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■オープニング本文 朱藩の首都、安州。 海岸線に面するこの街には飛空船の駐屯基地がある。 開国と同時期に飛空船駐屯地が建設された事により、国外との往来が爆発的に増えた。それはまだ留まる事を知らず、日々多くの旅人が安州を訪れる。 そんな安州に、一階が飯処、二階が宿屋になっている『満腹屋』はあった。 まだ夜が明けぬ朱藩安州の満腹屋の戸板が叩かれる。 安州城から来訪した使い番は家長の智塚義徳に国王・興志宗末からの親書と重い皮袋を手渡した。 「事情についてはそちらに書かれてあるから目を通してもらえるか。それと本日十二時までに希望の三名が飛空船基地に赴くことを王は希望している。以上、確かに伝えたぞ」 使い番は一方的に話して姿を消す。 呆然とする義徳の身体を隣りにいた妻の南が揺らした。我に返った義徳は急いで親書の巻物を紐解く。 親書は智塚光奈、智塚鏡子、銀政の力を借りたいとの内容。三名は世間で評判の満腹屋飯処の料理人と記されてあった。 朱藩が極秘裏に開発した食料配給用・大型飛空船『安穏』が本日十三時、魔の森の拡大で混乱中の理穴へと飛び立つ。 船体そのものは完成しているものの、料理人たる板前が絶対的に不足しているらしい。一時的に板場を任せたいとの内容であった。 「‥‥‥‥雇っている銀政は板前といってよいかも知れないが、うちの娘二人はただの給仕なのだが‥‥‥‥。これは間違いなのでは?」 「そうはいっても、興志宗末様の花押が描かれた親書ですし‥‥」 義徳と南は悩んだ末、渦中の三名を起こし集めた。 「王様、よくそぉ〜すぅたこ焼きを買いにくるのですよ」 「わたくしはお好み焼きを注文されてお出しした覚えがありますけれど」 智塚姉妹は興志王との関わりを説明する。 「俺はかき氷を出したことがあったな。後であれがこの国の王だって聞かされて驚いたのなんの」 銀政もわずかながら興志王との関わりがあるようだ。 義徳は大きく溜息をついた後、親書と一緒に受け取った皮袋の中身を畳の上に広げる。中はかなりの額の金子であった。 「そもそも王様の勘違いだが、鏡子と光奈も人並み以上の料理の腕は持っています。銀政は言わずもがな。配給の飛空船が向かう先は戦場ではなく避難所となっている集落や村、町のようです。ご苦労ですが行ってもらえますか?」 できることならば自分が代わりたい義徳だがこうなってしまったからには仕方がない。鏡子と光奈、銀政に大型飛空船『安穏』への出向を頼んだ。 「任せ下さいなのです☆」 寝ぼけていたせいか光奈は深く考えないまま快諾する。 「えっ‥‥え〜〜〜!」 鏡子は混乱したままなし崩し的に。 「ま、しょうがないな」 淡々とした銀政は自前の包丁をさらしにくるんで準備を整える。 日が昇り、出向の三名は安州近郊の飛空船基地へ。海辺に浮かんでいた大型飛空船『安穏』へと乗船した。 急遽呼ばれたのは自分達だけではなかった。開拓者の姿もある。 予定時刻になって安穏は海面から浮上。北方の理穴に船首を向けるのであった。 |
■参加者一覧
礼野 真夢紀(ia1144)
10歳・女・巫
ルオウ(ia2445)
14歳・男・サ
明王院 未楡(ib0349)
34歳・女・サ
セフィール・アズブラウ(ib6196)
16歳・女・砲
三条院真尋(ib7824)
28歳・男・砂
遊空 エミナ(ic0610)
12歳・女・シ
火麗(ic0614)
24歳・女・サ
紫上 真琴(ic0628)
