タイトル:I Happy Your Harpyマスター:橘真斗

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2007/12/03 23:47

●オープニング本文


 南米のUPC勢力圏。
 世界地図上ではブラジル周辺から大きく取られているが、ジャングル地帯のため明確な境界線はない。
 ジャングルではいまでもUPCの勢力下にあってもキメラが生息している危険地帯だって存在している。
 そういうところは通行禁止になっているのだが‥‥。
「あの子に会いに行く‥‥」
 深夜軍人の見回りを掻い潜り危険地帯を深夜に入っていく少年がいた。
 年は15,6くらいだろう。
 眼鏡をかけて、決して危険なことをしそうにない華奢な体をしていた。
 体育会系というより文学系といったところだろう。
 しかし、その少年。マイケル・ジュードはKeepOutのテープをくぐり奥へ進んだ。
 その目は真剣そのものである。
 その危険地帯の前の看板には、英語でこう書かれていた。
 
『ハーピーの住まう森、立ち入り禁止 ただし、自殺志願者を除く』
 
 南米の行政区から、依頼が出されていた。
 留守番電話のときのようにとられた依頼主の映像がだされる。
 依頼主は女性のようで、カメラで録画されるようなので髪などを整え、それから依頼内容を話し出した。
「私はメアリー・ジェソンといいます。友達というか、近所のマイケル・ジュードって子がキメラが住まう森にいってしまったの」
 メアリーは視線を落とし、たどたどしく喋る。
「で、彼ったら、ハーピーの中にすごく綺麗な子がいて、その子に会いにいくっていうの! キメラよ! キメラなのに!」
 大人しい子と思ったら、急に顔色を変えてカメラに顔をよせてすごい剣幕でまくし立てた。
「ああ、もう時間がっ! 場所は南米です。地図を送りますから、助けてください! 報酬はなけなしのお金をはたきますからっ!」
 報酬としての金額が画面の右下に表示される。
 危険そうな依頼の割には非常に少ない。
「昨日の夜でかけたきりで、まだ帰ってないの‥‥」
 ぎゅっと紙幣を握る手が震えている。
 涙もぽろぽろと流れ出した。
「お願い‥‥助け‥‥」
 言い切らないうちに、映像が途絶えた。 

●参加者一覧

MIDNIGHT(ga0105
20歳・♀・SN
メアリー・エッセンバル(ga0194
28歳・♀・GP
御影・朔夜(ga0240
17歳・♂・JG
蒼羅 玲(ga1092
18歳・♀・FT
国谷 真彼(ga2331
34歳・♂・ST
緋室 神音(ga3576
18歳・♀・FT
ミオ・大須=ブリーズ(ga4371
17歳・♀・HA
ケイン・ノリト(ga4461
30歳・♂・FT

●リプレイ本文

●物好き大集合
 依頼主から送られてきた地図の場所へ、8人の能力者達はやってきた。
 傭兵として活動する能力者は少ない報酬で動くことは稀である。
 今回も一般人の個人が依頼主、等分した報酬は寸志にしかならない。
 それでも8人の傭兵が集まったのは依頼人の想いが通じたからかもしれない。
「貴方が依頼主のメアリー・ジェソンさんね? 私もメアリーというのよ」
 依頼主に苦笑しながら握手をもとめたのはメアリー・エッセンバル(ga0194)だ。
 同じ名前であるがゆえに依頼を受けた物好きである。
「来る前にいろいろとボクが調べてみたけど、ハーピーは昼間に活動して夜は寝るようだよ。だから、きっと大丈夫!」
 ミオ・大須=ブリーズ(ga4371)は依頼主を元気付けるように、明るい話題をだした。
「そ、そうなんだ‥‥でも、そうすると今は動いているんだよね? あのハーピーも、もしかしたらマイケルも‥‥」
 うつむきながら、不安げな顔になる依頼主のメアリーを見て、あっちゃ〜という顔をするミオ。
「おじさん、女の子の涙に弱いから泣かないでほしいな〜。それに、君が信じてあげなくて誰が彼を信じるんだい?」
 ケイン・ノリト(ga4461)は気の抜けた優しい笑みを浮かべて依頼主の肩をぽんと叩く。
 彼の言葉に同意するよう能力者達は皆頷く。
「長話もあれだから‥‥ガ‥‥マイケルの特徴、教えて」
 MIDNIGHT(ga0105)が何かを言いかけ、訂正しつつヘアーゴムで髪をまとめだす。
 その通り、ここで時間を費やしている暇はない。
「あ、はい! 彼の写真です‥‥3年くらい前のだけど」
 はっとなって、依頼主は焼き増しした写真をくばる。
 そこに写っているのは、危険なジャングルに出かけそうにない大人しい少年と勝気にポーズをとった依頼主の写真だった。
 受け取り、眺めるMIDNIGHT。
 そこの二人は仲がよさそうである。
「メアリーさん、きっとマイケル君を連れ戻してくるから、貴方はそのためにも協力して? 彼の家から資料を探すためにも貴方が口利いくれたほうが楽だからね」
 傭兵のメアリーは荷物を片手に先発隊と共にジャングルへ向かう。
 最後に移動するMIDNIGHTは向かう前に言い残したことがあると依頼主のメアリーのほうへ振り返った。
「今回の事で‥‥腫れ物に触るような対応‥‥しない事」
「あ、え‥‥は、はい」
 一瞬何のことかと考えた依頼主のメアリーははっと気づき、俯きながら答えを返したのだった。

