タイトル:遊園地で僕と握手マスター:仁科 あずみ

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2008/04/28 09:42

●オープニング本文


 ―――依頼主、「町内会」

 その三文字が出たとたん、UPC本部に居た人間全員が下を向いて首を振った。


 町内会、どうでもいいような依頼に「地球外」やら「エイリアン」やら名目を付け、能力者達に雑事を任せる依頼主。
 だが侮ってはいけない、民間からの軽い依頼だと友好的、またはバイト感覚で首を突っ込もうものなら酷い目に合わされる事請け合いである。
 行ったものにしか解らない脱力感溢れるが過酷なその任務は、肉体的というより精神に、やはり精神的に、殆ど精神に大きな負担を掛けられる。

 その「町内会」の依頼内容が更に続けられる。

 ―――キメラが出た。

 おお!!

 キメラ、そのまともな単語に場がどよめいた。

 ―――遊園地で出た。

 おお!!

 ―――討伐を依頼したい。

 おおおおおお!!

 パチパチパチパチパチパチパチ

 場に自然と拍手が湧く。各々感動に満ちた暖かな眼差しを電光板に送った。
 そして、更に続けられる。

 ―――おかげで路上で突発的にやるヒーローショウの怪物と区別が付かなくなった。

 おお!?

 ―――客は敵に接触しない決まりなんだけど、でもやっぱりキメラ危ないし、

 おお!!?

 ―――それにまず、なによりも戦うヒーロー役が危ないから能力者の皆さん、ヒーロー役をお願いします。赤、青、黄、白、緑、黒、ピンク、紫、オレンジ、他にも色は何でもあるので好きなの着てね。どどめ色とかもあるよ。それとギャラは出ますよ。キメラも倒せて一石二鳥♪ さあ、君も一緒に、「レッツ AWAKING!(覚醒)」

 おおおおおおお!!?

 場に自然とブーイングが湧く。「危ねーよ!」「遊園地閉めろよ!」「何が ♪ だ!」という声が電光板に送られた。


 以下、補足。

 ‥‥‥町内会の力の範囲が及ぶその町に、小さな遊園地がある。
 今時こうした遊園地やテーマパークは中々経営が難しい筈なのだが、細々と運営されるそこは地元の人間に愛され、休日ともなればそれなりの人数で賑わう場所だ。
 どうも小さいが故に乗り物ばかりでなく、ピクニックが出来るスペースがあったり、パターゴルフの様な簡単なレクリエーションがあったりバーベキューが出来たりと、大き目の自然公園に近い体系をとっている事が地元の人間に受けたらしい。
 然し、そんな遊園地を乗っ取ろうとする悪の軍団「バッグアー」が度々「キーメーラー」を放ち、この遊園地を暗黒に染め上げようとするのだ。
 だが然し―――
 挫けてはならない、我々には能力戦隊「エミータマン」が付いているのだ! 行け僕らのエミータマン! 負けるな僕らのエミータマン!


 ‥‥というか、これ許可とってんのかエミータマン。
 目は口ほどにモノを言う。許可を取るにしても誰に取ればいいのかいまいち判別がつかないが、各々エミタを装着している能力者達の、画面に向けられる憮然とした眼差しがそう語っていた。

 街の中の遊園地、エミータマンになってくれる能力者募集。
 ちゃんと握手もしてね。

●参加者一覧

メディウス・ボレアリス(ga0564
28歳・♀・ER
伊藤 毅(ga2610
33歳・♂・JG
熊谷真帆(ga3826
16歳・♀・FT
藤宮紅緒(ga5157
21歳・♀・EL
阿野次 のもじ(ga5480
16歳・♀・PN
ブレイズ・S・イーグル(ga7498
27歳・♂・AA
秘色(ga8202
28歳・♀・AA
門屋・嬢(ga8298
19歳・♀・EP

●リプレイ本文

 時に1990年、空に赤い星が輝いた時、人類は未知の生命体からの「接触」を受ける。
 後に『バッグアー』と名乗った異星人。彼らの我々人類に対して行ってきた「接触」とは、友好的なそれではなく、まさしく「攻撃」であり、人類にとって恐怖と憎悪の対象の出現となった。
 ―――そんな中、プレスト博士の手によって希少金属エミータが発見される。そんなエミータに拒絶反応を示さない者達が『能力人間』となり、自らが、家族が、友人が、恋人が住む地球を守るため、バッグアーと戦うことを選んだ‥‥

 今、そのヒーロー達がこの遊園地に集結する!

