タイトル:【MN】怪盗LHマスター:水乃

シナリオ形態: ショート
難易度: 不明
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2009/09/30 17:20

●オープニング本文


※ このオープニングは架空の物になります。このシナリオはCtSの世界観に影響を与えません。
申し訳ございませんが、相談期間中の拘束は通常通りに発生します。事前にご了承のうえご参加ください。



 男が白い封筒を手に取った。
 人を貶めて富を手に入れてきた人生をそのまま表したような醜い顔を、訝しげに顰める。
 そして手紙の封を開けると‥‥中には只一枚のカードが入っていた。

 そのカードには、
『今夜、深海の秘宝を頂きます。 ――怪盗LH』
 ‥‥と書かれいるだけ。


 怪盗LH。

 それは、巷を騒がす義賊集団である。
 汚い金の儲け方をした金持ちの屋敷しか狙わず、予告どおりに宝を奪っていくという。

 男は醜い顔を歪め、悔しそうにカードを握り潰した。
「とうとうアレを狙いおったか‥‥怪盗LHめ‥‥」
 だがすぐにニヤリと笑うと、総金歯がキラリと光る。
「だがこんなこともあろうかと‥‥! 屋敷を罠だらけのカラクリ屋敷に改造していたのだよ! ははは、せいぜい苦しむがいい、怪盗LHめ‥‥!」

 何故そんな罠だらけの家で暮らしているんだ‥‥などと、突っ込んではいけない。

 ちなみに男の用意した罠はというと。
 縄が絡みつくトラップ。
 網に絡まって吊り上げられるトラップ。
 扉を開けたらそこは粘着ネバネバ地帯だった‥‥。
 ――など、割と古典的なものを取り揃えているようだ。

 果たして怪盗LHは、この数々の罠をクリアして秘宝を手に入れることが出来るのだろうか――!?

●参加者一覧

水無月鈴(ga8700
16歳・♀・BM
アーシュ・シュタース(ga8745
16歳・♀・DF
Anbar(ga9009
17歳・♂・EP
佐倉・咲江(gb1946
15歳・♀・DG
八葉 白雪(gb2228
20歳・♀・AA
ゼフィリス(gb3876
16歳・♀・DF
クラリア・レスタント(gb4258
19歳・♀・PN
上月 白亜(gb8300
15歳・♀・ST

●リプレイ本文

 バイトを終え、佐倉・咲江(gb1946)は家へと向う。『お金稼がないと生活できないしね‥』と語る彼女には、ある家庭事情があった。
「ただいま」
「おかえり、サキ」
 帰宅した咲江を迎えたのは、アーシュ・シュタース(ga8745)。赤髪の二人は、姉妹だろうか。

 その頃、別の部屋では。
 モニタに見入る上月 白亜(gb8300)がフフと笑い、せき込んで細い肩を震わせた。
 そこへやってきたクラリア・レスタント(gb4258)。
「ねぇ白亜? 次の見つかりそう?」
「見つけたのですよ」
 果たして何を見つけたのか‥それは。昔奪われた、形見の宝―!
「少しずつだけど、形見。集まってきたね」
「今こそ返してもらうのです!」


 かつて過ごした孤児院で、慕っていた老婦人の亡き夫の形見を取り戻す為!
 彼女達は立ち上がる―!

 そう、彼女達こそ今巷を騒がす『怪盗LH』!
 その正体は美少女姉妹、長女・アーシュ、次女・クラリア、三女・白亜、四女・咲江、彼女らなのだ!



