タイトル:振り返ればカマがいるマスター:水貴透子

シナリオ形態: ショート
難易度: やや易
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2009/04/18 01:13

●オープニング本文


アタシの夢は『可愛いお嫁さん!』になる事!

そんなささやかな夢を叶えてくれる王子様は何処かにいないのかしら‥‥?

‥‥そこ! あんたは『男でしょう』なんて言ったら――――。

え? 殴らないわよ、目の前でさめざめと泣くだけに決まっているじゃないの!

※※※

「こんにちはv 今回ご一緒させて頂くヌエよ♪ よろしくねぇ〜ん♪」

んばっ、と投げキッス(男性限定)をしながら鵺が挨拶をしてくるのだが、一緒に任務を行う男性能力者達は鵺の投げキッスを全力で避ける。

今回、猛獣――もとい鵺と一緒に行う任務は『犬キメラ2匹』の退治任務だった。

「やぁ〜〜だぁ〜〜〜!! アタシ、犬が凄く嫌いなのよぅ!!」

無意味に体をくねらせながら鵺が資料を見ながら叫ぶ。

「でも‥‥ここで任務を放棄したら――任務にかこつけてイケメンゲット! が出来なくなる――じゃなくて一般人に被害が出るかもしれないわね」

(「‥‥今、またイケメンゲットって言った‥‥」)

(「しかも、また何事も無かったかのように言い直した‥‥」)

明らかに任務に赴く趣旨が違う鵺に、一緒に任務を行う能力者達はかなりの不安を覚えていた。

「でもアタシ頑張るわ! 犬が嫌いだけど! アタシの手に噛み付いたから嫌いだけど! イケメ――戦えない一般人の為に頑張るわ! あぁ、なんてアタシってイイ人なの!? 付き合いたくなった!?」

アピールが終了した所で鵺はくるりと能力者達の方に向き直って、問いかけるが全員が首を横に振り、不満げに文句を言い始める。

(「‥‥うん、この任務――代わってくれる誰かを探そう」)

身の危険を感じた男性能力者達が本部に新たな依頼を出す。

『鵺と一緒に任務に行ってきてv』――という依頼を。

●参加者一覧

石動 小夜子(ga0121
20歳・♀・PN
榊 紫苑(ga8258
28歳・♂・DF
常 雲雁(gb3000
23歳・♂・GP
皓祇(gb4143
24歳・♂・DG
ルカ・ブルーリバー(gb4180
11歳・♀・ST
フローネ・バルクホルン(gb4744
18歳・♀・ER
今給黎 伽織(gb5215
32歳・♂・JG
障子にメアリー(gb5879
10歳・♀・SN