「エミータ銀シャリ!」
 その手のしゃもじは何だ、中身は秘色(ga8202)! エミータ銀シャリマン!

「ゴージャス全開! エミータバイオレット!」
 喫茶店に電話が出動合図♪ 中身は門屋・嬢(ga8298)! エミータバイオレット!

「勇気凛々☆ 輝くお天道サマー戦士! エミータ・サンシャインイエロー」
 イエローなのにピンクらしい! でもカレーが好きだぜ中身は阿野次 のもじ(ga5480)! エミータ・サンシャインイエロー!

「ど、どうぞお手柔らかに‥‥、エミータブルー‥‥!」
 決めポーズに深々とお辞儀するヒーローなんて深すぎるぜ! 中身は藤宮紅緒(ga5157)! エミータブルー!

「これが私!? エミーターコイズ!」
 戦闘服がスクール水着に段ボールのヘルメット! その勇気に乾杯! 中身は熊谷真帆(ga3826)! エミーターコイズ!

 そしてお約束の何故か木の上や陰から現れたりすることの多い―――
「そこまでだ! バッグアー!はぁ!」
 エミータブラック! 中身はブレイズ・S・イーグル(ga7498)いつも何で最初から居てくれないのか良く解らない実は喫茶店のマスターだ!

「くっ! 現れたなエミータマン!‥‥」
もしや君何気にドイツでエースパイロットとかやってた!? 空戦男爵リヒトホーフェン中身は伊藤 毅(ga2610)がたじろいだ! 流石僕等のエミータマン!
 そして六人のバッグに力強い爆煙が吹き上がる! さあ、敵は目の前だ!

「‥‥っていう段取りで」
 そう言ったのは遊園地のイベント担当者だ! 正義の諸君! 段取りはお分かり頂けただろうか?
「くっくっくっくっ‥‥はっはっはっはっはっ!!! 面白い、愉快だ、中々に楽しいシュチュエーションだ! こういうノリは大好きだぞ」
 どうやら悪の大幹部メディウス・ボレアリス(ga0564)は気に入ったみたいだぞ! ちなみに劇中では「大幹部 メーディウス」だ!
「では、キメラとキャストの区別だが、紛れ込んだというキメラと一般人の判別方法はSES武器を用いない手加減攻撃で。という訳で雑魚キャラ担当の諸君、歯を食いしばって耐えてくれ」
 そしてかなり酷い事を平気な顔してサラっと言ってのけたぞ! キャストの皆さんが青ざめていくね!
「私は攻撃の時に必殺サンライト発射装置! って叫んで光を当てるから、当たったら苦しんで倒れてね!」
 それに比べてイエローは結構穏便だ! 光が当たった時キャストでなくキメラであれば倒れないという選別方法! 殴られたくないキャストが歓声を上げたぞ!
「わしはしゃもじアタックでぺしぺし叩き、フォース・フィールドの有無でキメラを探し出そうぞ」
 こっちはえらく微妙な心境にさせられる攻撃だ! あんまし痛くないけど何か切ないね! キャストの皆さんも法師の表情で空を仰いだぞ!
「頑張って楽しいショウにしましょう‥‥!」
 やる気のブルー、仲間の目が君に向くぜ!
「い、いえ‥‥キメラ退治を忘れているわけでは‥‥」
 そんなこと言っても、仲間同士みんなお見通しさ☆


○本番
「よい子のみんな〜こんにちわ〜」

 こんにちわー!

