タイトル:【金物屋】、ですよね?マスター:優すけ

シナリオ形態: ショート
難易度: 難しい
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2011/09/05 20:47

●オープニング本文


「う〜ん‥‥ちょっとこの包丁、切れにくくなってない?」
「あら〜、そうですか〜? 私は全く使わないので気付きませんでしたわ〜」
「‥‥‥‥‥」
 いつもの様に仕事が休みのマリーが、リアナの店でお昼ご飯を作っていたある日の事である。暑い日には冷麺を作ろうと(注:作るのは全てマリーである)材料を切っていたのだが‥‥ふとマリーが首を傾げていた。
「う〜ん、やっぱり切れ味が悪くなっているわ。あんた砥石とか持ってないの?」
「持っていませんわね〜。‥‥あ、そういえば近くの金物屋さんで刃物砥ぎをしてくれたはずですわ」
「仕方ないわね‥‥それじゃあ食べたら少し寄って見ましょうか」
「あ、でも私はお店がありますので‥‥」
「分かってるわよ。私が行って来るからちゃんと店番をしてなさい」
 何だか店主とアルバイトのような会話だが‥‥とにかく昼食を食べた後、マリーは例の金物屋へ向かう事になった。




「え〜と、ここね‥‥ごめんくださ〜い」
 リアナの店よりも若干小さいながら、綺麗に商品が整頓されている為かスッキリと見える店内。壁やガラスカウンターには大小様々な包丁、ナイフ、刀、剣、サーベル‥‥
「‥‥‥‥え?」
「へい、らっしゃ〜〜い!! お気に召す道具はあるか〜い!?」
 並べられている【商品】に少し身体が硬直しているマリーに、店奥からやけに大きな声を出しているオヤジがいた。頭は完全なスキンヘッドなのだが、その肉体はまるで熊と相撲しても勝てそうな筋骨隆々とした体をしている。
「え、ええと‥‥ここって【金物屋】、ですよね?」
「おう!! ここが【金物屋】以外の何に見えるってんだい!?」
 ニカッと人の良さそうな笑みを浮かべているオヤジなのだが‥‥マリーは完全に一歩引いていた。
「うぅ‥‥まさかリアナの店以外にもこんな店があっただなんて‥‥」
「どうしたんだい!? 何だか顔色が悪いようだが!?」
「い、いえ何でもないです‥‥ところで、ここで包丁砥ぎをしてくれるって聞いてきたんですけど‥‥」
 こういう店は早く退散するべきだと本能が告げていたマリー。とにかく早く用件を済ませようとカウンターの上に包丁を置いた。
「ふむ〜‥‥確かに砥ぎ仕事もやっちゃ〜いるが‥‥こいつは確かリアナ嬢の包丁じゃねえのかい?」
「え? 確かにその通りですけど‥‥あの子のことをご存知なんですか?」
「おうよ。なんせあの嬢ちゃんには色々と依頼を頼んだ事もあったしな〜。支払う金が無かった時に鍛えてやった包丁がコイツよ」
 何やら少し懐かしそうに包丁を見ているオヤジだが、マリーは少し驚いていた。なんとも世の中は狭いものである‥‥しかし、いつまでも感慨に浸っている場合ではない。
「そ、それでやってもらえますか?」
「それがな〜、こいつはちと厄介な石を使ってるんだよ。通称【カッチカチ鉱石】って名前なんだが、ちと在庫を切らしていてな〜」
「【カッチカチ鉱石】、ですか‥‥」
 どうやらこのオヤジが言うには、この鉱石を元にした刃物は同じくこの鉱石を使った砥石でないと砥ぎ作業が出来ないらしい。そしてその採掘場所が、かなり日数のかかる山にあるらしい。
「おう、そうだ!! ちと嬢ちゃん、リアナ嬢にお願いしてくれないかい? 報酬はたんまり出すからさ!!」
「え、ええと‥‥それで、この包丁は?」
「そりゃ〜もちろんタダでやってやるよ!! そ〜だな〜、とりあえずこれぐらいの大きさを10個、頼んだぜ!!」
「うぅ‥‥分かったわ‥‥」
 なし崩しに依頼を引き受けてしまったマリーだが、どうして自分が彼女の仕事を引き受けるマネージャーみたいな事をしてしまっているのだろうと涙する一時であった‥‥