●リプレイ本文

―― 乙女な恋をしたいの ――

「今回こそアタシの恋が実りそうな気がするわ! いいえ、実らせて見せるわ!」
 今回、一緒に任務を行う能力者達を見ながら鵺は浮かれているのか「きゃあきゃあ」とはっきり言ってやかましい。
「今回は犬キメラ退治‥‥ですよね。前任者がどうして辞めたのか分かりませんけど‥‥気をつけなければ」
 石動 小夜子(ga0121)がキメラの資料を見ながら真剣な表情で呟く。そこで彼女は気づいていない、前任者がキメラに恐怖したのではなく、鵺に恐怖したのだと言う事に。
「はぁ‥‥今回も、悪寒が走りまくってますねえ‥‥嫌な予感を通り越して悪い予感です」
 榊 紫苑(ga8258)がはしゃぐ鵺を見ながらため息混じりに呟く。
「どうかしましたか?」
 常 雲雁(gb3000)が榊に話しかけると「いえ、疲れそうだなと思っただけです」と苦笑気味に言葉を返す。常は視線の先にいる鵺を見ながら「あぁ‥‥成程」と全てを納得したかのように言葉を返す。
「‥‥鵺ちゃん‥‥お久しぶり、です。お元気でした、か?」
 ルカ・ブルーリバー(gb4180)が鵺に話しかけると「あらあら、アタシは元気よぅ!」と元気よく言葉を返す。むしろ鵺には『元気しかない』と思った能力者も多数存在するだろう。
「あらあら、イケメン発見っ! こんにちは、アタシ鵺よぅ!」
 今給黎 伽織(gb5215)を見て、鵺がスススと足音を忍ばせながら近づいたのだが‥‥彼は鵺の肩に手を置き、くるりと方向転換をさせて「はい」と皓祇(gb4143)に鵺を渡す。
「あらあら! 久しぶりねぇ〜!」
 んばっ、と投げキッスをしながら鵺が皓祇に話しかけ「そ、そうですね」と彼も言葉を返す。今給黎は「ふー」と呟きながら鵺から遠い場所へと移動する。
(「ああいう輩は嫌がったり何かと反応すると、相手の思う壺。存在自体を否定してあげるのが、一番効果があるんじゃないかな」)
 今給黎は心の中で呟きながら、今回の任務では鵺に構わないようにしようと決意する。
「ぐふふふ‥‥私、メアリーちゃん♪ 敵に回すと厄介だけど味方にすると足手まといってよく言われるの」
 今回ご一緒する皆様は御愁傷様、障子にメアリー(gb5879)がにっこりと笑顔で能力者達に挨拶をする。
 ちなみに彼女は今給黎に一方的に惚れて、見守ると言う名前のストーカーをしている時、イイ男が勢ぞろいする任務の事を知って参加する事にしたらしい。
「おーほほほほほ、世界中のイケメンはこのアタシのものよーぅ!」
 鵺が本部内に響き渡るようなけたたましい声で叫ぶと、メアリーの表情がクワッと真剣なものに変わる。
(「イイ男を狙う=伽織を狙う=メアリーちゃんの敵!」)
 メアリーは心の中で計算した結果、鵺を敵と見なしたのか、鵺に対して敵対心をむき出しにする。
「そうだ、今回は何を着る? 前回と同じ装いも良かろうが、別の面を見せた方が良いかもしれんぞ?」
 フローネ・バルクホルン(gb4744)が『じゃん☆』とゴスロリ、メイド、看護師の服を取り出した。
「そうねぇ、看護師さんの格好でイケメンを丁寧に看病と言うのも良いわねぇ‥‥」
 鵺が呟いた瞬間、男性能力者達は『絶対に怪我するのは止めよう、身の危険を感じる』と同時に思ったのは言うまでもない。
「でもコッチにするわ♪ メイドさんの格好、一度はしてみたかったのよぉっ♪」
 きゃあ、と無駄な照れを見せた後「着替えてくるわねぇ!」と大手を振って男子トイレへと入っていく。
「あ‥‥ちゃんと、男性用に入るんですね」
 ルカがさりげなくツッコミを入れる。
「このままアレは此処に置いといて、僕達だけで任務に向かうのは駄目かな?」
 背後にキラキラでも背負っていそうな爽やかスマイルで今給黎が能力者達に問いかける。
「でも‥‥置いていっても追いかけて来そうですよね」
 常がポツリと呟き「何で置いていったのよぅ!」と鬱陶しく付きまとう鵺の姿を想像して、余計にうんざりしそうなので仕方なく、仕方なく(←重要)鵺が着替えるのを待ってから出発しようと言う事になった。
「お・ま・た・せ♪ ご主人様‥‥な〜〜んてね♪」

 新種のキメラが現れた!