 そして『予告当日』―。

 屋敷への道を颯爽と走るファミラーゼ。 
「怪盗LH〜。逮捕だぁぁぁ」
 暑苦しい裏声でお決まり文句を叫ぶのは、賊を追ってン30年・刑事の白雪(gb2228)だ。

 金木犀の香りを漂わせながらタバコに火をつける白雪刑事。
「こう見えても私は‥げほっ‥通信教育で犯罪心理学を学んでおりましてね‥必ず奴等はかかります。‥私の気が確かなら‥げほ」
 煙で咽ながら自慢げに話す。
「ほう‥通信教育か」
 気は確かか! と突っ込みたいのを抑えつつ、屋敷主は懐から予告状を出す。
「これが今日届」
「おっと失礼。コーヒーの時間だ」
 話を強引に中断。白雪は懐中時計を見、コートからコーヒー牛乳を出してティータイム。
 唖然とする男を尻目に、
「‥何か?」
 涼しげな顔をする、この刑事侮れない。

 そこへ新人メイドのAnbar(ga9009)がやってくる。
「旦那様、着替えをお持ちしました」
 褐色の肌に大きな瞳、エキゾチックな少女だ。
 ニヤニヤ笑い、男は続いてゼフィリス(gb3876)を眺める。
 彼女も屋敷のメイド。胸は豊かで、ミニスカートから覗く脚は細くて美しい。
「‥‥」
 しかし可憐な容姿とは裏腹に、両手にはマシンガン。彼女は戦うメイドさんなのだ!
 ゼフィリスは一礼すると、侵入者を排除すべく持ち場へと歩いていった。

 そして、主人の孫に仕えるメイドの水無月鈴(ga8700)は頬を赤らめ困り顔。
「捕まえないとお仕置きだね」
「うぅ、酷いです坊ちゃま‥」
 と言いつつ身体を悩ましく捩らせる姿は、普段どんな目にあっているのか想像がつく。
「あ、でもどんなお仕置きされるか考えたら‥」
「期待しているのかい?」
「ち‥違います‥」

 これが屋敷側の布陣である。


 その中を、Anbarは早足で歩いた。
 ある部屋の窓を開け、笛を吹く――と、一羽のハトが舞い降りる。
「これを、姉さん達に」
 託されたハトは首を傾げ、空へと羽ばたいていった。



 屋敷の外には、すでに準備を整えた怪盗LH姉妹の姿。
 ‥そこへ舞い降りる一羽のハト。
「Anbarからね」
 赤レオタードに黒マントのアーシュは、ハトの足のポッドから紙を取り出す。
 そう――屋敷のメイド・Anbarも、実は怪盗LH。体をはった情報収集が得意なのである!
 紙は白亜に渡され、彼女はレオタードでは寒いらしくマントに包まりながら暗号を解読。大きなウェストバッグに詰まった夢一杯のアイテムで、情報を引き出していく。
「玄関からが良さそうなのですよ」
 警備が手薄な場所を割り出し、いよいよ突入だ!
「それじゃあささっと目的のものを奪って帰りましょう。‥この後もアルバイトですし」
 狼耳と尻尾をつけた咲江が言う。それよりこんな深夜に何のバイトをしているんだ、咲江よ。
 慣れているので突っ込まず、アーシュは懐中時計に視線を落とす。
「時間ね。そろそろお仕事開始と行くわよ」
「よし、行こうお姉さま! 咲江! 怪盗LH出動!」
 クラリアは【OR】怪盗☆マスクを装着。独特の怪盗感を醸し出している。さらに特注の【OR】怪盗☆マントも襟長めな怪盗仕様‥まるでリーダーのようだ!
 そして駆け出していく―。
「あまり派手にやると、大赤字になるわよ‥」
 意気揚々と向う3人を見送り、屋敷外で待機するアーシュはやれやれと溜息をついた。


 そして、
「犯行予告時刻か。お気遣い無く‥私の時計は月に15秒しか狂いません」
 微妙に狂う懐中時計の針を眺めつつ、白雪刑事が真面目な表情をする。
「来るか‥? LH‥」



