タイトル:【OD】中東揚陸作戦マスター:近藤豊

シナリオ形態: ショート
難易度: やや難
参加人数: 12 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2011/06/27 17:30

●オープニング本文


 あいつが、中東に居る。
 
 その事を聞いた時、俺はじっとして居られなかった。
 元々、仇討ちなんて柄じゃないのは分かってる。
 だが、あいつは俺にとって越えなければならない壁だ。その壁を越えなければ、俺は死神に取り憑かれた不運な傭兵という立場から変わる事はできない。

 あいつを殺す事が、生まれ変わる切っ掛けになる。
 ――そうだ。
 このクソったれな傭兵という職業をとっとと辞めて、平穏な日々を過ごんだ‥‥。



 ゼカリア改の操縦席で、ラリー・デントン(gz0383)は作戦開始を待ち続けていた。
 以前よりUPC軍が推し進めていたアラビア半島への進軍。強行偵察まで行い、謎に包まれていた半島の情報を入手したUPC軍は、ついに大規模な上陸作戦を決行する。
 上陸地点をバーレーンへと定め、海上からの艦隊砲撃支援を実施。同時に揚陸艦でKV部隊を出撃、沿岸部防衛のために配置されたプロトン砲とアグリッパ、及び防衛部隊を限られた時間で殲滅させる事が今回の任務である。
 危険な事は、分かっている。
 だが、ラリーはこの任務から逃げる訳にはいかなかった。
「キーオ‥‥今度は逃がさねぇぞ」
 


「また来たか」
 キーオ・タイテム(gz0408)は、うんざりしながら呟いた。
 UPC軍が性懲りもなく上陸作戦を敢行する。何も考えず、KV部隊を上陸させる事ばかり考えている。先日、強行偵察を実施した事から何か新しい事を考えてくるかと思っていたが、現実は時折行われる少数部隊の上陸作戦ばかりだ。
「相も変わらず、KV頼みの力押しか。
 UPC軍がこのまま戦い方を変えなければ、雇い主も黙ってはいないだろうな」
 雇い主は攻勢を強めてペルシャ湾奪還を検討し始めるだろう。
 世界各地でUPC軍とバグアの戦力図が書き換わっているのだ。ならば、再びペルシャ湾をバグアで染め上げるのも自然の流れというものだ。
「さて‥‥。
 任務は任務だ。UPC軍にはお引き取り願おうか」

●参加者一覧

榊 兵衛(ga0388
31歳・♂・PN
王 憐華(ga4039
20歳・♀・ER
飯島 修司(ga7951
36歳・♂・PN
ユーリ・ヴェルトライゼン(ga8751
19歳・♂・ER
エリアノーラ・カーゾン(ga9802
21歳・♀・GD
翡焔・東雲(gb2615
19歳・♀・AA
諌山美雲(gb5758
21歳・♀・ER
アリステア・ラムゼイ(gb6304
19歳・♂・ER
神楽 菖蒲(gb8448
26歳・♀・AA
館山 西土朗(gb8573
34歳・♂・CA
D・D(gc0959
24歳・♀・JG
アルテミス(gc6467
17歳・♂・JG

