●オープニング本文
前回のリプレイを見る「面白いキメラができたでの、もっともどっちかっちゅーと弾なんじゃが」
「キメラで弾薬? よく分からないけど‥‥ゴーレムの修理の方はどうなってるの?」
足音を反響させながら、男女各々の声が照明に照らされた廊下に響く。
「ゴーレムの修理は終わったでな、じゃが‥‥そろそろゴーレム単機では性能強化も辛いでな、新型を設計しとる」
「新型?」
「タロスっちゅーんじゃが、ま、量産されるかどうかは性能とコスト次第じゃな‥‥ほれ、キメラはコレじゃよ」
男の声に促され、視線をガラス張りの防護壁の向こう、実験室へと向ける。
実験室の中には鹵獲し、修理を終えた1機のKVと、小さな金属の筒が置かれていた。
男の手がいくつかのレバーを操作し、スイッチを入れると金属の筒が展開、黒いスライムのような物がKVへと殺到。
スライムがKVに接触すると同時に、その体を機体に開いた隙間から機体内部へ侵入する。
そして、数秒後、KVの起動状態を示していた表示が、機能停止を表示する。
「‥‥?」
「何が起こったか説明するとの、ま、最近のKVは頑丈での。外側からぶん殴ってもなかなか壊れないんじゃ」
「そうね‥‥特に雷電とかあの辺りは」
「じゃが、どんなに外が硬くても中は電子機器やら何やらで存外脆い、なら中から壊せば良いと言うわけで作ったんじゃが‥‥」
「なるほどね」
「問題はのう、頭が悪くて停止してるKVではないと効果が生かせないことじゃな」
「発想は良いけど失敗作じゃない‥‥あ、なるほど」
そこで最初に男が述べた、弾という言葉が過ぎる。
「そうさな、キメラとしては失敗作じゃ。じゃがコレを弾頭に封入して運用すれば面白い兵器になるでの」
数日後。
UPC軍基地内に敵襲を告げるサイレンが響く。
敵勢力はエース級ゴーレム1機に、大型の砲を備えるゴーレムが2機。
エース級が居るとはいえ基地攻略には明らかに戦力不足だが、迎撃しない訳にも行かない。
陽動の可能性を考え、待機中のKV16機中の半分である8機を向かわせるが、僅かの交戦の後全てが機能停止。
慌てて向かわせた残りの8機も数分と持たずに沈黙する。
数時間後、基地は少数の勢力で壊滅、3機のゴーレムは進路を次なる目標へと向けた。
「例のKV隊が当基地へと進路を向けたらしい」
「既に僅か3機で小規模な基地とはいえ4つが壊滅、KV20機以上が撃破された形になりますね。幸い能力者であるパイロットに死者は出ていないようですが」
「不思議な事は、機能停止したKVの外観に何の損傷も受けていない事でしたな‥‥」
「とあれば、何らかのEMP兵器、あるいはそういった類の武装でしょうか」
EMP兵器とは電磁パルスで電子機器を破壊する武装の一種だが、兵器であるものにはある程度の対策が施されている。
「以前にもEMP兵器搭載のゴーレムは出ましたからな‥‥問題は迎撃の戦力がもうほとんど無い事です」
士官の男がスクリーンに周辺の戦力展開を示す。
ゴーレムの進撃を食い止めようと各地から戦力を増援として向かわせたが、その全てが機能停止に陥り、虎の子のKV全てが機能停止に陥ってしまった事だ。
「傭兵に頼むしかあるまい」
「‥‥仕方ないですな」
●リプレイ本文
6機のKVに先行して、鹿嶋 悠(
gb1333)と漸 王零(
ga2930)の駆る雷電がエース機を含むゴーレムの小隊へと接近していた。
メアリー・エッセンバル(
