タイトル:クイーンズ☆ダンパマスター:水貴透子

シナリオ形態: イベント
難易度: 易しい
参加人数: 24 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2008/12/28 01:40

●オープニング本文


12月24日――クリスマス・イヴ。

街を歩けば手を絡めて歩く幸せそうなカップルの姿が沢山見受けられた。

※※※

クイーンズ編集室に破天荒突撃記者の『土浦 真里』の大きな声が響き渡る。

「翔太! 会場はちゃんと確保してるんでしょうね」

真里は慌しく能力者に出すハガキをバッグに入れながら問いかけると「バッチリッス!」と翔太も大きな声で言葉を返す。

今回は『クイーンズ』で企画したダンスパーティーがあり、マリを含めるクイーンズ記者達は準備に追われて大忙しだった。

「わ、雪が降りそうなくらい寒いや」

能力者達にハガキを出す為に編集室から出て、身体を凍えさせるような冷たい風にマリは身を震わせた。

「さて、コレを出してからココアでも飲もーっと」

マリはダンスパーティーに沢山の能力者達が参加してくれる事を祈りつつ、ハガキを投函したのだった。


――能力者の皆様――

こんにちは♪ クイーンズ記者の土浦 真里です。

今回は皆様に『クイーンズ☆ダンパ』のお知らせの為にハガキを送らせていただきました☆

もうすぐクリスマス、恋人がいてハッピーな人も寂しくてロンリーな人もダンパで楽しく過ごしてみませんか?

もちろん飲食類は全て此方で用意しますのでご安心を♪

会場はLHではないのですが、コンサート会場を貸しきっています。

当日は現地集合になるので、参加する方はハガキに書いてあるメアドに参加表明を私、マリまで宜しくお願いします。

――土浦 真里でした☆――

●参加者一覧

/ 水上・未早(ga0049) / 神無月 翡翠(ga0238) / 五十嵐 薙(ga0322) / ベル(ga0924) / 漸 王零(ga2930) / 花柳 龍太(ga3540) / 威龍(ga3859) / 藤村 瑠亥(ga3862) / 王 憐華(ga4039) / 玖堂 鷹秀(ga5346) / メリー・ゴートシープ(ga6723) / 暁・N・リトヴァク(ga6931) / 夜坂桜(ga7674) / 番 朝(ga7743) / 櫻杜・眞耶(ga8467) / 淡雪(ga9694) / 赤宮 リア(ga9958) / 朔月(gb1440) / 嵐 一人(gb1968) / レヴァン・ギア(gb2553) / 七海真(gb2668) / 美環 響(gb2863) / 零崎 弐識(gb4064) / 花柳 茜(gb4069

