タイトル:【AS】チェラルとソラマスター:とりる

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2011/11/27 07:02

●オープニング本文


 宇宙空間を航行中のエクスカリバー級宇宙巡洋艦・CIC(戦闘指揮所)――
「わぁ‥‥ここがソラか〜」
 自動扉の開く音と共に、そんな声が聞こえてきた。
 艦長用シートに座る壮年の男性、その他クルーがそちらに目をやる。
 声の主はウルフカットの髪をした、野性的な猫目の少女。
 ――視線の先にあるのはメインスクリーンに映る、小さく星々が光る真っ暗な宇宙空間。
 少女は、宇宙対応のパイロットスーツに身を包んでいる。
 このスーツは全身にフィットする形状をしており、彼女の抜群のボディラインを際立たせていた。
 その姿を見た若い男性クルー達は思わず赤面する。
 ‥‥桃色になりかけた室内の空気を掻き消すべく、壮年の艦長はごほんと咳払いをし、口を開く。
「ウィリン軍曹か‥‥今回の任務、よろしく頼むよ。噂のブルーファントムの力、期待させて貰う」
「もちろんっ♪ 艦の護衛は任せてっ! まぁ、主力の宇宙キメラを叩くのは傭兵の皆だけど〜」
 片目を閉じ、ぺろりと舌を出す少女。
「傭兵の皆もまだ宇宙には慣れてないだろうけど、きっと大丈夫!」
 少女は自信満々にぐっと拳を握る。
 根拠のない自信‥‥自由奔放かつ身勝手・移り気、極めて軽い性格。
 そのいい加減な行動は方々に迷惑をかけているとかなんとか。ただし本人には自覚なし。
 ‥‥彼女こそ『クラッシャー』『弾丸娘』『歩くG弾頭』などの異名をとり、そして、
 冴木 玲、相良・裕子と共に人類側のトップエースチーム『ブルーファントム』に名を連ねる、
 チェラル・ウィリン(gz0027)軍曹である。(正確には軍曹権限を持つ軍属)

 チェラルが乗艦しているエクスカリバー級宇宙巡洋艦に与えられた任務は、小型封鎖衛星の破壊であった。
 ブリュンヒルデIIによって大型封鎖衛星は破壊されたが、
 浮上したカンパネラの安全を確保するためにも、近傍の衛星は破壊するのが望ましい。
 宇宙巡洋艦は敵戦艦などの大型目標に対しては高い打撃力を持つものの、敵キメラやワームへの対処は難しい‥‥。
 そこで、チェラル率いるKV小隊が護衛に、
 傭兵部隊が小型封鎖衛星を守る宇宙キメラの排除に駆り出されたのだった。

 ***

「――というわけだから、がんばってねっ! 艦の護衛はボク達にお任せ♪ 必ず勝つよ! ぶいっ!」
 ブリーフィングルームに移動したチェラルは、そこへ集められた傭兵達に向かってVサインした。

●参加者一覧

榊 兵衛(ga0388
31歳・♂・PN
勇姫 凛(ga5063
18歳・♂・BM
ブレイズ・S・イーグル(ga7498
27歳・♂・AA
瑞姫・イェーガー(ga9347
23歳・♀・AA
美崎 瑠璃(gb0339
16歳・♀・ER
イスル・イェーガー(gb0925
21歳・♂・JG
BEATRICE(gc6758
28歳・♀・ER
御剣雷蔵(gc7125
12歳・♂・CA

●リプレイ本文

●チェラル・ウィリン
 エクスカリバー級宇宙巡洋艦・ブリーフィングルーム。
 8名の傭兵と、チェラル軍曹を含むKV小隊の4名が集まっていた。

「巡洋艦の目的遂行の為にも飛び回る邪魔者を排除する必要があるからな。
 微力ながら最善を尽くして、任務に当たる事としよう」
 と、意気込みを述べる榊 兵衛(ga0388)。

