タイトル:美しき花畑の秘密マスター:緑野まりも

シナリオ形態: ショート
難易度: やや難
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2008/08/04 16:08

●オープニング本文


 南米のある地域、そこは元々人間の街があったのだがキメラの襲撃に合い、いまでは廃墟となっていた。そこに、突如異変が起きたと報告があり、UPCの部隊がその調査を行なっていた。
「なんだこれは‥‥」
 それを見た兵士達は、驚きと戸惑いの声をあげた。壊れた建物があちらこちらに散乱している廃墟が、ある一角から色鮮やかに彩られていたのだ。その原因が、瓦礫の山に咲く花々であり、まるで美しい花畑のようであった。
「しかし、どうしてこんなところに、このような花畑が‥‥」
 恐らく異変とはこのことなのだろう。このような廃墟に、花々が咲き乱れるというのは、あまりに違和感を感じられた。しかも、それは突然のことであり、以前に彼らがここに訪れたときは、このような花畑は無かったのだ。
「全員、警戒を怠るな。何かの危険が潜んでいるかもしれん」
 隊長の指示に全員頷き、花畑へと入っていく兵士達。一見して、ただの美しい草花のようにも見えるが、この辺りはキメラも生息しており、警戒を緩めることは出来ない。周囲を警戒し、ゆっくりと進んでいく兵士達。彼らの周囲に咲いた草花は、風に吹かれ、ゆらゆらと揺れている。
「‥‥風?」
 ふと、誰かが気づいた。いま、肌に感じる風など無いことに。ではなぜ、草花は揺れているのか‥‥。
「っ!? こ、これは!! ぐわぁぁぁ!!」
 叫び声をあげる兵士達。その後、彼らの消息は絶たれてしまうのだった。

「突如、南米の廃墟に、花畑ができたという報告がありました。UPCの部隊がその調査に向かったのですが、誰一人として戻ってきません。そこで、皆さんにその花畑の調査を行なっていただくことになりました」
 依頼を受けた能力者達は、オペレーターに詳しい説明を受ける。どうやら、南米の一地域にある廃墟に、突如花畑が出現し、その調査に向かった者が消息を絶っているということらしい。
「明らかに、花畑になにかしらの危険があると予想されています。また、もともとその地域にはキメラが生息しているため、そのキメラによるものかもしれません。ともかく、情報が不足しており、詳しいことがわからないので、くれぐれも注意してください」

・依頼内容
 突如現れた花畑の調査
・概要
 南米の一地域にある街の廃墟に、突如花畑が現れた。これを調査し、この花畑がなんであるかを確かめよ。
 廃墟には以前からキメラが生息しており、また花畑もその様子が不明であるため危険である。
 今回はUPCからの依頼であり、依頼遂行に必要な最低限の支援は受けることができる。ただし、武器や高価な物資などや、依頼遂行にどうしても必要であると認知されない場合は却下される場合もある。基本的には、各自で用意すること。
 今回の依頼は、あくまで調査であり、周囲のキメラの退治などは含まれていない。十分な調査が完了した時点で帰還すること。

●参加者一覧

白鐘剣一郎(ga0184
24歳・♂・AA
メアリー・エッセンバル(ga0194
28歳・♀・GP
御影・朔夜(ga0240
17歳・♂・JG
鳴神 伊織(ga0421
22歳・♀・AA
御山・アキラ(ga0532
18歳・♀・PN
みづほ(ga6115
27歳・♀・EL
シュブニグラス(ga9903
28歳・♀・ER
米本 剛(gb0843
29歳・♂・GD

●リプレイ本文

「ここが、依頼にあった廃墟か。随分な荒れようだな」
 車で目的の廃墟へと向かった一行。建物が崩れ、瓦礫の山となっている廃墟の様子に、白鐘剣一郎(ga0184)が呟く。
「この廃墟に花畑が‥‥。いきなり見た事が無い花畑が出現ですか‥‥聞いただけでも胡散臭い話ですね」
「廃墟に突然現れた花畑、か‥‥。夢のようで素敵だけど、行方不明者が出る程荒れてるなら手入れしておかなきゃね?」
 鳴神 伊織(ga0421)とメアリー・エッセンバル(ga0194)が廃墟の奥を眺める。この場所からは、まだ見ることはできないが。この廃墟のどこかに、問題の花畑があるはずである。
「ともかく、ここからは車を降りる必要があるようだな。さっさと用意しろ」
「ああ、はいはい、もう少し待ってくださいねぇ」
 これ以上は車での移動が困難と判断した一行は、車を降りて廃墟へと入る準備を整える。急かす御影・朔夜(ga0240)に、ヨネモトタケシ(gb0843)はいささかゆっくりとした動作で車から装備を降ろした。
「粉塵マスクは全員分用意してもらったけど、除草剤が却下されたのは困るね」
「そうですね、今のうちにできる限りの対処をしておかないと、あとで大変になるのではないかと心配です」
「いまさら言ってもしかたありませんわ。秘密の花園に除草剤‥‥ちょっと興味があったのだけれど」
 車から装備を降ろしながら、メアリーが残念そうに言う。みづほ(ga6115)もそれに頷き心配を口にするが、シュブニグラス(ga9903)はすでに割り切った様子で軽く肩を竦めてみせた。というのも、UPCに粉塵マスクと除草剤を申請したのだが、マスクは用意してもらったが、除草剤は『今回の目的はあくまで調査』『散布用機材の問題』その他もろもろの事情から、却下されてしまったのである。そのため、多少の作戦の変更を余儀なくされてしまった。
「ともあれ、我々の仕事は調査。駆除は別の者に任せ、我々はネタを暴かせてもらうとしようか」
「準備はできたようだな。では、調査を開始しよう」
 ともかく、準備の終わった一行は御山・アキラ(ga0532)の言葉に頷き、剣一郎の指示で廃墟の中へと入っていくのだった。