16歳・女・シ |
■リプレイ本文 ●集合 離陸時の大型飛空船『安穏』内は非常に慌ただしかった。操船に関わりのない乗船者達ができるのは割り振られた船室でじっと待つことのみである。 やがて高空での水平飛行に移ったことを告げるラッパの音が響き渡った。それから数分後、満腹屋三名と開拓者八名が待機する船室に安穏の艦長が現れる。 「なんと言いますか‥‥肝心であるはずの板場は頭数だけを揃えた状態です。無理難題を押しつけるようですみませんが、取り仕切って頂けるでしょうか?」 事情を説明する艦長は困り果てた表情を浮かべていた。 おそらく艦長も興志王に無茶振りされたうちの一人。『安穏』の出航も突然に決まったに違いないと船室の十一名は囁きあう。 『安穏』の役目は避難者達への料理の提供。調理の進み具合に配慮して運行すると告げてから艦長が退室してゆく。 「へへっ、まあこうなっちまったら仕方ないよな! がんばろうぜ」 「そ、そうなのです! ここは気持ちを切り替えるのです☆」 ルオウ(ia2445)は動揺の光奈の肩をぽんぽんと肩を叩いて慰めの声をかけた。寝ぼけている間に大変なことを引き受けてしまったと光奈が後悔していたからだ。 光奈がやる気を取り戻したところで一同は板場へと向かう。 「ここだな」 銀政が艦長から預かった鍵で扉を開いて板場へと足を踏み入れる。全員が続いて中へと入った。 「知らない調理道具がたくさん並んでいますわ‥‥」 鏡子は板場を見渡して瞼の瞬きを繰り返す。 「うわー、ちょっとこれすごい。初めてみたかもー」 紫上 真琴(ic0628)が近づいて目を輝かせたのは熱源宝珠が使われた特別製の石釜である。 「薪の窯とは勝手が違うのでしょうね」 明王院 未楡(ib0349)は石釜の各所を触って確かめる。 「ここは?」 礼野 真夢紀(ia1144)が開けた板場内の扉は広い食料庫に繋がっていた。三条院真尋(ib7824)も一緒に食料庫内の中へ。 新鮮な野菜や肉が揃っていたものの涼しくはなかった。雑多に置かれている様子からいって食材の積み込みも急だったようだ。 食料庫の奥にはさらに扉が。向こう側は搬送用の通路を兼ねた雪の貯蔵空間である。冷気用の氷を置く場所だ。 「食料庫が冷えるようにお願いできるかしら。このままだと腐る前に熱や塩で処理しなければならないし」 三条院は伝声管で艦橋の艦長に連絡をとる。そして高山に寄って万年雪を充填して欲しいと頼んだ。 「これで少しは大丈夫なはずです」 礼野は氷霊結で水を凍らせて腐りやすい肉類などを冷やす。水の用意は未楡が手伝ってくれた。 「腹が減っては戦はできぬってところだね」 火麗(ic0614)は食料庫内で梅干しの壺を発見して一粒味見。探せば他にもおにぎりの具になりそうな食材がありそうである。 「この前聞いた、あれでも作ってみましょうか」 セフィール・アズブラウ(ib6196)は木箱を探っているうちにたくさんの胡瓜を発見した。そして何かを思いつく。 「食事は人の生きる糧だからね」 「その通りなのですよ〜♪ 料理人かつ板前は人の命を預かる仕事なのです☆」 遊空 エミナ(ic0610)が光奈と一緒に貯水施設の確認をしていると『安穏』の板前達が集まり出す。 全員が揃ったところで互いに挨拶を交わした。 板前達は誰もが若く年齢は十三から十六歳。興志王の無茶振りによって集められた素人同然の彼彼女達。料理経験のない者が殆どで包丁が使えるのは五名だけのようだ。 (「だ、大丈夫なのです〜。きっと‥‥。