 チェラルと恋人関係にある勇姫 凛(ga5063)は――
(ついにやってきた宇宙‥‥。チェラルとの幸せな未来の為にも、凛は、ここでの戦いには、絶対負けられないから‥‥)
「依頼にかこつけて、チェラルに会いに来たってだけじゃ、無いんだからなっ!」
 本人はツンツンしているが、本音がだだ漏れである。
 そして凛は床を蹴り、宙を泳ぐようにして愛するチェラルの元へ。
 ‥‥チェラルは凛の肩を持って受け止めた。
「チェラル、手伝いに来たよ。‥‥宇宙(ソラ)は未知の領域だけど、一緒に頑張ろうね」
「うんっ、がんばろっ♪ 凛くん達傭兵の働きに期待してるよっ」
 見つめ合い、微笑む2人。

「‥‥久しぶりのKV戦か」
 ブレイズ・S・イーグル(ga7498)はコキコキと首を鳴らす。
 久しぶりのKV戦闘。しかも宇宙戦。慣らしが必要なのは明らかだ。

 瑞姫・イェーガー(ga9347)は、凛とキャッキャしているチェラルへ鋭い視線を向ける。
(二度目の宇宙戦‥‥やれる事は全てやり尽くす。チュラルの隊には負けてられない)
 そして‥‥他の女性陣のパイロットスーツ姿に目をやったのち、自分の胸を見て、がくりと項垂れた。
 ――身体にぴったりとフィットし、ボディラインがはっきりと表れる宇宙対応のパイロットスーツ――。
 しかし、自分はスレンダーなのだと瑞姫は自身に言い聞かせる。

(にゅふ。ハヤテの実戦デビューってだけでも心躍るのに、あのチェラルちゃんと共同作戦できるなんて♪)
 美崎 瑠璃(gb0339)もチェラルへ視線を送っている。
 ‥‥見られ慣れているのか、チェラルは特に気にしていない様子。

「初の宇宙戦‥‥か。慣れる意味も兼ねて、無理は出来ないかな‥‥」
 イスル・イェーガー(gb0925)はどこか不安そうである。
 宇宙空間という新たな戦場‥‥どの傭兵、UPC軍兵士も慣れるのにはまだ時間を要するだろう。

 BEATRICE(gc6758)は溜息を吐く。
「やれやれ‥‥宇宙対応機を買えるような‥‥お金持ちの傭兵ばかりではないのですが‥‥」
 今回彼女は地上用の機体に宇宙用フレームを装備しての出撃である。

(無重力感がたまらんな‥‥これは)
 一方で、御剣雷蔵(gc7125)はふよふよと室内を浮かび、無重力を満喫していた。
 くるくると回ったり、壁や床を蹴って移動してみたり。

 ‥‥しばらくして、作戦宙域に接近したというアナウンスが流れると、
 傭兵達、チェラル小隊の面々はヘルメットを被り、艦の外に繋留されている機体へと向かう。

●出撃
 ハッチから艦外、宇宙空間へ出た傭兵達、チェラル小隊は各々の機体へ直接搭乗。

 兵衛の機体はリヴァティー『翔龍』。
(宇宙‥‥これからはここが主戦場となるのか‥‥)

 凛の機体はハヤテ。
(そう言えば、今まで何度も一緒に戦ったけど、同じ機体でというのは初めてだったかも‥‥)
「チェラル、露払いは安心して凛達に任せてよ!」
 モニターのウィンドウに映るチェラルの顔に向かって凛が元気良く言う。
 「了解っ♪」との返答。

 ブレイズの機体はハヤテ『Razgriz』。
「‥‥頼んだぜ、新型」
 コンソールを撫でる彼。

 瑞姫の機体はハヤテ『冥夜零式』。
「やってやるさ‥‥」
 ぐっと操縦桿を握る。

 イスルの機体は妻の瑞姫と同じくハヤテ。名を『ケーニヒ』。
「宇宙か‥‥空で戦ってたのに、それより上の所に来ちゃったね」
 どこか遠い目をするイスル。
 それに妻は「それはそう。敵の本拠地‥‥バグア本星は宇宙にあるんだから」と返してきた。

