タイトル:学校の八不思議マスター:九頭葉 巧

シナリオ形態: シリーズ
難易度: 易しい
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2010/12/26 19:41

●オープニング本文


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 宮原ルイカは報告書を満足気に眺めている。彼女が受け持った『学校の七不思議』の調査依頼。それが全て調査が完了し、その報告書も出来上がった。
 その調査中にキメラの存在が確認され、さらに調査を進めていくと、そこからバグアの存在が明らかとなった。まさか、彼女もこんなところからバグアの姿が発見されるとは思っていなかったので、実は内心ドキドキとしていたのだが、依頼を受けてくれた傭兵たちがなんとかバグアを撃破してくれ、見事この問題も解決した。見習いのオペレーターとしては随分と頑張った方であると、先輩方からも優しい言葉をいただいたものだ。
 それに何より、説明できない『何か』の存在を知ることが出来たことは彼女にとっても大きい。
「ホント面白いわねぇ。どこの人が考えたのかしら、七不思議って」
 こんな怪談に詳しそうな黒と白の女性のことを思い出し、いろいろと聞いてみようかなと思った。
 が、そこでルイカは気付く。
「‥‥待って。こういうのって、自分で考えてもいいんだよね?」
 面白そうなことを思いつくと思考が止まらないのが彼女である。
「そうよ!こういうのを考えてみるのも絶対楽しいわ!バグアの少年じゃないけど、自分が考えた七不思議が広がっていくって、とっても面白いことじゃないかしら!」
 思わずガタンと席を立つ。
「でもそうねぇ‥‥せっかくだから、傭兵の人達にも考えてもらいましょう!世界を飛びまわってる人達だもの!いろんなことを知ってるはずだわ!」
 ルイカの暴走思考のエンジンがだんだんと温まってきた。
「せっかく新しく作るんだから、やっぱ七不思議を超えなきゃいけないわよねぇ。うん!私の怪談は『八不思議』にしよう!内容は考えてもらうとして、私はうまーくまとめて『噂』になるようにしなきゃいけないわよねー」
 やることは決まった。と、そこへ毎度の如く傭兵が通りかかる。
 ルイカは大きく振りかぶり、傭兵をびしりと指差して叫んだ。
「そこのあなた!八不思議を創りなさい!」

●参加者一覧

Letia Bar(ga6313
25歳・♀・JG
キヨシ(gb5991
26歳・♂・JG
ヘイル(gc4085
24歳・♂・HD
天野 天魔(gc4365
23歳・♂・ER
月読井草(gc4439
16歳・♀・AA
那月 ケイ(gc4469
24歳・♂・GD
峯月 クロエ(gc4477
16歳・♀・FC
茅ヶ崎 ニア(gc6296
17歳・♀・ER

●リプレイ本文

□八不思議の準備
「突然ですまないな。今夜デートをしないか、黒宮」
 夕方。天野 天魔(gc4365)は黒宮佐貴子の家を訪ねていた。出会い頭の天魔の言葉に佐貴子は一瞬だけ考え、意味が脳内に伝わった瞬間にぶんぶんと手と首を振った。
「冗談だ。重ね重ねすまないな。反応が可愛らしいからついな」
 可愛いという言葉にまた身体を硬直させる佐貴子。天魔は続けて事情を説明する。
「実は、今夜あの廃校で八不思議の怪談話をするんだ。是非参加してくれ」
 天魔の話を聞くと彼女にしては珍しくわくわくした様子で、
「いく」
 と答えた。
「そうか。それでは今夜会えるのを楽しみにしている」
 そういうと、天魔は次に白城早季子のところに向かい、同じ調子で誘ってみた。
「もっちろん、面白そうだから行くよ!でもね〜、誘い文句としては直接的すぎて減点かな」
 と軽くあしらわれてしまったのだが。
 その後、天魔は一足先に廃校に向かい、七不思議の事象のもととなった大時計、地獄の本、夢子さんの椅子と机を回収した。
「‥‥このまま廃校と共に朽ちさせるにはあまりに惜しい」
 そして天魔は名残惜しそうに見つめる。
 これから始まる八不思議が、この廃校の最後の『仕事』になりそうだから。

