タイトル:【MN】KV少女真夏の戦いマスター:竹科真史

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2010/08/12 01:47

●オープニング本文


●アイデア出すだけならタダ
 沖縄県中頭郡読谷村。
 バグア支配下と化したこともあり、観光活性化は非常に難しい状況にある。
 文化財指定されている読谷山花織、やちむん(焼物、陶器)市等、観光目玉はあるものの客を呼び込むには何かが足りない。
 そこで、読谷村在住の若者達からアイデアを募ったところ、映像を通じて読谷村をアピールしよう! ということに。
 採用されたアイデアは、キメラを『マジムン(妖怪)』に見立て、能力者にマジムンを倒すヒーローになってもらうというものだが「ご当地ヒーローは男だと面白くない! どうせならヒロインにすべき!」という意見多数。
「これをモチーフにするさー」
 提案者の一人であるオタクっぽい青年は、キメラを退治すべく沖縄にやって来た能力者が持っているのを見てすごく羨ましがり「譲ってくれ!」と泣きつき、高値で買い取ったというナイトフォーゲルを少女に擬人化したフル稼働フィギュアのひとつ、オトナの雰囲気を漂わせたスクール水着姿少女のビーストソウルを見せた。
「この子にマジムンをやっつけてもらうさー」
「水着ギャルがマジムン退治かぁ、いいねぇー。目の保養になるさー」
「だったら、悪の幹部も水着の女ばかりにするさー」
 何やら怪しげな色のオーラを漂わせながら、若者達はあれこれ意見を出し合った。
 男はどうする? という意見には「マジムン作った科学者や下っ端戦闘員ならいいんじゃね?」ということで。

●もしも願望が叶えられたなら
 見た目は可愛いが、実はものすごい戦闘能力を誇る少女擬人化ナイトフォーゲル(以下KV少女)。
 戦闘があるまでは、どこにでもいる普通の女の子として生活している。
「む、キメラが出たか!」
 生みの親であるとある科学者は、沖縄にキメラが出現したことを知るとバラバラに行動している少女達に連絡を。
「キメラが出現した、きみ達は速やかに沖縄に向かってくれ。水着に着替えるのを忘れないようにな」
 何故水着? というツッコミはご勘弁。
 
 その頃、読谷村付近の海水浴場ではキメラが我が物顔で暴れまくっていた。
 特に標的にされていたのは、ナイスバディな水着姿のお姉さん達。水着を引き裂くのは作成したバグアの趣味なのか、単なる偶然なのかはわからないが。、
「待ちなさい!」
 波打ち際に颯爽と現れたのは、スクール水着、ビキニ、ワンピース等、様々な水着を着たKV少女達。
『悪いキメラは、美ら海に代わってお仕置きさー♪』
 勢揃いして決めポーズ! はいいのだが、決め台詞は何故か沖縄弁。細かいことは気にしない!
「来ましたね、KV少女達。私の退屈しのぎに付き合っていただきましょうか」
 花鳥風月をあしらったいつもの着物ではなく、ハイビスカス柄のビーチパラソルを差し、白のスクール水着姿の風祭・鈴音(gz0344)は、内心「自分よりもスタイルが良いなんて‥‥許せませんね」とお怒りのご様子。実は彼女、プロポーションにかなりのコンプレックスがある。これで、キメラの標的が特定された理由がおわかりのはず。
「キメラ、彼女達を八つ裂きにし、辱めておやりなさい」
 ビーチパラソルを閉じるとKV少女達に向けてビシッと差し、怒りを抑えた号令を。それを聞いたキメラは、一直線にKV少女達に襲い掛かった。

※このシナリオはミッドナイトサマーシナリオです。実際のWTRPGの世界観に一切関係はありません

●参加者一覧

鈴葉・シロウ(ga4772
27歳・♂・BM
リゼット・ランドルフ(ga5171
19歳・♀・FT
加賀 弓(ga8749
31歳・♀・AA
瑞姫・イェーガー(ga9347
23歳・♀・AA
美空(gb1906
13歳・♀・HD
エイラ・リトヴァク(gb9458
16歳・♀・ER
南 十星(gc1722
15歳・♂・JG
セラ(gc2672
10歳・♀・GD

