タイトル:我らが勇者イアイアダーマスター:Urodora

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2008/04/13 01:44

●オープニング本文


●あーかむしてぃ
 
 ここはあーかむしてぃ!
 話すと長くなるので、狂った変な街だと思え良い子たち。
 しかし、こんな退廃に満ちた街にも熱い魂をもつ少年少女たちがいる!

「ぼくたちで地球を守るんだ!」
「奇跡をしんじて!」
「この手で銀河を」
「バグアをぶっとばせ」
 手を繋ぐ子供達。

 こうして、ダークな街に勢いで最後の良心が誕生した。

 愛・勇気・友情!
 運命の扉を開く、三つの合言葉。
 熱いビートを胸に今、新たな無敵ロードが開かれる。信頼を重ね、想いをこの手でつかめ能力者たち!
 空の向こう、今戦士たちの伝説が始まる──。



●ユグドラシル研究所

『Al Azif』

 その部屋の前に、そう刻まれているネームプレートが掛かっている。  
「小僧、小娘なんでも死体。希望検体、野望招来」
「私のヒルダは麗しすぎる」  
 などの文字も一緒に刻まれているが、気にしないほうがいい。
 
 ルルイエタワー内部にひっそりと存在する研究所に住む彼は、一応博士である。 
 博士というと色々いるが、まあこんな街にいるのだから狂が頭文字について当然だろう。
 そんな博士の元にアーカムの支配者であるバロンが訪れていた。
「邪神創世記クトルーというゲームを知っているかね? 博士」
「察知完了。確かアーカムの子供達の間で流行しているカードゲームだったよね」
 答えた彼は、博士というわりには若い、若いというより、どこか幼い容姿に眼鏡。
 ふわふわとした金髪に澄んだ青い瞳をもつ、十代半ばの彼はまるで、そう天使ぽい。
 バロンは満足げに愛用のシガーを燻らすが、こういう部屋は禁煙のような気がする。
 まあいい。
 バロンは研究室にあるモニターに電源を入れると、かちゃかちゃやった。
 そこには、邪神をカワイクデザインした、邪ごっどが描かれたカードたちが映し出されている。
「このゲームだ。かなり白熱、流行しているようだ。よって、先日教団から次の段階に移るように指令がきた」
 アーカムでは、特殊文化普及のために様々な裏工作が行われている。
 邪神創世記クトルーというゲームも、その一つのようだ。
 バロンの話は、邪神創世記クトルーのレアカードを媒介として、子供達はアーカム流に洗脳を行う。
 という話だった。
「例の奴を使うの?」
「いや、今回は一部の地域で別実験予定だ。媒介としてキメラも使用する」
「ふーん、私はどっちでもいいよ。面白いならそれでいいし」
「その意見には、同意しよう」
 バロンは歪んだ笑みを浮かべた。 



●ULT私設アーカム支所
 
「根黒所長ー!」
「ニャルタン、どうしたの?」
 根黒と呼ばれた彼女は、ここULT私設アーカム支所の所長。
 二十歳くらいの良い子の味方のお姉さんは、ポニーテールだだだ。
 私設のため公的な機関ではないが、ULTへのラインも多少繋いでいる。
 しかしアーカムは、ほぼバグア支配区域のため地下にもぐっているのが現状。
 そんな彼女の元にやって来たのはニャルタン。
 アーカムに存在する、とある工房で作製した特注着ぐるみ、ニャルラトポテタンを纏っているため、そう呼ばれる。
 なんというか、こうにゅくにゅくした感じ、とても形容しがたい。
「ニャルタン。おやつはまだよ、さっき食べたじゃない」
「そんなことより、これを」
 ニャルタンが一通の電信文を差し出した。そこには!
「邪神創世記計画!? 相変わらず住民を使って邪悪実験するなんてバロン、暗黒まっしぐらな男」
「ほら、未確認の新種キメラもいるよ」
「これは!」
 視線の先にあったものは?