「‥‥は!? そういえば【金物屋】の部分に突っ込むのを忘れていたわ!!」

●参加者一覧

リュティア・アマリリス(gc0778
22歳・♀・FC
蒼 零奈(gc6291
19歳・♀・PN
シャルロット(gc6678
11歳・♂・HA
住吉(gc6879
15歳・♀・ER
黒羽 拓海(gc7335
20歳・♂・PN
月野 現(gc7488
19歳・♂・GD
ユティシア(gc7637
15歳・♀・DG
大神 哉目(gc7784
17歳・♀・PN

●リプレイ本文

●道中はいつもの如く‥‥
 山へ向かって歩いている能力者とリアナ達。今回の依頼は、どうやら普段とは違う顔ぶれが多いようである。
「‥‥久しぶりだな。リュティアお母さん」
「はい。お久しぶりですね、現お父様♪」
「え、ええとその‥‥僕も乗った方が良いのでしょうか‥‥」
 過去に何やら共通の依頼でもあったのか、淡々としながらもどこか親しげに話しかけている月野 現(gc7488)とリュティア・アマリリス(gc0778)を見ながら、軽く苦笑いをしているシャルロット(gc6678)。どう見ても親子というようには見えないのだが、きっと深い訳があるのだろう(ぇ
「それにしても、今回は少し厳しい環境のようですね‥‥」
「そうだな。‥‥そんな格好では余計に暑くないか?」
「うふふ‥‥メイドたるもの、いつでもメイド服ですから♪」
「‥‥良いのかな、その理屈は‥‥」
 良いに決まっている。巨乳でメイドで美人さん、これらが揃っていれば何でもアリなのである(断言)
「何でしょうか? どこかから声がしたような‥‥」
「いや、何も聞こえなかったが。とにかく先を急ごう」
「敵が襲ってきてもすぐに分かるよう、気を引き締めないとね」
 すっと顔を正したシャルロットが周囲に警戒を張り巡らせる。‥‥どうやら今は襲ってくる気配は無かった。


「豪快な金物屋さんか〜。あたしも何か作ってもらいたいね〜」
「うふふ、言えばきっと何でも作ってもらえますわ♪ 最近は【少し刃渡りが長めの包丁】も作ってるみたいですし」
「‥‥だから、それって【武器】っていうんでしょ?」
「あら〜、そうですか〜?」
「うふふ‥‥では私も今度作ってもらいましょうか。【手錠】や【猿轡】なんか‥‥♪」
 先頭集団から少し後を歩いているのは、恒例となった代名詞【ツインメロン】刃霧零奈(gc6291)と、依頼人のリアナ・マリー、そして何やらクスクス笑いを浮かべている住吉(gc6879)である。彼女達は最早【常連組】となっているのだが、それだけにリアナ達に対する言動も遠慮が無い。
「ちょ、ちょっとあんたそれは一体何に使うつもりなのよ!?」
「クスクス‥‥聞きたいですか〜? 言ってもい良いですけど、そうなると御姉様の哀れなお姿を皆様に想像されてしまう事に‥‥♪」
「だ、だからあんたは私に【ナニ】をさせたいのよ!!」
「う〜ん、刃霧さんはマリーの【哀れな姿】や【ナニ】というのはお分かりですか〜?」
「え、ええとね‥‥詳しくは本人に聞いたほうが良いんじゃないかな〜‥‥」
 暑さにも負けずドタバタと走り回る二人を見ながらのほほんと首を傾げているリアナと、冷や汗をかきながら笑っている刃霧であった‥‥


「何と言うか‥‥これまた個性的な面子が揃ったものだな」
「そうだね。まあせっかくだし気楽に行こうよ」
「ニャハハ〜〜♪ おっ気楽おっ気楽〜〜♪」
 後詰として最後尾を歩いているのは黒羽 拓海(gc7335)と大神 哉目(gc7784)、そしてぴょんぴょんと飛び跳ねている元気っ娘ユティシア(gc7637)である。最初の三人と同じく初参加となる彼らだが、果たしてその先には【ナニ】が待っているのか(ぁ
「それにしても特殊な鉱石か‥‥どんな刃物が出来るのだろうな」
「う〜ん、カッチカチっていうぐらいだから‥‥とんでもなく固いんだろうね」
「ふむ、しかしそうなるとそれを加工出来るその武器‥‥金物屋のオヤジというのはかなりの腕前なのか?」
「多分そうじゃないかな〜。きっと過去にも色々あったんだよ、うん」
「う〜ん、でもとりあえずお金もらえて登山にして温泉付これはいいんじゃないかなーー♪ にゃはははーー♪」
「‥‥そういうもの、なのだろうか‥‥」
 ニコニコと雑談を交わしている三人だが‥‥過去の傾向から鑑みるに、【巨乳】【むっつり】系は【天然系】に【色々と】大変な目に合っている。無事に依頼が終わる事を祈ろう‥‥(ぇ