「天都神影流‥‥降雷閃っ!」
「この程度、悪評高き狼の相手にはならないな」
 廃墟をしばらく進むと、トカゲのキメラが襲い掛かってきた。それを、剣一郎と朔夜が難なく撃退し、先へと進んでいく。廃墟はあちらこちらが崩れ、物陰も多く、どこからキメラが襲い掛かってくるかわからなかったが、一行の力であれば少々の襲撃などものともしないようだ。
「それにしても、ひどいものですね。かつては、ここも人で賑わっていたでしょうに」
「そうですね‥‥ここに住んでいた方達は、いまどうされているのでしょう‥‥」
「‥‥どこも似たようなものだ。そして、バグアを倒さなくては、人の棲める場所は減る一方になる」
 廃墟の様子に、伊織は感傷の言葉を呟く。みづほも、かつて棲んでいた者達を心配して頷いた。それに、アキラは無表情のまま、しかし瞳には決意の光を宿しながら、崩れた建物を見つめた。
「みんな、ストップ‥‥」
「どうしましたか、エッセンバルさん」
「見つけたよ‥‥花畑‥‥」
 そうして廃墟を探索していた一行を、メアリーが制止する。おっとりとした口調で聞くタケシの問いに、メアリーは双眼鏡を覗きながら答えた。彼女の視線の先には、たしかに瓦礫の鈍色ではなく、華やかで鮮やかな色彩が見える。もう少し近づけば、それが咲き乱れる花々によるものだとわかることだろう。
「みんな、一応マスクを着用して」
 メアリーの指示に、全員支給された防塵マスクを着用する。花々の花粉に、なんらかの危険な成分が含まれている場合に備えての装備で、現在の場所は花畑から風上だが、用心にこしたことは無い。そして、一行は調査をメインに行う者とその護衛をメインに行なう者に分かれ、花畑へと近づいていく。
「これは‥‥」
 やがて、一行は一面に広がる光景に、一瞬言葉を失った。崩れかけた瓦礫の廃墟、それを覆い隠すような一面の花畑。一見して瓦礫に伸びた蔦から野生の野花が乱雑に咲き乱れており、まるで何百年も放置された遺跡のようにも見える。
「近くにキメラの姿は無しか。草花がすぐに襲い掛かってくる様子も無し‥‥」
「‥‥!?」
「おい、不用意に近づくのは危険だぞ!」
 周囲を警戒する剣一郎だが、花畑の近くにキメラの姿は無く、また草花にも異変は見受けられない。そこへ、メアリーが何かに気づいたように花畑へと駆け出す。剣一郎が静止するが、メアリーは草花を良く確かめるようにしゃがみこみ、不審気に表情を顰めた。
「これは‥‥」
「その花がどうかしたのかしら? 未知の草花とか?」
「いえ‥‥この花自体にはおかしなところは無いと思う‥‥でも」
「でも?」
「こんなことありえないよ。体系がバラバラ過ぎる」
「どういうことですの?」
「高山植物や湿地植物、またある地域にしか生息していない植物が、ここでは一緒くたになって咲いてるのよ‥‥しかも季節もバラバラだ」
 メアリーの様子に、シュブニグラスが興味深そうに問いかける。それに、草花に詳しいメアリーが信じられない様子で答える。本来、別々の地域に生えている野生の草花が、ここでは一緒になって生えているというのだ。
「言われて見れば確かに‥‥花は元来少なからず見る者に落ち着きをもたらす物ですがコレは‥‥ねぇ?」
 そう言って苦笑しながらタケシが指差したのは、鮮やかに花開く福寿草と朝顔。福寿草は2〜3月に咲く花、朝顔は知っての通り7月から咲く夏の花だ。季節感バラバラのその様子に、落ち着くものも落ち着かないといった感じである。
「たしかに、異常だということはわかるが。しかし、それがどういった意味を持つんだ? これらは、キメラではなく普通の草花なのだろう?」
「それはわからない。うん、この草花は普通の草花で、なんの危険も無いと思うけれど」
「‥‥銃を撃ってみても、何の反応も無しか」
 朔夜の問いには、首を横に振るメアリー。たしかに、地域も季節もバラバラの草花が乱雑している様子は異常ではあるが、草花自体にはおかしい所は無く。もちろん、キメラであることもない。朔夜が花畑に銃撃を行なってみるが、特にこれといった反応は無かった。
「もしかすると、この土壌がなにか植物の成長を推進させているのかもしれません。それと、ここの様子も写真に撮っておきますね」
 ふと気になった花畑付近の土を調べるみづほは、土のサンプルを採取し、使い捨てカメラで調査記録のための写真を撮っておく。専門家に見せれば、もっと何か別のことがわかるかもしれない。
「しかし、突然発生したというが、やはり仕掛けた存在は居ると見るべきだろうな。既にこの場に居ないとしても。とりあえず、ぐるりと周囲を回ってみるか」
 剣一郎は少し考えた上、予定通りまずは花畑の範囲を確かめるために周囲を回ってみることにした。それからしばらくして、花畑の外周を一回りしてきた一行。思いのほか範囲は広く、半径1キロほどはあったが、その間彼らがキメラに襲われることはなかった。
「結局、中に入ってみるしかないようだな」
「そうですねぇ。先に調査に来たUPCの部隊の痕跡も見当たりませんでしたし。おそらくは、この花畑の中に‥‥」
 アキラの言葉にタケシも頷く。明らかに、この花畑の中に何かあることは間違いない。一行は意を決して、花畑の中へと足を踏み込むのであった。