●リプレイ本文

●出動要請
「KV少女の諸君、出撃だ! 総員、水着に換装せよ!」
 着ぐるみとバレバレな白熊頭部の戦隊司令、鈴葉・シロウ(ga4772)が声高らかにKV少女達に出動要請。
 そんな彼の傍には、シロウ作の真面目系の黒髪サイドテール型ツンデレ、身長は全体の中の上あたりで装甲の下の密度が高い、いわゆるボンキュッボンな雷電少女ラインと青髪セミロングな飄々とした感なKF14少女セイがモニターに写された海水浴場の様子を見ている。
「Jud、悪趣味なキメラ達ですね‥‥。とりあえず、外道は切り捨てましょう」
「ところで質問ですが司令、現場が海ということは私達も‥‥」
 セイが言いたいのは、自分達も水着に着替えるのかということだった。
「愚問だな」
 しれっと言うシロウと真面目なラインをいじって反応を楽しむことが趣味なセイの策略により、ラインの水着は本人希望のワンピースではなく「サービスサービスぅ♪」ということでパレオ付きビキニ。パレオに関しては「ただでさえ心許ない防御力を更に削ってどうするのですかっ!」というラインがせめてこれだけは死守したいというので。
 セイはスポーティに競泳水着に。
「フフ、こういうのも色々とアリなんだろう。二人とも、キメラを倒しにいくんだ!」
『アイサー!』

「キメラが出たみたいですね、変身です。博士、戦いが終わったら私を元に戻してくれますよね?」
 元に戻すから出動したまえと作成者である博士の言葉を信じて出動したのは、つるぺた体型のスピリットゴースト少女サザン(南十星(gc1722))。元は男の子だったのだが、素直な性格ゆえ博士に騙されて改造されてしまった可愛そうなKV少女だ。
 普段は男の子と偽り普通の学校に通い、バグアが出現した時にKV少女に変身して戦っている。

「今日こそ成功させてやるぜ」
 シルバーとグリーンのツートンカラーのサーフィン用ウェットスーツ姿のヘルヘブン750少女ヘル(エイラ・リトヴァク(gb9458))は、おもいっきりサーフィンを楽しもう! というところで出動要請の連絡が。
「良い波来そうだったのによ‥‥。どうせ、あのおばさんだろう」
 悪態を付きつつ、インラインスケートを装着し現場に向かった。

「いらっしゃいませ!」
 ホームステイ先の喫茶店でお手伝いをしている腰まである黒髪をツーサイドアップにした見た目はクールな美少女なディスタン少女シウタン(セラ(gc2672))は、精霊からの電波受信でキメラ出現を知った。
「むむっ、精霊さんから電波を受信しました! バグアですね。え? 水着? それはつまり‥‥砂浜でのバグアとの我慢大会ですね! 任せてください! 優勝商品のお米30キロはボク達のものです!」
 何かが違うような気がするが、素早くフリル多めのゴスロリ風セパレートに着替えて出動。

「ったく、仕事中だってのに‥‥しょうがねぇな。すまねぇ、社長、必ず帰って来るんで!」
 サボるな! という社長の怒鳴り声を無視し整備士の不良少女なオウガ少女凰花(瑞姫・イェーガー(ga9347))は出動要請を聞くなり愛車SE−445Rに乗り現場に急行。