●あーかむすくーる

 それはそれとして、学校の良い子達は、邪神創世記クトルーで遊んでいるようだ。

「クトルー! 深遠レベル100」
「エルダーサイン!」
 エルダーサインは、ブラック邪ごっどをホワイトに変える。ホワイトになった邪ごっどは劇的に弱体化するため、ある意味魔除けカードだ。
「くそ、エルダーなんてずるいや。もう、まけそうだから、これでおわり。銀の鍵!」
 銀の鍵は、ゲームを強制終了する役割がある。
 負けそうな時は思い切って使おう、未知なる門が開かれる。
「輝くトラペゾヘドロン!」
 輝くトラペゾヘドロンは、場のカード全てを無効化する最強のアイテムカードである。
 しかし、自分のカードも同時に無効化されるため、こういう時しか使えない。
「ということは」
「ティンダロスバウト? だね」
 ティンダロスバウトは、どちらのカードも全て次元の彼方に消え去った場合に起こるバトルだ。
 お互い、手持ちのごっどカードをシャッフル。
 眼を瞑って一枚選んで勝敗を決する。
 選ぶ時見てはいけない。見たものは異界から猟犬が放たれる。
 ──という噂である。
 このゲームの詳細を知りたい君は、今すぐアーカムデパートへ! 
 スターターキットは爆発的人気で売ってないけどね。
 
 さて、唐突だが、いきなりグラウンドに奴らが現れた。
「せんせー? あれは」
「キ・メ・ラ! みんな逃げるんです」
 じきゃーん。どぎゃーん。うきゃーーーーーーーーーーーパニックになったよ、スクール。
 その時、四人の少年少女が教室でイアイアサインを掲げた。
「ここは通さない!」 
「夜はいつかあける!」
「僕らの手でジャスティス!」
「キメラをぶっとばせ!」
 キメラに立ち向かう、四人の少年少女の名は‥‥‥マーク、ユミ、ケン、ナンシー。
 ともかくイアイアダー! 結成。


●ULT私設アーカム支所
 
 ──その大分前。
「根黒所長! このキメラは」
「名状しがたきものの下僕イタカ。でも、そんなことはどうでもいいの。今はバロンの野望を砕く時、通信回線を開いて、傭兵を呼びます」
 こうしてキメラ退治のために傭兵が召喚されたのだった。


 さあ、いまこそ
 大空に羽ばたく時
 魂の響きを歌え!
 鋼をもって拳となせ!
 我らが勇者イアイアダー!



我らが勇者イアイアダー
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●要点

 電波キメラ、イタカを倒すことです。
 イタカはそれほど強くないです。ただ、氷の息を吐きます。
 形は赤い目をした雪男みたいな人型キメラです。
 一番の問題は毒電波スイッチが入ると、ちびっ子が操られるので、そこをどうするかでしょう。
 その元凶が邪神創世記クトルーのレアカードいうことは、調査により知っています。
 レアカードは、OPに出ているやつです。
 場所はアーカムスクールです、たぶん小学校。
 教室はなぜか一つしかありませんが気にしない。

 それとイアイアダーの子たちは見てのとおり無謀なので、そのまま放置しておくと
 危険かもしれません。

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●参加者一覧

水上・未早(ga0049
20歳・♀・JG
ジーラ(ga0077
16歳・♀・JG
潮彩 ろまん(ga3425
14歳・♀・GP
寿 源次(ga3427
30歳・♂・ST
山崎 健二(ga8182
26歳・♂・AA
リーファ(ga8282
23歳・♀・DF
植松・カルマ(ga8288
19歳・♂・AA
久瀬 和羽(ga8330
11歳・♀・DF

●リプレイ本文

 ここは、あーかむしてぃ!
 良い子と悪い子が交錯する街。
 この物語は、あーかむ存亡や地球の危機とあんまり関係ないが、ちょっとした危険に立ち上がった勇者たちのおはなし。
 ちょっとイアイアな子たちにおくる無敵ストーリーである。


「キター! 我が勇者イアイアダー」


 ダダダ・ダダダ・イアイアダー!
 ダダダ・ダダダ・イアイアダー!
 