●さあ、色々取りましょう〜♪
 幸いと言うか、山への道中は何事も無く進む事が出来た。時にオオカミキメラに襲われる事もあったが、あくまで類別は【雑魚】。新人が多目とはいえ、能力者達の敵では無かった。
「さ〜て、早速探しますわよ〜♪」
「うぅ‥‥それにしてもよくこんな場所であんたは元気に動けるわね‥‥」
 半分ぐったりしているマリーの手には、しっかりと冷たい飲み物が握られている。その周囲ではしっかりと能力者達が見張りを続けていた。
「ふむ、これだけ暑いと参るな‥‥大丈夫か?」
「こっちは大丈夫だよー。黒羽さんは?」
「もちろん大丈夫だ。俺達はともかく彼女達は一般人だ、しっかり見ておかないとな」
 上空を見張っていた刃霧と黒羽だが、空にはヒューとトンビらしき鳥が飛んでいるだけである。ゆっくりと汗を拭いながら二人が警戒を強めていると、少し離れた場所から大きな声が聞こえた。
「どうやらお出ましのようだな。行くぞ!!」
「うん!! リアナさん達には指一本触れさせないんだから!!」



「うわわ〜〜〜!? 少し予想以上に早いですよ〜〜!?」
「大神さん!! そっちに行ったから迎撃お願い!!」
「あーもう! 面倒くさいっ!! あっち行けー!!」
 戦場となっている少し開けた場所では、能力者達がかなりの苦戦を強いられていた。連携は上手に組めていたのだが、単純に【戦力】で差が付いている。相手は二匹のガーゴイルなのだが、リュティアやシャルロットの牽制をものともせず攻撃班に突撃してくるのだ。しかもたびたび空に逃げる為、気の休まる時が無い。
「動くと撃つ! 間違えた、撃つと動く‥‥きゃあ!!」
「住吉さん!? こんの〜〜!!」
 射撃体勢を取った瞬間を狙われて少し痛手を負った住吉を見て、遠ざけるように拳を振るう刃霧。幸い毒などはかからなかったが、大急ぎでエマージェンシーキットを取り出す。その時一匹のキメラが何かを発見したかのように飛んでいった。
「これは少しきついかな‥‥あ、確かあっちにはリアナさん達が!!」
「ちぃ!! こっちも手一杯だ‥‥ユティシア!! 月野!! 頼んだぞ!!」
「はいはい〜〜、いってきま〜す♪」
「分かった、拓海!! そっちも気をつけてな!!」
 こうして班を分けつつ、意外と苦戦するキメラ戦を再開する能力者達。しかしまだ採取は始まったばかりであった‥‥



