タイトル:私の大事なお薬‥外伝3マスター:優すけ

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2011/08/15 20:46

●オープニング本文


 閉店後の静かな店内‥‥リアナが何やらごそごそと机の上で作業をしていた。机の脇には完成したばかりのクスリがズラリと並んでいる。そんな中央には、色々と複雑な式を描いたノートがひらりと置かれており‥‥
「う〜ん、やっぱりもう一度能力者さん達に協力を願いませんと〜‥‥」
 ぱたんとノートを閉じてリアナはまた深く頷いた。どうやらまたもや変な思い付きをしたようだったが‥‥



「それで、また能力者さん達を連れ出すって訳‥‥?」
「はい〜。今回もあくまで【お世話になった皆さんに感謝の気持ちを込めたピクニック】へ誘おうかと〜♪」
 そして次の休日。リアナの店へ寄ったマリーが聞いた話は、またもや唖然とした内容であった。以前森の中でたくさんのキノコを採取できたリアナ達だったが、それらを使ってまたもや多くの【オクスリ】を作ってしまったのだ。
「それで、自分で試す事はしてみたの?」
「はい〜。もちろん少しずつ試してみたのですけど‥‥どうにも効き目が分かりにくい物も多くありまして〜」
「分かりにくい‥‥?」
「例えば〜、妙に【同姓】の事が気になったり、擦れる服の感覚だけでその‥‥敏感に感じてしまったり‥‥」
 妙に顔を赤くしながら俯くリアナの姿を見ながら、若干冷や汗をかきながら後ずさるマリー。やはり今回もろくでもない薬を完成させたようだった。
「‥‥それで、今度はどういう計画なの?」
「はい〜。流石に夏ですし、今度は海へ行こうかと思いますの」
「海ね‥‥そうしてまた食事に盛り込むわけ?」
「うふふ‥‥サザエのつぼ焼きに少し垂らしたり、ヤキソバの具材に混ぜてみたり‥‥」
 くすくすと微笑むリアナの様子を見て、今度こそ何事も無く無事に終わるよう祈っているマリーであった‥‥

●参加者一覧

比良坂 和泉(ga6549
20歳・♂・GD
過月 夕菜(gc1671
16歳・♀・SN
鳳 勇(gc4096
24歳・♂・GD
蒼 零奈(gc6291
19歳・♀・PN
常木 明(gc6409
21歳・♀・JG
エリク・バルフォア(gc6648
18歳・♂・ER
住吉(gc6879
15歳・♀・ER
鈴原 玲(gc7608
18歳・♂・SF

●リプレイ本文

●海辺の一時‥‥(平和編)
 相変わらずリアナの思惑など知る由も無く、ただピクニックと信じて集まった能力者達はすでに海岸に集まっていた。
「にゃーん♪ ぱぱっとキメラを退治して遊ぼう〜♪」
「私にとっては初任務なのですが‥‥どうやら安全に終わりそうですね」
 にゃんにゃんと元気一杯に飛び跳ねている過月 夕菜(gc1671)の横では、う〜んと伸びをしてリラックスモードの鈴原 玲(gc7608)。
「そういえば、私はリアナさんの依頼を受けるのは初めてなのですが‥‥気をつけることはありますか?」
「にゃ〜ん、そ〜だね〜‥‥【生きて帰る事】、かな〜?」
「え‥‥それは一体どういう事ですか‥‥?」
 あくまでにこ〜っとした笑顔でとてつもなく怖い事を話す過月に、軽く冷や汗をかく鈴原。しかし彼女の言うことは決して冗談では無い。彼もいずれ【身をもって】知るだろう(ぁ
「ど〜言う事も何も、そのまんまの意味だよ〜♪ 鈴原ちゃんも頑張ってね〜♪」
「ちょ、ちょっと流石に不安になりますよ!? せめて詳しく内容を〜〜!!」
「にゃーん♪ 今日も楽しも〜〜♪」
 根が穏やかな性格の鈴原だが、いきなり先行きが不安になりそうな感情を抱えるのであった‥‥




