●リプレイ本文
●ロリズの援軍
ロリズの頼みを受けた8人の精鋭が、リズ・ミヤモト(gz0378)の夢へとやってきた。
「さあ、夢の舞台へようこそ! それぞれの思うままに願いを叶える為に、存分に頑張りましょうねー」
そう言いながら樹・籐子(
gc0214)はロリズを抱きしめると、その豊満なマシュマロに沈めてきた。何とか脱出したロリズは、咳き込みながらも皆に事の顛末を簡単に説明する。
「新年早々、何て素敵な‥‥げふん、大変な夢ですか♪」
「私は嫌な予感しかしませんわ‥‥」
頬を赤く染めて、うっとりとしている伊万里 冬無(
ga8209)と、顔を若干顰めた大鳥居・麗華(
gb0839)もリズを悪夢から救うためにやって来ていた。
「冬無さん、麗華さん‥‥? また、会いましたね。よろしく〜」
思いがけない人物に出会った獅堂 梓(
gc2346)は、驚きつつも声をかける。二人とは以前同じ依頼をこなした仲であった。
「なーんか面白そうなコトになってるじゃなーい♪ ふふ、楽しませてもらおっと♪」
レイチェル・レッドレイ(
gb2739)はこれからの事を思い浮かべて、ピンクの舌で唇をぺろりと舐める。
「‥‥こちらにいらっしゃる小さなリズ様は、ロリズ様と御呼びすればいいのでしょうか?」
友人のリズを助けに来たリュティア・アマリリス(
gc0778)は、リズの変わり果てた姿に少々動揺した。
「私の本体と区別する意味から、その方がいいわね」
肯定するものの、ロリズの表情は若干暗い。
「リズのピンチだからね、放っておくなんて出来ないよ‥‥」
心強い勇姫 凛(
ga5063)の言葉にロリズは、はにかむように笑顔となった。
「べっ、別に凛、ロリズが思いの外可愛かったから思わずとか、そんな理由じゃないんだからなっ!」
凛は照れているのか、顔を赤くしてそっぽを向く。
(ロリズだっこしたいっ。可愛いからだっこしたいのっ)
はにかんだロリズを見た刀足軽(
gc4125)のテンションは上がる一方で、つい抱っこしてしまう。
「な、何をちてるんでちゅか! そ、そんな場合では‥‥」
刀足軽が抱っこしたのを皮切りに、皆が次々とロリズを抱っこしたり、撫でたり、頬ずりしていく。幼い姿同様、能力も下がったロリズは、されるがままであった。
●リズを解放せよ
ようやく解放されたロリズの案内によって、城の玉座の間へ到着する。
「来るとは思いましたが、仲間を連れて来るとはッ! だが、もう少しでこの夢は私のモノだ!」
大きな口を開いて、ナイトメアが吠えた。
「さて、さっさとリズさんを帰して貰いますわよ‥‥って、なんで私はこんな格好ですの!?」
麗華は自分の姿を見て、驚愕の声を上げる。何故なら、露出度抑え目のボンテージを纏っていたからだ。
「あはぁ♪ その格好だと凄く似合ってますですよ♪」
そんな麗華の姿にうっとりする冬無だが、彼女の格好もまた包帯で局部を隠すだけの格好へと変えられている。
刀足軽は襟の立ったマントを羽織っていた。外側は黒、内側は赤という吸血鬼が身に着けていそうなマントである。
「こんな恰好なら、悪くないかなー♪」
レイチェルの衣装は消えており、全裸であった。ただ、頭から猫の耳、お尻から尻尾が生えている。そして、手足と際どい部分を隠すように黒い毛が生えていた。
籐子はこげ茶のイタリアンスーツを纏い、髪は後頭部でシニョンに纏められていた。雰囲気的にホスト風の男装姿である。
「こ、このような姿で、戦うのですか‥‥」
リュティアはエプロンの端を引っ張って、もじもじとしている。なんとエプロン以外はヘッドドレスしか身に着けていないからであった。