●女の戦い?
 青みがかった黒髪を後ろで纏め、バレッタで留めているパレオ付きワンピースのシュテルン・G少女エディン(リゼット・ランドルフ(ga5171))と、紫に赤のアクセントのついた落ち着いた雰囲気のタンキニ姿の大和撫子というべき和風美人の日本人的で着物が似合いそうな慎ましい胸のシラヌイS型少女の白恵(加賀 弓(ga8749))が現場に到着すると同時にヘルが合流。
 3人は、波打ち際で無人の海を猛スピードで泳ぐキメラを楽しそうに見ている風祭・鈴音(gz0344)に近づいた。
「KV少女の白恵といいます。鈴音さん、その歳でスクール水着はちょっとどうかと思いますよ?」
 表情は変わっていないが、鈴音は「あなたは、少女というには少し無理があるのではないのですか」と心の中でボソリ。
「気持ちはわからなくはないですけど、女性の水着を引き裂くなんて同じ女性として何とも思わないんですかっ。そんな極悪非道な真似をするあなたは絶対に許せません! ですので、そのキメラ達は殲滅させてもらいますよ」
 間を置き、鈴音は3人の胸をじーっと見てから自分のを見比べた。
 ヘルは標準な大きさ、エディンはそこそこだが美しいライン。白恵は慎ましげなサイズな豊満である。
「わ、私よりも形が良くて大きいとは‥‥。せ、殲滅できるものならやってごらんなさいっ!」
 2人のプロポーションの良さに鈴音の嫉妬ゲージは一気にMAXに。
「待ちな! 喰らってやるぜ、その魂! 灼熱の乱れ桜、凰花参上!」
 男前な自己紹介の後、愛車から飛び降りライダースジャケットを投げ捨てタンキニ、デニム地のホットパンツ姿に。
「すまねぇな皆、もう始まっちまったみてえだな。積載量だけが魅力ってこともねぇだろうが。俺も、プロポーションに関しちゃ気にしてねぇ訳じゃねえけど」
 自分の胸をチラ見しつつこめかみに青筋くっきりな鈴音を見て、凰花はため息をついた。
「あんたも全く変わった奴ばっかり作るよな‥‥ハブとか。今度はフグとハリセンボンか?」
「あなたも私の邪魔をしにきたのですね。友人ですが、邪魔をすると容赦はしませんよ。キメラ達、まずは凰花さんを辱めておやりなさい」
 鈴音の合図と同時に、キメラ2体は水飛沫を上げものすごいスピードで突っ込んできた。
「退屈しねぇけど、こういうのは気にいらねぇ。いくぜ!」

●夏の海の戦い
「ぬ、脱げば脱ぐほど強くなるのが美空ティストなのであります!」
 果敢に切り込もうとした凰花より素早くキメラに挑んだのは、迷彩柄三角ビキニ姿の絶壁体型スレンダーかつスマートな幼児体型なボーイッシュ真面目軍人系破曉少女の美空(美空(gb1906))。その外見とは裏腹に、繰り出される攻撃は強烈無比である。
「いくであります!」
 焔刃「鳳」(に見立てた紅炎)、光刃「凰」(に見立てた機械剣α)でハリセンボンに先陣切って攻撃したのは良いが、全身に現れた針がビキニのブラを引き裂いた。
 胸元を手で隠した美空は羞恥のあまり戦線離脱かと思われたが‥‥。
「水着を脱がさないで〜♪ ダメよダメダメなのであります〜♪」
 際どい部分は【OR】ニップレスで保護されているので大丈夫。
「機体スキル、発動!」
 美空の機体スキル「超限界稼働(脱衣)」は、羞恥に頬を染めながらも外装を脱ぐことにより能力も周囲のヒートアップ度も三割り増しパワーアップを発揮するのだ!
 更に高レベルの「超大出血限界稼働(脱衣)」もあるが、少ない布地の水着さえ脱ぎ去ってしまうことで周囲すべてを吹き飛ばしてしまう禁断の大技もあるが、未だ使われたことはないらしい。
 大技発動か? と思われたが、熱がたまりやすいのが弱点な美空はオーバーヒートで戦線離脱。
「何をやっているんですか」
 倒れた美空を抱え、白恵はダッシュで海の家に運んだ。