 そして、そんな二人から少し離れた場所では今にも倒れそうな体を根性で耐えている【漢】が一人‥‥
「まだだ‥‥まだ終わらんよ‥‥」
「あらあら〜、そんなに震えてしまって‥‥大丈夫ですか〜?(ぴと〜♪)」
「ま、まだ‥‥(ぐ〜らぐ〜ら)」
 何とかド根性を見せている比良坂 和泉(ga6549)だが、きわどいビキニ姿バージョン・リアナにひょっこり寄り添われると‥‥元来【対女性耐久力】は連邦兵以下の比良坂。あっという間に体がぐらついてしまう。
「ちょ、ちょっとリアナさん!? 以前も言いましたけどそれって癖なんですか!?」
「いえいえ〜、そう言う訳では無いのですわ〜♪」
「だ、だから‥‥だめだ、このままではまた同じパターンになってしまう。今は別の方向へ意識を集中させなければ‥‥」
 そして、迫り来るツインマシュマロから何とか視線を逸らせた先にあったのは‥‥
「じゃーん♪ どう? 赤いビキニじゃないけど、似合ってるっしょ♪」
 どどんと目の前に現れた【ツインメロン】刃霧零奈(gc6291)がにこにこと微笑んでいた。今日も見事な豊作ぶりのメロンを包み込んでいるのは、ブランド物のマリンブルービキニである。真夏の暑さにうっすらと浮かんだ汗が胸元へ流れていき、ぷるんと揺れるメロンを目の当たりにした比良坂は‥‥
「こ、これは流石に危険、な‥‥」
「あら〜? そんなリアナさんに引っ付いちゃって〜♪ このこの〜♪」
 今まさに生死を彷徨う男に、無慈悲な追加攻撃(注:近寄って間近で頬をツンツン)を繰り出す刃霧。もちろん哀れな連邦兵に耐える術は無く‥‥
「‥‥さ、三分も経たずに‥‥ぜ・ん・め・つ‥‥(ぶしゃ〜〜〜〜!!)」
「ちょ、ちょっと比良坂さん!? いきなり鼻血で倒れるってどういう事かな!?」
「あら〜、これは少し危ないですわね〜」
 赤く染まった砂浜は、どこか危険な空気をかもし出しているのだった‥‥




「全くもう‥‥あの子はまた比良坂さんに迷惑をかけて‥‥」
「まあそう言うな。‥‥それに奴もまんざらでは無いだろうし」
「‥‥?」
 刃霧とリアナが大慌てで比良坂を介抱している場所から少し離れたパラソルの傍では、炭火に火を起こしているエリク・バルフォア(gc6648)と、野菜や肉を串に刺してバーベキューの準備を整えているマリーの姿があった。エリクの最後の呟きに軽く首を傾げたマリーだったが、気を取り直して作業の続きを再開する。
「‥‥ところでマリー。口止めされていなければ教えてくれ。‥‥何か入っているのか、【コレ】は」
「え、ええとその〜、何て言うか‥‥」
 かなり目を泳がせながら冷や汗をかくマリーを見て、全てを悟ったエリク。
「‥‥いや、良く分かった。無理に言わなくて構わない」
「うぅ‥‥こうしている私の心境を分かって頂戴‥‥」
 滝涙を流すマリーを見ながら、可能な限り避けようと考える彼だが‥‥果たしてどうなることやら(ぇ



