タイトル:夏の夜空と希望の風マスター:橘真斗

シナリオ形態: イベント
難易度: 普通
参加人数: 13 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2008/07/19 17:08

●オープニング本文


「場所の手配に時間さけなかったなぁ‥‥」
 アイドルのマネージャーになって一ヶ月、ライディ・王(gz0023)は忙しさ奔走していた。
「車が買えたのは良かったけどっと」
 インディースで買出しを済まし、両手一杯に野菜やら牛肉やらを下げて自宅兼スタジオに入っていく。
 冷蔵庫に生ものは一度入れて、準備に入った。
「屋上が平らで良かった‥‥。野外で火の扱いはいろいろと問題になるし、ゴミも処理しやすい」
 1人でブツブツ呟き階段を上って屋上へと出る。
 涼しい風がライディの頬を撫でた。
「レイアウトは真ん中に網とかを置いて、ビュッフェとかの感じでテーブルおいた方がいいかな?」
 屋上におく道具類の必要数をチェックし、購入やらレンタルやらを考えだす。
 こういう時間もライディにとって楽しいものとなってきた。
「後は晴れの日を狙って放送をしなくちゃ‥‥天気予報、天気予報」
 思い出したかのようにライディは肩をコキコキ鳴らしたあと、2階の部屋へと降りていく。
 
 そんなことがあってから三日後‥‥。
 
 天気のいい日を狙い、『Redio−Hope』で小さな屋上バーベキュー大会が開かれたのであった。

●参加者一覧

/ 愛紗・ブランネル(ga1001) / ホアキン・デ・ラ・ロサ(ga2416) / 葵 コハル(ga3897) / 夏 炎西(ga4178) / 坂崎正悟(ga4498) / リン=アスターナ(ga4615) / 常夜ケイ(ga4803) / ハンナ・ルーベンス(ga5138) / シーヴ・王(ga5638) / アンドレアス・ラーセン(ga6523) / ラウル・カミーユ(ga7242) / 神無月 るな(ga9580) / 紫檀卯月(gb0890

●リプレイ本文

●屋上バーベキュー準備中

「ラジオの用意、バケツに冷えたスイカ、コンロとこちらは完璧だな」
 日の沈む前に準備をしていた坂崎正悟(ga4498)はひと段落して汗をふいた。
「火傷とか怪我の対応できるように救急セットや焼きそば日本酒も持ってきましたよ」
 屋上に紫檀卯月(gb0890)がクーラーボックスと救急ボックスを両手に下げてドアをくぐる。
「無理をしているな、どれ片方を俺が持とう」
 ホアキン・デ・ラ・ロサ(ga2416)が苦笑をしながら、卯月を出迎えた。
「すみません。ホアキンさんには先日の依頼ともどもお世話になりっぱなしですね」
「覚えていてくれてよりだよ。気にしなくてもいい『仲間』だろ?」
 小さくなる卯月にホアキンは優しく声をかける。
「そういうことです。助け合いましょう。ホスト側としては一緒に楽しんでもらえればそれでいいですし」
 ランタンを各テーブルにおいて明かりとして確保したライディ・王(gz0023)が二人の間に入ってきた。
「主催がそういっているから、気にしなくてもいい。だから、遠慮なく声をかけてくれ。王、下にいくなら車を見せてもらえないかな?」
「インデースをですか? いいですけれど‥‥あまり長く付き合えませんよ」
「卯月も荷物を置いて俺と一緒にキッチンへ食材を取りに行こうか、こっちはこっちで盛り上がらないとな」
 ホアキンとライディが話しているのをみて、坂崎は卯月を誘い出す。
 日は高いがラジオ放送時間は近くなってきた。
 