「KV魔法少女シウタン登場! 我慢大会の会場はここですね!」
 やる気マンマンで登場したシウタンだったが、途中で合流したラインとセイに「違うようです」と突っ込まれた。
「何ですって!? おのれバグアめ‥‥よくもボク達のお米を! 正義と精霊さん達の名にかけて君達を倒します!」
 バグアに米が奪われたと思い込んだシウタンは、キメラ退治で鬱憤を晴らすことに。
「見なさい! これが妖精王からもらった宝石剣の力です!」
 まずは雑魚から、と言わんばかりに浜辺に上がったハリセンボンを機械剣αで攻撃した。
「きゃっ!? 針はやめてください、針はっ! 痛いんですっ! むぅ、意外とやりますね‥‥。水の精霊さん、力を貸してください! スケープアクア!」
 魔法少女なシウタンは、宝石で出来た魔法が込められた宝石剣で精霊の力を借りることができるのだ。水の精霊の力を借り『自身障壁』の効果があるダメージを肩代わりする膜を作ると、お返しですと言わんばかりに反撃。
「遅くなってすみません、補習があったものでして」
 シウタンの後方では、サザンが2体のキメラを水中では試作型水陸両用アサルトライフルで、砂浜ではエナジーガンをと使い分けて味方の援護を。
 ヘルはKV少女達の攻撃を『練成強化』で高めつつ、『練成弱体』で2体のキメラを弱らせながら距離を取りつつ、弱点を探りその一手を狙うことに。
「このあたしが選ばせてやるよ、地獄か天国をな」
『電波増幅』で強化した機械槍「ロータス」をビシッ! と顔面に突きつけ、勢い良く刺し貫いた。
「これで、多少は戦いやすくなったはずだぜ」
 
 エディンと戦闘に戻った白恵は、息の合った連携攻撃を。
「針が厄介なようですね、ソニックブームで攻撃しましょう」
 基本は接近戦だが、エディンはパリングダガーから『ソニックブーム』をハリセンボンに撃ち込み、全身に針が出たところですかさず接近し機械剣「莫邪宝剣」で切り落とした。
「針がなければ、膨らむだけの魚です‥‥!」
 とはいえ、胴部分を切り落としただけなので他の部分に針はまだ残っている。
 全部まとめて、というところでハリセンボンが水弾を口から発射したが『ソニックブーム』で相殺。
 近距離では刀、遠距離では銃を使い分けたスタンダードで安定した強さ、戦況を把握しての指揮や援護を得意とする白恵は『両断剣』使用後に小銃「スノードロップ」からの射撃、接近して『流し斬り』。エディンとの連携攻撃時に『スマッシュ』でハリセンボンにとどめ、というところで加勢したネズミフグの体当たりを食らった。水着は切り裂かれたが、隠さなくても大丈夫なな状態なのが不幸中の幸い。
 エディンも体当たりを食らう、水着ピンチ! になったが、寸でのところでサザンの援護に救われた。
「大丈夫ですか?」
「ありがとうございます‥‥」
「今こそ魔法の力を見せるときです! 大地の精霊さん、仲間を助けるために力を貸してください! アースヒール!」
 駆けつけたシウタンが『蘇生術』の効果があるアースヒールで白恵を回復。その間、エディンとサザンはハリセンボンに噛み付かれないよう側面からの攻撃で時間稼ぎ。
「白恵さん、一気に攻めましょう。逃がしません、これで‥‥終わりです!」
「とどめは容赦しませんよっ!」
 エネルギーを一気に高めたエディンの『豪破斬撃』と白恵の『スマッシュ』により、ハリセンボンの膨らんだ全身は水風船のように破裂した。

「残るはネズミフグだけのようだな。ライン、セイ、全力で攻撃だ!」
『アイサー!』
 モニター越しで様子を見ているシロウの指示でラインとセイは二手に分かれてネズミフグを倒すことに。
「それ以上の狼藉は許しませんよ」
 ラインはライフルで射撃しては接近し、シリウスで回避しては足技格闘、ドリルで必殺技を繰り出しながら前に進んでいく。
 ボンキュボンなラインは、戦闘中でも胸が気になるのか「そんなにあれなものでもないのだけど肩凝るし、下着も気を使うし、男性の目線も気になる時もあるし。だからええと‥‥ほら、ね?」と一人であれこれ呟いていた。
 一方のセイはKVの特性を活かし、海側から敵に射撃で味方を援護し、狙われたら海に潜って回避、浮上して射撃ないやらしさはなかなかメニアックな具合なようで。
「そこですね」
 200mm4連キャノン砲で援護射撃しようとしたサザンだったが、どういうわけか弾が出ない。
「博士、弾が出ません。どういうことですか!?」
 通信で問い詰めたところ、ただの飾りなので弾が出ないのは当たり前と言われた。
「何のためについてるんですか〜!」
 役立たずな200mm4連キャノン砲を放り投げ、他の武器で泣きながらネズミフグに八つ当たり。頑張れサザン、いつかは元に戻れる!