「むふふ〜、これだけ巨大だと色々なホタテ料理が出来そうですね〜♪」
「貝柱は好きだけど‥‥キメラ、食べるの?」
「もちろんですよ〜♪ 常木様もたっくさん食べましょうね〜?」
 満面の笑みで目の前の【巨大ホタテ】を見下ろしている住吉(gc6879)と、若干冷や汗をかきながら彼女を見ている【ツインスイカ】常木 明(gc6409)。哀れホタテキメラ、プロローグの時点で既に倒されてしまっている事実‥‥(涙)
「ふむ、とりあえずメニューに加えるとするか。‥‥ところで、少し聞きたいことがある」
 ザクザクと順調にホタテキメラを裁いている鳳 勇(gc4096)が、後ろで話している二人に声をかける。
「ん〜? どうしたの?」
「いや、噂によると‥‥彼女の依頼では男性陣が不幸になりやすいと聞いたが、本当か?」
「そうですね〜、なりやすいと言えばなりやすいですし‥‥まあ【運】ですね♪」
「【運】、か‥‥」
 口にくわえた煙草の煙が少し乱れるが、他に変な動作は無いまま適当な大きさに切り分けていく鳳。果たして彼の【運】はどこまで通用するのか‥‥それは神のみぞ知る(ぁ





●海辺の一時‥‥(地獄編・第一パーティー)
「うにゃ〜ん♪ やっぱり浜辺で食べるバーベキューは最高だね〜♪」
「ええ、そうですね‥‥しかし、本当に大丈夫なんでしょうか」
「う〜ん、多分大丈夫じゃないかも〜? まあとりあえず食べよ〜♪」
「え、ええとその‥‥リアナさんはどうしてお店を開こうと思ったんですか?
「うふふ〜、それは小さい頃から研究が大好きでして〜‥‥」
 人数の関係で二つの鉄板に分かれたのだが、どうやらこちらのグループはにこやかな空気が漂っているようだ。


 ‥‥しかし、そんな和やかな空気も壊れるときは一瞬で壊れていくものである。


‥‥‥‥
‥‥‥
‥‥


「‥‥おい。俺の名を言ってみろ」
「〜〜!?」

 すぐ横で聞こえた【ドスのある声】に、ビクッと体を振るわせる比良坂。

「なんだ‥‥まだ分からねえか。もう一度だけチャンスをやろう‥‥」
「ちょ、ちょっとちょっと!? 鈴原さ〜〜ん!?」
「あらあら〜、どこかの世紀末油田王みたいですわね〜」
「いやいや!! そんなのん気に構えている場合じゃないですよ!?」

 のほほんとした顔で様子を眺めているリアナだが、比良坂はそうもいかない。明らかに【逝っちゃった目】をしている鈴原の手には、しっかりと長弓が握り締められているからだ。せめてリアナだけでも守らなければ‥‥と思ったのだが、

「さあ、俺の名を言って見ろ‥‥俺は嘘が大っ嫌いなんだよぉ〜!?」
「う、うぅ‥‥そ、それはもちろん鈴原さんで‥‥」
「ほ〜‥‥よく、分かった‥‥な‥‥」

 そのまま力尽きたのか、がくっと砂浜に倒れこんでしまう鈴原。どうやら【リアナの薬耐性】が甘かったのか、効果に耐え切れる前に肉体が降参したようだ。

「う〜ん‥‥本当に大丈夫なんでしょうか‥‥」
「うふふ、きっと大丈夫ですわ♪ だってこんなに安らかに眠ってるんですから〜♪」
「‥‥‥‥(返事が無い。ただの屍のようだ)」

 にっこりと微笑むリアナ。しかし、彼の顔色はどこまでも青かったのだという‥‥


‥‥‥‥
‥‥‥
‥‥


「ふぅ‥‥いきなりでビックリしましたね‥‥あの鈴原さんがあんな性格に‥‥」
「うにゃん? 何だろ〜‥‥なんか、身体の感覚が変だよ〜‥‥」
「あ‥‥過月さんも感じ、た‥‥? なんか、ムズムズというか‥‥」
「‥‥!?」

 軽く息を吐きながら安堵したその瞬間、比良坂の眼前に新たな脅威が迫っていた。さっきまでパクパクと勢い良く食べていた過月と刃霧の箸が、急にピタッと止まっている。そして【何故か】その顔は赤く、身体が時折ビクッ、ビクッと震えているようにも見え‥‥