 まさにこの表現が似合いそうな鵺に誰しも『うわぁ‥‥』と心の中で呟く。
「メイド服だけではインパクトに乏しかろう。これをつければ魅力倍増だぞ」
 フローネは猫耳を取り出して鵺にセットし、能力者達は不安を隠しきれないまま出発する事となったのだった。

―― 鵺は不要じゃん? ――

「そうだ、森の中で迷子にならないようにコレを着けて頂けますか? 貴方には『特に』お気をつけ頂きたいので。端は私がお持ちします」
 皓祇は鵺の首に大型犬用のリードと首輪を付け、鵺の暴走を食い止めようと試みる。
「首輪とは‥‥なかなか良い趣味をしている」
 フローネがポツリと呟くと「あ、アタシ達はまだ清い交際じゃないのよぅ!」と鵺が照れ隠しのつもりなのか顔を真っ赤にしながら一人騒いでいる。ちなみに鵺と皓祇は恋人同士じゃないので清い交際も何もないのだけれど。
「どうしようもなくなったらAU−KVで引きずり回すといいよ」
 今給黎の呟きに賛同するようにメアリーも手をあげながら「ぐふふふ」と少し不気味な笑みを浮かべる。
 そんな様子を石動は微笑ましそうに見て「キメラ退治、頑張りましょう」と声をかけて能力者達は森の中へと入っていったのだった。
 しかしメアリーは森に入ったとたん速攻で低木に引っ掛かり、挙句の果てに枝に絡まって身動きが取れなくなる。
「おのれ、鵺め‥‥こんな所で邪魔をしてくるとは卑怯なっ!」
 メアリーはばたばたともがきながら鵺を罵倒するが「アタシは何もしてないじゃないの!」とべしっと叩きながら言葉を返す。
「大丈夫ですか? 気をつけてくださいね」
 榊がメアリーを助けながら話しかけ「見守っちゃおうかしら」と小さな声で言葉を返したのだった。
 とりあえず最初から波乱がありながらも能力者達はキメラ捜索を開始する。その際に今給黎が『探査の眼』を使用して、キメラからの不意打ちや待ち伏せなどを警戒していく。
「えと‥‥今回ご一緒している殿方の中では、何方が好みなのでしょう? やはり前回同行した方なのでしょうか‥‥?」
 キメラ捜索中、石動が鵺に問いかけると「やぁだぁ♪ もう!」と石動の背中を軽く叩きながら照れる素振りを見せる。身長190cm超えの男が腰をくねらせながら照れる様ははっきり言って見たくない。
「よく判りませんけど、愛の形は人それぞれですもの。メアリーさんも恋をしているみたいですし‥‥お二人の恋が実るといいですね」
 にっこりと穏やかな笑顔で話す石動に鵺は不覚にもトキめいてしまい「だ、駄目よ! アタシの恋の相手はイケメンしか駄目なんだからね!」とワケの判らない事をぶつぶつと呟き、石動は首を傾げるのだった。
「そこのイケメン君っ! 一緒にお話しましょうよぉ!」
 鵺が常に向かって手を振ると、常は少し後ずさりをしながら必死に対応策を考える。そして保身の為に考えた苦肉の策が‥‥前衛で戦う事を逆手に取ったものだった。
「俺と一緒にいると、犬に噛まれる確率が跳ね上がりますよ? 女性を嫌いなものに近づけるのは‥‥」
 女性扱いされた鵺は感激したのか「貴方、イイヒトだわ! 惚れちゃいそうよ!」と言葉を返す。
(「いや‥‥惚れられたくないから言ってるのに」)
 常は心の中で言葉を返し、キメラ捜索を再開する。
 その時「キメラ、此処から少し先に行った所にいるよ」と今給黎が呟き、能力者達は戦闘の準備を行い始めたのだった。


