タイトル:【崩月】チェラルと月マスター:とりる

シナリオ形態: ショート
難易度: やや難
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2012/05/17 06:16

●オープニング本文


 月面基地「崑崙」がひとまずの形を作ってから、バグアの襲撃は続いている。明確な攻撃は、当初の攻勢以後途絶えていたが、キメラや無人ワームなどの襲来は途絶えていない。
 崑崙、およびその上空に待機した艦隊はラインガーダーが常時展開し、警戒に当たっていた。それで足りないほどの敵を察知した時には、能力者へ依頼が出る。個人差はあれども、長期戦は出来ないKVの打撃力は、ここぞという場合に限って使われていた。
 今も。クレーターの中央に位置する崑崙の内部へ緊急を示すサイレンが響く。

 ***

「えぇ〜っ!? またぁ〜!?」
 月面基地『崑崙』に駐留している宇宙輸送艦の格納庫に、チェラル・ウィリン(gz0027)軍曹(正確には軍曹権限を持つ軍属)の不満げな声が響く。
 ――現在、格納庫内には出撃を知らせるアラームが鳴り響いていた。
「哨戒機より報告がありました。当基地『崑崙』に向けて敵部隊が進攻中です。チェラル小隊はただちに出撃し、傭兵部隊と共にこれを迎撃してください」
 月面基地『崑崙』のオペレーターからの通信。壁のモニターにクールビューティーな若い女性オペレーターの顔が映り、スピーカーからは凛とした声が聞こえる。
「簡単に言ってくれるよっ、まったく〜。ここに来てから何回目の出撃だと思ってるのっ?」
「十五回目です」
「‥‥はいはい、わかりました。了解です。行けばいいんでしょ、人使いが荒いんだから〜。さっさと片付けてくるよっ」
「今回の敵はタロスの編隊と思われます。人類のエースチーム『ブルーファントム』の一人である貴女とは言え、油断は禁物です」
「ご忠告どうもっ!」
 淡々と喋るオペレーターに対し、投げやりに答えるチェラル。
「じゃあ出撃準備に入るんで通信終わりっ」
「ご健闘をお祈りしま――」
 チェラルはオペレーターが言い終わる前にモニターのスイッチを切った。
「‥‥チェラル小隊、とっとと出撃するよ! 準備急いで! 傭兵さんたちに遅れないように!」
 隊員たちに対して檄を飛ばしながら、愛機のコクピットに滑り込むチェラルであった。

●参加者一覧

白鐘剣一郎(ga0184
24歳・♂・AA
勇姫 凛(ga5063
18歳・♂・BM
乾 幸香(ga8460
22歳・♀・AA
エリアノーラ・カーゾン(ga9802
21歳・♀・GD
赤宮 リア(ga9958
22歳・♀・JG
遠倉 雨音(gb0338
24歳・♀・JG
ビリティス・カニンガム(gc6900
10歳・♀・AA
御剣雷蔵(gc7125
12歳・♂・CA

●リプレイ本文

●月面基地『崑崙』防衛戦
『崑崙』に駐留中の、宇宙輸送艦の格納庫――。

「チェラルは一足先に月に来ていたか。お疲れ様だ。今回も宜しく頼む」
 出撃続きの彼女を労う白鐘剣一郎(ga0184)。
「全く〜ここに来てからこき使われまくりだよ〜。まっ、兎に角、よろしくっ♪」
(彼女と戦場を同じくするのも久し振りだな。今回の任務が無事終わったら参加した皆で一杯やりたいものだ)
 挨拶を返してきた後、恋人の方へ向かったチェラルの後ろ姿に目をやりながら剣一郎は考える。
 今回の為に、彼は大量の飲み物を用意して来ていた。