「あ、あれ‥‥? 何で、どうして身体がこんなに感じちゃう‥‥ぅん!!」
「うにゃ〜ん‥‥私達、どうしちゃったんだろ‥‥こんなに、身体が‥‥感じちゃってるよ〜‥‥」
「ちょ、ちょっと待ってて‥‥今そっちに‥‥ひゃうん!? 水着が‥‥身体に擦れてるだけで‥‥」
「は、刃霧ちゃ〜ん‥‥た、助けて‥‥も、もう‥‥限界だよ〜‥‥ぅん!?」

 謎の敏感肌に恥ずかしさで顔が真っ赤になりつつも、お互いを助けるためにふらふらと歩み続ける過月と刃霧。しかし、時は常に残酷なものである‥‥吹き抜ける潮風、揺れるメロン、感じる吐息全てに過敏に反応する肌は、最早限界に達しようとしていた。

「‥‥い、今風が吹いたりしちゃったら‥‥もう‥‥あ、刃霧ちゃんだ〜‥‥」
「や、やっと着いた、ね‥‥もう、この手は‥‥離さない、から‥‥」
「うん‥‥も、もう‥‥良いんだよね‥‥もう‥‥ふ、ふにゃ〜〜ん♪」
「わ、私も‥‥もう‥‥限界‥‥ん、あぁ〜〜♪」

 ようやくお互いがたどり着き、両の手を絡ませたその瞬間‥‥ビクビクッと振るえながら、この二人も力尽きた(?)。ぐったりと砂浜に倒れこんでしまったその表情は限りなく幸せそうにも見えるが‥‥きっと気のせいであろう。そして、今まで沈黙を保ってきた比良坂はと言うと‥‥

「‥‥‥」
「あら〜? 比良坂さん〜、何だかお顔が‥‥」
「‥‥悲しいですけど、これって‥‥戦争、なんです、よ、ね‥‥(ぶしゃ〜〜〜!!!)」
「ひ、比良坂さん〜? 何だか鼻血が滝のようになっていますわよ〜?」

 非常に珍しく、リアナが慌てた様子で比良坂を抱きかかえていた(注:ビキニバージョン・密着状態)が‥‥きっとそれは彼にとって追い討ち以外の何物でも無かったであろう‥‥合掌。





●海辺の一時‥‥(地獄編・第二パーティー)
「うぅ‥‥ホントに、ホントに何も起きませんように‥‥」
「‥‥マリー。やはりこの料理には何か‥‥」
「ほらほら、常木様も一緒に食べましょ〜♪ このホタテなんか良い具合ですよ?」
「そ、それって確かさっき倒したキメラだよね‥‥? ホントに大丈夫かな‥‥」
「ふむ‥‥まあ、この状況ではタバコの煙は無粋か‥‥」

 向こう側が大惨事になるよりいくらか前、ここのグループも【まだ】和やかな空気で食事タイムを続行していた。


‥‥‥‥
‥‥‥
‥‥



「それにしても‥‥確かにあんな格好で迫られたら、比良坂さんでなくとも倒れるかもね‥‥」
「ん? いきなりどうしたんだ‥‥?」
「ううん。さっきの事をちょっと思い出しただけよ‥‥」

 は〜っと呟くマリーだが、彼女の格好もそれなりに可愛いタイプの水着であった。普段はリアナに隠れて目立たない彼女の体型だが、少なくとも標準以上の体型であるのは確かである。

「ん、そうか‥‥だが、マリーの格好も似合ってるじゃないか。たまにはそんな姿も悪くない」
「〜〜〜!? ちょ、ちょっといきなり何素の顔で言うのよ!! そ、そんな事を言っても‥‥痛!!」
 真っ赤になって慌てた拍子に、串で少し指を刺してしまったマリー。それを見て炭火から目を離したエリクが近寄ってきて‥‥