 辿り着いたドアには白雪の細工で
『本日休館日』
 と貼ってある――が、LHはお構いなく突入。
 あえて警備を薄くしてある玄関には、メイド・鈴の姿があった。
「わゎ、何時の間に来たんですか!?」
「ははは! 怪盗LH参上!」
 この怪盗、忍ぶ事を知らない。華麗に飛び上がるとマントが翻った。
「お、お帰りくださーい!」
 鈴はモップを振り応戦! ‥だが前髪で目が隠れて命中していない!
「む、私達の邪魔をする人が‥そんな人は縛りあげますよ?」
「えぇっ!?」
 咲江が縄をもって鈴ににじりよる。
 その間に風のように舞い、道化のように高らかに、クラリアは笑いながら屋敷を進む。
「ふっ! こんな罠」
 四方から飛んで来る縄をナイフで切り、易々と入口突破!
 一方、咲江も。
「私に縄で対抗しようとは笑止千万です」
 と、罠を突破する。
 そして玄関に取り残されたのは‥咲江により入念な亀甲縛りを施された鈴。豊満な肢体が、宙に吊られプランと揺れていた。
「ちょ、待ちなさ‥ゃ‥食い込‥擦れちゃ‥」
 もがいて身を捩るほどに荒縄がくい込み、胸の膨らみはたゆんと揺れる。鈴は思わず内股を摺り寄せ、熱い息を吐いた。
 そんな鈴の姿を愉しそうに眺め、白亜は姉妹の切り開いた道を歩いていく。

「‥派手にやっているわね」
 双眼鏡で屋敷の様子を伺い、アーシュの表情が険しくなる‥主に金銭的な問題だ。
 そんな長女の心配も知らず、豪快に進んでいく怪盗達!

 一方屋敷の奥では。
「準備‥完了‥」
 数々の銃器を持ったゼフィリスが、扉の前に立つ。
 主の命令で、最後の砦として。彼女は使命を果たそうとしていた。



「‥なんでこの時世にこんな罠を本気で仕掛ける人がいるんですか!」
 1000cに立て札、数々の古典的な罠に白亜が悲鳴をあげた。
 科学に頼ってばかりでは人間ダメになるという教訓だろうか‥続けて穴に落ちる。だが下に敷かれた仮反発マットは設置者白雪刑事の優しさだった。
 その時、見てられない! と窓からアーシュが突入。
「まったく、こんな罠に掛かるなんて恥ずかしいわね」
「姉さん‥」
 白亜を救い上げる為、手を伸ばす。
「本当にやる気あるのかしら? 半端な気持ちなら怪盗なんてやめなさい」
「くっ‥こうなったら道具で何とかするしかないのですよ」
 アーシュは厳しく言うが、家族を想う心からだ。反撃しようと白亜も燃える。

 一方、
「次の部屋は‥がぅ!?」
 穴に落ち、粘着プールに足をとられる咲江。必死で身を捩ると、衣服が乱れ肌が覗く。
「むぅ、このくらい‥ぁ」
 這い上がった途端、すぽんと脱皮。粘着液に絡まりレオタードだけ脱げてしまった‥脱出成功だが複雑な気持ちだ。
 無事だったマントで素肌をくるみ、咲江はそそくさと部屋からでる。
「ごめん‥。レオタードの怪盗がマント姿の変な人になってしまいました‥」
「マントがなければ通報だったね!」
 クラリアがふふふと笑う。そして、
「よく調べるのですよ」
 と、白亜は『最高傑作』というカメラ搭載ネズミ型ロボットを操作し、部屋を調べていく。
 命令と共に動き出すチュー君。
 彼の活躍で難なく粘着ゾーンをクリアする白亜!
「ふ‥怪盗ホイホイとでも言うつもりですか。そんなのにかかってやるほど私はお人よしじゃないのですよ! ‥あ」
 得意げな白亜の視界の片隅で、粘着罠に堕ちるチュー君の姿が映った。
「作るのに‥(ピー)cも掛かったのに‥」
 さようなら、チュー君! 君の事は忘れない!
 ――そして肩を落とす白亜の神経を逆撫でするタイミングで、白雪刑事が現れた! 
「見つけたぞ、LH! 逮捕だ!」
 アラスカの銃口を怪盗達に向ける‥中に仕込まれたのはペイント弾。
「この大砲で私と勝負するかね?」
「待って!」
 姉妹を庇うように、マントを翻したクラリアが前へでる。
 その見事な仮面とマントに見惚れ、
「黒豆を使った最高級の仮面とマントやないかーい」
 白雪刑事は思わず感歎の声を上げた。
 その隙を見逃すはずがない。
「今だ!」
 不意打ちアタックを仕掛けるクラリア―白雪の体を押し倒し、まんまと粘着部屋に押し込んでしまった!
「卑怯な!」
「ご苦労だったねぇ! ワハハハハ!」