●リプレイ本文

「‥‥揚陸作戦か。
 古来、敵前で橋頭堡を築くのは難事と言われたが‥‥よかろう。」
 バーレーンへ上陸したのは榊 兵衛(ga0388)。
 愛機『忠勝』を進ませて、砂の世界へ足を踏み入れる。
 榊達の任務は上陸地点のバグア勢力を一掃。海上からの艦砲射撃支援を受ける事が可能とはいえ、砂浜に並べられたプロトン砲破壊は厄介な仕事だ。
「レーシィ、さぁ行こうか」
 愛機に親しみを込めて名を呼んだ翡焔・東雲(gb2615)は、レーシィを戦場の左翼へと進ませる。
 今回、傭兵達は戦力を分割していた。
 戦場に配備されたプロトン砲のうち、最左翼と最右翼を攻撃。破壊後はその場所から敵陣へ進軍、一気に敵を殲滅する作戦を取っていた。
「ボクらで第何陣かは分からないけれど、今回で成功させるよ〜」
 アルテミス(gc6467)は、乗機オリオンを固定砲台としてクァルテットガン「マルコキアス」で弾幕を形成していた。何としてもこの砲台を潰さなければならない。
「アルテミス、無事か?」
 オリオンを護衛するように、機盾「ウル」を構えるのはエリアノーラ・カーゾン
ga9802)の空飛ぶ剣山号。
 エリアノーラはアルテミスの護衛役として今回の任務に参加していたが、倒すべき目標はプロトン砲の向こうで待ち受けるゴーレム達。双機槍「センチネル」の刃が獲物の到来を待ち受けている。
「これで良し。あとはお客様がいらっしゃるのを待つだけか」
 榊は設置した地殻変化計測器を使って測定を開始した。
 前回の強行偵察時にアースクエイクの存在が確認されている。事前に情報を手に入れていた傭兵達は地殻変化計測器を設置してアースクエイクの襲撃に備えていた。
「踏み込みます。フォローよろしくっ!」
 アリステア・ラムゼイ(gb6304)のインフィニティア=TGが、試作型すらすターライフルを片手に前進を開始する。
 プロトン砲を射程へ捉えながら、射撃と前進を繰り返す。
 プロトン砲も反撃を行う――と思われたが、プロトン砲は別の目標を捉えていた。
「DFスナイピングシュート起動‥‥ガスヴァ、撃ち抜きます!!」
 砂地でスナイパーライフルAAS−10kvを構えるのは、王 憐華(ga4039)のガスヴァ。
 ――ドンッ!
 プロトン砲から発射される淡紅色の光線が間近に通過した後、スナイパーライフルから放たれる対FF徹甲弾。王の体に強い衝撃を与えながら打ち出された弾は、プロトン砲台へ直撃した。
 一発で倒せるとは思っていない。
 この位置から狙撃を繰り返して確実にプロトン砲台を破壊する。
(この戦い、必ず勝利を手にします。
 それが、ここで倒れた能力者の弔いにもなる‥‥)
 王はそう考えながら簡易光学式スコープを再び覗き込んだ。


「暑い‥‥冷えたビールが飲みたい‥‥」
 館山 西土朗(gb8573)は、F−104バイパーの中でそう呟いた。
 麦芽ホップ100%のビールが喉を通過して食堂へと流れ落ちていく経験が、館山に疑似体験をさせる。
 その体験が、さらにビールへの欲求を高める。
 こんな視界が砂ばかりであれば、尚更だ。
「おいっ、そんな事言うな!
 こっちだってキンキンに冷えたジョッキが恋しくて仕方ないんだからよ!」
 ゼカリア改のラリー・デントン(gz0383) は、館山を怒鳴りつける。
 一面の砂漠で水分を我慢していたラリー。館山がビールについて話すものだから我慢の限界値が下がった気分だ。
「ああ? 俺は単に本音を口にしただけだ」
「その本音が余計だってぇの!」
 ラリーは語尾を強めながら、徹甲散弾をプロトン砲目掛けて撃ち放つ。
 銃を撃つことができないラリーだったが、ゼカリアからの砲撃は辛うじて出来るようだ。
「無茶するなよ、ラリー。倒した奴が居るなら、協力するから‥‥」
 ユーリ・ヴェルトライゼン(ga8751)はラリーの身を案じていた。
 ユーリが聞いた噂では、ラリーがある男を追ってこの中東へ赴いており、その男が絡めば周囲を顧みずに突撃を敢行する癖があると聞いていた。
 ユーリが身を案じるのも無理はない。
「‥‥申し出は気持ちだけいただいておく。
 ん?」
 モニターに映ったある物に、ラリーの目が止まる。
 そこには、プロトン砲の向こうに居る一機のゴーレムが映し出されていた。
 そのゴーレムの右肩にはドラゴンを貫く剣が描かれている。
「あれは‥‥」
 ラリーは、自分の体が震えた事を感じ取っていた。
 それはあってはならないマーク。
 それがある理由は、たった一つしかなかった。
「ラリー!」
 ユーリは、声を掛ける。
 しかし、ラリーのゼカリア改はプロトン砲の砲撃を縫うように前進を続ける。
 まるで一機のゴーレムへ引き込まれるように。
「見つけたぞ、キーオ!」