「え〜と〜、こっちは火薬の材料に使いますのでこのビンに入れて〜‥‥」
「う〜ん‥‥あ、ちょっとちょっと!? こっちに何か向かってきたわよ!?」
 のんびり採取をしていたリアナだったが、マリーの声に視線を向けると‥‥バッサバッサと翼をはためかせながら近づいてくるキメラの姿が見えた。
「あら〜、少し皆さんと離れすぎましたか〜?」
「ってそんな事言ってる場合じゃ‥‥あ、向こうから月野さん達が来てくれたわ!!」
「はぁ、はぁ‥‥すまない、遅れた‥‥」
「それじゃ〜これ以上近寄らせないよ〜〜♪」
 幸いそれほど離れていなかった為に護衛が間に合った二人。しかし先ほど数人がかりでも苦戦していた敵だけに、やはり苦戦を強いられてしまっている。何とか拳銃とシールドで凌いでいた月野だったが、ふとした瞬間にキメラの爪が襲い掛かる!!
「くっ!! 間に合うか!?」
「とりゃゃゃ〜〜♪ 必殺氷紋剣〜〜♪」
「はい〜、それではこっちもポイポイ〜〜♪」
 ぐっとシールドを構えた月野。しかし幸いユティシアのIスキャンDとリアナの護身用爆弾が直撃し、慌てて上空へ飛び上がっていく。そしてその一瞬後に攻撃班と援護班が戻ってきた。
「そっちは無事に倒せたのね!? 良かったわ‥‥!!」
「うふふ‥‥そんな顔をしなくても、【愛する】御姉様の為ですから問題無し‥‥ふぎゅ!? ちょっと御姉様!? そんな抱きしめられると‥‥!?」
「あの〜、それよりこっちをどうにかしましょうか〜」
「そうだね。それじゃあリュティアさん、シャルロットさん。援護お願いね?」
「はい、大丈夫‥‥まだまだやれますよ」
 その声と同時に、キメラへシャルロットの子守唄とリュティアの脚爪が迫る。
「GUGYA〜〜〜〜〜〜!!」
「それじゃ、私達も行こっか!! いっけ〜〜〜!!」
「ああ。‥‥くらえ!!」
 残りの力を振り絞って刃霧と黒羽の一撃が直撃し、グラグラと体が揺れていく。そして最後の追い討ちとばかりに大神がヴァジュラを振るった。
「これで〜‥‥ラスト!!」
「GYAAAA〜〜〜〜!!!」
 ようやく崩れ去ったキメラだったが、皆の疲れも半端無い域に達している。ひとまず今日は早めに切り上げて温泉場へ向かうリアナ達であった‥‥




●混浴温泉は危険が一杯?
「はふぅ〜、やっぱり温泉はいいねぇ♪」
「はい〜。疲れが取れますわね〜♪」
「まあ今回は少し危なかった気がするけど、明日からはあんたも少し注意するのよ?」
「もちろん分かっていますわ♪ ‥‥でも〜、相変わらずの大きさですわね〜‥‥」
「ちょっとリアナさん? 以前から思っていたんだけど、ホントにそっちの気あるの‥‥?」
「うふふ‥‥そんな事ありませんわよね〜、マリー♪」
「え、ええ‥‥そうね‥‥」
「ちょ、ちょっとマリーさん? こっちを見て返事してくれないかな〜‥‥?」
 のんびりと湯煙に包まれながら温泉に浸かっている刃霧とリアナ、そしてマリー。なんと今回は女性の内5人が巨乳なのである!! この表現はなんと口に出せば良いのか分からないのが現状だ!!(ぇ
「‥‥ユティシア様、何だか無性に腹が立つようなナレーションが聞こえたような気がするのですが」
「そーかなー? ほら、誰か偉い人も言ってたよー? 【貧乳はステータスだ!! 希少価値だ!!】って♪」
「わ、私はそこまででは無いですよ‥‥むむむ、ここはやぱり御姉様をこねくり回して鬱憤を晴らすしか‥‥」
「あー、何だか楽しそう〜♪ あたしも混ぜて混ぜて〜♪」
 ‥‥とまあ住吉とユティシアが非常に怪しげな会話を繰り広げている横では、ゆったりとメイド服を脱いだリュティアと大神が浸かっていた。少し熱めの湯にたぷんと浮かんでいる【ダブルグレープ】が二つ‥‥ほんのりと赤く染まったその果実に滴り落ちる汗と湯、そして軽く吐いている吐息はその果実を彩る最高のトッピングなのだ(またもや断言)。
「はふぅ‥‥何だか気が抜けますね‥‥さっきまでの戦いが嘘みたいです」
「だね‥‥やっぱりこういう場所は特別なのかな」
「そうですね‥‥あら? 何だか住吉様とユティシア様がお話を‥‥」
「へぇ、どんな話?」
「え〜と‥‥【貧乳】に【御姉様】、【こねくり回す】‥‥」
「‥‥明らかに危ない単語じゃない。少し離れていた方が良いわ」
「そうですか〜? では離れま‥‥きゃ〜!!」
「え、え、ちょっとどうして何も無い温泉内で転ぶのかな!? しかもそっちは‥‥!!」