 マイクを持って現れた群青色のセーラー服姿のお姉さんの周りに、今日も元気なちびっ子が集まってきてくれたぜ!
 さあ、皆でエミータマンが来るまでお姉さんと正義のポーズの練習だ!
「はーい、じゃあ次は、何かエミータマンについて質問のある子ー!」
「エミータマン恋人いるの〜?」
 元気なちびっ子が物凄く気になるその質問を言ったその時!
 ―――悪の手先キーメーラーが会場に乱入する! 続いて沢山のキーメーラーが現れた!
「きゃああああ!」
「わああああっ!」
 子どもたちは大混乱だ! そこに悪の声が響き渡る!
「ふはーははははは! この遊園地は我々バッグアーが占拠した。人間よ、我の前にひれふすが良い!」
 現れたのはバッグアー幹部、レオタードと革のロングブーツと長手袋に肩当て付けたもの、という井出達だ! ちなみにこれ、本当は別の衣装が準備してあったのだけれどももし衣装がない場合の彼女の案を聞いてそれをそのまま採用して遊園地で態々作ったというのは内輪の話だ!
「あ、あなたは! メーディウス!」
「ふっなんだお前か、まあ良い、今日こそこの遊園地を頂いてくれるわっ!」
 言うと同時に、メーディウスと共に出てきた幹部も名乗りを上げるぞ!
「私の名は空戦男爵リヒトホーフェン! 悪いがこの遊園地は、我々バッグアーが占領させていただく! 総員、状況開始!」
 空戦男爵リヒトホーフェン! 恰好は何か黒いが、よく見ると実はそれUPCの制服と帽子なのだろうが間違いないだろう! そしてリヒトホーフェンがそう言い放つと、キーメーラー共の動きがさらに活発になった!
「わーーーっ‥‥」
「ひゃぁぁぁあっ!」
 いけない、子供達もすっかり怯えている! ああ、このまま遊園地は悪の手に落ちてしまうのだろうか!?
「ここはおねいさんに任せて!」
 するとお姉さんが前に出て、皆の代わりに敵に捕まってしまい連れて行かれてしまった! 捕らえられてしまったお姉さん。だが、
「AWAKING!」
お姉さんがとっさにそう叫ぶと、前屈して両手を地面に付け、靴で上着の両袖とスカートの裾を踏み、そのまま上体を起こし上着から体を抜くと、そこには―――
「これが私?」
なんとターコイズ色スクール水着のエミタマンに変身だ! ちなみに仮面はやっぱり段ボール! 
「‥‥いかなきゃ! エミータマン達の所へ!」


 ―――遊園地では今もメーディウスが子供達に迫っている!
「ふははははは、これでこの遊園地は我々のものだ! 全員我の言う事を聞くのだ!」
「待ちなさい!!」
「!?」
 謎の五人がばばんと高いところから登場!
「どんな悪事もお天道様は見逃さない☆」
 のもじがそう言うと、後ろの四人が声を合わせるぞ!

 我ら

 能力戦隊エミータマン!