●捜索
 ジャングルを警邏しているUPC軍人に話をつけ、先発隊はジャングルへと入りこんでいく。
「密林での獲物狩り‥‥既知感を拭えるとは思わないが、退屈は凌げそうだ」
 御影・朔夜(ga0240)は二丁の拳銃を構え先行していた。
 寸志の依頼を請けるにもさまざまな思いがある。
「夜にある程度進んだ感じですね」
 普段は和装だが、ジャングルを歩くとのことで軍用装備に身を包んだ蒼羅 玲(ga1092)が奥へと伸びる草木などを見て呟く。
「ハーピーが夜行じゃないってことをちゃんと調べた上での行動ってことだよね。冷静に猪突猛進? 恋ってこわいなぁ」
 ミオが笑いながらいう。
(「ボクもそうなんだけどね‥‥」)
 そのときだ、ガサガサっと上の木が揺れた。
「保護者発見前に見つかったか‥‥」
 ちっと御影は舌をうつ。
「ここは私が覚醒して、かく乱していきます‥‥先を急ぎましょう」
 緋色の瞳になった玲がスコーピオンを構えて応じる。
「確かに、そのほうがいいだろうね〜」
 ケインも周囲の草木を刀で払いながら、応じた。
「まずは、マイケル君を探そう」
 メアリーの声と共に一同は、奥へと急ぎだす。
 
●桃色さーちゃー
 一方、その頃の後発組は依頼主メアリーの口ぞえもあり、マイケルの部屋への潜入へ成功していた。
 マイケルの部屋の窓からはメアリーの部屋が見える。
「さて、手がかり探しということだけど‥‥この中で唯一の男性である国谷の意見を聞きたいわ」
 緋室 神音(ga3576)は太ももまである紫のストレートロングの髪を掻きあげながら聞いた。
「シャイな青少年の名誉のためにも僕は何もいえないよ」
 苦笑しつつ国谷 真彼(ga2331)は答える。
「マイケルの部屋に入るなんて、どれくらいぶりだろ‥‥」
 メアリーは呟きながら、部屋の雑誌などを眺めていた。
 疎遠になったのは、ハーピーだけが原因ではないようだ。
「恥ずかしいものだから、あまり目立たないところ‥‥」
 本棚やパソコンデスクなど、意外と整理された室内を緋室はながめ、ある一点に注目した。
 そこはパイプベットの下。
 ゆっくりと、緋室はそちらへ近づき、紫の髪がゆれる。
「そ、そこはシャイな男のファンタジーゾーン!」
 真彼は声をあげ、緋室へ近づいた。
「何をいっているの? そこまであわてるのなら、可能性は高そうね」
 膝をつき、パイプベットの下へ手を伸ばしだす。
「掘り出す気か! 彼の埋蔵金を! だめだ、それをやってしまっては彼はトラウマになってしまう!」
 いつになく激しい口調の真彼に気おされ、緋室はその手を止めた。
「そう、なら別のところね」
 緋室は気にした様子もなく、本棚のカバーされている本を引き出して中身を確認していく。
「な、なんてピンポイントな‥‥」
 真彼は緋室の捜索ポイントに驚愕した。
 しかし、自分も探さねばとパソコンを起動し、中身を確認などしていく。
「ん、これは‥‥」
 真彼がパソコンのファイルで削除されているものを復元しながら、ファイルをみつけた。
「これをプリントしてもっていったようだね」
 そこにはハーピーを思い出しながらスケッチした絵や、ジャングル探索の計画が書かれていた。
「夜に移動して、この時間に本格的に捜索する予定見たいね」
 ファイルをいろいろ見ていくと、一つのポエムが見つかる。
『メアリーに嫌われちゃっているなら、僕は死ねる。失うものは何もないから‥‥』
 こんな一文で締めくくられたポエム。
 それを見た3人の表情は重い。
 真彼はすぐに先発隊へ連絡を入れる。
 メアリーは顔が真っ青になり、力が抜けたのかその場にへたり込みだした。
 緋室は愕然とするメアリーの肩を抱き、ゆっくりと話し出す。
「いい? 最悪のパターンを考えてもらわなきゃならないわ」
「私‥‥私‥‥」
「だけど、ちゃんと生きて帰ってきたときは貴方も素直に迎えてあげて‥‥貴方の気持ちを伝えるのよ」
 ゆっくりと頷くメアリーだった。
 