 瑠璃の機体はハヤテ『Lapis Lazuli MkIII』。
(同じブルーファントムの玲ちゃんとは何度か一緒にお仕事させてもらってるし、
 今回チェラルちゃんと一緒して‥‥あとは裕子ちゃんとお仕事すればブルーファントム制覇! みたいな?)
「‥‥と、ひとまずそれは置いといて。それじゃ行こうか、『LapisIII』!」

 BEATRICEの機体はロングボウII『ミサイルキャリア』。
「貧乏傭兵には‥‥宇宙はなかなか遠いですね‥‥」

 雷蔵の機体はラスヴィエート。
「宇宙で戦闘か‥‥あんま自信はないなぁ」
 などとちょっぴり弱音を吐きながらモニター・通信・火器管制のチェックを行う。

 ***

 今回の作戦目標である小型封鎖衛星に接近。
 発艦許可が下りると、傭兵部隊のKVは繋留装置から離れ、4つのエレメント(2機編隊)を作る。

 エレメント1――
「榊 兵衛、出撃する!」
「御剣雷蔵、出るぞ!」

 エレメント2――
「勇姫 凛、行くんだからなっ!」
「美崎 瑠璃、ハヤテ、出ます!」

 エレメント3――
「護衛していただけるとは‥‥恐縮です‥‥」
「いや、気にするな。‥‥ブレイズ・S・イーグル、出るぞ!」
「BEATRICE‥‥行きます‥‥」

 エレメント4――
「瑞姫・イェーガー、出ます!」
「イスル・イェーガー、行きます!」

 艦の護衛を担当するチェラル小隊を残し、傭兵部隊のKVは加速。艦から遠ざかって行った‥‥。

●ソラに蔓延るモノ
 傭兵部隊のKV8機が小型封鎖衛星へ接近すると――
 そこからわらわらと、大量の宇宙キメラが出現。
 まず、赤く発光するこぶのような器官を左右に持った快速の小型キメラ群が、傭兵部隊と接触する。
 後方からは古代生物のような姿をした砲撃型キメラのプロトンビームが飛ぶが、
 距離があるためにそれほど脅威ではない。

 エレメント1――
 兵衛機は迫り来る多数の小型キメラに対しミサイルポッドを連続発射。
 そののちにアサルトライフルの射撃を加える。
「多いな‥‥だが‥‥!」

 雷蔵は接敵後、簡易ブーストを切った。
 四肢を動かして姿勢制御を、方向転換には反動推進スラスター用いる。
 ‥‥練力を節約するための彼なりの策だったのだが‥‥。
「くっ! ぐうう!?」
 簡易ブースト、もしくはブーストを使用しなければ、
 慣性制御を用いた宇宙キメラの戦闘機動に追随することは不可能だった‥‥。
 小型キメラの格闘攻撃を受け、装甲に損傷を負ってしまう。
 このままでは撃墜されるのを待つだけだったので雷蔵は再び簡易ブーストをONにした。
「よくもやってくれたなァ‥‥オラオラオラ! オラオラオラオラァ!!」
 人型に変形。前に出て、WS−4機関砲を乱射しつつ、近い敵にはディフェンダーで斬撃を加える。
 お返しとばかりに次々とキメラを撃破していった。

 ***

 エレメント2――
 凛機は敵を射程内に捉えると、G放電装置で攻撃を開始。
「艦の衛星攻撃を、邪魔させはしないんだからなっ! 大宇宙にイナズマを、G放電ブレイクっ!」
 電撃に身を焼かれる小型キメラ数体。

 瑠璃機はアサルトライフルで射撃主体の立ち回りを行う。
「おっと、当たらないよ!」
 小型キメラの体当たりを避け、連続の射撃を見舞う。敵が弾け、肉片と体液が散った。

 ***

 エレメント3――
「‥‥始まったか。そんじゃま、派手に頼むぜ」
 ブレイズ機は敵が高分子レーザーライフル『プレスリー』の射程内に入ると、射撃を開始。
 遠距離からの射撃‥‥さすがに距離がありすぎるためか、運動性の高い小型キメラには命中しなかった。
「やれやれ、流石に地上とじゃ勝手が違うな‥‥」
 少し距離を詰める。