開拓者のみなさんがいることですし」) 光奈は笑顔を作りながらも心の中で冷や汗をかくのであった。 ●練習の監督 『安穏』は航空路からそれほど離れていない高山に立ち寄って大量の雪を積み込んだ。これで生鮮食材が保たれることとなる。 板場の一同はまずは最初に熱源宝珠の石釜を試した。 紫上真琴と未楡が代表して試しに御飯を炊き、味噌汁を作ってみる。 火力は薪よりも低い感じだが十分な熱量はあった。火力の調整がしやすいので御飯の炊きあがりも悪くはない。何よりも扱いが簡単で安全なのが飛空船での調理にぴったりといえた。揺れても大丈夫なように鍋類はすべて石釜に固定できる。さらに蓋も完全に閉じることが可能だ。 仕切直して満腹屋と開拓者の一同は素人板前達に調理の手ほどきを始める。 素人板前達のうち包丁が使える五名は汁物担当へ。残る素人板前二十五名はおにぎり作りを含めた飯炊き担当となる。 遊空、火麗、光奈、銀政が汁物作りの先生役。飯炊きの先生はルオウ、未楡、セフィール、三条院、紫上真琴、鏡子の役目となった。 それとは別に飯炊きの何名かは礼野のカレー用の香辛料配合を手伝う。礼野はカレー粉の準備が終わった時点で汁物を手伝うことになるだろう。 「この順番で切ると早く終わるからね。あらかじめザルを用意しておくともっと楽になるから頑張ってね」 「わ、わかりました!」 遊空は大鍋での豚汁作りを通じて素人板前達に野菜の切り方を教える。ある程度は大きさを揃えないと熱の通り方に差が生じて煮炊きに不都合が生じるからだ。 また同じ料理でも家庭用分の少量作るのと何十人分もまとめて調理するのでは全く違ってくる。今回作った料理は『安穏』に乗船している全員分の昼食となるだろう。 「このジャガイモ、少しもらうからね」 豚汁用の野菜切りを手伝っていた火麗はジャガイモを少しもらって別の料理を作り始めた。 それは肉じゃが。似たような食材でもう一品作るならば、これが一番だと考えたのである。木箱に詰められたジャガイモなら船倉にこれでもかと積まれていた。 「豚汁は美味しいし、肉じゃがもホクホクなのです☆」 光奈は熱源宝珠の石釜の前で火加減の番をしながら煮炊きのコツを素人板前達に教える。今回は満腹屋と開拓者の面々がいるが次からそうはいかない。将来を考えてである。 「それじゃあ、真夢紀さんに頼まれた氷でも作っておくか」 氷霊結が使える銀政はとても重宝されていた。 同じく巫女の礼野を手伝って冷茶作り用の氷を用意する。飲用となると予め綺麗なのがわかっている水の方がやりやすかったからだ。 飯炊き担当の面々も奮闘していた。 「まとめてやる場合はこうやって流水でザルを使いましょう。いくら水が貴重とはいってもとぎ汁の中に浸し続けてはいけませんよ」 未楡が懇切丁寧に米の研ぎ方を素人板前達に指南する。 「笹の葉が見つかったから。これでおにぎりも長持ちするよね」 紫上真琴は船倉の荷物の中から笹の葉が詰まった木箱を両腕で掲げながら運んできた。綺麗に洗われたものでそのままでも使えそうである。 「御飯を炊くのは炎との戦いですわ。‥‥ちょっと大げさかしら? それに宝珠で炎は出ないし」 鏡子は熱源宝珠の釜で美味しい御飯を炊くコツを素人板前達に教えた。 もっとも自分も熱源宝珠に慣れてはいないので完璧とはいえなかったが。それでも平均以上の御飯を炊きあげる。長年の手伝いの成果だ。 御飯が炊けたのならつぎはおにぎりとして握る作業である。 「おにぎりといえばやっぱり塩むすびでしょ」 紫上真琴がさささっと握るのを素人板前達が食い入るように見つめた。向上心はあるようだと紫上真琴は心の中で呟く。 