●豪華な食卓

「棒餃子作ってきたので置いておきますね。ご無沙汰でしたが、スタジオが広くなりましたね‥‥」
 夏 炎西(ga4178)が家で手作りしてきた餃子をテーブルにおいて笑う。
 炎西が訪れたのは半年前、そのころはまだ雑居ビルの一階だったスタジオは大きくなっていた。
「ありがとう‥‥私も料理しているから、それと一緒に‥‥もっていくわ」
 リン=アスターナ(ga4615)がキッチンで鮭とキノコのホイル焼きを準備しつつ炎西に微笑む。
「料理を運ぶのなら、私がやりますからリンさんは料理をしていてください。あら、こんばんわ」
 パタパタと着物姿のハンナ・ルーベンス(ga5138)が部屋の奥からやってきて声をかけてきた。
「どうも、こんばんわ。私も何か作りましょうか‥‥日本人の知り合いから鯉の吸い物を教わったんですよね」
「ごめんください。『Redio−Hope』のスタジオはこちらでよろしかったのでしょうか? 差し入れをもってきましたので‥‥」
 神無月 るな(ga9580)がお手製のラザニアを片手にスタジオの玄関から声をかける。
「うわぁ、すごい人‥‥えっと、こちらの階段から上にあがってください」
 ちょうどそのとき、ライディが屋上より降りてきて玄関の騒がしさに嬉しい悲鳴を上げた。
「おいしそうな料理が一杯だね。たべるぞ〜」
「1人で全部食べないようにしてくださいね」
 ハンナと同じように浴衣へ着替えを済ませた葵 コハル(ga3897)にライディが突っ込みを入れる。
「大丈夫、持参したチャーシューとフランクフルトから食べるから〜」
「そういう問題じゃないのですが‥‥」
 漫才のような光景にどっと笑いがおき、平和な夜が始まろうとしていた。
 
 
●『希望の風』が吹く

「屋上じゃ今頃バーベキューか‥‥うー、肉と魚を食わせろ‥‥」
「食べてこれば良かったじゃないですか‥‥ジングルかけ終わった休憩中に煙草ついでにいってきたらどうです?」
 スタジオ内で夏らしいCDの選曲を済ませたアンドレアス・ラーセン(ga6523)は空腹を口から訴えるが、ライディが宥める。
 そのとき、シーヴ・フェルセン(ga5638)が入ってきてチャリンと鈴の音が響いた。
「ライディお腹すかしていると思ったので、料理持って来たでありやがるです‥‥」
「あ、ありがとう‥‥。その浴衣似合ってる‥‥でも、その髪留めはちょっと放送で苦になるかもしれないから外しておいた方がいいかも」
「蛍――Lysmaskarの浴衣をせっかく出たので着てみたです。ライディが気に入って、シーヴ嬉しいです」
 シーヴとライディのやり取りを横目に見つつ、アンドレアスは皿をサッと取ってフランクフルトや野菜などを食べだす。
「大人気ないとかいうな、背に腹は変えられないぜ。フランクフルトうめーッ!」
「出鼻くじかれたでやがるです‥‥ライディ、残ったので悪いでやがるですがまずはこれを食べるです」
 大人気ないアンドレアスをよそに、シーヴが差し出したのはいびつな形のおにぎりだ。
 番組が始まる前にハンナに教わっていたのだが、綺麗にできまでは間に合わなかったのである。
「ありがとう。おにぎり食べたら、放送開始しよう。いただきます‥‥んぐんぐ、おしい」
 ライディはおにぎりの形とかについては何も言わず受け取って食べはじめた。
「やっほーライディ君! あれ、お邪魔だったかな? 挨拶したいって子がいたから連れてきたよ」
 コハルもスタジオに入ってきてシーヴとライディの様子を見てニシシと笑い出す。
「ふぅ、くったくった。それじゃあ、新ジングルいこうか、“Ridy Wongs Wind of Hope! Stay Tuned!”」
 腹ごなしをすませたアンドレアスが陽気にBGMをかけだし、『Wind Of Hope』が始まった。
「ライディ・王の『Wind Of Hope!』夏の特番がやってまいりました。現在スタジオの屋上でバーベキューパーティがひらかれております」
「こんばんわ、サブパーソナリティのコハルです。先月に続いてがんばらさせてもらいますよー」
「同じく、サブパーソナリティのシーヴです。コハルと一緒に浴衣スタイルで番組を盛り上げていきます」
「メインパソナリティーのライディ・王の3人で番組を進行していきたいと思います」
 3人の息のあったトークで番組の出だしを飾る。
「フツーのお便りコーナーいきます。コハルちゃんから読んでください。」
「はーい、よみまーす」
 