「さて‥‥ブースト開始‥‥」
 BEATRICE機は距離を取ったままスナイパーライフルで射撃。
 そして【複合式ミサイル誘導システムII】を使用したミサイルポッドを発射。
「離れているようでも‥‥この距離なら‥‥ミサイルは届きます‥‥」
 砲弾とミサイルが小型キメラに命中し、爆散する。

 BEATRICE機は傭兵部隊全機の練力残量を把握。管制役も務める。
「長期戦になるかどうかは分かりませんが‥‥。
 まだ余裕はありそうですが‥‥同時に練力が切れても困りますしね‥‥」

 ***

 エレメント4――
 瑞姫機は小型キメラの集団に向けてミサイルポッドを連続発射。
 イスル機はそれにタイミングを合わせ、ホーミングミサイルを放つ。
 命中。爆発。小型キメラの集団1つが消滅。
 しかし敵は多い。ミサイルの弾幕を突破して来た敵に対し、イスル機はでアサルトライフルで射撃を浴びせる。
「援護、こっちに引き付けるよ」
(地上とはまた違って、相手の動きが読み難い‥‥慣れるしかないかな)

 ***

 エレメント3――
 地上用の機体であり、常時ブーストを使用しなければならないBEATRICE機。
「練力残量低下‥‥補給に戻ります‥‥」
「ハッ、なるべく早く済ませてくれよな?」
 BEATRICEからの通信にブレイズが答える。

 2機は補給を行うために巡洋艦へと戻る。
 エレメント4――瑞姫機とイスル機も護衛に付く。

 ‥‥巡洋艦へ接近。そこでは突破してきた小型キメラをチェラル小隊が迎撃していた。
 艦の高射砲群も取り付こうとする敵に対し、絶えずレーザーの雨を降らせている。

 艦載補給装置へ接続を行うため、ゆっくりと接舷するBEATRICE機。
 その時――警告音。
「!?」
 最も無防備になる瞬間を狙った攻撃、砲撃型キメラのプロトンビームが来る!
 ブレイズ機は咄嗟に【超伝導AEC】を使用して防御。BEATRICE機を庇う。
「チッ、世話を焼かせる‥‥!」
「申し訳ありません‥‥」
「いや、いい。それよりさっさと補給を済ませてくれ」
「‥‥了解」
 BEATRICE機は補給装置へ機体を接続。練力の補給を開始。

 イスル機はその間、2機を守るようにして、アサルトライフルで弾幕を展開。
「‥‥カバー入ります。瑞姫、いける?」
「もちろん」
 瑞姫機も機関砲で同じように弾幕を張る。

●艦砲射撃
 エレメント1――
「小型キメラは大分片付いたか‥‥。ならば!」
 兵衛機はブーストを吹かして前へ出る。
 目標は砲撃形態でプロトンビームを放っている砲撃型キメラ。
 【アグレッシヴ・ファングVer.4】【ブレス・ノウVer.4】を使用。
 人型形態へ変形し、その巨体へBCハルバードによる斬撃を加える。

 雷蔵機も【照準最適化機能】を使用。接近し、人型形態へ変形。
 ディフェンダーで斬り付けた後、至近距離から機関砲で銃撃を行う。
 ‥‥砲撃型キメラ1体を撃破。
「ふう。燃料の残量を気にしながらの戦闘はキツイな」

 ***

 エレメント2――
「こっちも砲撃型をやっちゃうよー!」
 瑠璃機は【CRブースター】を使用。続いて【アサルト・アクセラレータ】を使用。
 砲撃型キメラに急速接近。
「あたしの拳が銀色に輝き唸るっ! 必殺! 『鉄拳制裁・疾風銀牙編』っ!!」
 機拳『シルバーブレット』による打撃。