 暗がり 漆黒 まっくろサイン
 後ろにいるのは ニャルタンタン

 漲れ! 混沌のイアイアゲージ 
 汚れた魂(ハート)に暗黒力(エナジー)
 次元を導く銀の鍵 開いてみたら失踪さ

 ダダダ・ダダダ・イアイアダー!
 ダダダ・ダダダ・イアイアダー!
 
 シュブ↓ニグラス
 

 作詞作曲「Origami」
 歌「K・J」


 この依頼は、

「アーカムミュージックボックス」
「良い子のRC学会」
「ルルイエ・ホビーファクトリー」
「貴方の心の闇を演出する株式会社UD」

 の提供でお送りします。


●前編

「根黒所長!」
 潮彩 ろまん(ga3425)は渚の剣道少女。
 個人的にその認識で見たことはほとんどないのだが、そんな少女がいる。
 ろまんは、アーカムのバッタモン市で手に入れた、オドロ半漁人Tシャツを着て、ここアーカム私設ULT支所を訪れていた。
 半漁ドンTシャツは、ラストホープで着て歩くと色々白い目で見られる代物である。
 しかし、ろまんはあまり気にしていないようだ。
「貴方はもしかして」
「ボクはイアイアダー五号だよ!」
 その一言で話の意味が通じたらしい。
「それなら、はやくアーカムスクールに、イタカが」
 ろまんはその話を詳しく聞きに来たらしい。よってしばらく聞いてもらおう。


 さ・て・と。

 寿 源次(ga3427)は現場に急行するかと思いきや、
「スターターキットを!」
 アーカムデパートにやって来て、ブツを買おうとしていた。
「ただいま、売り切れ中でして」
「いや、店内在庫があると自分の千里アイズが見切った」
 そういう設定は彼には無いが気にしない、今だけだ。
 売り場で繰り広げられる押し問答を見ている女が一人、なぜか知らないが眼鏡が意味深に光る。
「欲しいのは、これですよね」
 ずれた眼鏡を押し上げた少女というには無理がある女、水上・未早(ga0049
 未早はアーカムの常連なので、そこら情報通。この前来た時に買ったらしい。
「それは!」
「あげません」
「そこをなんとか」
「駄目です」
 その間隙を縫って、その子はやって来た。久瀬 和羽(ga8330)だ。
「ブースターパックください!」
 なかなか賢いチョイス。ブースターパックなら第三弾ヨグの逆襲が出たばかりである。
「1000cになります」
「やったー! こういのって男の子が好きそうだよね?」
 ナンダカ妙に元気だと思ったら、みかけは男、中身は女の子系だね。
 こういう子はニャルタン好みだよ。
 は、そんなことを言っている場合ではなかった。 
 次に進もう。
 

 ──その頃。
 アーカムデパートのイベント広場では、販促のためルルイエ・ホビーファクトリー主催のカードゲーム大会が行われていた。
「今日も今日とてアーカムは平和だね、さてとルールの習得しないと」
 なぜか棒読みで独り言の少女。
 ジーラ(ga0077)は、やや深刻気味少女であるため、あまりコミカルが似合わない? アイドルを嬉々としてやっているところを見ると‥‥‥。
 本人はシリアスを自覚しているらしいが、周りはどう見ているかは分からない。
 彼女は、自らの作戦決行のために、カードゲーム大会で腕鳴らしのようだ。
「先手必勝。破壊、破壊、デリートON」
 おい、捨てさせているというより、手札を破壊しているぞ。
「うわーん、このおねーちゃん怖い」
 ジーラ恐るべし、そこまでして勝ちにこだわるとは、侮れない。

 
 【我が勇者イアイアダー】


●CM  
 
 出演

 リーファ(ga8282
 植松・カルマ(ga8288


「邪神創世記クトルー 家庭用ゲーム『惑星ユゴスの謎』」
 暗黒の千年紀を越え、新世紀に現れるという伝説の神との戦いを再現
 ダークファンタジー混沌スペクタルロマンが、今ここに!