●リプレイ本文

〜クイーンズ☆ダンパにやってきた能力者達〜

 此処はとあるコンサート会場、今日はこのコンサート会場を『クイーンズ』が貸しきって、記者の土浦 真里(gz0004)が色々な能力者を呼んでダンスパーティーを行う事になっていたのだ。
 光沢のある薄いピンクのドレスを着たマリはコンサート会場の入り口で能力者達が来るのを待っていた。
「‥‥こんにちは、マリさん‥‥」
 最初に到着したのはベル(ga0924)で、その隣にはチャイナドレスを着た水上・未早(ga0049)が立っている。
「今回はお招きに預かりまして、ありがとうございます」
 ぺこりと丁寧に水上が頭を下げると「此方こそ、来てくれてありがとね♪」とマリが言葉を返す――が繋がれた二人の手を見て首を傾げる。
「‥‥えっと、俺の恋人の‥‥未早さんです」
 何処か照れたような表情でベルは自分にとって大事な存在である水上を紹介し、言葉に合わせて再び水上は頭を下げる。
「おお! ベルッちも彼女が‥‥今の私は娘を見送る父親の気分だよ‥‥」
 くぅ、と泣き真似をしながらマリが呟くと「いつ俺の父親になったんですか‥‥」とベルも呆れたような表情で言葉を返した。
「ふふ、早く中に入って入って♪ 私はまだ此処で他の皆を待っとくからさ」
 マリの言葉に「それでは、また後で」と水上が言葉を返し、二人は会場の中へと入っていった。
「うぅ、寒い‥‥何か上着着てくれば良かったかな、でもドレスに合わないしなぁ」
 ぶつぶつと呟いていると見知った顔――神無月 翡翠(ga0238)が窮屈そうな表情で此方へ向かってくるのが見えた。
「あ〜クリスマスか? 誕生日に、何してんだ? 俺は‥‥正装堅苦しいから、苦手なんだよな〜」
 独り言を呟きながら神無月がマリに気づき、軽く手を挙げる。
「ゴッド、誕生日だったの!? 早く言ってくれればプレゼント用意したのに!」
 慌てるマリに「別に、いいし」と神無月が言葉を返すがマリは聞いていない。
「そうだ! 私の『おめでとう』って気持ちをあげよう! レア度高いかもよ?」
 いらねぇ、神無月は心の中で呟いた。もしそれを口にしてしまえばきっと酷い目に合わされると考えたからだろう。
「まぁ、恋人から、良い物もらえるだろうから、ほれ、受け取れよ」
 会場内に入ろうとして神無月は足を止め、マリの方に振り向き『香水』の入った箱をポイッと投げ渡す。
「わ、ありがとう! 今日は楽しんで行ってね〜!」
 会場内に進んでいく神無月に少し大きめの声で話しかけると、神無月は振り向く事なく手を上げて『了解』の意を示したのだった。
「おやおや? 何かラブいオーラを出しながらコッチにくる二人を発見!」
 マリは遠くを見るジェスチャーをしながら此方に向かってくる二人を見る。
「暁さん‥‥このドレス、どうでしょうか?」
 歩く足を止め、くるりと回転しながら呟くのは五十嵐 薙(ga0322)だった。彼女が着ているドレスは水色で首元が少し広めに開いているノースリータイプであり、レースを幾重にも重ねられ、ボリューム感のあるロングドレスだった。もちろんドレスに合わせるように履いている靴も水色のものだった。
「うん、凄く似合ってる。俺の方こそどうかな? あんまり着ないから違和感があるような感じがするんだけど‥‥」
 暁・N・リトヴァク(ga6931)が呟くと「暁さんも‥‥凄く似合ってます‥‥」と五十嵐は頬を染めながら言葉を返した。
「‥‥あのぅ、邪魔するのは凄く気が引けるんだけど‥‥とりあえず会場内に入ったらよろしいかとマリちゃんは思う」
 目の前でラブラブ桃色オーラを放出し続ける二人にマリが話しかけると「「あ」」と二人は顔を赤くしながら互いの顔を見ていた。
「あ、あの‥‥真里さん‥‥こんなステキな‥‥時間、を‥‥ありがとう‥‥ございます」
 五十嵐が深く頭を下げながらマリに話しかけると「此方こそ参加してくれてありがと♪」と言葉を返した。
(「ダンスは夏以来だな。その時は色々やって中々ラブラブ出来なかったけど、今回は最後まで桃色出してやる」)
 五十嵐とマリが話している間、暁は心の中で自分自身に誓いを立てていた。
「‥‥何か、ラブラブもっとしたいって顔だね。何人か能力者も来てるから全員が揃うまで話でもしててね」
 マリは苦笑しながら二人を会場内に案内すると、五十嵐と暁に少し遅れて漸 王零(ga2930)が二人の女性を連れてやってきた。
「久しぶりだな、マリ」
 漸が話しかけると「うん、久しぶりだね♪」とマリが言葉を返す。
「こんにちは、マリさん」
 王 憐華(ga4039)が漸の右側から顔を覗かせて挨拶を行い、左側からは麒麟の刺繍が入ったチャイナドレスを着た女性――赤宮 リア(ga9958)もにっこりと笑顔で頭を下げてきた。
「最近は忙しかったし、たまには二人と楽しもうと思ってな」
 漸がマリに言葉を返すと「ふふ、愛妻家じゃん」とからかうように言葉を返した。
「そういえばマリにも春が到来したらしいな、おめでとう」
 漸が呟くとマリは顔を真っ赤にして「あ、ありがと」と言葉を返し、三人は会場内へと足を進めていったのだった。