 その頃の屋敷主の孫は。
「おかしい‥」
 この状況に疑問を感じ始めた‥‥そこへメイドのAnbarが現れる。
「さあ、安全な場所へ‥」
 孫の手をとり、部屋の移動をしようとした。だが何かに気づく孫。
「‥まさか、君がっ!? こうして警備員達を誘導して‥!」
「‥バレちゃしょうがないぜ」
 侵入者に気づいたとき、彼の首筋に手刀が埋まった。


 とうとう辿り着いた扉の前――そこでは。
 主の命令を忠実に守り、待ち続けていた彼女が立ち上がる。
「目標‥視認‥攻撃開始‥」
 最後の難関、マシンガンメイド・ゼフィリスがショットガンを構え、無表情なまま怪盗達へ銃口を向けた!
「っそんなもの撃ったら危ないのですよ、主に私が!」
「みんな危ないわよっ!」
 叫ぶ白亜、庇うアーシュ。そんな彼女らに、ゴム弾の嵐は容赦なく降りかかる!
「痛い‥」
 咲江の唯一の生命線、マントの生地が弱っていく!
「武器‥変更‥」
 淡々とサブマシンガンに替えるゼフィリス。
 しかし弾が乱れ飛ぶ中を、クラリアは走り抜けた――!
「!?」
 だがその時――罠が作動。
 何かに突き飛ばされた衝撃で、クラリアは床に倒れこんだ。
 起き上がると、さっきまでクラリアが居た場所ではアーシュが縄に絡まれている。
「ちぃっ! 私としたことがっ!?」
「姉さま!」
「いいから行きなさい!」
 構わずに行けと姉は言う。だからはもう迷わない。
 クラリアは再び走り、そこへ咲江も駆けつけて。
「今助けます‥」
 マントからナイフを取り出した。その際ポロリしようが構わない、姉妹なのだから。

「理解‥不能‥」
 血の繋がらぬ姉妹の絆を見せられ、一瞬ゼフィリスの動きが止まった。
「指令‥実行‥」
 そして直ぐに銃弾を放つ――スカートの裾が翻り、白い太股が露になる。
 だが。
 クラリアはもう怯まなかった。徐々に二人の距離が縮まっていく――。
「‥‥」
 マシンガンを発砲しながら、ゼフィリスは雇い主から預かったスイッチを思い出していた。
 それは怪盗捕縛の罠を発動する、切り札――とうとうそれに手を伸ばしたその時。
「!?」
 クラリアの目の前から消えるゼフィリス。瞬間白い何かが見えた。
「‥これは一体?」
 唖然とする怪盗達‥‥なんとゼフィリスの体は穴に落ちていたのだ!
「任務‥失敗‥無念‥」
 そういえば『場所を移動してから押せ』というのを失念していた。
 ゼフィリス、無念。底は粘着プールで、もう脱出は不可能だろう。
「‥食らうのです」
 最後に白亜が催涙弾を穴に投げ込み、なんとか砦を攻略したのだった。