 リーファ&カルマの説明。

「ちょ、なんすか、一面ピンクッって、イメージってもんがあるスよぉ」
 カルマは無意味に業を感じた。
「だって、そのほーがかわいーんだもん♪」
 リーファの希望により、スタジオの内装はピンクでフリル、可愛いりぼんだらけである。
「この電波新しいっス。サイクラノーシュ辺りの電波とは違うカンジっスね。いあ! いあ」
「と・に・か・く いあいあくとるーーっふ!」
「アザース」

 この二人を売り子に人選したのは、かなり間違っていた反省しよう。



●後編


 【我が勇者イアイアダー】


 ところはあっというまに変わってアーカムスクール。
「みんなー! 元気ー 私たち傭兵は実はカードの力で覚醒するのよ! さぁみんな! 一緒に合言葉を!」
「イアイアダー」
 未早が教室でマイクをもって‥‥‥なぜマイクがあるかなど気にしてはいけない。
 いわゆる、遊園地ヒーローショーのお姉さんのノリで彼女はちびっ子に話しかけている。
 
 その傍らでは。
「ほら、そうじゃないよ、こう」
「こ、こうか」
 山崎 健二(ga8182)はちびっ子に駄目出しを喰らった。カードゲームのルールを習っているらしい。
「もう、これだからおじさんは」
「俺はそんな歳じゃない」
「えー」
 これくらいの子たちからすると、二十五歳以上はたいていおじさんです。
「なぁそのカードと、俺の持っているカードをトレードしないか?」
 和羽だ。男の子ではない、女の子だ。二回も強調する必要はない、そうだね。
「お前女男じゃん」
「なんだぁうるせー!」
 和羽は拳固で殴る。豪快、さすがだ。
「おいおい、二人とも仲良くな」
「おじさんはだまっていて!」「おじさんはだまっていろ!」
 心無い子供達の発言を聞いた山崎健二はその日の帰り道、飲み屋で愚痴りつつ一人泣いた。
 そんなことよりイタカはどうした? レアカード奪取はひとまず彼らに任せておこう。
 ──ぐらうんど。
「ピガガガガトラトラトラワレワレはウチュウジンだ」
 イタカが何か言っているぞ、お約束だ。
 さて、外でマイクを持っているのはもう一人の男、名前は源次、ナレーターの寿。
「それはアーカムの救世主、平和への願いが具現化した姿、混沌を照らす閃光。
 その名も勇者イアイアダー・イアイアオン!」

 てれってれってー!
 ダダダ・ダダダ・イアイアダー!
 
「俺はヒアデス星系アルデバランから召還された新たなイアイアダーの戦士! アザースありがとう! このエネルギーがあれば変身できる」
 イアイアダーカルマはちびっ子からもらったアザトースレベル50を掲げた。
「自分の名前は断章博士、人呼んでセラエノ・フラグメントの使徒! 断章の力を今ここに!」
 イアイアダー源次は、盗んだ。ではなく手に入れたカードで変身。
「チビっコたちにてをだすわるいやつっ! かみさまがみのがしても、リーファはぜったいみのがさないっ!」
 イアイアダーリーファ。彼女は剣を振り、びしっとね、
「くとるーさまにかわって、おしおきよっ!」

 ダダダ・ダダダ・イアイアダー!
 どっかーん。
 

 はい、戦いが始まった。
 実況ナレーションは未早女史です。
「イタカ・ザ・ウェンディゴは生贄の人間を捕まえた挙句禁断の土地とちを連れまわって、最後には地上に投げ捨てて犬神家状態するのです」
 イタァクーブリザード。ぶぉぉーーー。
「おいコラ、何息はいているわけ? お約束くらい守れよ?それでも正しい? 悪の怪人か? KYだな」
 ヤサグレオニイサン健二はイタカをしばきだした、KYそれは魔法の言葉。
 ボコボコにされたイタカは、ついに秘術毒電波を、
「ふ、断章博士の力をみよ、ン・カイの暗黒結界、破れるか?」
 源次が変な空間を作り出したぞ、どっちも怪しいことこのうえない。電波はしかし止まったらしい。