塩加減について質問されたものの、場合によって変わるので大まかにしか答えようがない。これから大量に握ることになるので早く慣れてくれるのを願うばかりだ。 「単におにぎりつっても、ただ握るだけじゃないかんなー。これを食べてみればわかるぜ」 ルオウも素人板前達に握り方を教えた。 よい握りのおにぎり、駄目な握りのおにぎりの両方を作って食べさせる。美味しいおにぎりとは口の中でほどけるもの。 「やわらかく握り込んでな。こうやるんだぜ」 今一度、素人板前達の前で実演するルオウだ。 セフィールはお椀を使ったおにぎりの作り方をやってみせた。 「こうやってお椀に御飯を入れて、同じお椀で蓋をして振ります」 セフィールと同じ動作で素人板前達もおにぎりを作ってみる。 ちゃんとおにぎりはできたがそれなりに時間がかかる。そこで不器用な者が手伝う時だけこれでやることに。 人には向き不向きがある。また早く修得できたからといって将来的にも優れているとは限らない。握るのが苦手な者には主に飯炊きを頑張ってもらえればよかった。 (「こちらは塩が足りない感じね」) 紫上真琴は手のひらに軽く塩をまぶしておにぎりを軽く握りなおす。あまりに塩気が強すぎる感じのおにぎりに関しては調理側の者が食べる方へ。 失敗作を自分達が食べなくてはならないとすれば自然に腕も向上するはずである。 「これだけの量だと大変ですけど頑張りましょうね」 礼野と素人板前三名は力合わせて香辛料を粉にしていた。すり鉢や石臼、または刃物で刻んだ。配合はこれらが終わってからである。 理穴東部に到着するまでに全乗船者分の料理を作る機会は二回か三回。とても大変だが避難者の配給分を作るのはこの比ではない。 やがて『安穏』は最初の避難地へと着陸するのであった。 ●調理の日々 「大忙しなのです〜♪」 光奈は野菜がはいった籠を抱えて廊下を早歩き。到着早々の調理が始まった。 初めて提供する料理は豚汁と塩おにぎりに決まる。どちらも作る過程が調理に慣れるのに適していると判断されたからだ。 料理を配給する係は操船の人員から割かれるので気にしなくてもよい。板場の者達は調理に専念した。 「さらに一釜、御飯炊けましたわ!」 鏡子は飯炊きを率先して動く。 「いいにおいね」 紫上真琴はおにぎりを作りながら豚汁の香りを確かめた。 今はものすごい速さでおにぎりを握っているが、先程までは豚汁用の野菜切りを手伝っていた。豚汁の出来は大丈夫そうである。 「慌てずに、まずは一つ一つの流れを覚えて行きましょうね」 未楡はおにぎり作りの流れを把握した上で遅れている作業を手伝って回った。 御飯をよそう者。お椀や自らの手で握る者。塩をまぶして盆に並べる者。これらが滞ることなく流れておにぎりが出来上がる。 「夏場は腐りやすいから注意しないと」 「見回りのお弁当も必要だしな」 ルオウと紫上真琴は一部のおにぎりを笹の葉で巻いてお弁当を作った。避難場所には離れた場所で任に就く者もいる。笹の葉でくるめば夏場でもおにぎりは長持ちしてくれる。 「ちゃんと漬かったようです」 セフィールは完成した胡瓜のまるごと漬けが入った壺を配給係に手渡した。梅酢や塩、出汁で一晩漬けてある。おにぎりに合わせて出してもらうことに。 握る作業もそうだが、豚汁の野菜切りにもなかなか終わりは訪れない。 最初に切った野菜や豚肉はすでに豚汁になって提供されている。だがこれだけではまだまだ足りなかった。 「刃物の扱いは任せてくれよ」 ここぞと覚悟した火麗が凄まじい勢いで包丁を扱う。