ga0194)のウーフーが展開する、強化型ジャミング中和装置にてある程度の低減は為されているが、レーダー画面にはノイズが多く敵機の詳細な位置を掴むまでには至らない。
しかし、アンチジャミングが為されていなければ、レーダー性能の低下は現状の比ではない。
漸と鹿嶋の視界に、地表をゆっくりとした動作で侵攻する2機のゴーレムが映ったのと、砲撃が開始されたのはほぼ同時だった。
「もう1機は?」
「‥‥少なくともレーダー上には反応が無いな」
距離がある為、砲撃の精度は然程高い物ではなく、回避も容易ではあったが敵エース機の所在が不明なのは若干の不安材料となる。
とはいえ、二人ともにかなりの実戦を潜り抜けた歴戦の兵である。躊躇が大きな隙を生む事はこれまでの経験から熟知している。
漸が武装を翼下に搭載したK−02小型ホーミングミサイルにセットし、HUDに表示されるミサイルシーカーが通常よりも反応を遅らせ、2機のゴーレムをロックする。
K−02小型ホーミングミサイルは対地攻撃性能を備えてはいない、その事を警告する表示がHUDに示される。
しかし、それを無視して2つの対象に向けて、総計で500発のミサイルが雨のように降り注ぐ。
大半のミサイルは目標を捕らえる事無く地面に突き刺さるが、500発も撃てば1発2発の命中弾は発生する。その程度の被弾ではゴーレムの装甲を傷つけるには至らないが、周辺で炸裂したミサイルの爆炎や、爆風で巻き上げられた土砂が、煙幕としての効果を生じる。
その為、ゴーレムからの射撃は停止する。
一方、撃った方もミサイルの噴煙により周辺の視界が悪くなる。本来の空戦であれば、高速戦闘になる為K−02の噴煙は然程の問題とはならないが、Gプラズマ弾による爆撃を企図した鹿嶋機に合わせる形で意図的に低速状態で飛行している為、噴煙を抜けるのに普段よりも長い時間を必要とする。
K−02着弾のタイミングと同時に、地上班が砲を所持したゴーレムからの視界を遮るために、カルマ機と赤宮機が煙幕を展開する。
ゴーレムからの射撃を防ぐ目的だが、ゴーレムの狙いは上空に位置する2機だ。
地上班が接敵するまで、僅かだが時間がある。
「‥‥仕掛けるなら今か」
ゴーレムのコクピットで2機の雷電がミサイルの噴煙で視界の効かなくなった状態を認め、呟く。
現状、ゴーレムは擬似的な慣性飛行を行い2機の頭上‥‥肉眼では視認が困難な程の上空に待機している。慣性制御技術によるものだが、ヘルメットワームとは異なり、本来飛行を想定していない機体での慣性制御飛行は消費する燃料が多く、空中飛行するゴーレムは多くない。
しかし、空戦機動能力はヘルメットワームに勝るとも劣らない。
直後、ゴーレムは2機目指し、自由落下速度を遥かに越えるスピードでの降下を行いながら、腰に携えた刀を抜き放った。
不意にノイズだらけのレーダー画面上に光点が表示される。光点の位置は自機とほぼ同一。高度を示す情報は瞬く間に自機へと近づいている事を示している。
「上だっ!」
爆撃コースに入っていた鹿嶋とその援護に入っていた漸機が翼を翻し、その場を離脱しようとした瞬間、能力者の動体視力を以ってしても影としか映らない何かが高速で駆け抜けていくと同時に、凄まじい金属音が響く。
金属音の正体は根元から翼を断ち切られた漸が駆る雷電が立てた音だ。
斬撃の跡は右のエンジンにも達している。
航空機であれば致命的な損害。エンジンへのダメージは消火機能が作動し、最低限へと留める。4基のエンジンを有する雷電は、1基のエンジンが壊れたとて、墜落するようなものではないが、翼を断たれた事とその衝撃に姿勢を崩す。