■八不思議の映像
「さて、早速始めましょう。それじゃ、ケイくん。よろしく頼むわ」
 ルイカが元の口調に戻して頼むと、那月 ケイ(gc4469)は楽しそうに笑って答える。
「一番手として『雰囲気作り』はしっかりやらせてもらう。この話は知り合いの実体験なんだが‥‥

‥‥その日、仕事を終えた彼は部屋でくつろいでいた

しばらくぼんやりしていると不意に目の前が真っ暗になった
‥‥両目を、何かが塞いでいる

「だぁれだ?」

後ろから聞こえた女の声に彼は一瞬ひどく驚いた
‥‥が、すぐに落ち着きを取り戻す

彼は恋人と同棲していたのだ
彼女はよく悪戯をしかけては彼の反応を楽しんでいた

そういえば今朝も、帰省する彼女を見送る駅のホームで悪戯をしかけてきたっけ
そんな事を微笑ましく思い出しながら、彼は彼女の名前を口に出す

「おどかすなよ、○○」

‥‥答えてしまってから気が付いた
彼女は『実家へ帰省している』
今日この部屋には彼以外誰もいないはずだった

‥‥それじゃあ今、俺の目をふさいでいる『コレ』は誰だ‥‥?

「――チガウヨ」

恐怖で声も出ない彼のすぐ耳元で
『ソレ』は、人の物とは思えない背筋が凍るような声で、はっきりそう言った

‥‥彼が覚えているのはそこまでだった

ソレが一体何だったのかはわからない
だが、耳元で聞こえた声と目を覆った手の生々しい感触を
彼は今でも忘れる事ができないでいるらしい」

――ふっ。

 ケイは自然な流れで目の前の蝋燭の火を消した。
 暗闇が一つ、濃くなる。
 ケイがちらりと横目で見ると、思惑通りLetia Bar(ga6313)はウサギのようにふるふると震えていた。にやりと笑うと、ケイは片手で次の話者へと促す。
「次は私ですね」
 と蝋燭で顔を照らしたのは茅ヶ崎 ニア(gc6296)。
「これは私が教会に居た頃、或る人から聞いた話です。

私は嘗て若き日にドイツのオーデル河畔を旅したことがある。
ある時、道に迷い今夜の宿に辿り着く前に日が暮れて
辺りは闇に閉ざされてしまった。
進退極まって途方に暮れていると、道の向こうから
男が声を掛けてきた。
何となく薄気味悪い感じもしたが、背に腹は代えられぬ。
見れば昔の兵隊のような奇妙な格好をした男ではあるが
頗る親切で私が行き先を告げると
そこは自分の村である、自分も丁度長旅から帰ってきた
ところだから連れて行ってやろうと申し出てくれた。
一に二もなく了承して同道すると、程なくして村に着くことが出来た。
私達はお互いに名乗り合い笑顔で別れ、男は自宅に向い、私は宿で眠った。
明くる朝、村を通る街道に小さな記念碑を見つけた。
碑面にはこう刻まれていた。
『世界大戦に、48人の人がここを通って出征した。しかし、37人はまだ帰ってこない。
その人々の帰りの目印のために、この碑を立てる』と。

石碑の裏には帰らざる37人の名が刻まれていた。
普段なら気にも留めないが、その日は何となく端から眺めていくと
一つ信じられない名前を見付けて驚いた。
それは昨日私を助けてくれた男の名であった。
私は暫しそこに佇んで涙に暮れていた」
 一呼吸置いた後、一言。
「私は聖霊や魂といった言葉に馴染めなくて教会を飛び出しました。でも今なら、こんな話が有っても良いと思えます」