―― 戦闘開始・鵺を回避しつつ犬キメラを退治せよ ――

「やぁ〜〜ん、犬だわっ! 犬が現われたわぁっ――ぐ」
 犬キメラを発見した後、鵺が一人で騒ぎながら暴れ始める。しかし皓祇によって繋がれていた愛の鎖・もとい首輪についているリードによって鵺の首が絞まり、下品な声で苦しそうに呻く。
「男性の皆様は鵺さんのお世話がありますもの、ここは女性の私達が頑張りましょう」
 石動が微笑みながら『蝉時雨』を構えて犬キメラに向かって走り出す。彼女は先にキメラの機動力を殺ぐ為に足を狙って攻撃を行う。キメラは避けようとしたが石動の方が素早く、右足をざっくりと斬る。
 そして榊が攻撃を行う為に距離を詰めると、血を流した足で後ろへと下がる。
「ちょこまかと、素早いか? それじゃ、速攻で片をつけるか」
 よ、と榊は右手に持っていた『天照』を左手に持ち変えて『二段撃』を犬キメラに使用して攻撃を行う。
 そして常はもう一匹の犬キメラへと攻撃を仕掛ける。犬キメラを自分の方に引きつけ、二匹のキメラを引き離すような作戦を取っていたのだ。
「とりあえず、此処で待っていてくださいね? 貴方に何かあれば皆が悲しみますから」
 皓祇がキッと真剣な表情でリードを木に括りつける、こうして戦闘中だけは能力者達に負担が掛からないようにしたのだ。
「えぇ、アタシはずっと待ってるわ‥‥」
 何処かの昼ドラのような台詞を吐きながら離れていく皓祇を見つめていたのだった。
 そして鵺をうまく括りつけた皓祇は戦闘の場へと戻り『竜の翼』を使用して常と戦っている犬キメラとの距離を縮め小銃『S−01』で牽制攻撃をしながら、キメラが自由に動き回らないように牽制攻撃を続けていく。
「ふ、ふれー‥‥ふれー‥‥です」
 ルカは『練成強化』を使用して能力者達の武器を強化した。
「頑張れよ、特に男子。鵺に良い所を見せるのだ」
 フローネが能力者(主に男性能力者)のやる気を殺ぐような台詞を吐き、男性能力者達はガクッと力が抜けるのを感じたが、気を抜くと怪我をするのは自分達なので再び気合を入れて戦闘に臨む。
「やぁ〜〜ん、犬こわ〜〜〜ぁいっ!!」
 木に括りつけられても騒がしい鵺に今給黎はため息を吐き『真デヴァステイター』で鵺の頬を掠める「命が惜しかったら大人しくしてろ」と冷たく言葉を投げかける。
 むしろ最初は鵺ごと撃ちぬくつもりでトリガーを引いた彼だったが、流石に鵺ごときの為に殺人犯になるのは嫌なので、それは控える。
「きゃああv ツンデレね! ツンデレなのね!」
 鵺が騒ぎながら今給黎に言葉を投げかけるが、彼はそれをスルーして犬キメラに『影撃ち』で攻撃を仕掛ける。
 その頃、メアリーは男性能力者の活躍を木の影からじぃっと見守りながら「ぐふふ」と笑い声をあげていた。
 一方で石動は『瞬天速』を使用して犬キメラに接近して攻撃を行い、榊もキメラが反撃する前に攻撃を行い、一匹目のキメラを無事に退治する。
「ふぅ、どっちかといえば、あっちの方が厄介、だな」
 榊は『天照』の血払いを行いながら、鵺をちらりと見てポツリと呟いたのだった。
「あっちは退治したんだ‥‥こっちも早く終わらせようかな」
 常は呟き『刹那の爪』を構えると『急所突き』を使用しながら犬キメラを攻撃する。犬キメラは攻撃されて瀕死に陥ったのか、地面に倒れたまま動く事が出来ないようだ。
 そして皓祇は小銃『S−01』で射撃を行い、今給黎も同時に攻撃を行って二匹目のキメラを無事に退治したのだった。