「うー‥‥これって、あの馬面の好みなの?」
リュティア同様、梓はワイシャツの裾を引っ張っていた。彼女に至っては、ワイシャツ以外何も身に着けていない。
「こんな余計な事だけ憶えて無くていい‥‥もう怒った、ナイトメア、絶対この悪夢からリズを解放するんだからなっ!」
凛は以前の依頼で女装したセーラー服姿になっていた。恐らく、リズの記憶にしっかりと残っていたのだろう。実は下着が無かったりするのは、ここだけの秘密だ。
「トラウマも利用させて貰おう」
ナイトメアが指をぱちんと鳴らすと、人より大きなナメクジが2匹姿を現した。
「あれは、もしや‥‥あ、あの時の‥‥」
ある依頼を思い出したリュティアは顔を真っ赤にして俯いてしまう。
「うぅ‥‥このナメクジはボクもトラウマだよぉ。で、でも‥‥夢‥‥なんだよね? た、楽しんじゃってもいいのかな‥‥」
梓は頬を赤くしているが、少し期待に満ちた目でナメクジを眺める。
「と、とにかく! 私を本体にちぇっちょくさせて下さい!」
ロリズは場を引き締める為にも、目的を口にした。
バニーがロリズへと襲い掛かると、真っ先に動いたのは籐子であった。即座に突貫して、タックルからバニーを抱きしめる。片手でバニーの背中を抱えながら、顎を押さえて瞳を見下ろした。
「可愛い娘ね。お酌お願いできるかしらね?」
バニーが気付いた時には、手に洋酒とグラスが持たされており、籐子は椅子に座っていた。そして、その前にはラウンジ風のテーブルが準備されており、お酌をさせる。
「はーい、上手よ。乾杯ねー」
美酒に満足しつつも、籐子はバニーの胸やお尻に手を這わす。悲鳴を上げそうになると、唇で口を塞いだ。そして、その手は大事な所へと延びていく。
(バニーさん欲しい‥‥私の物にしたい)
刀足軽は寄ってきたバニーに邪悪な笑みを浮かべると、後ろから抱きついた。
「バニーさん捕まえたっ♪」
バニーの首筋に噛み付くと、そこから溢れ出てくる血雫を舌で綺麗に舐め取っていく。
ちゅ‥‥ぢゅる‥‥れろ‥‥じゅるっ‥‥くちゅっ
刀足軽はバニーを地面に押し倒すと、再び邪悪な笑みを浮かべた。
「私の物になりなさい、バニー‥‥私がお前の主人だ」
いつの間にか、首輪を付けられたバニーに語尾を強めて命令する。耳を甘噛みし、足を絡めるうちに、今度はバニーが首筋を舐めてきた。
バニーもその気になったのか体重を刀足軽に預けると、バニースーツの胸元をずらして押し付けてくる。刀足軽はそれに応えるように、胸元に手を添えた。
最後のバニーにレイチェルが横から抱きつく。そして、頬を舐めてから、首筋、鎖骨と舌を這わしていった。レイチェルの手は胸と大事な所に添えられており、指が怪しく蠢く度にバニーの体がビクビクと震える。
「お互い目一杯気持ちよくなろーね♪」
行為はエスカレートして、バニーを押し倒すと大きな胸を押し付けながら、お互いの唇を合わせると舌を絡める。同時に尻尾と足で大事な部分を苛めるのを忘れない。
ロリズ達は玉座を目指すが、当然ナメクジがその行く手を阻んできた。以前のナメクジとは違い、こちらに体液を吐きかけてくる。
体液はロリズを中心に降り注ぎ、衣類がベトベトになってしまう。白スク水を着ているロリズ、ワイシャツの梓、エプロンのリュティアは衣類が透けて、肌色がはっきりと浮かび上がった。
「こ、こんな‥‥はしたない」
「やっぱりこうなるんだ‥‥」
リュティアと梓は大事な場所を押さえて隠した。
「ここは凛達が押さえる、急いでリズの所へ!」
麗華、冬無、ロリズはナメクジを無視して、先へと進む。だが、ナメクジはロリズを追うように動きを変えた。その1匹に対して、リュティアは迅雷で距離を詰める。