――ふっ。

 二つ目の蝋燭が消えた。恐怖だけではない、ほんの暖かいお話。にっこりと笑うと、ニアは次の話者へと視線を向ける。
「ううう‥‥次は私かぁ。こ、怖いけどいくよ」
 Letiaは抱き締めていたティムくんを置き、ぽつぽつと話し始めた。

「鏡には決して見てはいけない時間がある事を知っているだろうか?
何時何分何秒か‥‥とある時刻に鏡を覗くと、背後に女性が映るという
もし貴方が運悪く、その影を視界の端に捉えてしまったならば‥‥警告しよう。その女の目を決して見てはいけない

目が合った瞬間、女は消えている
だが、貴方が眠りについたとき、その女は再び現れるのだ

ベッドの下から‥‥ゆっくりと、ゆっくりと這い登り
女は貴方の顔を覗く
警告しよう‥‥その女の目を決して見てはいけない‥‥

何時何分何秒か‥‥女は貴方を連れに来る

鏡にはくれぐれも気をつけて‥‥

女の目は、決して、見てはいけない」

――ふっ。

 まるでその『鏡の女』のように恐怖を残し、三つ目の蝋燭が消えた。思わずケイの背筋も冷たくなる。が、Letia自体は自分が恐怖の空気を作ったのにも気付かず、すぐさまぎゅーとティムくんを抱いた。
「今の怪談、クロエさん的には面白かったですネー!佐貴子君はどうですカ?」
「うん。スタンダードだけどおもしろい」
 と怪奇仲間の佐貴子と峯月 クロエ(gc4477)は楽しそうに言い合う。
「恐いなら手を繋ごうか、佐貴子?」
 怖がり仲間だと思っていたLetiaが思わぬ活躍を果たし、動揺する天魔。
「おもしろい」
「恐いんだろう?恐いはずだ。恐いと言ってくれ!」
「おもしろい」
「‥‥いや恐くないならいいんだ」
 少女の返事は変わらず、がっくりと肩を落とす天魔。
「じゃあ次はクロエさんですカ。クロエさん的には聞く側なんですがネー」
 と言いつつ、蝋燭の前でクロエは語り始める。

「この前‥‥廃墟に行ったんですよ。
夜だったので月明かりしかありませんでした。所々壁が崩壊していたり‥‥床に穴が開いてたりしてたんですが‥‥。
一つの教室だけもの凄く綺麗だったんですよ。
他の所は穴とか崩れたりしてたのに。
一つの教室だけ綺麗だったんです‥‥。
そして気になったのでそこを調べていました。机の中や教卓の机の中には何もなかったんですよ‥‥。
そしてロッカーを開けてみたんですが‥‥

箒の下には血がついた髪の毛があったんですよ。

何故あったのかはわかりませんが‥‥。
そしてロッカーを閉めようとしたら‥‥。

髪が手に巻きついてきたんですよ。

吃驚してそれを取り剥がしました。その後、後ろに‥‥

服に血を付けた少女が居ました‥‥。

そして少女は笑みを浮かべて近付いてきます。

それを逃げて逃げて逃げました。
でもその先には少女が居ます‥‥

なので廃校を出たら少女は追ってこなくなりました」

――ふっ。

「っというお話ですヨー。どうでしたカー?」
 楽しそうに言うクロエに、早季子も楽しそうに頷く。
「さてと、次は俺の番やな」
 キヨシ(gb5991)は飄々とした様子で語り始める。