「撃てっ!」
 坂本勘兵衛の号令で、海上からUPC艦隊の砲撃が開始される。
 轟音と共に打ち出された砲弾は、指示された地点へ正確に撃ち込まれて爆発。砂を舞上げ、砂漠の海に大きな波を作り出した。
「提督、支援感謝します」
 右翼を攻める神楽 菖蒲(gb8448)は、坂本へ感謝を述べる。
 UPC軍艦隊の支援が味方へ被害を及ばさないよう、神楽が逐次攻撃場所を指定していた。左翼、右翼へと撃ち込まれた砲弾はFFの存在で殲滅までには至らないものの、牽制として十分な能力を発揮していた。
「感謝は不要。この作戦を成功させ、皆を生きて帰す事こそが肝要。
 貴君らの活躍、期待している」
 坂本からの返電に、神楽は身を引き締められる想いだった。
 前回行われた上陸作戦においてKV部隊が全滅した際、坂本も同じように支援していたのだ。眼前で全滅させられるKV部隊を見つめてどのように感じたのだろうか。
 同じ失敗は――繰り返さない。
 神楽はそう強く自分に言い聞かせた。
「チャンス、ですね」
 飯島 修司(ga7951)は、砲撃が止んだ瞬間を待ち望んでいた。
 敵が防御から反撃へ移行する一瞬。その瞬間を狙ってディアブロを低空域からジャンプ、一気に目標のプロトン砲まで近づいた。
「ここだ」
 ディアブロの手に握られているのは、機槍「ロンゴミニアト」。
 プロトン砲が槍の間合いへ入った瞬間、修司は槍を薙ぎ払う。
 プロトン砲は、ガラクタへとその身を変貌させた。
「頼り甲斐のある友軍で助かるな」
 修司の突撃に合わせる形で、D・D(gc0959)は前衛支援を開始。
 上陸地点からスナイパーライフルD−02で、プロトン砲を狙い撃つ。
 早急にプロトン砲を破壊して右翼から突撃ルートを築き上げなければならない。修司が身を張って敵を引き付けているのであれば、D・Dは遠距離攻撃でそれを支援する。
 それがD・Dに課せられた役目であった。
「外すなよ、スコルピオ‥‥精度が取り柄だろう」
 D・Dは次なる目標を照準に入れながら、ゆっくりと息を吐き出した。
 そして――狙撃。
 再び別のプロトン砲から火の手が上がり始める。
「神楽さん、EQの反応ありません。
 修司さんへ合流するなら、今が好機です」
 地殻変化計測器からの情報を確認しながら、諌山美雲(gb5758)は神楽へ進言する。
 愛機ロンでスナイパーライフルSG−01による遠距離攻撃を仕掛け続けていたが、右翼からD・Dの支援を受けつつなだれ込んだ方が良いと考えたようだ。
「前進する。美雲、D、援護して」
 神楽はレイナ・デ・ラ・グルージャの身を起こして修司が攻撃する地点へと向かう。
 上陸地点の確保が叶うか否か。
 それは傭兵達の奮戦に掛かっている。


