タイトル:私の大事なお薬‥‥4マスター:優すけ

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2011/05/23 22:39

●オープニング本文


「‥‥それで、今度はどこへ材料を取りに行くのよ‥‥?」
 今日もいつも通り店のドアを開けてマリーが入ってくると、にこにこと旅支度を整えているリアナの姿があった。
「うふふ〜、何と今回は海まで行くのですわ〜♪ 何でもクラゲさんの触手がとっても凄い【痺れ薬】になると聞いたものでして〜♪」
「し、痺れ薬ってあんた‥‥そんなの一体何に使うつもりなのよ‥‥」
 少し前、ひょんな事から手に入った【キメラの棘】や【カツオノエボシの触手】等を嬉々として研究していたリアナだったが、その研究過程から【超強力痺れ薬】を作れるのでは‥‥と思いついたのであった。何故そんな薬を作ろうと思い立ったのか、それは‥‥
「実は最近思い悩む事がありまして‥‥」
「‥‥思い悩む事ね、うん。それは分かったわ。そしてそれがどう痺れ薬と繋がるのよ?」
「いつまで経ってもお客さんが来ないのは、きっと目玉商品が無いからだとずっと思い込んでいましたわ。でもそれは少し思い違いだったのでは無いかと思ったのです‥‥」
「へぇ、あんたにしてはまともな思考じゃない。それで?」
「そこで私は思いあたりました。目玉商品が【無い】のではなく、まだ【作っていない】のではないか、と」
「‥‥‥‥」
 そろそろ変な方向へ進みだしたわね‥‥マリーは少し顔を引きつらせてきた。
「でも以前の【惚れ薬】や【頭が良くなる薬】などは、キメラのような敵には何の役にも立ちません。だったら、一般人でもキメラに対抗できる薬を作らなくてはいけないと!!」
「はいストッ〜〜プ!! あんた分かってるでしょうけど、キメラってのは通常の薬なんてほとんど効かないのよ!?」
「でも、それはまだ【作っていない】からですわ。もしこれが完成したら、きっと歴史に残るお薬になります♪ そして噂が広まれば、その先にはたくさんのお客で溢れる店内が‥‥うふふ♪」
 完全に目を輝かせてマリーを見つめるリアナ‥‥もうこうなったら彼女を止められる人は世界中を探してもいないだろう。しかしどうも彼女と行く先には何かがあるような気がしてならない‥‥ひとまずこんな彼女にでも付き合ってくれるような、奇特な能力者を探す為にマリーは電話を取るのであった。

●参加者一覧

須佐 武流(ga1461
20歳・♂・PN
比良坂 和泉(ga6549
20歳・♂・GD
シン・サギヤ(gb7742
22歳・♂・EL
過月 夕菜(gc1671
16歳・♀・SN
火霧里 星威(gc3597
10歳・♂・HA
淵塚・L・スカディー(gc3670
12歳・♀・FC
蒼 零奈(gc6291
19歳・♀・PN
楊 雪花(gc7252
17歳・♀・HD