 エミータマンの背後に正義の爆煙が上がる!
「やはりきたかエミータマン! 各員、目標変更、新目標、障害の排除。お帰り願え!」
 リヒトホーフェンがエミータマンに指をさす! キーメーラー達がエミータマンに襲いかかる! だが、エミータマン達は決めポーズをとると次々AWAKINGしていく!
 さあ、君たちもレッツAWAKING!
「レッツAWAKING! 至高の煌き大地の宝石 白銀の戦士 エミータ銀シャリ! ふっ、子等の夢と浪漫の世界の中心で、敵を倒して勝利を叫ぼうぞ」
 正義の味方の登場だ! けど子供から「シャリって何だよ!」と苦情が上がってるぞ、どうする銀シャリマン!
「シャリ余計とか申した輩は、其処へ正座するように!」
 そうですか銀シャリマン!
「AWAKING! ゴージャス全開! エミータバイオレット!」
 この中で正統派正義の味方に一番近そうなエミータバイオレット! 町内会の依頼を「面白そうじゃない!」で引き受けた強者だ!
「覚悟しろ! バッグアー!」
 さあ行け! バイオレット!
「LETsAWAKING!! エタミーSSY」
 黄金スプーンで変身だ! でもやっぱりそれはどう見てもピンクじゃなくてイエローだエミータ・サンシャインイエロー!
「勇気凛々☆ 輝くお天道サマー戦士! エミータ・サンシャインイエロー」
 やっぱり黄色じゃないかエミータ・サンシャインイエロー!
「あ、AWAKING‥‥!」
 そして本番でも深々と頭を下げる、ヒーローなのにその腰の低さは何なんだ! そして片手の鍋蓋がクールだぜ!
「ど、どうぞお手柔らかに‥、エミータブルー‥‥!」
 むしろキャストの方々にお手柔らかにね! エミータブルー! そして残りは既に変身しているターコイズだ!
 さあ、名乗りを上げたヒーロー達にキーメーラーが襲いかかっていく! 入り乱れての戦闘だ! 皆! エミータマン達を応援するんだ!

 わーーエミータマン頑張れーー!
 負けるなーーーー!

「よいこのみんな! ちょっとだけ私たちにパワを分けてくれ、喰らえ〜必殺サンライト発射装置〜」
 イエローのビームが光りだす! ブルーの鍋蓋が繰り出される! バイオレットの鉄拳が敵を貫く!銀シャリのしゃもじが敵を叩く!

「キメラ見つかった? 光当てても素直に倒れてばかりで―――」「いや、さっきからあたしもキャスト殴ってばっかり‥‥」「あ、さっき私キャストの方にハイキックかましました」「私五人ほど‥‥お鍋の蓋で」「わし、しゃもじで十人」

 誰が誰だか解らないが敵をどんどんやっつけながら、エミータマン同士小声でぼそぼそと作戦を練っているぞ! なんだか後が怖くなるような内容だ! だが、その時!
「!」
 一匹のキーメーラーにエミータブルーの攻撃がきかない! 新たな強化されたキーメーラーか!?
「どうだね、試作強化戦闘員の味は?」
 憎きリヒトホーフェン男爵! バッグアーは新たなる兵器の開発に成功していたのか!?
「ふむ、ここでこいつの威力を試させて貰うか」
 恐るべしメーディウス! どうなる僕らのエミータマン!
「くっ! 新たな生物兵器だと!? そんな命を生み出すなんて、どこまで卑劣なんだバッグアー!」
「ふはーはははは! 勝った者が正しいのよ! さあ行くがよい! 我等の人工生命体キーメーラー!」
 バイオレットの言葉もむなしく、キーメーラーが牙をむいたその時―――
「そこまでだ! バッグアー! はぁ!」
 木の陰から現れたのはエミータマン達の馴染みの喫茶店のマスター、ブレイズだ!
「ブレイズさん!?」
 ターコイズが驚きの声を上げると、ブレイズが叫ぶ。
「行くぞ、AWAKING!」
 叫ぶと同時にブレイズが漆黒のエミータブラックに変身した!
「そ、そんな‥‥ブレイズさんが‥‥ブラックだったなんて‥‥」
 ブルーも驚いている!
「増援? 猪口才な!」
「お前は‥‥、リヒトホーフェン!」
 そしてリヒトホーフェンを見るなり、ブラックとホーフェンが睨み合った!
「気をつけてブレ、いやブラック! このキメラ、普通の攻撃はきかないよ!」
 イエローがブラックにそう言うと、ブラックが「ああ」と頷く。
「そうだな、まずは、こっちを先に片付けるとするか!」
「ふっ、‥‥まさか貴様がブラックだったとはな。総員退避! この新作の実験をする!」
 リヒトホーフェン男爵がそう言うと、一匹を残し他のキーメーラーが居なくなる! しかし相手は未知の相手、これまでの攻撃は効かない。さあ、どうする僕等のエミータマン!