そして高速で駆けたゴーレムによる衝撃波がK−02の噴煙を散らすと、2機の砲を携えたゴーレムが漸機を照準に収めていた。
即座に放たれた砲弾は本来であれば楽に回避できる程度の攻撃ではあったが、バランスを崩した漸機に回避の余地は無い。
砲弾が次々と着弾し、ダメージを示す警告が80%のダメージを示す。
「‥‥ちっ、バランスが取れん。降下する」
機体のバランスを何とか持ち直した漸だが、片翼を失ったダメージは大きく空戦は不可能と判断し、変形降下へと入る。
それを援護する為に、鹿嶋機はGプラズマ弾を投下。
目標として狙ったものではないが、地表に瞬間的に放電現象を引き起こし、ある程度の目くらましにはなる。
漸に続き、鹿嶋の雷電も変形降下を開始するが、敵前での強襲降下はハイリスクゆえに、煙幕弾などの事前投下を要する。
自機の性能に自信があった為か、彼等2機はそうした手法を取っていなかった。地上班の展開した煙幕は、自分達を守る為のもの。彼等の想定した降下ポイントは、地上班の反対側、挟み撃ちを狙ったためだ。
それが仇となる。
降下の隙を狙い、撃ち放たれた弾丸が装甲を無視して内部機構に次々と着弾し、機体の損害が見る間に蓄積されていく。
降下中の漸機は既に行動するだけの余力が無く、直前に吹かしたブースターである程度のスピードは殺したものの、地面に激突し擱座する。
一方の鹿嶋機は降下開始時点ではダメージを受けていなかった為、蓄積したダメージは60%程度。
僅かの時間差で、形勢は傭兵側が一気に不利となった。
「王零さんの機体反応消失、伍長の機体もダメージが累積してるわ」
管制を担当するメアリーの声が、前方に展開していた味方機の損害状況を告げる。
「無事でいて、零さん」
赤宮 リア(
ga9958)の脳裏に出撃前に告げられた漸の言葉が過ぎる。「安心しろ‥‥邪魔な奴を倒してすぐに迎えにいってあげるよ‥‥だからリアは自分の役割をしっかり果たすんだぞ」との言葉は彼から告げられたもの。
心は逸るが、自分だけ前に出る訳にはいかない。
「各個撃破‥‥考えてみれば戦術の定石だな」
カルマ・シュタット(
ga6302)が苦い表情で呟く。
「予想以上‥‥侮れるとは思っていませんでしたが、実力以上の力を出す必要がありますね」
メアリー機の傍に寄り添い護衛を担当する二条 更紗(
gb1862)が操縦桿を握り締め、気合を入れる。
「数ではまだこちらが優位に立ってはいるけれど‥‥行くよ、アズラエル」
表情には微笑を浮かべつつも、心はそう穏やかなものではない。焦りに揺れる心を精神で御し、鳳覚羅(
gb3095)が愛機であるディアブロに名づけた名を呼ぶ。
「目標確認、各機戦闘態勢‥‥鹿嶋機の反応消失を確認」
麻宮 光(
ga9696)が敵機を射程に収めた刹那、エース機と刃を交えていた鹿嶋機が側面から放たれたゴーレムの砲弾の直撃を受け、機能を停止した。
「‥‥名だたる天衝の隊長機とはいえ、少数で向かってくるのは自殺行為に等しい、か‥‥トドメを刺せんのが残念だな」
眼前で機能を停止した2機の機体を眺め、呟く。
2機のコクピットを貫く事は現時点では容易いが、それに気を取られると、接近してくる6機のKVに対して大きな隙を見せる事になる。
それほどの愚を冒してまで倒す相手ではないと判断し、朱桜はモニターに映る6機のうち、最も脅威度の高いディアブロに狙いを絞った。