●発見
 玲のスコーピオンが唸り、ハーピーの1体を倒しているときに後発組からの無線が来ていた。
「なるほど、もともとここはバグアが来ていない土地だったから、地形は調べれたってことね」
『ええ、本当の恋みたいですね。ただ、メアリー嬢が好きで、嫌われたと思ったからやけになったような感じです‥‥』
「洞窟で休養をとった後、高台からと‥‥」
 メアリーは国谷と話しつつ、予定と場所を確認すると人影が見えた。
「ちょっと借りるわね」
「はわわ〜」
 玲から双眼鏡を借りて人影と写真をみくらべる。
 マイケル少年そのものだった。
 彼自身も双眼鏡で誰かを探している。
 そして、何かを発見したのか、急いで高台から駆け下りた。
「向こうも目標をみつけたようね。西側へ行ったわ」
 双眼鏡を玲に返してメアリーは方角を皆に示す。
「まったく、運がいいのかわるいのか」
 御影は皮肉タップリに呟く。
「こっちを追ってきていたのは一匹だけみたいでしたけど、向こうはもっといる可能性も‥‥」
 玲は不安げに答える。
『わかりました、こちらもその方角から入るようにします。無事に合流しましょう』
「ええ、マイケル君も私達もね」
 メアリーはそれできり、移動方向を変えて動きだす。
「ぜぇ、はぁ‥‥ま、まだいどうするの!? ボク疲れた〜」
「もう少し‥‥だから、がんばる」
 今までも追いつくに必死なミオを、MIDNIGHTは無表情に励ました。

●遭遇
 マイケル少年は駆け下りていた。
(「ついに‥‥ついにみつけた!」)
 心が躍り、足取りは軽い。
 ほとんど寝ていなかったが、それでも今は頭の中がすっきりしていた。
 しかし、はやる心に体がついてこない。
 足がもつれ、重心が下にむき下り坂を転げ落ちる。
 ガサガサッと茂みへ突っ込み、全身を強く打つ。
「くあぁっ! ‥‥でも、諦め‥‥ない」
 服もボロボロになりながらも立ち上がり、マイケルは茂みを掻き分け、愛しい人を目指した。
 そして、ついに見つける。
「ああ‥‥あの子だ」
 ほっとしたかのような顔をし、一歩一歩近づく。
 漂う、血の匂い。
 ハーピーたちの目が獲物を狙うようなもに変わった。
「ケェェェェッ!」
 人の姿をしながらも、人ならざるものの声が響く。
 びくっとしながらもマイケルは動かなかった。
 覚悟を決めているのか目を閉じ、身を任せた。
 迫る怪鳥。
 鋭い鉤爪が今にもマイケルを傷つけようとしたときだった。
「何も見えていない莫迦が!」
 タタンッという銃声のあと、マイケルを狙っていたハーピーは二発の銃弾にうたれ、目の前に落ちる。
「苛立つな‥‥こうも、馬鹿だとは‥‥」
 覚醒した御影がマイケルを一瞥し、近づいてきている仲間と敵に対して気を張った。
「あ、あなた達は‥‥」
「通りすがりのお人よし‥‥今はそれだけってことでいいかねぇ?」
 糸目で微笑みながら、ケインはマイケルのそばまで一気に寄った。
「そういうこと、ミオちゃん。手当てよろしく!」
 メアリーもそれに続く。
「ぜぇ、はぁ‥‥ようやく、落ち着けるよ〜」
 汗を拭きながらミオは答えた。
「メアリー! ケイン! マイケルの確保はできたか!」
 遠くから緋室の声も聞こえてきた。
「ソッチも間に合ったようね」
「な、なんとかね‥‥はぁ」
 メアリーの問いに、こちらも息を切らせた真彼が答えた。
「ど、どうしてこんなに人が‥‥僕は彼女にあって、それで‥‥ッ!」
 なぜ、ここがわかったのか疑問を感じたマイケルが混乱気味に叫ぶ。
「自分の想いしか見えていない奴が‥‥私達がここにいる理由をその胸と頭で考えてみるんだな!」
 リロードをしつつ、”悪評高き狼”たる御影は声を大きく上げた。
 ハーピーが3匹増え4匹となる。
 狩りの時間が始まった。
 