 一方、左翼側も新たなる動きを察知していた。
「各機へ連絡。地底からのお客さんだ」
 左翼側もプロトン砲へ取り付き破壊する最中、榊の地殻変化計測器が地中の振動を察知した。
 プロトン砲の爆発による振動――とは考えられない。
 考えられる答えは一つ。
 榊は振動の主が現れる場所を探し始める。
「アルテミス、奴はお前を狙っているぞ!」
「え!?」
 傭兵達の後方で狙撃支援を行っていたアルテミス。
 次の瞬間、オリオンの足下から強い振動が発生する。
「アルテミス、離れろ!」
 エリアノーラは眼前に立ちはだかっていたゴーレムを始末した後、オリオンへ向かって空飛ぶ剣山号を走らせる。
 エリアノーラの言葉に従って、オリオンを慌てて後退させるアルテミス。
「‥‥出やがったな」
 榊は、地表から現れた待ち人を前に呟いた。
 大量の砂を舞上げ、20メートルを超えるアースクエイクが姿を現した。
「アルテミスに手出しはさせない!」
 オリオンの前へ回り込むように、空飛ぶ剣山号を移動。
 さらに、試作型「スラスターライフル」をアースクエイクの顔面へ叩き込んだ。礫のような弾丸が、巨大な口の中へと吸い込まれていく。
「ボ、ボクも〜」
 アルテミスもクァルテットガン「マルコキアス」で攻撃を開始。
 エリアノーラと同一箇所を狙って撃ち込んでいく。鋭い牙を持つアースクエイクではあるが、牙の奥である内部は体表と違って柔らかい。弾丸による傷は確実に広がっていく。「はっはっは。KVを喰らう程腹が減っているなら、俺が馳走してやろう」
 忠勝のG−44グレネードランチャーがアースクエイクの口腔内で炸裂。
 巨大な爆発は、アースクエイクに激しい痛みを与え体を震わせる。
 そして、再び地面の中へと消えていった。
 逃げられてはいるものの、ダメージは確実に与えている。あとは追い詰めるだけだが‥‥。
「さて、あのミミズ。吉と出るか、凶と出るか」
 榊は、笑みを浮かべながら敵陣地へ向けて前進を再会した。


「潰れろ!」
 翡焔のレーシィが、プロトン砲に機槍「ドミネイター」を振り下ろした。
 榊達がアースクエイクを相手にしている最中、残る戦力はプロトン砲及びアグリッパの破壊を進めていた。
「!?
 9時方向にタートルワーム!」
 レーシィは次なる目標を視認。レーシィを9時方向へ移動させる。
 プロトン砲とアグリッパを護る形でタートルワームとゴーレムも配置されている。これらを倒す事も依頼の一つだ。
「それ!」
 レーシィが間近まで近づいた瞬間、王の声が木霊する。
 タートルワームが地面へ倒れ、その巨体の向こうから王のガスヴァが姿を現す。脚爪「ディノスライサー」を使っていたところを見れば、翡焔の目標としたタートルワームは王が攻撃していた個体だったようだ。
「なんだ、既に先約が居たのか」
「早い者勝ち、ですよ」
「アグリッパを発見。フォローよろしくっ!」
 翡焔と王の元へアリステアから通信が入る。
 どうやら、プロトン砲の後方に配備されていたアグリッパを発見したようだ。アリステアは真ツインブレイドで攻撃を仕掛けているが、早期殲滅のために救援を呼んだらしい。
「こちらもアグリッパを発見。攻撃を開始します」
 アリステアに呼応するように神楽から通信が入る。
 右翼側も攻め上がる事に成功。傭兵達は敵拠点の一掃が本格的に始まったようだ。
「了解です、神楽さん。後程お会い致しましょう」
「美雲、アグリッパの座標を各機へ情報展開」
 神楽は美雲へ指示を出す。
 既に修司とD・Dの活躍もあり、右翼側のプロトン砲やゴーレムは壊滅。後は置物同然のアグリッパへ総攻撃を掛けるのみ。
 神楽はこの戦いの終結を感じ取っていた。
「菖蒲さん、了解です。最後まで油断しないでくださいね」
 アグリッパの座標データと共に、美雲の元気な励ましが各機へと届けられた。