「こういうのに会うのは初めてだな‥‥マリの正装姿、似合ってるな」
 続いてやってきたのは花柳 龍太(ga3540)だった。
「やほーい‥‥って其方の方は彼女?」
 マリが龍太の横に立つ女性――花柳 茜(gb4069)を見ながら問いかけると「違う、妹だ」と龍太は短く言葉を返してきた。
「妹もマリに会ってみたいという事で連れてきたんだ」
「マリさん初めまして、茜と言います。いつも兄さんに‥‥お世話されているようで‥‥?」
 兄想いの茜は龍太に心配されているマリに僅かな嫉妬心を感じながら問いかけると「そうそう、お世話されて‥‥って何でやねんっ!」と言いながらマリはビシッとツッコミを入れる。
「‥‥世話、されてないか?」
 龍太がジッと見ると「‥‥されてますねぇ」とマリは視線を逸らしながら言葉を返す。
「ま、まぁ細かい事は気にしないで楽しんでいってね!」
 マリは無理矢理に花柳兄妹を会場内に進ませ、次の来場者である威龍(ga3859)を迎えた。
「マリにしては気の利いた催しを考えてくれたな、楽しませてもらうな」
 威龍がマリに話しかけると「最初の六文字がなければ、もっと嬉しい言葉だったのにぃ!」と威龍の背中をバシッと強く叩きながら言葉を返す。
「いてて‥‥そういえばタキシードをレンタルしたいんだが、中で受け付けてるのか?」
 威龍が問いかけると「うん、翔太に話してくれればすぐに着替えられるようになってるよ」と言葉を返し、会場内に入っていく威龍の背中を見送ったのだった。
「えっと、あとは誰が来てないんだっけー」
 マリは名簿を見ながら呟くと少し離れた所から二人の人影が見える。藤村 瑠亥(ga3862)と淡雪(ga9694)の二人が此方に向かっている姿が見受けられたのだ。
「誘ってくれてありがとう。嬉しいですっ‥‥今日は思いっきり楽しみましょう」
 淡雪の言葉に藤村は首を縦に振り「こういう格好は初めてだが、合っているかな?」と藤村が問いかけると、淡雪は満面の笑みで首を縦に振った。
「私もいつもより華やかにしてみたよー、似合ってる?」
 淡雪のドレスは白が基調とされたもので、アクセントとしてファーが付いており、淡雪はその上から薄桃色のショールを羽織っている。そして髪には雪の結晶型のクリップのような飾りが幾つかつけられており、雪の妖精のようにも思えた。
「あぁ、似合ってるよ――って誰だ!」
 淡雪に対して『似合っている』と言ったのに、何故か淡雪と藤村の間にマリが立っている。
「主催者のマリちゃんでぇっす。何度も話しかけてるのに二人とも返事してくれないんだもん、だから邪魔してやったさ!」
 ドレス姿で仁王立ちのポーズを取るマリにため息を吐き「こんにちは」と淡雪は苦笑しながら言葉を返してきた。
「とりあえず寒かったでしょ、中で温かい飲み物とかあるから先に飲んでてね♪ 乾杯は全員揃ってからになるんだけど」
 マリが二人に話しかけると「分かった」と言葉を返し、淡雪と藤村の二人は会場内に足を進めていった。
「半分くらいは集まったかな?」
 名簿を見ながらマリが呟いていると「メリークリスマス、真里さん」と聞きなれた声がして顔を上げるが、そこには見慣れぬ男性がにこやかに立っていた。
「こんにちは、結構集まってきてるから中でゆっくりしててね」
「えぇ、それと今日のダンスのお相手宜しくお願い――ってまだ分かりません?」
 苦笑しながら呟く男性にマリが首を傾げると「鷹秀です」と言葉を返した。見慣れぬ男性の筈の彼の正体はマリの恋人である玖堂 鷹秀(ga5346)だと言う事が判明した。
「えええええっ! 髪! 格好!」
 マリは驚きの為か、何故か疑問を単語で話している。しかし服装については『正装参加』が決まりだったので玖堂に責任はない。むしろ彼女なら気づけという話だ。
「初めてタキシード着てみたのですが慣れませんね、前髪あげて髪形変えたり、コンタクトにすればそりゃ別人ですよね」
 苦笑しながら呟くと「カッコイイって♪ 普段もそんな感じにすればいいんじゃない?」と言葉を返すと玖堂は苦笑して「そうですか?」と言葉を返した。
「私はまだ他の参加者の人を待ってないといけないから、鷹秀は先に行ってて」
 マリが話しかけると「分かりました、また後で」と玖堂は先に会場に入る事にしたのだった。
 そして玖堂が会場に入るとほぼ同時にメリー・ゴートシープ(ga6723)と零崎 弐識(gb4064)の二人が会場にやってきた。
「えへへ‥‥楽しみだね、にっしー」
 メリーが零崎を見上げながら問いかけると「ひひ、そうだな」と言葉を返した。
「いらっしゃいませーっ! クイーンズ☆ダンパへようこそ♪ 二名様ですか?」
 普通に待っている事に飽きたマリはウェイトレス風にメリーと零崎を出迎える。
「ひひ、めちゃくちゃハイテンションだな」
 零崎とメリーは驚く事なく冷静に感想を述べるが、その冷静さがマリに恥ずかしいと言う気持ちを与えていた。
「あー、レンタルしたいんだけど何処に行けばいいんだ?」
 零崎がマリに問いかけると「中に翔太って記者がいるから、レンタルって言えばすぐに着替えられるようになってるよ」と言葉を返し、二人は会場内へと入っていった。