「チェラルと一緒なら凛、怖い物は何もない‥‥。明日の平和を掴む為にも、月面基地には指一本触れさせないんだからなっ!」
 勇姫 凛(ga5063)は意気込みを高らかに宣言。
「あははっ、なんだか死亡フラグみたいだね〜」
 凛の顔を見てころころと笑うチェラル。
「そ、そんな事はないんだからなっ!」
 慌てる凛の姿に、チェラルはまた笑う。そして。
「じゃっ、出撃準備があるから。またねっ」
 自分で急かしておきながら他の隊員を待たせるのは悪いと思ったのか、チェラルは凛の手を両手でギュッと握った後、自機へ向かった。

 豊満なボディラインがはっきりと浮かぶパイロットスーツに身を包んだ乾 幸香(ga8460)。
 彼女もまた、凛と同じように意気込んでいた。
「崑崙に近付けさせる訳にはいきませんからね。全力で阻止させて貰います」
 そう口に出し、目的意識をはっきりさせてから、機体に搭乗する。

(んーぅ。あのオペ子さん、美人さんだったわ。名前、何て言うのかしら。機会があったら使ってる化粧品とか教えて貰おう、うん)
 金髪紫眼の美女、エリアノーラ・カーゾン(ga9802)は作戦内容の説明をしてくれたクールビューティな女性オペレーターの事が気になっている様子。

「『熾天姫、月の大地に立つ』といった所ですね。遂に此処まで来る事が出来ました‥‥崑崙は間違いなく今後の要となる拠点、絶対に守り抜きます!!」
 赤髪青眼の美女、赤宮 リア(ga9958)が声を上げた。それには必ず『崑崙』を防衛するという強い意識が込められている。

「散発的とは言え、基地上空の防空網を突破してくる敵が増えたような気がします。隙あらば、というところでしょうか」
 やや童顔な、艶やかな美しい黒髪をした女性、遠倉 雨音(gb0338)は顎に手を当てて、うむむと唸っている。
『崑崙』が一応の完成を迎えてからというもの、絶えずバグアの攻撃に晒されていた。
 敵にとって、それ程までにこの基地の存在が気に食わないのだろう‥‥。
「まして、今回の相手はタロス10数機‥‥気の抜ける相手ではありません。『崑崙』まで行かせぬよう、確実に叩かなければ」
 敵はタロス‥‥侮れない強敵だ。雨音は気を引き締めて、愛機へと向かう。

 明るい金髪のそばかす娘、ビリティス・カニンガム(gc6900)は――
「うお、これが月面基地かー。すっごいなー」
 モニターに映る『崑崙』を見て、目を輝かせていた。
 やはり月面に人口の建造物があるというのは凄いと思う。夢を感じる。

(月面と言えど地上で戦闘するのと変わらんな ただ空気が無いというだけで)
 御剣雷蔵(gc7125)はビリティスとは逆に、ドライな感想しか抱いていないようだ。

 ‥‥傭兵達は全員機体に搭乗。

●VS月面仕様タロス1
 傭兵達は各自の機体に搭乗し、出撃準備。
『崑崙』のオペレーターより通信。
「チェラル隊全機、発進しました。続いて傭兵部隊、どうぞ」
 傭兵部隊は4班に分かれ、順次輸送艦から出撃する。

 A班――。
 剣一郎の機体は宇宙用フレーム装備のシュテルン・G『流星皇』。
「では行こうか。慌てず迅速・確実に仕留める!」

 雨音の機体はコロナ『天照』。
「遠倉 雨音、『天照』、出撃します」

 B班――。
 リアの機体は宇宙用フレーム装備のアンジェリカ改『熾天姫 (Rote Seraphim)』。
(余裕があれば低重力環境で色々な動きを試してみたいところですが‥‥)

 雷蔵の機体はラスヴィエート『轟雷』。
「『轟雷』、発進準備完了」
 オペレーターから「発進どうぞ」との通信。
「了解した。出る!」

 C班――。
 幸香の機体はハヤテ『アエーマ』。
「他の班ともしっかり連携を取り、効率的な戦闘を心掛けませんと」

 凛の機体はハヤテ。
「今日もがんばろう、ハヤテ。月面基地を守るんだからなっ」

 D班――。
 エリアノーラの機体はニェーバ『ビリュザー』。
「っと、敵さんはタロスが12機? 再生能力が地味にメンドくさいのよね、タロス系」
 だるそうな表情をする彼女。
「ま、向こうが攻める立場なワケだから。接近中を撃って、ダメージ与えた機体から潰して数の優位を作ってく、と」
 作戦の内容を再確認。