●闘争
 最初に真彼が動いた。
 マイケルのそばまで一気に駆け出す。
「はぁ、はぁ‥‥君のファンタジーゾーンは僕が守りましたからね」
「え‥‥あ、ありがとう、ございます」
 真彼にいわれ、思わず返事をしてしまうマイケル。
「かなり怪我してるね‥‥すぐに治すから、大人しくしていて」
 ミオがすかさず救急セットを使おうと思うにも、上手くいかない。
「面倒だ、超機械一号きど〜〜!」
 ミオの瞳が紅く光り、髪も銀色に輝きだす。
 練成治療により、マイケルの傷が見る見るいえていく。
「あ、貴方たちは‥‥!」
 今ここでマイケルは気づいた。
 ここにいる人々は『能力者』であること、そして彼らに自分を探すように依頼した『誰か』がいるということ。
「治療ついでに攻撃いっくよ〜!」
 ミオの持つ超機械の電磁波が御影が撃ち落したハーピーを攻撃する。
 その攻撃はハーピーを苦しめ、ハーピーはもがく。
「やめて! あの子を苦しめないで!」
 その姿にマイケルが叫んだ。
「あなたがどんなにハーピーを好いたって、ハーピーにとってはあなたは単なる攻撃対象、もしくはただの障害物でしかないのよ! それを理解しな‥‥!?」
 メアリーはマイケルに怒鳴ろうとして止まる。
 彼がやめてとさけんでいるハーピーは依頼主のメアリーに似ていた。
「わかっています‥‥でも、本当のメアリーとはぜんぜん話ができなくて‥‥」
 マイケルが本心を吐露する。
 ここ数年、メアリーとの距離が開いていて、嫌われていると思っていたとのことだ。
 両想いのすれ違いである。
「若いっていいねぇ〜、それならなお更、君を見殺しにはできないよ」
 ケインは目を見開いてマイケルに言い放った。
「御託もいいが、敵は止まってくれないぞ」
 御影が二丁の拳銃で2匹の木の上のハーピーを撃つ。
 一発がハーピーの翼を潰し、もう一匹へも手ごたえのある一発を見舞った。
 墜落したハーピーと、撃った茂みをみると、蛍光に光っていた。
「どういうことだ?」
 御影の疑問に真彼が答える。
「こんなこともあろうかと、ちょっと特殊な細工を銃弾に施したのさ。試作品だから、これっきりだけどね」
「位置‥‥わかりやすい‥‥助かる」
 MIDNIGHTがぽつりと感想を述べた。
「悪いけど、その姿は彼には毒なのつぶさせてもらうわよっ!」
 メアリーじゃ駆けた。
 覚醒し、髪が蛇のようにうねる。
 ファングによるワン・ツーが依頼主に似たハーピーを倒した。
「あー、同じ名前の依頼主ソックリのキメラって最悪にややこしいわ」
 メアリーはため息をつく。
 玲が御影の撃ち落したハーピーにとどめを刺す。
「このまま撤退かしらね?」
 緋室が合流し、マイケルに肩を貸す。
「逃がしてくれればかな、できれば潰す方向で」
 ケインが見開いた目と、耳をそばだてて援軍が来ないことを感じて答えた。
「了解、荷物をもっていくから任すわ」
 緋室は微笑みつつマイケルを担いだ。
 まだ、傷のあるマイケルを狙い、ハーピーたちが鉤爪を広げ襲ってくる。
 しかし、ケインによる鞘による防御がそれを防いだ。
「殲滅するしかないようだ」
「なら‥‥撃つ‥‥」
 弾頭矢を構えたMIDINIGHTが御影の一撃で弱ったハーピーを射る。
 バボォンという爆発が弱ったハーピーの翼を潰した。
「では、参るっ!」
 ケインが羽根のつぶれたハーピーの腹を柄で殴り、刀を抜きながら豪破斬撃により、切り裂いた。
 瞬く間に、ハーピーを殲滅させ。
 能力者達は撤収した。
 
●素直な気持ち
 ジャングルをでると、そこには依頼主のメアリーが待っていた。
「マイケル! もう、心配かけないでよっ!」
 マイケルの姿をみると、涙を浮かべた顔でメアリーは怒った。
「ごめん‥‥。でも、メアリーに嫌われてると思ったから‥‥それでメアリーにそっくりなあの子に会いたかったんだ」
 緋室に下ろされ、マイケルはどうしていいかわからないような顔をしつつ答えた。
「もう馬鹿ッ! 嫌いな訳‥‥ないじゃないっ! 私だって、好きになって‥‥でもソレを伝えるのが怖くて」
 目にいっぱい涙を浮かべるメアリー。
 どうしていいのかわからないといったマイケルの背中をケインはそっと押す。
 へにゃっとした優しい顔がマイケルを見ていた。
 ゆっくりとマイケルはメアリーに近づき、そっと抱きしめる。
 それを確認した能力者達は高速艇へと、足を進めた。
 夕暮れの中、抱きう男女の影はどこまでも長く伸びている。
 それは『二人はもう大丈夫だ』としめしているかのように能力者達には見えた。