 その時だった。
 校舎の屋上、時計台のあたりに人影が
「まてっ、激レア電波怪人イタカ、お前の好きにはさせないぞっ! ボクはイアイアダー行動隊長ディープ・ワン! とぁ」
 飛び降りたのは、ろまんだ! おいしいとこをもっていった。
「みんな大丈夫だった? ‥‥‥ここはボクも力を貸すよ。ボクはみんなが持つ、愛・勇気・友情・イアイア、4つの力を兼ね備えているのだから!」
 まあ、だいたいこれで全員って。
「女男、僕も」
 和羽と例の子だ。
「ここは俺にまかせて、お前たちは急いでクラスメイトを守るのだっ! うぉぉぉぉっ、光って唸れっ! 俺の拳っ!!」
 <活性化> 説明しよう活性化とは何か暗黒ぽい戦士たちが、たこ殴りに耐えるために編み出したオート回復能力だ。

「オラオラオラオラオラオラオラオララオラ」
 和羽は両断剣モードに入った。
 <両断剣> 再度説明しよう、両断剣とは、あまりにバカ力を込めすぎて、あたらねーけど強いを再現しているきっちゅな攻撃だ。
 すでに何をしたかった忘れたが、そうだ! イタカ退治だった。
「イタカは小型の生き物、人間を含めて、ウェンディゴにしてしまう能力があり、変化させられると足が崩壊し極寒に適応したペンギンになるのよ」
 未早は何を言っているのだろう。
「以上、出展は民明書房刊行書籍より。な、なんだってー!?」
 君、そろそろ眼鏡をとりなさい。

 あれ、イタカの様子が変だぞ。
「あれは! アザトースの徴、進化しているッス」
 カルマが叫んだ。
 シュブニュグラス! なにか変な擬音が聞こえたようなきがする。
「なになのあれは、でもまけない‥‥‥みんなのためにも、まけられないのっ!」
 リーファが決意を込めた。
「勇気」「正義」「愛」「友情」
 イアイアダーを巡る四つの言葉が空回る。
「真打はさ、最後に登場するものだよね スキル発動! パワーショットからシャドーショットをセット、これでボクの攻撃力はアップ、さあみんな」
 ジーラのスナイパーライフル Lv4が妙にデカクなったように見える。
「みんなイタカの弱点は熱気です。さぁみんなの熱い魂の力を集めて!」未早
「セラエノ・フラグメント! 断章の力よ再度ここに」源次
「ちょっ待て! 俺はおじさんじゃねー」健二
「ひっさーつっ! くりーーーぴんぐけいおーーーーっす!!」リーファ
「変身! ヨグ・イアイアダー! アザース・エンド」カルマ
「うぉぉぉぉっ、もういちど光って唸れっ! 俺の拳っ」和羽
 そして、
「くらえ必殺、ラバンストラッシュ! イタカ、おとなしく恐山へ帰れーっ!」
 ラバンストラッシュ・アザース・エンド。
 ろまんを弾丸として発射する明瞭不可解な攻撃である。
 ようは全員でボコボコにしているのを異常なスピードで早送りしているため、目に見えない。そういう攻撃だ。
 一瞬の風のあと、イタカは。
「プギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 爆発した。
 こうして、街の平和はある意味守られたみたい。
 その後。
「この街の平和はお前達に任せたっ」 
 和羽
「諸君の助力でまた一つ脅威は去った! では、さらばだ!」
 カルマ。
「リーファはいつでもみんなのみかただよっ♪」
 彼らはしゅたっと帰っていった。
 その後ろで、ジーラと未早の宿命の対決第二弾カードゲーム編が繰り広げられていたというが──定かではない。
 源次と健二は帰りに居酒屋に寄って、同い年ということで年長者の悲哀を語ったそうだ。 ろまんは、ニャルタンと一緒にイアイア君を押しにミスカトニックへ遊びに行ったという。
 こうしてイアイアダーの四人がまったく出てきていないが、とにかく街に平和は戻ったのであった。

 続き? もう眠いよ、ニャルラッシュ。
 眠いんだ‥‥‥‥‥‥。