 ヘルと凰花は交互に攻撃を繰り出していたが、インラインスケートの車輪が砂に埋まり、ヘルは思うように動けない。
「‥‥当たり前だよな」
 悪態をつくが、インラインスケートを脱ぎ捨てた。
 その間、凰花は距離を取り『ソニックブーム』を放ち、針や体当たりをかいくぐりながら『流し斬り』で接近し、連撃で分厚い皮を切り裂いている。
「これで‥‥平気なはずだ。食らえ、キャバリーチャージ!」
 ネズミフグの腹部に強烈な槍の一撃を食らわせた後、凰花と入れ替わるかのようにバックステップ。
「食らえ! 破滅の衝撃、ソニックブーム!」
 渾身の『ソニックブーム』が決まったは良いのだが‥‥勢い良く破裂した。
「やべっ、破裂すんの考えて無かった‥‥。後で破片を回収しておくか」
 気持ち悪いが、いつまでも放置しておくわけにはいかない。
 
 ハリセンボン型キメラ、ネズミフグ型キメラ殲滅:成功!

●戦い終わって‥‥
「そういえば仕事は良いのか凰花、あたしは別に時間あるけどよ」
「ああ、大丈夫だ。あいつも、悪い奴じゃないんだけどな。後でグチ聞いてやるか」
 キメラを倒されたこと、プロポーションのコンプレックスで鈴音は相当荒れているかもしれないが凰花はとことん話を聞くことに。
「その前に‥‥迷惑かけたんだ、復旧作業すんぞ。ヘル、手伝ってくれ」
「ボクも浜辺を直しますよ! ボク達の世界はボク達の手で直すんです! そして早く遊びましょう!」
 白恵は復旧作業を手伝いつつ、サボっているKV少女がいないか目を光らせている。
「サボリは感心しませんよ、皆でやれば早く終わりますからね」
 力仕事担当はラインとセイは巻き添えで破壊された海の家を修理、シウタンは魔法で砂浜を元通りに。
 凰花は海に漂うキメラの破片を拾い集め回収し、それが終わると付近に置いてあるジェットスキーが故障していないか点検。
「良し、これで大丈夫。あいつのところに行くか」
 ゆっくり鈴音と話そうと海水浴場をくまなく探したが、彼女はどこにもいなかった。
「ま、いつかまたゆっくり話しができるだろう」
 早く戻らないと社長にどやされる、と凰花は職場に戻った。

 ラインとセイは、シロウにキメラ退治終了を報告。
「ご苦労様、帰ったら修理だ」
 ついでに新しい水着を着せようとと思いつつ、2人を労う白熊司令だった。

「あ、熱いですぅ〜!」
 体内にまだ熱がこもっている美空は、海の家で白恵に介抱されていた。
 しかたないですねと言いつつ、氷が入った袋を美空の額に乗せたり、団扇で扇いだりと面倒見が良い白恵。
「すみません、氷、もっとください」
 一瞬でお湯になるので、氷はまだまだ足りないほどだ。

「星の砂とか拾ったりできるといいな‥‥」
 浜辺でのんびりしているエディンの側では、すっかり日が暮れたので「遊べないですー!」とがっかりしているシウタンがいた。
 
「キメラを退治しました。何度も言うようですが、約束は守ってくださいね」
 海水浴場復旧作業報告をすませた後、博士に念押しするサザン。

 こうして、海水浴場でのキメラ戦は幕を閉じた。