「マリさん、ちょっと朝様が相談あるようなんですけど‥‥」
 会場の中からマリを呼ぶのは、夜坂桜(ga7674)で、その隣には番 朝(ga7743)も立っている。
「ん? どうかした?」
 マリが番に話しかけると「俺、タキシード着てもいいか?」と番がマリを見ながら話しかけてきた。
「ん〜? ドレス着た方が可愛いと思うけど、無理強いするのも何だから好きな方着ていいよ」
 マリがにっこりと笑って言葉を返すと「ありがと」と言って、着替える為に再び会場内へと入っていく。
「夜っち、手伝いしてもらってゴメンね! でもありがとう」
 マリが番を追って会場内に帰ろうとする夜坂に言葉を投げかけると「気にしなくて結構ですよ」と優しい言葉が返ってきた。
「マリはん、紙コップとかの予備は何処にあります?」
 夜坂と同じく手伝いを申し出てくれた櫻杜・眞耶(ga8467)が赤いワンピースドレスの上から白いエプロンをした姿で外へと出てくる。
「あー、隣に天窓がある部屋があるでしょ? そっちに予備とか置いてるから、全部会場の方に持っていってくれる? ゴメンね」
 マリが手を合わせながら申し訳なさそうに呟くと「分かりました、マリはんも風邪引かないように気をつけてくださいね」と言葉を残して櫻杜は会場内へと入っていった。
「ふぅ、あともう少しで全員揃うかな」
 名簿を見ながら呟いた時、後ろから肩を叩かれ振り向くと――着ぐるみを着た朔月(gb1440)の顔がドアップであり、思わずマリは「わっ!」と驚きの声をあげてしまう。
「‥‥朔月ちゃん? それいきなりは心臓に悪いから止めて欲しいなぁ‥‥」
 動悸の激しくなった胸を押さえながらマリが呟くと「そうか? それは悪かったな」と朔月は言葉を返してくる。
「ま、まぁいいや。それよりどうかした?」
「ん、舞は何処にいるかと思ってさ」
 渡すものがあるし、と言葉を付け足しながら呟くと「舞ならさっき着替えてくるって言ってたからもうすぐ帰って来るはずだよ」とマリが言葉を返す。
「そっか、分かった。サンキュな」
 朔月はそれだけ呟くと、舞を探しに会場内へと帰っていく。
「おい‥‥何で『あらしん様』宛で俺に招待状が届くんだよ‥‥」
 背後からスッと招待状を見せながら嵐 一人(gb1968)が話しかけてくる。
「あらぁ、あらしん♪ それは私が頑張ってラストホープ中に『あらしん』を広めたからに決まってるじゃないの」
 ヲホホホ、と高笑いをするマリに嵐は早くも頭が痛くなるのを感じた。
「とりあえずタキシード借りたいんだけど。自前のなんて持ってないし」
 嵐が呟くと「中で翔太に言えば貸してくれるよ♪ そういえばそれ、何?」とマリは嵐が抱えているモノを指差しながら問いかける。
「あ、楽器持参OKって聞いたから愛用のギターを持ってきたんだ」
 嵐はギターを見せながら言葉を返すと「へぇ、楽しみ!」とマリは目を輝かせながら言葉を返す。
「それじゃ、中に入って借りて着替えるわ」
 嵐は呟くと会場の中へと入っていった。
「あと三人か、もう時間が近づいているからもう少しで来るか――な?」
 マリは呟くと見知った顔を見かける。
「想像以上の、凄い会場だな‥‥」
 驚いたように会場を見上げながら呟いているのはレヴァン・ギア(gb2553)だった。
「やほー、レヴァンさん。髪を一つにしてると何か雰囲気違うね」
 中々入り口まで来ないので、マリがレヴァンの所まで行く事にして、彼に話しかけると驚いたような表情をマリに見せた。
「吃驚した‥‥今回は誘ってくれてありがとうな、室生は来ているのか?」
「舞? うん、もう着替え終わって会場にいるはずだよ」
 そうか、と呟きレヴァンは会場の中へと入ろうとしたが「そうだ、クイーンズ記者なら誰でもいいから『そろそろ準備をお願い』って伝えてくれる?」とマリが話しかける。
「あぁ、分かった」
 レヴァンは笑みを浮かべながら言葉を返し、会場内へと入っていく。
「へぇ、あんたが真里って奴か。やたらと無茶をするらしいな」
 突然名前を呼ばれ「んん?」と呟きながら振り返ると七海真(gb2668)が立っていた。
「甘いね、やたらと――じゃなくて『かなり』と言い換えてもらおう――って何でさ!」
 一人でノリツッコミするマリを見て「お、俺に聞くなよ」と七海は言葉を返す。
「ななみんもレンタル?」
「な、ななみん‥‥まぁレンタルだけどよ」
「よし、ドレス一着貸し出し――「おい!」――ちっ、ノリ悪いなぁ」
 ドレスレンタルを言い出すマリに七海はツッコミを入れる。
「似合うらしいが、こっ恥ずかしいからタキシードを借りるからな」
 七海は言葉を残して会場内へと入っていき、一人残念がるマリの姿が見受けられた。
「こんにちは」
 ここで最後の来場者、美環 響(gb2863)がやってきた。彼は黒を基調とした王族風の服を着ており、気品が漂っているのがマリにも分かる。
「よし、これで全員揃ったね♪ ダンパの開始だ☆」
 マリはドレスの裾を引きずらないように少し持ち上げて、小走りで駆けていった。