「‥‥さて、こうして空気となっている俺達だが‥‥何か言う事は?」
「何と言うか‥‥目のやり場に困りますね」
「ああ。リュティア【母さん】は相変わらずのようだし、な」
 きゃいきゃい女性達が騒いでいる所からほとんど離れていない湯の近くで、三人の男達が後ろ向きにぽつんと座っていた。三人共【女性がいないときに】入るつもりだった為、こうしてじ〜っと待っている羽目になったのである。しかし温泉場は遮るものが無く、さりとて下手に離れるといつキメラが襲ってくるか分からない。傷付いた彼らだけでは、せいぜい全滅してキメラの餌になるのが関の山であろう。
「‥‥それにしても、これはこれで拷問に近いな」
「‥‥黒羽さんもそう思いますか。何だか見ようとしないと逆に想像を掻き立てられるというか‥‥」
「しかし、お約束の事故に巻き込まれるよりはマシだ。その後でゆっくり入れば‥‥」


「「「きゃ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」」」


「‥‥!? どうした!! 何があっ‥‥た‥‥」
「どうしましたか月野さん!? 彼女達に何かあり‥‥ま‥‥」
「‥‥落ち着け。素数を数えろ‥‥1.2.3.4.5‥‥」
 悲鳴に思わず振り向いた男性陣だったが‥‥目に映ったのは女性陣が【ある意味】大変な状態になっていた。


「ぁ、ん‥‥ちょ、ちょっと住吉さん‥‥そんなに、強くされると‥‥」
「これですか、これが誰かさんを誑かしている【ブツ】ですね‥‥御姉様、お覚悟を‥‥♪」
「ひゃん!? そこは少し冗談にならな‥‥ふぁん!!」
「うふふ‥‥どうしましたか〜? 身体が熱くなっていませんか〜?」
「こ、これは温泉に浸かっているせい、よ‥‥ん〜〜!!」
「クスクス‥‥やっぱり御姉様は弄り甲斐がありますね〜♪」


「う〜ん‥‥やっぱりこの綺麗な肌に整った大きさ‥‥やっぱりいつ見ても芸術的ですわね〜」
「だ、だからその視線は危な‥‥ひゃう!? リアナさんちょっとどうしてそんな場所を触るの!?」
「むむ〜、こうしてしっかり触っても全く損なわれない張りとツヤ‥‥これは研究対象としても興味がありますわ」
「だ、だからってそんな強くこねくり回さなくても‥‥はぁん♪」
「あら? 何だか一瞬甘い声がしましたわね‥‥ここがもしかして弱点なのでしょうか‥‥♪」
「だ、だからそういう触り方は厳禁なんだって‥‥らめぇ〜〜♪」


「う、うぅ〜ん‥‥何だか視界がぐらぐらします〜‥‥はう!? どうしてユティシア様が私の上に乗ってるのですか!?」
「ぬふふふ〜〜♪ こっちはこっちでウシ乳だね〜‥‥やっぱりこれは天がいじれといわんばかりの大きさだよ〜♪」
「ちょ、ちょっとだからってわざわざ押さえつけなくても‥‥は!? そういえば大神さんは!?」
「ぬふふ‥‥彼女なら【事後】なんで、向こうでおねんねしてるよ〜?」
「ん‥‥はぁ‥‥ふぁん‥‥」
「お、大神さん!? なんですかその恍惚とした顔は!?」
「さ〜て、それじゃ〜‥‥早速お味見と行きますか〜♪」
「ですからいきなり水着の中からだなんて‥‥ひゃうん♪」
「も‥‥それ以上‥‥いじらない、で‥‥」

 後ろから住吉に羽交い絞めにされて、むにゅむにゅと巨乳をいじられまくって荒い息を吐いているマリー。
 にこにことしつつも的確にリアナに弱点を付かれ、段々と顔が蕩けた様になっている刃霧。
 ぐったりと口元から一筋の涎を垂らしながら倒れこんでいる大神の横で、仰向けになったリュティアに跨ってわきわきと手を動かしているユティシア。


「‥‥スマン、先に‥‥逝く‥‥」
「ちょ、ちょっと黒羽さん!? さっきの戦いの傷口がやけに開いてますよ!?」
「と、とにかく拓海を安全な所へ‥‥!!」
「安全な場所ってどこですか〜!? またキメラの場所へ戻るんですか〜!?」
 こっちはこっちで色々と命の危機が迫っていたのだが‥‥とにかく今日はこれにて。合掌。





 ‥‥ちなみに、予想外のキメラの強さに羽や牙まで取る余裕は無かった。しかしきちんと鉱石は持って帰ったのでオヤジはほくほくしていたという。