 凛機、高分子レーザーガンで射撃し、近くの小型キメラを撃破。そして。
「アサルト・アクセラレータON! ――切り裂けハヤテ!」
 スキルを使用。一気に接近。砲撃型キメラにBCハルバードで斬撃。‥‥撃破。
「はあ‥‥はあ‥‥。チェラルも頑張ってる‥‥凛も‥‥!」
 その時、レーダーに反応。艦へ接近する小型キメラの集団を発見。
「離れた所にも敵の群れ‥‥回り込ませはしないんだからなっ、いっけーっ! CRブースター!」
 一気に加速し、接近。レーザーガンを連射。光条が次々と小型キメラを貫いた。

 ***

 エレメント3――前線へ戻った2機。
 ブレイズ機は相変わらずレーザーライフルによる射撃を続けていた。
 ‥‥レーダーに目をやる。小型キメラはちょこまかと動くのに対し、砲撃型キメラはほとんど動かない。
「動かないと落としちまうぜェ?」
 A・アクセラレータ使用。プロトンビームを回避しつつ砲撃型キメラに接近。
 練剣『メアリオン』で斬り付けた後、ミサイルポッドを一斉発射。‥‥砲撃型キメラは爆散した。

 その後方に位置するBEATRICE機。
「一気に片付けます‥‥目標、マルチロック」
 ミサイルレリーズを押し込む。K−02小型ホーミングミサイルを全弾発射。
 多数の小型キメラが爆発の中に消えた。

 ***

 エレメント4――
 小型キメラの集団が接近。
「仕掛ける。回避して」
 瑞姫機は敵集団へ向かって水素カートリッジを放り投げる。
「水素で、爆ぜろ」
 カートリッジを機関砲で撃ち抜く‥‥が、爆発はせず、カートリッジが破壊されたのみ。
 爆発させて一気にダメージを与えようとしたのだが、失敗。
 そもそも、爆発していたとしてもSESを介さない攻撃ではキメラに有効打を与えることは出来ない。
「くっ‥‥」
 瑞姫は唇を噛み、機関砲の照準を小型キメラへ。弾幕を張る。

 イスル機はスナイパーライフルで砲撃型キメラを狙撃。
 プロトンビームの反撃は回避、または‥‥避け切れない場合はAECで防御した。
 何度も砲弾を撃ち込むと、砲撃型1体が沈黙。
 ――だがすぐに小型キメラが来る。
「‥‥機敏で、同時に速い‥‥。取り付かれたら厄介だ‥‥!」
 1匹ずつ確実に潰す。
 ‥‥他のエレメントの働きもあり、ほどなく宇宙キメラの掃討を完了。

 ***

 エクスカリバー級巡洋艦・CIC。
「艦長! 傭兵部隊が小型封鎖衛星周辺に存在する宇宙キメラの掃討に成功したようです!」
 女性オペレーターの報告。
「やってくれたか。ようし、これより本艦は敵封鎖衛星へ主砲による攻撃を開始する。全速前進!」
 巡洋艦の主砲であるG光線ブラスター砲の別名は『近接火砲』。ゆえに、目標までかなり接近する必要がある。
 そのために傭兵部隊による護衛のキメラの排除が必要だったのだ。
 G5弾頭ミサイルを小型封鎖衛星の長距離プロトン砲への囮とし、巡洋艦は肉薄。
「艦長! 目標が主砲の有効射程内に入りました!」
「ようし、簡易ブースト起動準備。各員身体を固定せよ。
 ‥‥針路固定。全砲門開け。目標、敵小型封鎖衛星。――てぇっ!!」
 チャンバー内に装填されたG5カーリットが炸裂。電磁誘導ラインに沿って光条が放れた。
 それは見事、小型封鎖衛星を貫く。続いて――
「G5弾頭ミサイル一斉発射!!」
 残りのG5弾頭ミサイル全てを小型封鎖衛星へ叩き込む。
 ‥‥敵の衛星は何度も爆発を起こし、そして大爆発。宇宙の藻屑と化した。

 こうして傭兵部隊の活躍により、ミッションは無事完了したのだった。