〜ダンパ開始!〜

「えー‥‥と主催者の土浦 真里です。今回のダンパは正装での参加と言う事で少し堅苦しいかもしれないけど、第一の目的は楽しく! だから堅苦しさとか気にしない方向で!」
 マリの言葉に「何だよ、それ」と笑う声があちらこちらから聞こえてくる。
「飲み物、食べ物は用意してあるので各自で食べて下さいね。それでは良いクリスマスを」
 マリが軽く頭を下げると、クラシックが放送で流れ始め、ダンスを始める者、飲み食いを始める者と様々な行動に出たのだった。

「よぉ、兄貴から、頼まれたんだが、ほらよ」
 クリスマスプレゼントだ、と神無月は言葉を付け足しながら舞に『ニーハイブーツ』の入った箱を渡す。
「良い思い出出来ますように‥‥だとさ」
 神無月が呟くと「ありがとうございます」と箱を抱きしめ、何度も頭を下げる。
「舞へのプレゼントなら俺からもあるぜ」
 着ぐるみを着た朔月が『苺の匂いのするボディバター』と『クマのぬいぐるみ』を舞に渡す。
「ボディバター?」
 舞が首を傾げながら呟くと「足とか肘とか‥‥乾燥しやすい所に塗る香り付のボディクリームだよ」と朔月が説明をする。
「ありがとうございます」
 舞は何度も二人に頭を下げながら礼を言って「別室においてきますね」と大事にプレゼントを抱えながら別室へと向かう。
「はぁ、どうも疲れる。慣れない姿と人ごみの多さには‥‥」
 神無月は朔月の持つプレートからシャンパンの入ったグラスを取り、人のいない所へと移動を開始する。
「さて、俺も着ぐるみパフォーマーの本領発揮‥‥といくかな」
 呟いた後、朔月は再び飲み物の配布などの給仕に勤め始めたのだった。

 そして場所は変わって、水上とベルが流れる曲に合わせながらダンスを行っている。二人とも何処か照れている表情があり、初々しいものがあった。
 そして二人から少し離れた場所では漸が王と赤宮の二人と交互に踊る姿が見受けられた。
「しかし‥‥こういった所での踊りとはどうもしっくりこないな‥‥」
 苦笑しながら漸が呟いていると「そうだ♪ いっその事三人で踊るってのはどうですか?」と王が名案と言わんばかりに手を叩きながら提案をする。
「ふふ、それも楽しそうですね。社交ダンスなら習った事がありますのでお二人をリードしますね」
 赤宮が言葉を返し、交互に踊る事から三人で楽しげに踊る姿へと変わる。
「きゃ‥‥ごめんなさい」
 ダンスの途中で五十嵐が赤宮とぶつかってしまい、五十嵐は申し訳なさそうに謝ると「気にしないで下さい」と赤宮は優しく言葉を返す。
「ん‥‥やっぱり、ダンスは‥‥難しい、ですね」
 頬を染めながら五十嵐が呟き、無意識に暁の手に添えた彼女の手に力が入る。
「‥‥っと」
 再び転びそうになる五十嵐を確りと抱きとめ暁は耳元で「そういう姿も可愛い」と小さな声で言葉を添える。その言葉を聞いた五十嵐は顔を真っ赤にして恥ずかしさの為に顔を俯かせた。

「踊りの相手にお付き合い頂けますか、レディ?」
 威龍は一人シャンパンを飲んでいるクイーンズ記者・静流に声を掛ける。静流は言葉での返事は返さず、そっと手を差し出す。
「顔を出そうと思っているんだが、中々顔を出せなくて残念に思っているが‥‥今日は静流の顔が見れて、こうして踊れただけでも結構幸せだな」
 威龍の言葉に「もう酔ってるの?」と言葉を返すと「今日は一滴も酒を口にしていないから完全に素面だぞ」と威龍も言葉を返す。
「俺では役者不足か? 嫌ならば、そう言ってくれた方が俺も諦めがつく」
 威龍の言葉に静流は踊る足を止め「私は好意を持ってない相手とは踊る事はしないわ」と短く言葉を返し、威龍は何処か嬉しそうな顔で「そうか」と呟いたのだった。

「初めてだが、存外やれるものだ」
 周りに合わせるようにダンスを踊りながら藤村が呟くと「あ、この曲知ってます♪」と淡雪が流れる曲に合わせて歌い始める。
「相変わらず、歌うのが好きだな」
 藤村は淡雪の歌声を聞きながら、薄く笑んで呟く。
「瑠亥さん、あとでサプライズに協力してくださいね」
 にっこりと微笑む淡雪に『サプライズ内容』を聞いて少しだけ「え」と引きつった笑みを浮かべたのだった。