 

 ダディに会えますように
 
 RN:子パンダ

 
 
「シンプルなお手紙!」
「久しぶりの子パンダさんですが‥‥スタオジには来てくれているのかな?」
「信じていればきっとかなうのです」
「それじゃあ、シーヴは次の手紙をよろしくお願いします」
 ライディから指示されたように次の手紙をシーヴは読み始める



 はじめまして、ほろ酔い気分と申します。
 初めての投稿で少し緊張気味です。
 野望や願いと言うお題でしたが自分はお酒を片手におつまみがのんびり食べれる平和な時間が来てほしいなと思います。
 
 RN:ほろ酔い気分



「ほろ酔い気分でおつまみとかうらやましー」
「でも、そういう平和が世界中のどこでもできれば、嬉しいことですね。平和なひと時を過ごしてください」
「それじゃあ、次はあたしが読みます」



 俺は食べるために傭兵になった
 貧しさが俺を戦場へと送り出した

 何のために戦うのか?
 ‥‥生きるためだ

 乾いた風の中、一人の少女が刃を手にした
 腕は立つものの、彼女は能力者ではなかった

 もう、他には誰もいないけれど‥‥
 ‥‥それでも故郷を取り戻したい

 俺はその刃を抑えた

 傭兵諸君がそれぞれの胸に抱く、戦う理由を忘れないこと
 それを‥‥
 この夏の日の夜、俺のささやかな願いとしよう

 ‥‥希望の風が吹くことを
 
 RN:ボリビアの青い空



「何か詩的な感じでありやが‥‥です」
「傭兵になる理由にもいろいろあるようですね‥‥」
 少し重い考えさせられる内容にシーヴもライディも間を空けてしまう。
「初心忘れるべからず! 力が強くなったとしてもそれに心が負けちゃ意味がないからね! 皆、がんばろー!」
 そんな二人の気持ちを察してか、コハルが元気に返した。
「みんな、がんばりましょう。青い空さんの願い事を届けさせてください」
「次はシーヴが読みます。2ついくです」



 唯一最大の願いは、半身が幸せであること
 
 その為の世界平和であり、僕は戦う
 
 キミがいない世界なんて知らないから、どうか幸せでいて
 
 それだけが僕のたった一つの願い

 宿敵へ追伸:誰よりも幸せにするなら認めてやるっ!

 RN:紫水晶の影
 』


 風よ、どうか伝えて。
 尊い記憶の花言葉、在りし日の思い出。
 彼の優しさに、我知らず涙したのだと。
 風よ、どうか適えて。心からの祈りを。
 彼が撮るべき事実に例え傷付いても、いつか彼の願う真実と出会えるように。

 RN:マリア
 』


「個人に向けてのお願いは必要だよね! 夏だから!」
 シーヴの読んだメールにコハルがキャッキャッと盛り上がる。
「コハル、落ち着くです。恋心というより純粋な願いだとシーヴは思うのです」
「切なる願いであるのなら、叶って欲しいと思います。これを聞いて心当たりのある方はかなえさせてあげてくださいね」
「では、あたしも2つまとめて読んじゃうよ」
 ライディがまとめをし、続いてのメールをコハルが読み出した。



 この世界には俺たち傭兵以外にも戦ってる人間がたくさんいる
 立場は違っても、思いはひとつだと思う
 皆に思い出して欲しい
 時には利害がぶつかるのかもしれない
 それでも思い出して欲しい
 共に戦う仲間なのだということを
 ‥‥それを、俺は願う

 RN:空飛ぶ海賊

 

 先日、七夕飾りの竹を取りに行ってきました。
 もし自分が短冊に願い事を書くなら、
 一枚には「故国の解放」を。もう一枚には、
 「あの人の笑顔が曇りませんように」と、
 書きたいと思います。

 RN:笹空



「ここにも日々戦っている人がいますから、皆さん忘れないでくださいねー。今日はお財布がピンチです」
「こ、コハルちゃん! そういうことを言わないでくださいー!」
「コハルさんが食べなければピンチにならないと思うのです」
「マネージャーでギャラもらってるんだから、細かいことを言わない♪」
「えー進まないので、シーヴ次の手紙お願いします」
「あ‥‥えっと、では読むのです」
 ライディの振りにシーヴは少し戸惑いながらもメールを読み出す。