 ビリティスの機体はニェーバ『鏖殺大公テラドゥカス』。
「行くぜ、鏖殺の大公! お前の初陣だ!」

 ‥‥傭兵部隊、全機人型形態にて発進完了。敵の迎撃へ向かう。

 ***

『崑崙』のオペレーターよりチェラル隊、傭兵部隊、全機に通信。
「当基地に向けて進攻中の敵は月面仕様と思われるタロスが12機です。ただちに迎撃して下さい」
「了解っ。よっしゃー! 凛くんとお話して元気百倍! やってやるぜー! チェラル隊全機、CRブースター点火、先行して敵を叩くよっ!!」
 隊員3名の「了解」との返答。4機のハヤテが加速し、前へ出る。
「お先〜」チェラルの陽気な声が通信回線から聞こえた。

 ***

 先行したチェラル隊がタロス部隊と接敵。交戦を開始。
 
 傭兵部隊もまもなく接敵。A班を先頭とし、B・C班が両翼を担い、D班が後詰めとなるダイヤ型の陣形で敵の迎撃を開始。
 A班が敵群へ斬り込み、B・C班が敵群を突き崩し、D班はABC班の支援、および敵の突破を食い止める最終防衛を担当。
 という作戦である。

 A班――。
「そう容易く好きに出来ると思われては困るな」
 剣一郎機は敵を射程内に捉えると、ロックオン。
 牽制と陽動を兼ね、連装電磁加速砲を発射。
 直撃。タロスは致命的な損傷を受け、大きく態勢を崩す。

(まだ不慣れな宇宙戦の戦闘機動、あの方の動きを見て参考にしたい気はありますが‥‥今は戦闘に集中しないと、ですね)
 雨音はアクロバティックな戦闘機動を取り、タロスを翻弄するチェラル機の様子をモニターのウィンドウに表示し、目をやりつつ、心の中で呟く。
 チェラルと任務を何度か共にしたことがある腐れ縁の親友から、彼女の戦いぶりについては何度か話に聞いていた。
 ‥‥想像していた以上の動き。
(これが人類のトップエース‥‥しかし!)
 負けていられない! とばかりに操縦桿を動かし、機体にアサルトライフルを構えさせて敵をロックオン。射撃を開始する。

 ***

 B班――。
「流石はブルーファントム♪ 人類のエースと呼ばれるだけの事はありますね」
 リアもチェラル機の動きをモニターしていた。
「ですが! あちらが青の幽霊なら、此方は赤の天使! 負けてはいられません!!」
『SESエンハンサー』を起動。接近してくる敵をロックオン。レーザーガンを連射。
 使用済みの水素カートリッジが排出される。

「やれやれだぜ タロスも月面仕様とはな」
 敵の滑らかな動きに嘆息しつつ、雷蔵も交戦開始。『照準最適化機能』を起動。
「崑崙に近づけると思うなよ」
 二つの奉天製機関砲で交互に射撃。弾幕を展開し、リア機を援護する。

「援護感謝します。――そこっ!」
 リアは雷蔵に通信しつつ、レーザーを何度も受けて満身創痍となったタロスに狙いを定め、トリガーを引いた。
 胸部を射抜かれ、タロス1機が爆散。
「一丁上がりです♪」