傭兵達の当初の作戦では漸機、鹿嶋機がエース機に当たり、砲を装備したゴーレムを2機でコンビを組んだB班、管制機とその護衛機のC班で対応するモノだったが、漸と鹿嶋が落とされてしまった為に当初の作戦は破綻した。
「エース機は厄介だが、ゴーレムも厄介だな。どうするか‥‥」
自機に回避運動を取らせながら麻宮は思考する。
「ブーストで特殊砲ゴーレムに近接戦を挑めば、誤射を警戒してある程度はなんとかなるんじゃないか?」
「初手はそれで行くしかないね」
カルマの言葉に鳳が賛同する、少なくとも現時点で作戦に時間をかける余裕は無い。
「カウントダウン行くぞ、3‥‥2‥‥1‥‥GO!」
シュテルン、カルマ自身はウシンディ‥‥勝利の名を与えられた機体。その機体から各機に向けてのカウントダウンが開始される。
カウントがゼロになると同時に4機のKVが加速し、自分達の展開した煙幕を突き抜ける。
麻宮とカルマ、鳳と赤宮の2機に分かれ量産型のゴーレムへと機を向ける。
煙幕を突き抜けてきた4機に、ゴーレムは一瞬対応が遅れるが、朱桜の駆るエース機の反応は迅速だった。無人機と有人機の差はこういう場面で現れる。
無人機のルーチンは煙幕を即座に突き抜けてくると想定していなかった為、僅かに反応が遅れた形だ。
ゴーレムの砲弾を防ぐ為にシールドを携えた鳳機へ、エースゴーレムはどことなく有機的なデザインの刀を振り下ろす。
「‥‥っ!?」
咄嗟に機体の前進を停止させ、後方へとブースターを吹かしバックステップ。
機体の装甲表面に浅い傷を刻みつつも、なんとか回避には成功する。
鳳機にエース機の注意が向いた事を横目に、対応の遅れたゴーレムの側面から赤宮機が高速で接近する。
アンジェリカの手が銀色の筒状のモノを掴むと同時に、筒から光が放出され光刃を形成。同時に発動したSESエンハンサーに応じて、放出される光刃の輝きが一際強く、大きくなる。
「隙ありッ!これでも受けなさいッ!!」
声と共に振るわれる斬撃に対し、機体を赤宮機へと肩から突撃させる事で直撃を防ぐ。錬剣「雪村」の光刃の根元ではその絶大な威力もかなりの部分が吸収される。
ショルダータックルの形でカウンターを受け、衝撃に揺れるコクピットの中、損害が軽微である事を確認した赤宮は、再度その刃を振るう。
密着状態に近い為、突きの形で振るわれた刃はゴーレムの装甲を用意に貫き、内部機器を焼きながら、瞬時に背面装甲からその刃を現す。
溶解した装甲から小爆発を起こしながらも、管制制御にて急速に後退したゴーレムは至近距離からの3連射を叩き込む。
シールドでの防御を行おうとしたが、至近距離からの発射の為僅かに対応が遅れる。
機体に着弾した衝撃そのものはペイント弾を撃たれたように非常に軽いものだが、内部機器への損傷は甚大な被害をもたらした。
「‥‥たった3発で損傷率50%突破!?」
赤宮の機体は、デフォルトのアンジェリカと比して、耐久力が約3倍近いものとなっている。それが僅か3発で5割削られたという事は、軍の機体がモノによっては3初で撃墜されたというのも事実なのだろう。
「気をつけろ、赤宮さん。もう1機がそっちを狙ってる!」
示されるダメージに驚愕を抱えながらも、カルマの警告に反応して赤宮が回避機動を取る。
放たれた3発の砲弾のうち2つを回避するが、最後の一発の直撃弾を食らう。一発の威力が重い、一気にダメージが危険域まで突入する。
「こっちを無視すると後悔するぞ」
言葉と共に、カルマのシュテルンが手にした槍を振るう。
ロンゴミニアトの穂先がゴーレムの装甲を貫き、内部に液体火薬を放出。即座に点火され、内部爆発が生じる。装甲の無い内部での爆発はゴーレムの機体に大きなダメージを与える。