 1番の願いは世界が早く平和になりますように
 
 大好きな人がこれ以上苦しまないよう

 大切な人達がこれ以上傷つかないよう
 戦場にいる事が普通でないよう

 でも1より先の0番の願いは

 大好きな人が、好きになってくれますように
 他力本願ではなく頑張るので‥‥御一考下さい
  
 RN:(既にバレてるらしいけど)紅の炎



「ええっとこれは‥‥」
 熱っぽく読みあげ、視線をライディに向けるシーヴと目があい、ライディは少し固まった。
「メインパーソナリティが固まってしまったので、一曲いきます。夏らしいのをどうぞ!」
 見つめあう(?)二人をよそにコハルが番組をすすめだす。
 BGMがかかると「ちゃんと答えなきゃだめだよ」とコハルはライディにいった。

●屋上バーベキュー!
「じゃんじゃん焼き過ぎで炭とか許しマセン」
 ラウル・カミーユ(ga7242)はカセットコンロ周辺に陣取り、鍋奉行ならぬ焼肉奉行ぶりを発揮していた。
「あっ、それはまだ焼けてませんよ。こっちなら焼けてます」
 卯月も一緒に焼きを担当し、屋上で楽しむ面々に焼肉を振るまっていた。
「お兄ちゃんありがとう♪」
 愛紗・ブランネル(ga1001)はパンダのぬいぐるみである『はっちー』を片手に卯月から焼きそばを受け取って微笑んだ。
「『てるてるぱんだちゃん』をつるしておいたから、いい天気。空も綺麗だねーはっちー」
 はっちーに声をかけながら、愛紗はテーブルに座る。
 ラジオを聴きながらの、バーベキュー大会でいったんBGMが小さくなった。
「ちょっとごめんなさーい。【IMP】の常夜でーす。少しだけ、新曲を聴いてください。いいですか? いいですか?」
 常夜ケイ(ga4803)が携帯ラジオのところに立って注目を集める。
 衣装はパンツスタイルにエプロン姿ではあるが、IMPの文字が胸にあったりと手作りでも宣伝していた。
「わーい、今のダディの友達もIMPなんだ。今日これなかったけど、新曲聞けて嬉しいな♪」
 愛紗がぱちぱちと拍手をしだすと、それに釣られてみんなが拍手をケイに送る。
「ありがとうございます。『StarWish』を聞いてください」


 ♪〜〜
 
 幾光年の星から〜
 
 あなたは見つめてたよね〜
 行くあての無い彗星(ほし)〜
 
 後にひく想い〜

 I thought 願いはひとつ〜だけ、じゃない

 I saw ねぇ‥‥ひみつの想い〜‥‥
 
 〜〜♪
 
 
「こんなところでアイドルの歌を聞けるなんて来て良かったです」
 るながケイの歌を聴き終わり微笑みながら拍手を送った。
「吸い物が終わったから、中華風スープをもってきたのだけど‥‥これはなに?」
 キッチンから、屋上へやってきたリンは突然の拍手の光景に困った顔をする。
「ショーが1つ終わったところだ。アイドルの新曲披露があってね」
 ホアキンが鮭とキノコのホイル焼きを食べつつリンの問いに答えた。
「そう‥‥間が悪かったわね」
「そんなことナイヨー。スープはここのコンロであっためてね。空いたの片付けるついでにおにぎり作ってくるよ」
 ラウルが苦笑するリンをなだめて、空いた吸い物の器などを運ぶついでに入れ替わりで下へ降りていく。
「シスター‥‥じゃない、ハンナ。せっかくの着物姿だから一枚写真いいかな? ここの屋上にくることもあまりないだろうから」
 一区切りついたところで、坂崎はハンナに声をかけた。
 今日は写真の需要がないと思っていた坂崎だが、珍しいハンナの姿に一枚とりたくなったのである。
「はい‥‥お願いします」
「明かりの下に移動してくれ。逆光じゃないほうがいいな。少し暗いから何回か撮るかもしれないが、許してほしい」
 坂崎はカメラを片手に指示をして、撮影が始まった。
「せっかくなので、あとで私もお願いしますね」
 炎西もその姿を見て、記念と写真撮影の願いをだす。
 そんな雰囲気の中、ケイがボリュームを上げたラジオが次のコーナーを流した。
『次はお悩み相談コーナー『教えて! 王大人(わんたーれん)』です。私は大人と呼ばれるほど偉くはないですが、音がいいのでこのまま行きたいと思います』
『ワンタンメンじゃないですよ。念のため‥‥まずはこの方から』
 ライディによる新企画、お悩み相談コーナーが始まり、ノリ突っ込みに屋上で笑いが生まれる。
「ふぅー休憩。魚ー魚ー」
 アンドレスがコハルと共に屋上に上がってきて煙草に火をつけた。
「魚なら、ありますよー。ホイル焼きをどうぞ♪」
 ケイがアンドレアスに熱々のホイル焼きを差し出す。
 