「足元に気をつけろ」
 護衛班として、先頭を歩く剣一郎が仲間に注意を促す。これといった道も無く、草花が生い茂っているせいで、足元の視界は悪い。時折瓦礫などがあり、足場が危ない時があるようだ。草花を分け入りながら、慎重に進む一行。
「それにしても、何故バグアはこんなことを」
「罠、と考えるのが妥当でしょうが、まだ何も起きない。むしろ不安ですね」
 アキラが不審な様子で呟くのを、みづほも不安げに頷く。
「そろそろ中心だと思うが、何か不審な点は無いか?」
「この環境自体が不審だと言えば、不審なんだけれどね」
 先ほど、周囲を回って推測される中心に近づく頃。朔夜の問いに、メアリーは小さく首を横に振った。先ほどから、さほど変化の無い花畑の様子。本当に、ここに何かあるのだろうかと、どうしても疑問に感じてしまう一行。
「今の所代わり映えなしね。でも、先に調査に来たUPC部隊は、現に行方不明になっているし。ここに、何らかの秘密があってしかるべきよね」
「もしかすると花畑に着く前、または帰還する際にキメラに襲われたのかもしれません」
「それでは、面白くないわね」
 草花の調査をしながら首を傾げるメアリー。それに対しての伊織の意見に、シュブニグラスがつまらなそうに言う。このまま何も無かったら、それはシュブニグラスとしては面白くないようだ。そんな時、一陣の風が草花を揺らす。
「‥‥風?」
 たしかに一行の目にはそう映った。しかし、落ち着いてみれば、彼らの肌には風の感触は感じていない。揺れる草花の様子に、風が吹いたと錯覚してしまっただけなのだ。しかし、風も無いのに揺れる草花、それが意味することとは。
「草花が勝手に動いている?」
「全員、襲撃に備えろ!」
「足元に!?」
 気づいた時には遅かった。草花の異変がキメラのものだと察し、警戒の指示を出す剣一郎だが、全員が反応するよりも早く、彼らの足元に無数の蔓が絡みつく。
「本性を現したか。この花畑自体がキメラということで間違いないようだな」
「でもいつの間に、先に調べた時は間違いなくただの草花だったのに」
「カモフラージュというやつだろう。恐らく、周辺に普通の草花を用意し、それに安心させておいて中に入ってきた者に襲い掛かる」
 蔓に絡みつかれながらも、いち早く武器を構えた朔夜は銃撃で足元の蔓を吹き飛ばす。メアリーもすぐに拳につけた爪で蔓を切り払いながら、草花の変化に顔を顰めた。それに、朔夜は冷静に推論を述べる。
「いつの間にか囲まれているな。いやむしろ、すでにキメラの腹の中か? やつらもまぁ次々キメラのネタを思いつくものだ」
「腹の中とは、ゾッとしますなぁ」
 他の者達も、すばやく蔓から脱出し、臨戦態勢へと入る。周囲を警戒するアキラの呟きに、タケシはおっとりとした口調のまま苦笑を浮かべた。
「植物型のキメラ‥‥様々な物に手を出しているバグアであれば意外とも言えないか。ともあれ調査結果を確実に持ち帰る事を最優先で。手筈通りに行こう」
「最近、植物型キメラが多くなって来た感があるわね‥‥。支配範囲を広げる、という点に於いては動物型より利に適っているとは思うけど、私の愛する植物達の似非真似をしているって事が何より許せないのよっ!」
 剣一郎が指示の指示に全員が頷く。メアリーは怒っているように顔を顰め、奇妙に動き出す草花達を睨み付けた。
「来たぞ!」
「っ! 全周囲からの攻撃ですか。結構、きついですね‥‥」
 やがて、再び襲い掛かってくる草花達。一行のいる場所は花畑のど真ん中で、完全に周囲を敵に囲まれている状態。四方八方、しかも足元からも襲われる状況に、伊織は刀を振るいながら苦笑を浮かべる。