「これは、あるお寺での話なんや
ある日、数人のグループがお参りに来たんやけど、その中の一人(男)がいきなり何を思ったのか生肉を取り出し、そのまま仏像にペタペタと貼り付け出した
周りに居た者は唖然となって眺めてたんやけど、我に返った仲間達(グループ)が慌てて止めるが、男は誰の制止も聞かずその行動をやり続けた
すると、不意にその男が膝をつき正座しはじめたんや
周りの者はわけが分からず眺めていたら、男は土下座して額を床につけたままの状態で動かんようになったんや
仲間達が〔今度は何を始めるつもりなんだろう〕と思い、男を見るとすごく慌てた様子に〔これはおかしい〕と思い
仲間の一人が男に近づき話を聞くと、〔額が床にくっついて動けない〕と言い出した
それを聞いた仲間達は慌てて男の体を起こそうとしたが全く動かない
更に慌てだす男
最早、最初の勢いは何処へやら
泣いて〔助けてくれ〕と叫びだす始末
そこへ、そのお寺のお坊さんが登場
その状況を見て一言
〔罰が下ったんじゃな。もう一時間程そのままで反省せい!〕
そう言い終わると、そのまま奥に引き返していった
一時間後、男は起き上がれるようになったらすぐに仏像に謝り反省したんや
その後、その場に居た者は絶対に悪さはせんかったって話や」

――ふっ。

 キヨシの語りが終わり、残りの蝋燭も少なくなってきた。より深い闇が周囲を飲み込む。
「これは作り話だ。これは作り話だ」
 恐怖のあまり必死に自己暗示をかけようとする天魔に向け、ルイカはそっと声をかける。
「あのー、天魔くん?次は君の番じゃなかったっけ?」
 ルイカに声をかけられ、はっと気付く天魔。もうとっくに遅いのだが、平静を装いつつ、
「こ、こほん。では、俺の話を始めるか。実は皆が座っている椅子の中に夢子さんの椅子が紛れ込んでいる」
 がたーん!と大きな音が響いた。
 皆が驚いて振り返ると、青ざめた顔のLetiaが椅子をひっくり返している。
「冗談だ。でも恐かったろう?」
「じょじょ、冗談?!本当に?もうっ!やめてよね!」
 泣きそうになるLetiaに一言誤り、天魔は続ける。
「だがこれでは依頼に反するな。とはいえ俺はこの手の話に疎くてな。皆が満足する話を出来そうにない。だから代打だ、ルイカ。よろしく頼む」
「ええっ!私?」
 急に話を振られるも、天魔が蝋燭の前の席を譲ると、渋々席に着いた。
「えーっと、そうねぇ、

みんな、知ってるかしら。部屋の四隅に人を立たせて、振り向かずに真っ直ぐ進んで前の人の肩を叩き、肩を叩かれた人は次の前の人に向けて進んでいくってやつ。
あれ、本当は続かないはずなのよね。でも不思議なことに続いてしまう時がある。謎の五人目が出るのね。
実はこの怪談話、裏の方法があるの。
それは、前に進むんじゃなくて、後ろに進む方法。
前を向きながら、後ろの人に向かって行くのね。
すると‥‥どうなると思う?

増えるんじゃなくてね、消えるの。

隅っこの壁に背中が当たっても、誰もいない。角を曲がっても誰もいない。
一人、また一人と消えていって‥‥。
最後は自分独りだけ、ぐるぐると回り続けるしかないんだって」

――ふっ。

「とまぁ、こんな感じでいいのかな?」
 ルイカは軽い調子で蝋燭を消す。
「次は私だねー」
 月読井草(gc4439)は蝋燭の前に座り、七番目を語り始める。

「パプアニューギニアに行ったときの話。
行きの飛行機の乗客に日本人が多いから不思議に思ってたんだ。
とても辺鄙なところだし、有名な観光地も無いからね。
話を聞いてみてその理由が分かった。
その人達は、ご遺族の遺骨収集団だったんだよ。
道理でお年寄りが多いわけさ。