●リプレイ本文

●なかなか敵の現れない今日この頃
 真っ青の晴天、そして遮る物の無い砂浜‥‥今、リアナの依頼を受けた能力者達はある海岸に集まっていた。まだ5月というのにさんさんと照りつける太陽によって、砂浜はまさに灼熱地獄と化している。
「外のみんな〜!! ここにたっくさん飲み物を用意したから〜、好きなだけ飲んでよね〜!!」
 真紅のビキニにその豊満な肢体を包み込んだ刃霧零奈(gc6291)が、自分の持ってきたテントの横で皆に向かって声をかける。麦藁帽子にサングラスをかけて【紫外線対策】はバッチリなのだが‥‥
「そ、そんな格好で大丈夫なんですか‥‥うぅ、見てはいけないのに‥‥」
 今まさに戦闘を待たずして戦闘不能に陥ろうとしている比良坂 和泉(ga6549)の姿を見る限り、味方に対する視線対策は万全では無かったようだ。ただでさえ異性に対する免疫が無い彼にとって、彼女のはちきれんばかりに育ったツインメロンは破壊力抜群だったのだろう‥‥気持ちは痛い(見たい?)ほどに分かるが。
「ちょ、ちょっとどうしていきなり倒れちゃうの!? まだ敵も出てきていないのに!!」
「まったく‥‥まあ俺の邪魔さえしなければ何だって構わないがな」
 孤高の道を行く、といった雰囲気の須佐 武流(ga1461)がその様子を見て軽く息を吐いている。あくまで自分の持参した飲み物を片手に立っているその姿は、どこか歴戦のSE●Dを思い浮かべるが‥‥その般若の面と虎の模様が描かれた鎧は暑くないのだろうか?
「フフフ‥‥早速良い写真が取れそうネ‥‥」
「‥‥あんたも物好きだな」
「ナントでもイウネ。これも今回の仕事のダイゴミヨ♪」
 バタッと倒れこむ比良坂と、慌てて彼を介抱している刃霧の姿(少しその胸が彼に当たっているのはわざとでは無いだろう‥‥)をバシャバシャとカメラを使って激写している中華少女が楊 雪花(gc7252)。チャイナドレスを着て写真を撮ってるその姿はなかなかシュールな光景だが‥‥須佐と合わせて今回がリアナの護衛任務初参加である二人、果たして無事に任務を終える事が出来るのだろうか‥‥。




「‥‥それで、以前俺が研究していた【愉快な薬】についてなのだが‥‥」
「あらあら〜、それはなかなか面白そうな実験結果ですわね〜。そういえば私も少し前に‥‥」
「へぇ〜、そんなオクスリを作っていたんだ〜。良かったら後で譲ってくれると嬉しいな〜♪」
「‥‥な、何なのかしら‥‥この話の内容は‥‥」
 刃霧が立ててくれたテントの中では、冷たい飲み物を片手にリアナとシン・サギヤ(gb7742)、過月 夕菜(gc1671)が何やら研究している薬について話を重ねていた。横でおとなしく聞いているマリーにとっては何のことやらさっぱりなので、半分(以上?)聞き流しで座っていたのだが‥‥
「リアナおねーさーん!! 前にお願いした日焼け止め持ってきてくれた〜!?」
 元気よくテントのドアを跳ね開けて入って来た火霧里 星威(gc3597)の姿を見てさらにがくっと項垂れる。そういえば、彼は以前もリアナから貰った薬を使って色々と巻き起こしており、今回も前もって何かお願いしていたのをマリーは知っていた。
「はい〜、ちゃんと用意してありますよ〜♪ 塗るときは【量に】注意して下さいね〜?」
「わ〜い!! それじゃ後で使わせてもらおっかな〜♪」
 きっとリアナの後半部分は聞こえていなかったのだろう、来た時と全く同じ勢いで飛び出していった火霧里。その毒牙にかかってしまうのは、果たして誰になるのであろうか‥‥
「へぅ〜、やっぱり外でずっと待ってるのは暑いです〜‥‥」
 入れ替わりにテント内へ入ってきたのは、黒地に白のフリルがついた可愛い水着を着込んだ淵塚・L・スカディー(gc3670)。彼女の言うには、中に10年前に着ていたスク水を着ているということらしいが‥‥流石に7歳の時と比べて成長しているその身体。身長はともかく体の所々のパーツはしっかりと成長しているのでかなりぴっちぴちであろう‥‥だが、【非常に】残念ながら上から着ている水着で隠されているのが悲しい。
「あ、淵塚さんお疲れ様。とりあえず飲み物飲む?」
「あ‥‥そ、それではコーヒー牛乳をお願いするよ‥‥」
「‥‥超強力痺れ薬、つまり心臓を麻痺させる薬のことか‥‥そういえば前に作った薬で‥‥」
「なるほど〜、でしたら今度店に来て下さいな〜。過月さんも良かったらどうぞ♪」
「うん♪ どんなのがあるか楽しみだな〜♪」
 外の騒ぎをよそに、中では仕事と言うにはやけにのどかな空気が流れているのだが‥‥そろそろ見張りの交代時間である。皆に時間を伝えようとしたその時、外から刃霧の大きな声が聞こえた。
「ちょっと皆〜!! やっと現れたよ〜!!」
 ‥‥さて、戦闘開始である。