「あ、そういえば‥‥」
「どうかなさいましたか?」
 このような状況で、ふとシュブニグラスは何かを思い出したように呟いた。みづほが懸命に槍を振るいながら問う。
「私、超機械を忘れてきてしまったわ。これでは、サポートができませんわね」
「ほ、本当ですか!?」
「ピンチっぽいわね。でも、なんとかなるでしょう♪」
「楽しそうに、言わないでください‥‥」
 シュブニグラスの現在の武器は、拳銃と靴につけた爪。そして、荷物の中に超機械は入っていない。超機械が無ければ、サイエンティストである彼女の能力を完全に使いこなすことはできないのだ。そう言いながらも、扇子をパチリと閉じて悪びれた様子も無いシュブニグラスに、みづほは小さくため息をついた。
「しかし、これはきりがありませんよ。脱出を考えた方が」
「殲滅が目的ではない以上、深追いは禁物だ。この辺で撤退するぞ」
「も、もう少し待って! 一応、サンプルを採取しておかないと‥‥」
「わかった、ここは俺達が抑えるから、おまえは急いでサンプルを確保しろ」
 タケシと朔夜の意見に、メアリーが待ったを掛ける。朔夜達はメアリーがキメラのサンプルを取れるように、彼女を庇いながら攻撃を防いでいく。
「天都神影流、虚空閃!」
「手出しはさせませんっ!」
 剣一郎の振るう刀から衝撃波が発し、周囲の草花を薙ぎ払う。タケシも、メアリーへと向かってくる蔦を切り払った。
「サンプルの回収、完了したよ!」
「よし、撤退を開始するぞ」
 メアリーは切り落とされた蔦の一部を回収する。そして、目的を果たした一行は、撤退を開始しようとする。
「‥‥地面がっ!?」
 しかしそこへ、突然の地響き。そして、地面が盛り上がってくるように感じ始める。
「早く、この場を脱出するんだ!」
「しんがりは任せろ」
 嫌な予感がした剣一郎は、素早く撤退することを指示する。朔夜がしんがりに立ち、一行は花畑を脱出しようとする。
「これは‥‥」
 途中、振り返ると地面が盛り上がってきた場所に、全長10メートル近い巨大な球根の化物のような姿が。どうやら、一行が蔦に襲われた場所はその球根の上だったようで、頭上にはいくつもの蔦が蠢いている。
「どうやら、あれが花畑の核のようですね」
「あんなものが、下に埋まっていたのですね」
 花畑に核のようなものがあるのではないかと考えていたみづほは、しっかりとそれを写真に映す。伊織がやや呆れたように、巨大な球根を見上げる。
「他に広がる前に殲滅すべきだろうな、あれは‥‥。受けよ。天都神影流、虚空閃・斬牙!」
「悪評高き狼の牙、受けてみるか!」
 相手の異常さに、危機感を感じた剣一郎と朔夜。先ほどよりも力を込めた衝撃波を、急所だと感じた場所へ放つ剣一郎。そして、朔夜が二丁の拳銃から計40発の弾丸を、瞬時に撃ち込む。攻撃は確実に巨大球根に命中し、少なからずダメージを与えたはずだった。
「再生した!?」
 しかし、球根は瞬く間に傷を塞いでしまう。しかも、根毛のようなものを伸ばして一行へと襲い掛かってくる。
「ここは、やはり退くしか無いようですね」
 根毛を切り落とした伊織だが、その根毛もすぐに再生してしまう。その様子に、このまま相手をしていても埒が明かないと判断し、一行は撤退を行うのだった。
「追いかけてはこないな」
 一行が花畑を抜ける頃には、球根は再び地面へと潜ってしまった。どうやら、球根はその場から動かないようだ。全てを確認し終わった一行は、帰還しこれらの報告を行なう。UPCはこの区域を危険地域とし、警戒を行なうことを決めるのだった。