「ここは私にお任せ下さい」
ナメクジの前に立ちはだかるリュティアだが、背後の凛達にはほぼ全裸の後ろ姿を晒す事になってしまう。
「わわわ‥‥凛は綺麗な白桃なんて見てないんだからな!」
凛は咄嗟に顔を逸らしながら、ナメクジへと向かって行く。
「ロリズには、絶対近寄らせない‥‥って、そんな、べとべとした物、擦り付けてくるなっ」
凛はナメクジへ攻撃して行く手を阻もうとするが、相手は容赦なく凛に伸し掛かってくる。
「凛さん、危ない!」
凛を突き飛ばして、梓がナメクジの下敷きになってしまった。
「では麗華さん、ロリズさん、今の内にGOGOGOです!」
「ふ、どちらかがあそこまで辿り着けば勝利ってことですわね。この勝負、負けるわけにはいきませんわ!」
麗華はロリズを小脇に抱えると、リズに向かって走っていく。冬無もその後に続いた。
「ここからは、私がお相手いたしましょう!」
ロリズ達の前に立ち塞がるナイトメアは舌なめずりをする。
「麗華さん、此処は任せて先に行って下さいです!」
冬無は麗華とロリズを先に行かせる為、身を挺してナイトメアに立ちはだかる。だが、夢の中なら無敵を誇るナイトメアは、瞬間的に冬無の前に現れた。
「私の考えた衣装は気に入って頂けたかな?」
ナイトメアは長い舌を冬無のお腹から胸にかけて這わしてくる。柔らかな肌の感触を楽しむように、ナイトメアは何度も舌を這わせた。舌の動きに捲られて、包帯は局部を隠すのを諦めてしまう。
「行かせませ、ん、です、あはぁぁっ♪ そ、そこはぁっ♪」
舌が冬無の胸にある突起に触れるたび、冬無の体はビクッと反応してしまう。
麗華はとにかくリズに向かうが、その体が急に止まってしまう。
「これ以上は行かせません」
さっきまで冬無の元にいたナイトメアが、麗華の肩を掴んでいた。
「さぁ、こっちにパスだっ! ‥‥って、あんまりじろじろ見ちゃ、駄目なんだからなっ」
小脇に抱えていたロリズを凛に向けて放り投げると、ナイトメアの手をガッチリと掴む。
「あなたの相手は私ですわよ! く、こら‥‥何してますのよ!?」
ナイトメアは長い舌で、麗華の首筋、背中へと舐めて行く。その間、麗華のうなじには、ナイトメアの生暖かい鼻息がかかりっぱなしであった。
そして、ついにお尻まで到達する。長い舌はボンテージの隙間を縫うように侵入していった。
●悪夢の終焉?
「ま‥‥また、そのような‥‥と‥ころ、いけませっ‥‥あぁっ」
どれだけダメージを与えてもびくともしないナメクジに、リュティアは下敷きにされていた。以前はメイド服越しだったが、今回はエプロンだけでその感触を直に感じる。
「んっ! ああっ! リュ‥‥リュティアさんも‥‥?」
ナメクジの下敷きになった梓の目の前には、ヌメヌメな感触に耐えるリュティアの真っ赤な顔があった。梓が手を伸ばすとその顔に触れられた。
「あ‥‥梓様‥‥まで‥‥あぁっ!」
リュティアは梓の手を取ると、お互い手を握り合いナメクジから与えられる快楽に耐えていた。
「にゃぁぁぁぁぁぁ」
放り投げられたロリズはその怖さに、よく分からない悲鳴を上げていた。
「よし、キャッチ成功!」
凛はお姫様抱っこでロリズを上手く受け止めると、瞬速縮地でリズの元へと急ぐ。その際、スカートが捲れたような気がしたが、今は気にする場合じゃない。
「リズ、助けに来たよ、もう大丈夫だからっ」
囚われのリズにロリズの唇を‥‥と思ったら、瞬速縮地の影響でロリズは目を回していた。凛は苦笑いを浮かべ、リズとロリズの唇を合わせる事に成功する。
眩い光と共に、触手は消滅しリズの体が自由になった。