海岸のアイタペという街に降りた後
車で内陸部のテランカンシャという村に向かったんだ。
パプア人の長老に昔話をお願いすると、この辺の密林では
夜になると気味の悪い音や得体の知れない声が聞こえてくるという話をしてくれた。
その時はあまり気に留めなかったね。
だけど、所用で仕方なしに夜出歩いた際、とうとうあたしもそれを聞いてしまったんだ。
最初のうちは何を言っているのか分からなかった。
でも段々分かるようになって、最後にははっきり日本語に聞こえたよ。
「置いていかないでくれ‥」
「俺も連れていってくれ‥」
「もう楽にしてくれ‥」
「お母ちゃん‥」
怖くてもう無我夢中で逃げ帰った。
後になって分かったことだけど、あの辺りはアイタペの戦いで敗れた日本軍の撤退路だったんだ。
飢えとマラリアで多くの兵隊さんが集結地に辿り着けず、ここで死んだって。

東部ニューギニアに派遣されたのは十五万人、生きて還れたのは一万人しかいない。
「ジャワの極楽、ビルマの地獄、死んでも帰れぬニューギニア」
とはよく言ったものだね。

鬱蒼としてるのに、とても悲しくて、どこか寂しい森だったな」

――ふっ。

 井草が蝋燭を消し、残るはヘイル(gc4085)の前にある蝋燭のみ。
 本来語られるはずの無い、八番目。
「さて、俺で最後か‥‥『客』も増えているようだな?」
 窓の外や扉の方を眺めつつ、静かな声で語り始める。


「‥‥ある所に仲の良い学生達がいた。
ある時その中の一人の少女の提案で、皆で怪談を持ち寄って肝試しをしようか、という流れになってな。

‥‥集まったのは11人。その内の2人は観客として。
提案をした少女は記録役も買って出た。

時間は深夜。一人また一人と話が進む。

最初の内は談笑交じりに。その内何故か会話は無くなり、怪談だけが語られる。
誰もが目に恐怖を浮かべていたにも拘らず、誰も止めようとは言い出さなかった。

そして8つの怪談が語り終えられた直後。


バン!


という音と共に全ての明かりは消え、閉めていた筈の扉・窓が全て開いて、多数の足音が入り込み、部屋の中を巡ったそうだ。

‥‥足音はすぐに消え、我に返った一人が明かりを点けると。


部屋中に何かを探すような足跡・手形が残り、それが一点。記録をつけていたノートに集まって消えていた。

恐る恐る彼らがノートを開くとそこには


びっしりと。判別不可能なまでに『怪談』が記されていたそうだ」

 蝋燭の火が揺らぐ。

「ここまではよくある話。彼等がどうなったかは‥‥伝わっていない。

が、何故か記録役の少女が語った『最終話』だけが伝わっていてな?

それが今俺がした話。

怪談を語り終えると『彼等』が来る、というものだ」

 風など吹いていないはずなのに、蝋燭の火が揺らぐ揺らぐ。

「さて。この蝋燭を消して『語り終えて』いいものかな?」

――ふっ。

――――ぷつん。

□検証会の映像
「ふぇっ‥‥怪奇・番外編‥‥顔面塩塗男ぉ‥‥悪いのも一緒に飛んでけぇぇっ!‥‥怖いのもうヤダぁぁっ」
「ちょ、今回、俺何にもして‥‥げふぅ!」
 八不思議の行なったときの映像が流れている。ヘイルが語り終えたとき、誰も何もしていないのに蝋燭の火が消え、ビデオの映像が切れていた。不可解な現象と恐怖のせいで、Letiaの回路も吹っ飛んだようだ。とばっちりを受けたキヨシも塩人間として語られることであろう。
「あはは!面白かったね!これで八不思議も永遠に語られるってもんよ!」
 ルイカは満足そうに笑っている。
「本当にみんな、ありがとね!またどっかで会ったら、そんときはよろしく!‥‥あ!ちゃんと八不思議は語って広めておくのよ!いいわね!」
 びしりと傭兵たちを指差し、ルイカはまた楽しそうに笑った。

<語リ終ワリ>