 姉達が突破したのを知り、Anbarはメイド服を脱ぐ‥と、レオタードのスレンダーボディが現れる。
 しかしその変身を、屋敷主が目撃!
「!?」
 目を丸くする‥‥胸が無いではないか!
 正直怪盗だった事より、女の子じゃ無い事にショックを受けた。
「いや‥超Aカップという可能性もある!」
 屋敷主は真偽を確かめる為Anbarに抱きつくと、その腰布を捲り上げる―!
「俺に触るなこの○○オヤジ‥!」
 その醜い顔に、Anbarの強烈右フックが炸裂した。

「義母さんの為とはいえ、こんなことになるとはな‥」
「Anbar! 何かされなかった?」
「‥ああ。‥まあ、早い所お宝を取り戻す事にしようぜ」
 そして5人揃ったLHは、宝の部屋へ―。

 しかしそこには服が破れほぼ半裸・縄痕もついてセクシーになった鈴の姿。
「こ‥ここを通す訳にいき‥ません」
「‥また縛られたいですか?」
「‥違います! 通られちゃったら坊ちゃまにピーやピーな事されちゃうんです‥」
 モジモジ赤面しつつ、咲江の問いに恥ずかしい返事をする。
「や、決して期待して想像してる訳じゃないですよ!? ‥行きます!」
 ―飛び掛る鈴。
 ―そして、迎え討つ咲江。
 半裸メイドと裸マントの因縁の対決がはじまる――!
 ‥と思われたが。
「きゃう!?」
 縄の罠発動!
 宝箱の前でまんまと捕まった鈴は、再び宙吊りのあられもない姿を晒すことになるのだった‥相変わらずよく食い込む体だ。
「ひゃっ‥胸絞られちゃ‥」
「喜んでるみたいだし‥放っておきましょう‥」


 部屋の中には宝箱と、設置された木製パズル。
「これで解除かしら」
「解除するのです」
 アーシュと白亜は熱心にパズルに取り組む――が。
「あ、開いたよ宝箱!」
 その隣でクラリアがアッサリと宝箱をあけた。意味の無いパズルとは小癪な事を!
「やったな!」
「これを孤児院に返せばOKですね」
 ―こうして形見の『深海の秘宝』を取り戻した!
 後は脱走するだけだ!


「遅かったか!」
 白雪刑事が部屋に駆け込むと、そこはもう空っぽだった。
「さらばだ諸君! この世に秘宝が、悪がある限り! 我々はまた現れる! ワハハハハ!」
 ‥頭上でクラリアの声が響く。
「はっはっは、それではさらばだ。また会おう」
 咲江の棒読み台詞も‥‥。

 ――こうして怪盗LHは夜に消えた。


「行ってしまいましたね‥」
 白雪刑事が屋敷主に語りかける。
「奴らはとんでもないものを盗んでいきました」
「ああ‥秘宝を‥」
「‥貴方の心です」
 突然の言葉に、屋敷主は首を捻った。そういえばなぜだろう、Anbarきゅんの事を思うと胸が苦しくなる。
(「‥この気持ちか!?」)

 盗まれた物>深海の秘宝・心
 与えられた物>ショタ属性

 実害が出た物の、なぜか屋敷主は被害届けを出さず丸くおさまったそうな。

 そして、
「申し訳ありません、坊っちゃまぁ〜」
 鈴がどんな破廉恥なお仕置きをされたのかは内緒です。


 いつもの慌しさを取り戻した屋敷では、ゼフィリスが掃除に勤しんでいた。



 こうして形見の宝は、孤児院の老婦人へ届けられた。
「喜んでくれるかな」
 姿は見せず、咲江はそっと去っていく。
 一方で、
「そーいえば、情報をバラすと脅せばこんな苦労しなくても済んだのでは‥」
 今更のように気づく白亜。そしてクラリアは
「果たして、次の怪盗LHの獲物は!? ‥な〜んてね」
 と、クスッと笑い怪盗☆マスクを外す。
「姉さん‥」
「次は当分ないわ」
 Anbarとアーシュは顔を見合わせ、苦笑するのだった。