「凛さん、ありが‥‥とう‥‥」
ロリズだったとはいえ、初めてお姫様抱っこされたリズは、恥ずかしさに凛を直視できない。
その頃、籐子とバニーは何故かベッドの上でシーツに包まっていた。
「兎ちゃん、楽しかったよ」
籐子が微笑みながらバニーの耳に囁くと、バニーは顔を真っ赤にしてシーツで顔を隠してしまう。
「あ‥そび‥‥は、おわりぃ!!」
リズが解放された事を知った梓は、ナメクジを全力で切り裂く。同時にリュティアも短剣でナメクジを切り裂きナイトメアの元へと向かった。
夢の支配権と力を失ったナイトメアは麗華に背負い投げされ、床に倒れていた。そこに、復讐の炎に燃えるリズの仲間達が集っている。
「さて‥‥じゃぁ、そろそろ‥‥ふざけた夢想をぶち壊させてもらうよっ」
「貴方の様な不埒な輩は断じて許しません、参ります‥‥死の舞踏(ダンスマカブル)!!」
「これ以上お前の好きにはさせないんだからなっ‥‥悪夢を断ち、燃え上がれエクスプロード!」
フルボッコにされたナイトメアだったが、何故か止めを刺されず不思議な顔をしていた。
「リズさん。ご自分だけが小さくなるのは不公平ですよね♪」
「確かにリズだけが子供にされてたのでは不公平ですわね?」
リズは冬無と麗華に言われるがまま、ナイトメアを美少年へと変化させる。
「何処となく、凛に似てないか‥‥?」
ナイトメアを見下ろしながら、凛は苦笑いをするしかない。外見は凛を一桁代にまで幼くした感じであった。
「うふ、うふふふ‥‥攻守交替ですよ♪」
冬無は何処からともなく荒縄やら口枷等の多種多様な『お仕置き』アイテムを取り出し、ガッチリと拘束していく。
「さて、それじゃあおいたをした子にはお仕置きですわよ♪ 今までされた分たーーっぷりと。うふふふふふふ♪ さあ、リズも一緒にお仕置きしますわよ」
麗華はボンテージを脱ぎ捨てると、その下からさらに露出度の高いボンテージが現れた。そして、鞭を手に取ると拘束されたナイトメアへ打ち付ける。
リズも恐る恐る鞭を打つが、相手が美少年だとやはり気後れしてしまう。
「もう二度とこんな悪さできないように、足腰立たなくなるまで搾り取ってあげちゃうんだから♪」
レイチェルはおもむろにタキシードのズボンを剥ぎ取ってしまう。
「あら、こちらは意外と立派なのですね」
「ボクも仕返ししちゃおっかな」
リュティアと梓がニコニコと微笑みながら、縛られるナイトメアへと寄ってきた。微笑んでいるはずなのに、ナイトメアは背筋が寒くなる思いをする。
「や、止めて! これ以上は‥‥」
女性陣に対して、ナイトメアはその可愛らしい顔を真っ青に染めた。
「アハハハ! 逃がしませんです、貴方に素敵な夢をプレゼントです♪」
このままでは危険だと察知したナイトメアは逃げようとするが、冬無によって取り押さえられてしまう。
「ああ、もうたまりませんわ♪ 頂いちゃいますわよ!」
テンション上がり興奮した麗華はナイトメアに襲いかかる。
「もう! お婿に行けない〜!」
ほのぼのとした外観へと戻ったお城から、男の子の可愛らしい悲鳴が絶え間なく聞こえた。ナイトメアへのお仕置きはその存在が消滅させられるまで繰り返されたという。
「ヤだよ‥‥バニー‥‥消えちゃいや‥‥」
ナイトメアの消滅はバニーの消滅も意味していた。バニーの姿は薄くなり、元のウサギへと姿を変えていく。刀足軽は涙を流しながら、その様子を見守るしかなかい。
バニーの最期は微笑んでいたように見えた。
●目覚め
リズが目を覚ますと、いつもと同じベッドの上。
「どちらが悪夢だったのかしら‥‥?」
それでも、自分を助けに現れた仲間達への感謝で、胸がいっぱいなリズであった。