 ***

 C班――。
 2機のハヤテも交戦に入る。

「フレーム、フレール、フルール。スペースチェンジで、ライフルになぁれ☆」
 何故か呪文を唱える凛。それというのもこの兵装、レーザーライフルWR−02Cは音声入力で待機(杖)状態からライフル形態に可変するのだ。
 なんともカプロイア製品らしいロマンあふれる一品である。ちなみに音声入力は呪文でなくても良いのだが、凛は誰かにそう吹き込まれたらしい。
「――さぁ、これ以上は、凛達が一歩も近づけさせないんだからなっ!」
 ともあれ、戦闘だ。凛機はレーザーライフルを構え、敵を分断するように射撃。

「ライフル、トリガー‥‥スイッチ」
 幸香は冷静に姿勢制御。Aライフルに連動する操縦桿のトリガーを引き、連射。弾幕を展開。
 弾幕に濃淡を付ける事で敵の分断を図る。それに凛機も協力。Lライフルを連射。
 弾幕を避けるべく2機のタロスは散開した。

 ***

 D班――。
 突破してきたタロス2機に対し、エリアノーラは『リーヴィエニ』Aを併用したアサルトカービンの射撃を浴びせる。
「ここは通さない。ありきたりなセリフだけど、そのまんまなのよね」

「砲撃支援、始めるぜ! 派手にぶっ放してやる!!」
 ビリティス機はガンランチャーによる旺盛な砲火を敵に向ける。

●VS月面仕様タロス2
 リア機が敵を1機撃墜した為、戦闘は傭兵部隊の優位で進んでいた。
 チェラル隊も完全にタロス4機を抑え込んでいる。
 その時――業を煮やしたのか、タロス数機が施設破壊用と思われる大型ミサイルを発射。

 D班の2機が即座に動く。
「エリアノーラの姉貴! ミサイルだ! 迎撃だ!」
 ビリティスから通信。
「了解よ。『リーヴィエニ』B起動。叩き落とすわ」
 エリアノーラの返答。
 2機は『オーブラカ』のミサイル迎撃システムによって弾幕を張り、すぐさま大型ミサイルを撃破した。
 爆炎がニェーバ2機の装甲をじりじりと焦がす。

 ***

 A班――。
(仕留める機会があれば‥‥)
 剣一郎は思考する。もっと数的優位を確立したい。
 このタロス部隊は機体の性能こそ大した事はないものの、しっかり連携しており、中々に厄介。
(ならば‥‥!)
 狙いを定めて連装電磁加速砲を発射。敵機に命中。敵の機体が大きく揺らぐ。
 それを好機と見た剣一郎はブーストを使用。一気に距離を詰める。
「斬り捨て御免!」
 すれ違い様に練剣を一閃。一刀両断。
 剣一郎機の背後でタロスが大爆発を起こす。‥‥直後、練剣から空の水素カートリッジが排出。

 それと同じくして、チェラル隊が交戦していたタロス4機の内、2機のマーカーが消えた。
 モニターにウィンドウを開き、カメラが捉えた映像を再生する。
 刀の斬撃を受けて爆散するタロス。背後からレーザーに貫かれ、爆散するタロス。
「流石はチェラルといった所か」

 雨音機。マシンガンを主体として銃撃しつつ、機刀で敵機を斬り付ける。
『ETP』を起動し、敵のブレードを寸での所で避けた。一旦距離を取る。
「伊達や酔狂でこんな大仰な機体名を付けている訳ではありません」
 再度『ETP』を使用。敵に肉薄。機刀による斬撃。続いて――
「日輪の炎刃‥‥その身に刻んで差し上げます」
 光輪による強力な斬撃。剣一郎機の攻撃で既に大ダメージを受けていた敵機はスパークし、間もなく爆発。

 ***

 B班――。
 タロスの決死の攻撃‥‥キャノンに装甲をぶち抜かれ、ミサイルが直撃し、モジュール装甲がほぼ剥がされた雷蔵機。
 機体が思うように動かない。
「此処でくたばる訳にはいかねぇんだよ」
 コンソールを斜め四十五度の角度から思い切り殴る! ――計器が光を取り戻した。
「よっしゃあ!」
 簡易ブーストを用いて即座に方向転換し、機関砲で射撃。接近していた敵機を牽制する。