●しびれくらげがあらわれた!!
 班を二つに分けていた能力者達は、同時に2匹のクラゲを相手にしていた。
「いっくよー!! ‥‥雷神のじゅつぅ!! どどーんっ!!」
「邪魔な触手はカットカットのコトネ!! アイヤ〜!!」
 こちらは攻撃班。火霧里の声に反応した機械巻物が唸りを上げ、AUKVを装着した楊の斬激が確実に触手の数を減らしていく。しかしやはり相手も【一応】キメラの類。その長い触手をぶんぶん振り回して攻撃組を襲う!!
「うにゃん〜♪ こっちだよ〜‥‥わっとと!! 危なかった〜‥‥」
「奴の触手には毒針があるはずだ‥‥そこを斬り飛ばす!!」
 上手く相手の攻撃を引き付けつつ、走り回る過月の後ろから飛び掛るようにして須佐の忍刀が触手に斬りかかる。熟練された攻撃は流石のもので、あっという間に数本の触手を斬り飛ばした。自身の触手が落とされた事に気付いたクラゲが、大慌てで後ずさっていく。
「ふっ、これだけあればリアナも満足するだろう‥‥」
「須佐さん凄いネ〜。見ていてコッチが惚れ惚れスルヨ〜!! ‥‥フフ、これだけあれば少しくらい無くなっても‥‥」
 少し満足げに須佐が汗を拭っている姿を横目に、何やらごそごそと動き回っている楊。一体何をしようとしているのか‥‥今は秘密である。
「むぅ〜、ボクも負けないからー!! これでトドメ〜〜!!」
「く、クラクラ〜〜!?」
 流石に多くの触手を失ったキメラに火霧里の攻撃はかわせなかったようで、ドドーンと大きな音を立てて電磁波が襲うと、ついにくらげも息絶えたようにじゅわっと蒸発してしまった。
「ふぅ〜、やっと終わったよ〜。走り回るのも結構疲れるんだよね〜」
「だが、おかげで大した被害も出ずに済んだ。後は‥‥」
 そう、後はまだ戦闘を続けているであろう護衛班の方である。手早く後始末を終えると、全員揃って護衛班の方へ走っていくのであった‥‥