「ふむ‥‥後でクスリを持ってくるとして、今は応急処置だな‥‥」
「え‥‥? ちょ、ちょっとエリク、さん‥‥?」

 全く躊躇なしにマリーの指を自身の口に含み、ゆっくりと傷部分を湿らせる。完全に身体が硬直してしまったマリーだが、不意にその身体がビクッと跳ねてしまう。

「‥‥ぅん!? も、もしかしてさっきかけた調味料‥‥あの子の‥‥!?」
「‥‥どうした。まだ血は止まっていないぞ‥‥」
「だ、だからそんな口の中を動かされると‥‥ん!! だ、ダメ‥‥エリクさんは好意でやってくれてるんだから‥‥!!」
「‥‥? 少し血の量が多くなってきたのか‥‥」
「く、くぅ〜〜‥‥が、我慢しなさい‥‥が、我慢‥‥んぁ‥‥はふぅ‥‥」

 エリクに指先を吸われながら、少し動くたびに身体が感じてしまうマリー。食べた量は決して多くは無いはずなのだが、【何故か】いつも以上に敏感になっているこの状態は、彼女自身にもまだ分かっていないのであった。そしてそうとは知らずに【消毒】を続けるエリク‥‥これは、後で敏感肌に気付いたエリクがキュアをかけるまで続いたのだと言う。



‥‥‥‥
‥‥‥
‥‥


「うぉ〜〜〜〜!! 燃える俺の魂は誰にも止められんぞ〜〜!!」
「つ・ね・き・様〜♪ 何だか私〜、常木様の事が〜‥‥ぽ♪」
「ありゃ〜、何だかこっちもカオスになっちゃってるね〜」

 何故か海に向かって海パン一丁で雄たけびを上げている鳳に、ふにゃふにゃ〜っともたれ掛かってくる住吉を見ながら、軽くため息をついている常木がいる。さっきまで普通に食べていた彼らだが、ある一時を境にどこか様子が変わってきた‥‥。

「ぬぉぉぉ〜〜〜〜!! どこだ〜〜!! 俺と競え合う事の出来るライバルは〜〜!?」
「え〜と、だからそんな海に向かって吼えても何も出てこないと思うけど‥‥」
「な〜にを言っておるのだ〜!! 男なら、いや【漢】ならどんな不可能も可能にしてこそ【漢】足り得るのではないか〜!?」
「いや、あちきは女だし‥‥というか、きっとまたリアナさんの何かが混ぜられていたんだね‥‥」

 万が一のことを考えて、細かにキュアをかけながら少しずつ食べていたのが幸いして常木自身には全く効果は出ていないようである。しかし、あれほどクールだった鳳が【燃える熱血漢】になったのは一体‥‥

「むぅ、いかん!! このままでは燃える血の行き場が無いではないか!! こうなれば近くのキメラを片っ端からぶちのめして‥‥ぐぅ‥‥」
「え〜と、この辺にはホタテキメラしかいないような‥‥あれ? どしたの?」
「む、むむぅ‥‥何だ、この堪えようも無い眠気は‥‥こ、このまま眠ってしまうの、か‥‥ぐぅ」

 そのまま力尽きたかのように眠ってしまう鳳。軽くため息をついた常木だったが‥‥背後より忍び寄る影が一つ。

「うふふ〜‥‥や〜っとお邪魔虫が眠りましたね〜♪」
「‥‥え〜と、よっしー? いつもより何だか大胆な空気が‥‥」

 どこか赤くなった顔でイヤイヤをしている住吉を見て、息を吐きながらも常木の表情は苦笑いである。どうやら彼女には何か思うところがあるようで‥‥

「全く‥‥仕方ないね。それじゃ、少しここでゆっくりしようか‥‥」
「あ〜〜ん♪ こうして常木様と一緒になる時を、私ずっと待ってました〜♪」
「そんな大げさな‥‥ん? 何だか太ももにゴミが‥‥」
「ひゃん♪ そ、そんな大胆ですよ〜♪ こういうのはもっと時間を‥‥ぅん!?」
「あれ? こっちの方にもまだ何かありそうだね‥‥」
「あん‥‥そ、そこを上がられますと、私の感じる部分に‥‥♪」

 どうやら、こちらはラブラブ空気が中心の世界になってしまったようである‥‥リア充爆発しろ(ぁ





 ちなみに、これら薬は全てマリーによって封印されたのは言うまでも無い‥‥