「にっしー、特訓の成果が出てるね」
 メリーは零崎と踊りながらクスと笑いながら話しかける。零崎は昨日までメリーにみっちりダンスを習っており、その成果もあってかなりダンスも上手く、遊びも加えられてメリーは楽しそうに踊っている。
「ひひ、満足いただけましたか? お嬢様」
 丁寧に礼をしながら呟く零崎に「大満足」とメリーは満面の笑みで言葉を返したのだった。
「気分も良くなったし、歌でも歌ってこようかな」
「んなっ!」
 メリーの提案に「ストーップ!! ‥‥まぁ、待て‥‥俺のピアノ‥‥聴いてくれ、な?」と記者の一人に許可を取ってステージへと上がっていく。ワルツやポロネーズなどを弾く彼の姿にメリーは拍手を送り、大満足のようですっかり歌の事など忘れていた。
「どうよ、ただのお兄さんだと思ったら大間違いってなー」
 弾き終わった後、得意満面でステージを降りる零崎にメリーが駆け寄り「格好良かった」と手を繋ぎながら言葉を返したのだった。

「お暇ですか? 宜しかったら私と一緒に踊って頂けませんか?」
 チホが暇そうに食べ物を食べていると夜坂が穏やかな笑みと共に手を差し出してくる。
「上手ね、うちのマリに教えてもらいたいくらいだわ」
 チホは苦笑交じりに彼氏と踊りながら足を踏みまくっているマリに視線を移しながら夜坂に話しかける。
「そうだ、本当は土浦様にお渡ししようと思っていたのですが――此方、今日の為にお作り致しましたので、皆様にお配りして下さいませんか? 出来れば匿名でお願いします」
 夜坂が差し出してきたのは、それぞれに違う生物が彫られ、紐を通す輪のついた楕円形の板と細い紐を編んで作られた紐、合わせるとペンダントになるものが入った小さな袋だった。
「あ、勿論クイーンズの皆様の分も含まれておりますので、宜しかったらお一つずつどうぞ」
 チホは袋を受け取り「ありがとう、最後に配らせてもらうわね」と言葉を返したのだった。

「さてと、今のうちに補給しねえと‥‥まさかとは思うが、当たり外れとかねぇよな‥‥ねえと思おう」
 七海は料理の山を見ながら小さく呟く。何せ主催者は『あの』マリなのだからハズレがある可能性も低くはないわけだ。
「それ、美味かったよ」
 七海が声の方に視線を向けると、皿いっぱいに料理を盛った番の姿があった。
「その茶色いの結構美味かった」
 番の言葉を信じて七海は取り皿に料理を盛って口へと放り込む。
「お、うめえな」
「だろ」
 番が得意気に言葉を返し、七海が料理を頬張っていると舞の姿が見えて軽く手を挙げる。
「よ、この前の仕事ぶりだな」
 七海が話しかけると「はい、この前はありがとうございました」とぺこりと丁寧に頭を下げる。
「あ、ボクはちょっと用があるんですけど沢山食べてくださいね、あっちのシャンパンはオススメだとマリさんが言ってました」
 タワーのように積まれているシャンパングラスを指差しながら舞は呟き、頭を下げながら向こうへと小走りで駆けていった。

「兄さん本当に踊らないんだね‥‥」
 茜がしょんぼりとした表情で呟くと「俺はパーティーの雰囲気を楽しむ為だけに来たからな」と龍太は言葉を返す。
「じゃあ私は適当に踊ってるからね」
 茜の言葉に龍太は軽く手を振りながら食べ物を口へと運ぶ。一人でどうしようかな、と思っていた所に「美しいレディ」と茜に美環が声をかけた。
「今宵わたくしめと踊って頂けないでしょうか?」
 気障な台詞と気品感じられる微笑で茜に話しかけると「いいわよ」と言葉を返して、二人は一緒に踊り始める。
「へぇ、上手いのね」
 茜が感心したように呟くと「そうですか?」と美環はにっこりと言葉を返す。二人が暫く踊り続けた後、少し休憩を行う。
 グレープフルーツジュースなのにまるでワインでも飲むかのような艶やかな仕草に茜は「面白い人なのね」と笑いながら言葉を投げかけ、再びダンスへと向かったのだった。

「‥‥ダンパって事だが、踊る相手がいないぞ」
 壁にもたれ、ジュースを飲みながら他の参加者が踊る様を見るのは嵐だった。しかし眺めると言う事も退屈に感じ始め、マリへと許可を取ってステージへと上がる。手に持つのは愛用のギター。
 そして流れているクラシックに併せて落ち着いた感じで演奏を始める。勿論流れている曲を壊さず、引き立てるように注意しながら演奏を行っていく。
 そして徐々に自分好みの曲へとテンポアップしていき、ダンスを行う能力者達も緩やかなダンスから、少し激しいダンスへと変わっていくのが見え、嵐はギターを引き続けたのだった。