「ちょ、ちょっとどうしよう‥‥流石に少しピンチじゃないの!?」
 マリーが少し冷や汗をかきながら見守っているその様子は【若干】危ない状況であった。別方向から護衛班に向かって近づく一匹がいた為、現在戦闘を開始していたのだが、現在4人中2人が戦闘不能になっている。この状態とは‥‥
「ひゃう‥‥へ、変なトコ触らないで‥‥ぅん!」
「‥‥‥(ぶしゃ〜〜〜!!)」
「へぅ〜!? 比良坂さんの顔が段々青くなってきてる〜!?」
「‥‥さて、どう処理したものか」
 触手に四肢を拘束されて身動きが取れない刃霧の姿に、比良坂の顔は段々と血の気が失っている(決して比喩表現ではない)。そんな彼の介護に淵塚の手が取られているため、ほぼ一人で戦っているシンである‥‥先ほどまでの攻撃班のスマートさと比べると、【あくまで若干】苦戦しているようだった。
「‥‥しかしいつまでもこの状況で放って置くわけにもいくまい」
「そ、そうだね‥‥今は刃霧さんを助けない事には比良坂さんの犠牲も‥‥」
「‥‥‥ま、まだ僕は死んで‥‥」
「やっ‥‥さ、触らないでぇ‥‥そ、そんな所、だめぇ‥‥!!」
「‥‥‥ガク(ぶしゃ〜〜〜!!)」
 痺れが回ってきて段々動きが鈍くなっていき、触手に良い様に弄ばれていく刃霧。何とか抜け出ようと暴れたせいか、その顔は赤く艶っぽい表情となっており、水着の中へするすると触手が潜り込んでいく様子は是非ビデオカメラに収めておきたい所だが‥‥今は皆の安全が第一である(主に比良坂)。
「‥‥とにかく少しでも触手の数を減らす‥‥いくぞ!!」
「は、はい!! ‥‥陸道双刀抜刀術 冥風閃・二式!!」
 刃霧を締め付けている触手の根元を中心に超機械で攻撃を仕掛けていくシンと、持っている二振りの日本刀で連続攻撃を仕掛けていく淵塚。敵の触手の数はかなり多いが、ここまでの状況になるまでにいくらか切り落としておいたのが功を奏し、何とか攻撃が届くようになっていた。そしてようやく刃霧を捕らえていた触手が落とされる。
「はあ、はあ‥‥も、もぅ許さない‥‥ん、だから‥‥」
「‥‥今はそこで休んでおけ。もう戦闘は終わる」
 息も絶え絶えに何とか立ち上がろうとした刃霧だが、シンが声をかけてその動きを止める。その言葉通り、すでにクラゲは淵塚の攻撃で倒れていた。
「へぅ〜‥‥疲れた〜‥‥後お腹すいた‥‥」
「うぅ‥‥き、キメラはどこに‥‥」
 ごそごそとパウンドケーキを探し始める淵塚の横で、ようやく息を吹き返し始めた比良坂だったが‥‥すでに全てが終わった後であった。



●戦闘の後で‥‥
「‥‥ほら、サンプルだ。大事な物なんだろ‥‥きちんと持って帰れよ?」
「ふふふ〜、ありがとうございます〜♪ これだけあればきっと研究も進む事間違いなしですわ〜♪」
 須佐がぽいっと無造作に投げたガラス瓶を、全く危なげなく受け取るリアナ。今回は2匹も現れた事で、サンプルもかなりの数が取れたようだ。味方にも【一部を除いて】被害は少なく、依頼は成功したと言えるだろう。
「それにしても、ホント無事に済んで良かったわ‥‥あ、向こうで皆が何かするみたいね」
「そうか‥‥俺はここで休ませてもらう」
 砂浜の向こうを見ていると、どうやら海水浴をするのか皆が集まっている。チェアに横になった須佐を横に、リアナとマリーは様子を見に行くのであった‥‥


「さ〜て、早速海まで来たんだし、少しくらい泳ぎたいな〜」
「え、ええと‥‥その、私、泳ぐのはちょっと‥‥」
「そういえば海で遊ぶのも久しぶりな気がするよ〜♪ 私も一緒に付き合う‥‥」
「あ、おね〜さん達〜!! 日焼けどめぬろーよー? きれーなお肌焼けちゃうよー??」
 う〜んと伸びをしている刃霧と、おどおどと一歩引いている淵塚・にこにこと水着に着替えた過月が立っていたその時‥‥【歩く災厄】・【無邪気な巻き込みや】火霧里がちょこちょこと近寄ってきた。その手には日焼け止めと思われる物が一本。
「あ、それは嬉しいかな〜。過月さんも使うでしょ?」
「そう言うのならちょっと試してみようかなぁ♪ どんな感じだろ〜♪」
「へぅ‥‥た、確かそれって‥‥ご、ゴメンなさい!!」
 にこにこと笑いながら受け取る刃霧と過月だったが、どこかで見たようなデザインを感じ取ったのか‥‥思わず淵塚は走り去ってしまった。
「あれー? ‥‥ま、いっか♪ それじゃーボクが塗ってあげるー♪」
 パラソルを差したシートの下で、【たっぷりと】日焼け止めを塗られていく刃霧と過月。‥‥それが、まさかあんな悲劇を生むとは誰にも想像出来なかったのである(ぇ