 エミータマン頑張れー
 エミータマーーーーン!

「と、とめどない声援が聞こえます…!」
 そこに沸き起こる子供達の声援! 若干大きい友達の声援も聞こえるが、それがエミータマン達に力を与えていく!
 こっそりエミータマン達が武器を持ちかえたような気がするが、これからが勝負だ!
「ひ、必殺‥‥、ブルー遠距離からの執拗な射撃‥‥!」
 正義なのに微妙に卑怯だ! ブルー!
「オラオら・サンライト・フィンガー」
 フィンガーなのに蹴ってるぞイエロー!
「すし飯は斬るように混ぜるっ!!」
 キーメーラーに切りかかる! 美味しいの作ってね! 銀シャリ!
「いっけぇええ!」
 ショットガンから弾が打ち出される! あんたが一番まともだバイオレット!
 エミータマン達の攻撃にキーメーラーもみるみる弱っていくぞ!
「吹っ飛べグランドヴァイパァ!」
 だが然し、ブラックはキーメーラーそっちのけでリヒトホーフェンに切りかかっていく! こっちはこっちで因縁の対決だ!
「くっ、エミータマンめが、全く忌々しい!」
 メーディウスも悔しそうだ!
「超絶☆ めておーどらいぶー!!!」
 イエローの最後にはなったその一撃で、

キーメーラーは倒れて動かなくなった!

「正義は勝つ!」
 バイオレットが子供達に向かいガッツポーズをとると、

 わあああああああ!

 歓声が上がる! 子供たちも大喜びだ!
「戦力をすり減らしすぎた、後退する‥‥次は無いぞ」
「皆の者! 撤退だ!」
 ホーフェンが悔しそうに毒づき、メーディウスがそう言うと、悪の軍団が逃げていく!
「次は決着をつけるぞ、リヒトホーフェン‥‥」
 ブラックがホーフェンに向かいそう呟いた。この二人も今後の対決が気になるところだ!
「では私は司会のお姉さんを救出する。では再見アーハッハ」
 ターコイズは司会のお姉さんの救出に向かう! 頑張って着替えてきてね!
 後ろではブルーと銀シャリがせっせとキーメーラーにシートを掛けているぞ!
 そして司会のお姉さんが戻ってきたところで握手会! どうやらお姉さんはターコイズになっていた間の記憶はないようだ!
「握手してくださーい」
「握手〜」
 小さい大きい関わらず、お友達が君に手を伸ばす。
「‥‥‥‥」
 そんな中、ブラックが若い女性に握手を求められ青ざめているぞ! 今時若い女の子もヒーロー好きは居るものだ! まずいないと思うなんてちょっと甘いぞ!
「‥‥‥‥‥」
 しかもブラックはエミータマンの中で唯一の男性隊員じゃないか! 硬直している場合じゃないねっ☆
「ほれ、わしと握手じゃ」
 銀シャリマンも「今度すし飯まぜてね〜」「すし飯は切る様にまぜるねー」等と言葉をかけられている!
「日本人は米! 米じゃぞ?」
 はーい
 子供達も大満足だ!
「キメラに巨大化されなくて‥‥良かったです‥‥、まだ合体KVって出来て無いですし」
 たぶん今後もないと思うぞエミータブルー!
「さあ、君も握手!」
 イエローも司会のお姉さんも悪の幹部も入り乱れての握手だ!
「はいチーズ」
 バイオレットは記念写真にまで応じているぞ、サービス精神旺盛だね!


 ―――こうしてエミータマン達は強化キーメーラーを倒し、遊園地の平和を守ったのであった。
 だが、まだバッグアーの陰謀が完全に断たれたわけではない。いつか平和がもどるまで、その日まで、戦え! 能力戦隊エミータマン!