―― 鵺、多分邪魔だよ ――

「さぁ、キメラは倒した。早く帰ろう」
 今給黎が呟き、能力者達が早く帰ろうとしたのだが‥‥「鵺さんがいません」と皓祇が軽く手を挙げながら呟く。
「えぇ‥‥ど、何処に行ってしまわれたのでしょう」
 石動も目を瞬かせながらおろおろと呟く。
「‥‥何処までも、人を疲れさせる人ですね」
 榊が大きなため息を吐くと「‥‥本当に良い迷惑ですね」と常もため息を吐きながら言葉を返した。
 既にため息しか出てこない皓祇も盛大にため息を吐き、能力者達は森に紛れ込んだ鵺の捜索を開始したのだった。

「‥‥鵺ちゃん、何処かな‥‥」
 ルカが森の中を見渡しながら呟くと「あやつも最後まで人騒がせじゃの」とフローネもため息混じりに呟く。
「このまま野生に還してあげた方が、世の中の為になるんじゃないか?」
 さらりと今給黎は鵺に対して酷い事を言うのだが、それを止める人はいない。
「ぐふふふ‥‥このまま野生に帰っちゃえば伽織ちゃんはメアリーちゃんのモノよね♪」
 メアリーは不気味な笑い声と共に捜索を続けるが、彼女自身は探す気は全くないらしく、男性能力者達を見守る(ストーカー)事しかしていない。
「きゃあああっ! 誰か助けてぇぇぇっ」
 突然、上から声が聞こえたかと思うと‥‥木にしがみついている鵺の姿が視界に入ってきた。
「‥‥鵺ちゃん、何をしてる、の?」
 ルカが問いかけると「キメラから逃げてたら迷っちゃって、上から皆を探そうと思ったのようぅ」と情けない声を出しながら言葉を返してくる。
「榊ちゃん! 受け止めてねーーーーっ!」
「は?」
 返事をする前に鵺は木から榊に向けて飛び降りてくる。その真剣な表情に榊も胸を打たれ――る筈もなく、鵺から逃げるようにその場を離れる。
 そして受け止める人間のいないまま、鵺は地面とキスをする事になり「ぉぉっ」と呻きながら榊の足首を掴む。
「空からドキュン☆ 貴方の唇奪っちゃうわ大作戦は失敗したわ‥‥チッ」
 鵺は忌々しげに呟く、あのまま榊が鵺を受け止めていたら今頃彼の唇は鵺に奪われていた事だろう。
「鵺さん、気になる方と連絡先を教えあったりするのは如何でしょう? パーティーに呼んだりすれば仲も深まると思うのですが‥‥」
 石動が鵺に呟くと「成程! イイ考えだわ! ありがとう、サヨちゃん!」と鵺は投げキッスをしながらお礼を言う。
 そして鵺は気になる男性――全員に自分の連絡先・スリーサイズ・趣味・メルアドなどがびっしり書かれた名刺を渡す。
「‥‥鵺ちゃんはどうして‥‥カッコイイ男の人が好き‥‥なんです、か?」
 ルカが問いかけると「そんなの簡単よ‥‥アタシが乙女だからよ!」と理由になっていない理由を述べ「‥‥そう、ですか」とルカも苦笑しながら言葉を返した。
 そして彼女の覚醒状態に現れる幻想の小鳥達が鵺をつつく、それは戦闘にも参加しないサボり魔の鵺を叱咤しているようにも見えて少しだけ笑いがこみ上げてくる。
「まぁ、たまにはこういうのもいいな。見ている分にはこれほど楽しいものはない」
 自分は絶対に被害が来ないと判っているフローネは笑いを堪えながら呟く。
「そういえば‥‥キミに相応しいヒトが居るんだよ」
 今給黎の言葉に「ええぇっ」と鵺が目を輝かせながら言葉を返す。
「オランウータンなんか、野性味溢れて、鵺にお似合いだよ」
 これ以上ないほど爽やかな笑顔を向けて呟く今給黎に鵺は本気で泣きたくなったのだとか。

 その後、能力者達は報告の為に本部へと向かったのだが、その帰り今給黎を見守る(ストーカー)影が彼が自宅に帰りつくまで見守り続け、彼は背中にずっと悪寒を感じていたのだとか‥‥。


END