられるように、ユガが行く。 「美味しいご飯の為なのじゃ、一つ頑張ってはくれぬかのぅ?」 美味しい料理は、世界を幸せに出来る。おむすびを思い浮かべ、禾室の狸耳がぴこぽこ動いた。 「だから、真っ直ぐ行けー!」 上手く行かず、苛立ちを見せるユガ。不器用ながらも、事態を打開しようと、やっきだった。 後を追うように、中代(なかじろ)。 「進んでいく田んぼを睥睨して、大方の道筋を確認です」 手順そのものは、田舎で経験済みの九寿重。順調に、距離を詰めていた。 「進む際には力強く踏みしめながらも、滑る事も想定し、慌てない様に。ですね」 忍犬に声をかけるのも忘れない。犬耳同士、呼吸が合う。一糸の乱れもなかった。 最後は人の手で行う、植代(うえじろ)。 「この道具は、なんて言うんだい?」 「柄振(えぶり)‥‥じゃったかのう」 ジルベリア育ちには、天儀の道具が珍しい。フランヴェルは、色々尋ねてまわった。 元は天儀の山奥に、一族で住んでいた神威人。龍影は、遠い記憶を手繰り寄せる。 二人は、のんきに柄振押し(えぶりおし)を行いながら、犬耳を追いかけっこ。 田植えの奉納の中に、交じる人影。 「ふれっ♪ ふれっ♪ けーきよく、思いっきりっ♪」 サフィラはアル=カマルの踊りを踊る。より魅惑的に、より倒錯的なものに。 ‥‥張り切りすぎて、精霊の力が発動していた。 「楽しくて素敵な踊りじゃ♪」 以前、教わった早乙女踊りとは、また一味違う。楽しみつつ、マジメに頑張るヘルゥ。 故郷の砂漠の生活で、食料の大切さは知っている。 「六尺半を超える老体にゃ、腰を曲げた作業は、ちと辛いやね」 ため息をつき、お茶をすするバチカ。元早乙女達と、世間話に興じていた。 「あ、田植えが始まったのじゃ」 「おわっ」 禾室の声に反応して、霊騎は足を止める。急停止に足元がすべった。ユガ、泥の中に顔面ダイブ。 「追いつきましたよ!」 九寿重の強い口調が、すぐ側からする。ユガの上に飛び乗り、忍犬は遠吠えをあげた。 田植え奉納に、飛び入り参加。早乙女も、普段着も、水着も、混ざって大混乱。 「えと、こうやって刺せばいいのかなっ?」 村人に教えてもらいながら、サフィラは初体験。力みすぎて、苗が深く刺さる。細かいことは、気にしてはいけない。 「たうえますたーに、任せるのじゃ! ‥‥誰か助けて、欲しいのじゃ」 大きく一歩を踏み出すヘルゥ、右足が埋まった。逃げるはずの左足も、泥の中。涙目で、訴える。 「田植えは、経験済みです。無理な姿勢からも、身体を結構鍛えられるので」 教えようとする村人を、丁重に断る、九寿重。だんだん無言になり、夢中で植えて行く。負けず嫌いが、ひょっこりと顔をだした。 「大きく立派に、美味しく育つんじゃぞー」 食に対する、探究心が強い禾室。丁寧に稲を植えていく。未来の大事なお米には、きっと豊かな実りがもたらさるはず。 「私のように、大きく育ってほしいものじゃの」 実りがつくように願う、龍影。借りた着物の下には、きつく巻かれたさらし。どこが大きいとかは、あえて言わない。 「小さい手で植えた苗が、大きく育つ。親達にしたって、それ以上の喜びはないだろう?」 植えられた苗に、目を細めるバチカ。新しく生まれた子等を、無下にする訳はない。生むが生業の、豊穣の神様への神事だ。 「ジャリ共の楽しそうな顔と、復興への活気づけ。考えりゃ、神様云々も悪かァねぇな」 迷える民には神が要る、苦難の民には祭りが要る。何となく分かる気がする、ユガ。旨い米が出来たら、必ず貰いに来よう。 「苗を倒さないように、ため池に移動しよう。水浴びさ!」 奥の池で滑り台になり、子供たちと遊ぶ相棒。指差すフランヴェルも、仲間も泥だらけ。夕陽に照らされる頬は、赤く染まっている。 賑やかに池に移動する、娘たち。‥‥元も含むが、ご愛敬。 覗き見しようとする不埒な輩には、田植え以上の苦難が待っている。 |