 二十代半ばの男です
 私は遠視なのですが、必ず「老眼だろ?」と言われます
 年頃の妹からも、最近は邪魔な父親的扱いを受けている気がしたり‥‥
 このままですと親父キャラになってしまいますっ!
 何か、年齢相応なイメージ作りの方法はないでしょうか?

 RN:森の人
』 

『年齢相応に僕も見られませんので気持ちはよく分かります。眼鏡をかけているようなので、眼鏡のフレームデザインを若者風というかちょっと変えてみてはいかがでしょうか?』
 まずは形からということだ。
『あとは行動をちょっとずつ直してみるのが一番だと思います。妹さんとはがんばって仲良くなってください‥‥いいアドバイスできなくてごめんなさい』
 たどたどしくアドバイスをして一つ目は終了する。
「がんばってますね」
 卯月はそんなライディを励ました。
『次いきます!』
 


 ずっと以前から気になる人がいるのですが、
 その人には今、将来を誓い合った立派な恋人がいます。
 二人の幸せを祈りたいのですが‥‥

 自分の気持ちに気付くのが遅すぎただけのこと。
 伝えるべきでない想いだと分かっているのに、
 どこかで諦め切れません。どうしたら良いでしょうか‥‥?

 RN:笹空

  

『恋の悩みですね。えっと告白しますと、僕にも気になる人がいます。今まではそうは思っていなかったのですが、ある人との出会いで気になっているのだなと認識できました』
 一息ついて、今までよりもどこか真剣さが増したライディの声に屋上にいる皆は静かになる。
『気づくのが遅くても、伝えてください。迷いを抱えながら、告白されると苦しさもあると思います。選ぶのはあくまでもその気になる人だと思いますから‥‥』
 ライディは読み終えると一息ついた。
『悩みごとに答えるのもちょっと力がいりますね。曲を流します。悩みを持った人々へIMPより『Catch the Hope』』
 曲を自分で流し、コーナーにライディは切りをつける。
「最後の回答が少し気になるな‥‥俺も聞きたいことあったから時間つくってもらうか」
 アンドレアスは煙草をふかし思案した。

●放送後の屋上で
 放送も終わり、坂崎が持ってきたスイカを食べたあと片付けと共に解散した。
 それでもスタッフを中心に残ったメンバーは屋上で打ち上げ風に盛り上がる。
「傭兵って、何なんだろうな‥‥最近、いろいろ考えちまうのよ」
「正義の味方というとかっこいいかもしれませんけれど、僕は普通の人より心に弱さを持った人なんじゃないかなと思います」
 アンドレスと共にライディはビールを飲み、空を見上げてライディは答えた。
「ライディ‥‥あの、最後の回答の気になる人って‥‥」
 シーヴが俯きながら、ライディに聞き出す。
 答えを聞きたくないと思いながらも聞かずにはいられなかった。
「それは‥‥シーヴじゃない。けれど、シーヴとあって告白されて‥‥それで分かったことでもあるんだ。その人にすべてを話して、それからシーヴにも答えをだしたい」
 ライディは言葉を濁さず、真剣にシーヴの目を見て答えた。
「がんばれ、ライライ」
 そんな二人をラウルは煙草をふかしてそっと声をかける。
 星空の下、いろいろな思いが駆け巡った。