揺らいだゴーレムの懐に四足の獣、麻宮が駆る阿修羅が潜り込む。
間接部位を狙い、ツイストドリルによる突撃を敢行するが、移動している目標のピンポイントを狙うのは非常に難しい。ドリルは装甲を抉り取るに留まる。
カルマの繰り出した槍で大きなダメージを受けたゴーレムが、肉薄しているカルマ機へとその砲を向け、トリガーを引く。
メトロニウムシールドで防御する間もなく、直撃を受けた麻宮機。
「多少の無茶は‥‥承知の上だ!」
一気にダメージがレッドゾーンへと達する。
そうした動きをやや離れた状況で管制するメアリー機。
「砲そのものは近距離でも使用可能。ダメージは装甲値に関係なく大きな差は生じていない‥‥」
各機のダメージ状況から砲の威力を推察する。
「このままだとヤバそうです、雑魚は倒せてもエースが元気です」
二条が味方機の苦戦に歯噛みする。
彼女の視線の先には、鳳機と交戦を続けるエース機。振るわれる斬撃を鳳はなんとか凌いでいるが、機体は既に動いているのが不思議な程の損傷を受けている。
機体のガトリングナックルを構え、トリガーを引こうとした時、HUDの表示に気づく。
「えっ音声認識? え〜土手っ腹に風穴開けて屍さらせや! ‥‥あ」
その声に応じて、翔幻の拳から大量の弾丸が吐き出され、エース機へと降り注ぐ。側面からの攻撃に反応が遅れたゴーレムは、二条の援護を無視して、目の前の鳳機へとトドメとなる斬撃を放つ。
鳳機の爆発に巻き込まれる前に、朱桜機がバックステップ。
「簡易型ヤマタノオロチ、起動」
声と同時に、機体背部から8つの弾頭が射出。射程内の機体、全てに対しその身を体当たりさせる。
各機は回避起動を取るものの、慣性制御を駆使し、蛇の如くしつこく食らい付く弾頭はミサイルを遥かに上回る高い機動性を発揮する。
「しまった!?」
その弾頭の直撃を受け、麻宮の機体が擱座。
コクピットを開き、脱出を図る麻宮は機体の間接部から黒いスライム状の生物がドロリと落下したのを確認する。
明らかに本来ならば機体内に存在しないものだ。
そのスライムは落下時に赤いフォースフィールドを発生させなかった。キメラであれば生きている限りフォースフィールドを展開する、ならばこの黒いスライムは既にその生命活動を終えた事になる。
「とりあえず、コレは回収しとくか」
「いい加減に落ちなさいッ!」
赤宮の言葉と共に振るわれた雪村が、ゴーレムの機体を両断する。
既に機体に残るエネルギーは多くは無い。
ほぼ同時に、カルマがもう片方のゴーレムの撃墜に成功する。これで残るはエース機のみ。
「人類が善か悪かなんて誰に決められる物でもない‥‥増してやバグア等に私達を裁く権利なんてあるハズがない! 私は大好きなこの世界を蹂躙しようとする貴女方を決して許しません!!」
「私は人類が居ない方が地球の為だと考え、行動しているだけ。遠からずヒトは己が母星すら欲の下に滅ぼす」
赤宮は高分子レーザーで果敢に攻撃を仕掛けるが、その攻撃を容易く回避し、アンジェリカを斬り捨てる。
「情報は大体集まったわ、コレ以上の戦闘続行は危険よ! 負傷者を回収するまで持たせたら、撤退した方がいいわ」
「口惜しいですが、完全に依頼を果たす事は出来ませんでしたか」
「‥‥妙なゴーレムを倒せただけ良しとするか、ならオレが引きつけておく、回収は任せるぞ」
メアリーの言葉に、二条とカルマが応じる。
「ウシンディ、少しの間頼むぞ」