「やあああああっ!」
 雷蔵機の牽制を受けたタロスに対し、リア機はブーストを使用して突撃。
 Lライフルで射撃しつつ接近。速度を維持したまま機杖で打突を喰らわせる。
 敵機がよろめいた所で――
「焼切り裂けっ! 熾光の剣!!」
 練剣『雪村』の超濃縮レーザーブレードを叩き込み、タロスを両断! その後に爆発。

 ***

 C班――。
 相変わらず2機のハヤテは連携し、その速度と運動性でタロス2機を翻弄。

 幸香機は簡易ブーストを用いて敵機の死角に回り込む。
「この角度ならっ!」
 Aライフルで射撃し、装甲の薄い部分を狙う。
 砲弾は装甲を斬り裂き、生体部品を傷つけ、体液のような物が散った。
「近接格闘戦だってできます!」
 ダメ押しに剣を傷口に捻じ込み、更に斬り裂く。
 ‥‥一旦距離を取る幸香機。
 Aライフルとレーザーガンで撃ち分け、どちらが効果的か判断してみるが‥‥。
(物理攻撃と非物理攻撃‥‥効果はあまり変わりない‥‥?)
「――ならば、手数で押すのみ!!」
 只管に、連射。連射。レーザーに焼かれ、砲弾に装甲を抜かれたタロスはダメージが蓄積し、ついに爆散した。

「幸香が1機撃墜したっ。こっちも一気に仕掛けるよ!」
 凛は『アサルト・アクセラレータ』を起動して加速。幸香機の援護射撃も入る。
「月の砂漠を駆け抜け、輝きと共に全てを刺し貫け、旋!」
 練機槍を構えて突撃。――スキルにより威力が増加したそれはタロスの腹を刺し貫いた。
「これで終わりなんだぞっ」
 凛機はタロスから槍を引き抜いて離脱。‥‥爆発が起こる。

 ***

 D班――。
「はあああっ!」
 敵機と超近距離戦を繰り広げるエリアノーラ機は盾を構えて敵機に体当たり。
「なっ‥‥!? 効いてない‥‥?」
 盾を叩きつけてみるが、赤い壁が発生するのみでタロスは動じない。
 SES搭載『武器』ではない盾ではFFを突破する事は不可能。多少衝撃は伝わるかもしれないが。
 ブレードにより装甲が斬り裂かれる。
「‥‥っ。それならね」
 機槍を構えて連続の突きを繰り出す。
 至近距離からの強烈な攻撃に内部まで抉られたタロスは体液を散らし、間もなく動きを止めた。

「わひゃあっ!?」
 ブーストを使用して敵機の砲弾を回避しようとしたビリティス機だったが、見事に直撃。
 ニェーバは堅牢な装甲と非常に高い耐久力を誇るが運動性は低い。
 そこへ敵1機を片付けたエリアノーラ機が駆け付け、事なきを得た。機槍により撃破。

 ***

「これで最後か。皆、周囲に反応は?」
 剣一郎が言うと「ありません」との返答。
「ふむ。お疲れ様だな」

『ワシの目の黒いうちはバグアに好き勝手はさせぬわ!』
 などと、ボイスチェンジャーを使って言うビリティス。

「さーて、基地に帰って、基地見学だな」
 ボロボロの雷蔵機が『崑崙』へ向けて帰投。

「後は、チェラルとゆっくりするんだからなっ」
 そんな凛の独り言は、通信回線にだだ漏れだった。

●戦闘後‥‥
『崑崙』のレストランエリアに集まった傭兵達とチェラル隊。
 剣一郎が用意した、キンキンに冷えたドリンクで一杯やり、皆は一息を付く。
 特に疲労困憊だったチェラル隊にこの差し入れは大好評だった。

「りっ凛、好きであんな恥ずかしい呪文を言った訳じゃ、ないんだからなっ!」
 顔を真っ赤にして弁解する凛。チェラルはけらけらと笑っていたそうな。