皮むきから一口大に切るところまでほんのわずかな時間でこなし続ける。 (「肉じゃがは明日に決まりだね」) とにかくジャガイモの在庫は豊富。肉じゃがの提供は明日以降にして豚汁作りを猛烈に手伝う火麗であった。 「これとこれっと」 遊空は足りなくなった豚汁用の味噌を準備していた。 在庫にあった三種類の味噌を美味しくなるように配合する。合わせる割合は何種類か作った試食の段階で投票によって決められたものだ。 (「やっぱりずっと豚汁は無理みたい‥‥」) 礼野は豚汁作りを手伝いながら数日後のカレーの出番を想像する。すべての食材を使うならばそれが一番よかった。 礼野は銀政と一緒に予め氷霊結で作っておいた氷で冷茶も作る。取りに来た配給係によれば避難民達は喜んでいるという。 点々と巡回する現地配給は一週間。板場の者達はわずかな休息のみで料理を作り続けた。 ●すべてが終わり 日を経るごとに氷室食料庫と船倉の食材は減っていった。 豚汁にカレー、牛丼的なジルベリア風スープ、肉じゃがなどなどたくさんの料理を作り続けた結果といえた。 最初は塩のみだったおにぎりだが、素人板前達が慣れてゆくうちに梅干し、おかか、昆布入りなども提供される。 最初になくなったのは豚や鶏の肉類。あれだけあったジャガイモもわずかになった。 一週間に五つの避難場所を訪ねたことになる。 最後の提供はカレーとなった。肉が足りなくて諦めていたのだが、海沿いの避難場所であったために周辺漁村が大きな鮪を提供してくれたのである。 鮪の身を肉代わりにして作られたカレーは避難民達に好評であった。 飛び去る『安穏』に手を振ってくれる避難民達。開拓者の多くは甲板から手を振って応えた。 板場の者達は残った鮪カレーを帰路の空で頂くことに。 「カレーの香辛料を全部使えてよかったです。鮪のおかげですね」 「このカレー粉の配合、教えてくださいなのですよ♪」 光奈と礼野は一緒にカレーを頬張る。現地で手に入れた魚醤が隠し味になっているようだ。 「このカレー、うめーな。光奈、もう一杯くれるかな」 「まだまだあるのですよ♪」 皿に御飯をよそってきたルオウに光奈がカレーをかけてあげる。夜食用に余った御飯でおにぎりを握ろっておこうとルオウは考える。 「まゆちゃん、食料庫は? 船倉はお米を除くとジャガイモの箱が四つだけです」 「安州に到着するまでに野菜炒めにすれば殆どを消費できます」 未楡と礼野は残り在庫を確認しながらの食事である。 「配給には出せませんでしたが、喜んで頂ければ」 セフィールは空いた時間で作ったフライパンクッキーを『安穏』の船員達に配ることにする。 「うどんを出せなかったのが残念だわ。それでもシチューは好評だったし」 三条院は三日前、船窓から眺めたシチューを美味しそうに食べる子供達のことを思い出す。 「飴の在庫もあって配給できてよかったね」 「子供は飴で喜んでくれたし、カレーで食欲が出た大人の避難民も多かったみたいだもんね」 遊空と紫上真琴もカレーを食べながら避難民達のことを話題にした。 「全員に喜んでもらえたようだね。腹を壊す者がいたら大変だから気を使ってよかった」 「紫上さんも特に綺麗にと注意してくれたみたいですわ」 火麗と鏡子がサジを片手にお喋りしていたところへ銀政が現れる。空になっていたカップに冷たい水を注いでくれた。 「カレーには冷たい水がよく合う」 銀政の言葉に遠くで座る礼野と光奈が大きく頷いた。 丸一日をかけて『安穏』は安州の飛空船基地へと帰港する。素人板前達は先生となってくれた満腹屋と開拓者の一同を整列して見送るのであった。 |