「だ、だからあの時の俺はそんなつもりじゃ無かったんです‥‥信じて下さい」
「‥‥分かったから、今はそこで安静にしていろ」
 ここは先ほどの場所から少し離れたパラソルの下。のんびりとデッキチェアの上で本を読みつつ周囲を警戒しているシンの横で、同じく周囲を警戒する目的で近くにいる比良坂。しかしまだ本調子では無いのか、影の下でぐったりと横になっている。
「その、なんと言うか俺って異性に対して妙に弱いんですよ‥‥こういう性格って治らないんでしょうか‥‥」
「‥‥最近の俺は、どうしてこんな役回りになっている‥‥」
 任務の後は誰かの愚痴を聞くのが最近の彼の定番になっているようである。まあ別に本気で嫌ならその場を離れるだろうから、彼も嫌いではないのだろう‥‥と、近くから何やら良い匂いが漂ってきた。どうやらすぐ傍で楊がイカを焼いているようである。
「そろそろ良い加減ネ。二人とも食べるとイイネ」
「‥‥ああ、頂こう。お前も少しは食べておけ」
「す、すみません‥‥それでは一杯貰います」
 棒に差したイカの姿焼きを齧りながら何の気なしにシンが周囲を見ていると、向こうからこちらへ向かって歩いてくる人物が二人。どうやら刃霧と過月のようだが‥‥何やら様子がおかしい。目が少し虚ろで頬も少し赤く、それでいて表情はやけに色っぽい。
「‥‥さて、少し俺は向こうの様子を見てくる。さっき淵塚が焦って走っていたように見えたからな」
「あ、はい。それでは俺が代わりに周囲を見張っています‥‥お気をつけて」
「‥‥‥お前も、な」
 妙に意味深な言葉を残してさっさとその場を離れるシンを不思議そうに見ていた比良坂だったが、とにかく今は栄養をつけるべきとイカに齧り付く‥‥と、その直後に彼を二人の影が近寄ってきた。
「‥‥あ、刃霧さんと過月さん‥‥ど、どうしたんですか? もしかしてイカ焼きの匂いに釣られて‥‥」
 たゆんたゆんと揺れるツインメロンを備えた刃霧と、細身ながらも妙に色っぽい表情の過月を前に少し赤くなって横を向きながら答える比良坂。相変わらず異性を直視出来ない彼の声を聞いた、彼女らの口から出た言葉は‥‥
「‥‥イカ、ね‥‥うん。それもいいかも知れないけど‥‥」
「うん、それも美味しそうだけど‥‥今、一番欲しいのは‥‥」
 妙に艶っぽい声を出しながらそっと寄り添ってくる二人を前に、比良坂は思わず首を90度右に旋回させる。‥‥何か、おかしい。そう感じ取った時には、すでに遅かった‥‥
「ね〜‥‥さっきのクラゲで刺された所が痒いの‥‥おかしいの、かな?」
「うにゃ‥‥私も‥‥さっきから、身体がおかしいの‥‥」
 はぁ〜っと耳元で吐息をかけられ、全身を密着させてくる二人。その身体は何かを塗られたかのようにねっとりと光っており、本人達の汗や香りと相まって絶妙な色気をかもし出している。
「あ、あ‥‥そ、そんな‥‥」
「もう‥‥そんなに固くなっちゃ‥‥ぅん!!」
「はにゃ〜ん‥‥何だろ‥‥妙に触れた所が変な感じ‥‥」
「ゆ、ゆ、ユニバ〜〜ス!!(ぶしゃ〜〜!!)」
 最後のロウソクの灯火のごとく大声で叫び声を上げると、そのまま推定1リットルの鼻血を噴射して倒れこんでしまった比良坂。そんな彼の血を浴びてもなおその場から離れようとしない彼女達の雰囲気は、急転してホラーの光景になったという‥‥合掌。

‥‥‥‥
‥‥‥
‥‥


「‥‥てへ♪ またまたやっちゃった♪」
「火霧里サン、グッジョブネ!!(バシャバシャ!!)」