「‥‥一緒に、踊ってくれるか?」
 その頃、レヴァンは舞を見つけてダンスの申し込みをしていた。
「はい、喜んで」
 舞はにっこりと笑顔で言葉を返すと「ドレス姿も、よく似合っている」といつものようにレヴァンは舞の頭を撫でながら穏やかな笑みを見せた。
 その後、二人はダンスを踊るのだが身長差があるために、きっとレヴァンは苦労した事だろう。
「楽しかったよ、ありがとう」
 一通り、ダンスが終わった後、レヴァンは自分ばかりが舞を拘束するのは悪いと感じて飲み食いへと向かったのだった。

 そして時は少し遡り、マリがまだダンスを踊っていない頃へと戻る。
「それでは一曲、私と一緒に踊って頂けますか? FRAUREN」
 お嬢さん、という意味を表す言葉を呟きながらマリへダンスの申し込みを行う。
「‥‥今日、ピンヒール履いてるから気をつけてね」
 踏む事前提で話をするマリに苦笑しながら「真里さんこそ気をつけてくださいね」と言葉を返し、二人は踊り始めた――のだが、開始早々から玖堂は足を踏まれてしまう。
「‥‥ちなみにダンスの経験は?」
 玖堂が問いかけると「開始数秒を経験というならアリかな。言わないなら経験ナシ」と苦笑しながらマリは言葉を返した。
 結局、甘いムードにはなるのだがその度に「わざとか?」と思われるほどに足を踏まれてしまう玖堂だった。
「あ、まやちゃんは踊らないの?」
 途中で給仕に徹する櫻杜を見かけ、申し訳ない気持ちになりながら問いかけると「私はダンスと言っても得意なのは日舞ですから‥‥むしろ給仕をしている方が気が楽なんですよ」と言葉を返し、彼女は再び飲み終わったグラスなどの片付けをしに向かったのだった。


〜天衝メンバーの談笑〜

 ダンスが一通り終わった頃、会場の少し離れた所で『天衝』のメンバーで談笑を行う事にしていた。
「皆、今年一年の我についてきてくれてありがとう。そしてこれからも宜しく頼む‥‥乾杯!」
 漸が隊長として挨拶を行うと「乾杯!」と次々に言葉が飛び交ってくる。
「えと、ご挨拶だけでごめんなさい‥‥皆さんで楽しんで下さいね」
 淡雪は藤村と来ているという事で顔出しだけ行い、他のメンバーで飲んでくれる事を祈りながら高級そうなワインを置いて席を離れたのだった。
「これからも‥‥みんなで‥‥頑張って、いきましょうね‥‥」
 五十嵐は暁にそっと寄り添うと、暁は五十嵐を抱きしめる腕に力を込める。
「今年一年は色々とありましたから‥‥お疲れさまでした、零も‥‥ね、うふふ」
 王は夫である漸に寄り添いながら魅惑的な笑みを浮かべる。
「今年一年はお疲れさまでした、来年も宜しくお願いします」
 赤宮は他の天衝メンバーに飲み物を注ぎながら挨拶を行う。そこでマリの大きな声が会場中に響き渡る。
「さぁ、ここでラブい奴等にはありがたいお知らせだ! ムードたっぷりのロマンチックな部屋が隣に4部屋ほどあるから、桃色オーラに塗れたい奴はレッツゴーなんだぜ!」
 グッ、と親指を立てながら叫ぶマリだが誰か見ても半分酔っているのは明らかだった。


〜ロマンチックなムードで桃色さん集合〜

 最初に天衝の集いから隣の部屋へと移動したのは五十嵐と暁の二人だった。
「わ、綺麗‥‥」
 スイッチを押して夜空が見れるようにガラス張りの天井へと変え、五十嵐は見上げながら感嘆のため息を漏らす。
 そして白いソファに腰掛け、星を見ながら二人で他愛の無い話をして時間を過ごす。その時、暁は五十嵐の右手薬指に輝く指輪を見て微笑む。
「暁さん‥‥あなたがそばに、いれば‥‥あたしは‥‥幸せです」
 五十嵐が暁の肩に頭を寄せながら呟き、二人は手を確りと繋いだのだった。

 そして此処にもラブラブな二人が夜空の星を見上げていた。
「綺麗‥‥ですね‥‥」
 ベルが空を見上げながら呟くと、何処か落ち着かなさそうに水上も「そうですね」と言葉を返してくる。
「でも、暖房が入っていなかったせいか‥‥少し、寒いですね」
 ベルは水上に「寒くないですか?」と問いかけながら呟くと、その瞬間、彼の首にふわりとしたものがかけられた。
「メリークリスマス」
 水上が微笑みながら呟くと、次の瞬間に水上はベルに抱きしめられて触れるだけのキスをされた。
「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥」
 お互いに『今回は‥‥』と考えていたのだが、やはり実行する(される)と照れるもので、二人は赤い顔のまま暫く見つめあっていたのだった。