「なんでお前がそのマークを掲げているんだ」
 ラリーはゴーレムへ220mm6連装ロケットランチャーを発射した。
 だが、ゴーレムは軽やかなステップでこれを回避。既にゴーレムが消え失せた場所は、花のように爆発が咲き乱される。
「このマークを知っているという事は、北京であった男か。
 ここまで追ってくるとは‥‥」
 ゴーレムの指揮官機を操るのは、キーオ・タイテム(gz0408)。
 かつてラリーの上官であり、裏切りの果てにベオウルフと呼ばれた部隊を壊滅させた男。
 そして、ラリーが倒さなければならない相手でもある。
「追うさ。俺はお前を倒さなければ、先には進めねぇんだよ!」
「なら、倒してみろ」
 ゴーレムは特殊強化サーベルを片手に、ゼカリア改との間合いを詰めた。
「どうした。これで終わりか?」
 ラリーは奥歯を噛み締めた。
 実際、ラリーがこの位置へ移動するまでかなり無茶な行動をしていた。プロトン砲の攻撃を無視するかのように突撃した上、キーオと出会う前にゼカリア改は相当なダメージを負っていた。
「させない」
 ゴーレムとゼカリアの間に、機刀「新月」を手にしたユーリの【ディース】が飛び込んだ。特殊強化サーベルと機刀「新月」の刃が激しく交差する。
「ラリー、無茶はするなと言ったはずだ」
「‥‥悪ぃ」
 ラリーは、素直に謝った。
「謝罪は後だ。このゴーレムを止める」
「仲間か。厄介な‥‥」
 ユーリとキーオの鍔迫り合い。
 双方が背負う物を賭けて、刃同士が激しく火花を散らす。
(ここは戦力を立て直した方が‥‥)
 冷静に状況を判断するキーオ。
 その思考が次なる展開を予測させる訳だが、傭兵としても黙って思考させるつもりはない。
「仲間をやらせるか!」
 館山のF−104バイパーがBCランス「ゲイルスケグル」を片手に突き進む。
「新手か!」
 キーオはユーリから離れた後、ゴーレムの体を捻ってランスを回避。
 しかし、館山の攻撃はこれで終わらない。
「まだまだ!」
 館山はランスを力任せに薙いだ。
 横へ振るわれたランスは、ゴーレムの機体を側面で捉えて吹き飛ばす。
「くっ! 小癪な‥‥」
「ラリー、今だ!」
 館山は叫んだ。
 ラリーは既に420mm大口径滑腔砲の照準をゴーレムの着地地点に合わせている。
「逝けっ!」
 ラリーはスイッチを入れた。打ち出された砲弾はゴーレム目掛けて放物線を描く。
 ――しかし。
「地殻変化計測器に反応!」
 館山の地殻変化計測器が地表の振動を捉える。
 刹那、ゴーレムに立ちはだかる形で手負いのアースクエイクが地中より飛び出してきた。
 放たれた砲弾が、ゴーレムへ届く前にアースクエイクで炸裂。
 激しい爆発が巻き起こる。
 爆発に巻き込まれたアースクエイクの体に大穴が開く。
 キーオへの砲撃をアースクエイクは体を張って止めた形となったようだ。
「くそミミズっ! 邪魔だ!」
「悪いがここは撤退させてもらう」
 キーオの声は、アースクエイクの断末魔に遮られて掻き消されていく。
 ラリーは、キーオを取り逃がした事を認識して再び奥歯を噛み締めた。

 
 ――その後。
 上陸作戦は成功。プロトン砲及びアグリッパの破壊も完了、ザフラーン攻略も進んでいるという情報が入ってきた。 
 そして、ラリーはアラビア半島を進めば再びキーオと巡り逢うだろう。
 その時こそ、決着を付ける時なのかもしれない。