「今頃、皆さんきっと甘いムードなんでしょうか」
 赤宮と王が漸を真ん中に挟み、それぞれが寄り添いながら呟いた。
「そうだ、零にはクリスマスプレゼントをまだあげていませんでしたね」
 王は呟くと両手で漸の顔を挟みキスを贈る。
「これが私からのクリスマスプレゼントよ♪」
 王が呟くと「私も用意してあるんです」と赤宮が『【Steishia】の香水』を漸に渡した。
「二人とも、ありがとう」
 心からの言葉を漸は呟き、二人は笑顔で「どういたしまて」と答えたのだった。

「どうかした? にっしー」
 零崎は空を見上げるメリーを見ながら「あー」とか「んー」などと唸っている。
「目を閉じて、手を出してみな」
 零崎が呟くとメリーは首を傾げながら目を伏せ、両手を前へと差し出す。その小さな手に零崎は『シルバーリング』をつけて、メリーにキスを贈る。
「にっしー‥‥」
「ひひ、こんなもんしかないがな。これからも宜しくな、メリー」
 零崎はメリーを抱きしめながら呟くと「こっちこそ、宜しく。にっしー」とメリーも言葉を返したのだった。

「がびーん‥‥部屋が空いてない。ドアの隙間から桃色オーラ全開放出してる」
 がっくりとうな垂れながら呟くのはマリだった。
「まぁ、此処からでも星が綺麗に見えますよ」
 玖堂がマリを呼ぶと、玖堂の隣にマリも腰掛ける。
「そうだ、拙作ですがイヤリングを作ってみました、お守りとして身に着けて頂けたらな、と」
 そう呟きながら玖堂はマリに『【OR】柊のイヤリング』を渡す。ちなみに彼が『柊』にしたのは花言葉として『先見の明』『用心』で、節分にも魔よけとして飾られる為にマリにぴったりだと感じたからだ。
「二人だけのアンコール、踊りませんか?」
 玖堂が立ち上がり、マリに手を差し出しながら呟くと「イイデスワヨ」とマリが言葉を返しながら手を添えた。
 それから少しの間、踊るとマリは玖堂に抱きしめられ顔をあげさせられ「愛してるよ、真里」と呟いた後にキスをされたのだった。


〜ダンパ終了、お疲れさまでした〜

 閉会の挨拶を行う前にチホが夜坂から預かったものを参加者達に配り始める。もちろん約束通り名前は出さずに。
 だけど番は中身を見て「‥‥オウ、らしいな」と砕けた笑みを見せた。いくら匿名でしても夜坂の作ったものを番は見抜けるらしい。
 そして少しの間だけ照明が落とされ、再び照明がつくと淡雪と藤村から『サプライズ』と言う事で二人はサンタクロースの衣装を着て、淡雪が用意したプレゼントを配っていく。中身はクッキーと小さな雪だるまやサンタのストラップが入っている。
「メリークリスマス! 私達からの贈り物です!」
 淡雪は愛想よく配っていくのだが、藤村は恥ずかしさが先立っているのか素早く配っている。
 配り終えると二人は着替える為に少し席を外す。
「瑠亥さん、メリークリスマスです」
 着替え終わり、再び会場に入る前に淡雪は藤村にクリスマスプレゼントを渡す。中身は小さなもみの木のクリスマスツリーだった。
「俺からは――これだ。似合うと思う」
 藤村は呟きながら水色のリボンを淡雪に渡す。色白な淡雪に水色はよく映え、とても綺麗だった。


「えーと、時間も遅くなってきたので‥‥そろそろ閉会にしたいと思います。皆さんの思い出になるダンパになっていれば幸いです」
 マリが顔を赤くしながら閉会の挨拶を行う。
「それじゃ、これにて閉会っ!」
 挨拶を終え、パタパタとステージを降りる。明らかにマリの態度がおかしいのだが、会場にいた能力者達、クイーンズ記者達はその原因を知らない。
 だけど天窓のある別室を使っていた能力者達だけはその原因を知っていた。何故ならマリと玖堂がいたのは別室と会場を繋ぐ待合室であり、別室から出ようとした能力者達は見事に目撃してしまったのだから。
「さてと、帰るか‥‥」
 会場を出たレヴァンに「待ってください」と舞が呼び止める。そして「余りモノなんですけど‥‥」と可愛く包まれた料理が渡される。
「きっと食べきらないから、良ければ食べてください」
 ありがとう、レヴァンは言葉を返し、手を振りながら帰路へと着いたのだった。

 その後、櫻杜や記者達は会場の後片付けなどをしてから自宅へと帰り、今年の『クイーンズ☆ダンパ』は終了したのだった。


END