タイトル:【MN】ちまぽに大戦Zマスター:姫野里美

シナリオ形態: イベント
難易度: 不明
参加人数: 14 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2009/09/16 22:47

●オープニング本文


 夏の暑い日には、脳味噌がうだる。特に、30度を越える暑さになると、人々は体までうだってしまうようだった。
「あついねー‥‥」
「そうだねー‥‥」
 気温30度を越える暑さとなった四国のとある喫茶室。傭兵達の憩いの場所となっているその茶室で、とろけてたれている傭兵達。ちま的な意味で。
 と、その茶室に、もう一組の団体さんが現れた。全員着ぐるみの、みょうにちまちまとした団体さんである。
「あついねー」
「そうだねー」
 んな着ぐるみ着てるからじゃねぇのかというつっこみは、ちまには通用しないらしい。
「ではー。ただいまよりちまぽに会議をはじめまーす」
「せんせー、ミクさんがいませーん」
「カラスさんもいませーん」
 ぽにぽにしたやつが、話を進めようとするが、なんだかんだいって、まったく話が進まない。
「なぁ。この状態、どうにかした方がいいのか?」
「放置でいいかと」
 茶室の入り口にいる普通の人々が、頭を抱えていることなど、知るよしもなかったのである。

『ちまとぽにがやたらと発生して、お仕事になりません。きっとバグアの仕業です。なんとかしてください!!』

 でないと、普通の人が入れない。

●参加者一覧

/ 水理 和奏(ga1500) / 金城 エンタ(ga4154) / アヤカ(ga4624) / 百地・悠季(ga8270) / ユーリ・ヴェルトライゼン(ga8751) / フェリア(ga9011) / 麻宮 光(ga9696) / 火絵 楓(gb0095) / 澄野・絣(gb3855) / 冴城 アスカ(gb4188) / 鹿島 綾(gb4549) / ルノア・アラバスター(gb5133) / 周太郎(gb5584) / 龍鱗(gb5585

●リプレイ本文

 その日、現場地域は朝からピーカンで、もうなんていうか、太陽の顔を拝むのも嫌なくらいのギラギラした天気だった。
「あつい、です、ねー・・・・」
「あつい…あつすぎる」
「おミソが溶けてますね〜」
 こんな日に冷房がぶっ壊れた日にゃあ、誰でもぽにちま化するのは道理ってモンである。そんなわけで、ルノアに綾にエンタと、一足早く突入した傭兵達もまた、次々とちまぽにっていた。
「遅れちゃった。もう皆、作戦会議終わってるかなっ」
 水理が到着したのは、まさにそんな時だった。子供っぽい外見のせいか、中々立ち入り禁止テープの向こう側に入れてもらえなかったようである。涙目になった頃、ようやくUPCとの確認が取れて、問題の会議室までたどり着いたのだが。
「あああ、遅かった〜」
 がっくりと肩を落とす彼女。もわっとした空気の広がる喫茶室では、机をはさんだ両側に、ぽにとちまがまったりと並んでいる。
「ありゃ? 何かでっかい人間が入ってきたぞー。ちみも呑むかい?」
 酒を差し出すアスカぽに。酒好きらしく、一升瓶を持っているが、いくら注いでも目減りはしていない。
「ぼ、僕みせいねん‥‥」
「ああ、そっか。じゃあ自分で飲もう」
 水理が首を横に振ると、ざくざくと注いでぐだぐだとくだを巻いている。
「ううーん。やっぱりこれは、どいて貰ったほうが良いのかな?」
 首を傾げてみる水理。と、釣られてこっちを見ていたぽにとちまも、かくりと首をかしげた。
(か、かわういっ)
 ぽっと水理の頬が染まる。確かにその魅力にハマってしまうと、会議もへったくれもありゃあしねぇってのは、なんだか分かるような気がした。
「と、とりあえず。ちまぽにちゃん達は、何がしたいのかな?」
 声をかけてみる水理。 と、一番奥にいたぽにが『議長』と言う札をたてた。綾そっくりだから、きっと綾なんだろうと思って、水理はてけてけと綾の所に歩み寄る。
「それではー、かいぎをーはじめますー」
 どうやら喋れはするようだ。が、すでにだれきった空気は、話し合いなんてどうでもいい雰囲気にしてしまう。
「こんな時こそ、ちまとぽにの力を結集せねば! …で。どーしよう?」
 綾ぽにが片手を上げてそう言うが、既にぽにった状態なので、さっそくダレている。
「じゃあお茶の用意をしなきゃなー」
 どうみても白いわんこにしかみえない雪狼のちまになったユーリが、ちまちまとティーセットを準備している。と、その給湯室近くに、水理がいるの事に気付き、ちょいちょいと手招き。
「あ、わかなだ。おいで〜♪」
「え、僕? いいの? 僕ちまぽにちゃんじゃないけど‥‥」
 戸惑う水理に、瓶を抱えたアスカぽにがてしてしと手招きする。
「んぁ?私たちがだらだらしてるから他の人が入れないって? んなもん知るか、入りたいならちみらもぽにれ」
「いや、皆ちまぽにってるけど、一人くらいはいいかなーって」
 なんでも、一般人が入れればOKなので、代表としてがんばるそうである。見た目も年齢も子供な水理なら、大丈夫かもしれないと言う話だ。
「そうだ。皆、ぽにればいいじゃない。入れないのなら、入れるようにしてあげればいい。さぁ、カモン。我々は君たちのぽに化を歓迎する…っ」
 無駄に偉そうな綾、議長っぽい位置に陣取って、座布団をてしてしと叩くと、水理の座る席を開けさせる。
「どうぞどうぞー」
「わぁい」
 ユーリが座布団をもってくる。と、体長40cmくらいの、カラスみたいなちま‥‥顔が周太郎そっくりだから、周太郎なのだろう‥‥が、窓辺にぽてぽて飛んで行った。
「さて、のんびりするかいのー」
 やたらじじむさい喋り方で、そう言いながら、窓辺の給湯室でお湯を沸かし、紅茶の缶を取り出している。水理には読めなかったが、筆記体の英字が書かれているところを見ると、海外のブランド紅茶なのだろう。
「何か、リクエストはあるかいな?」
「え、えと。甘いのがあれば‥‥」
 思わず釣られて冷たいモノを要求してしまう。が、周太郎はちょっと悲しい顔をして、こう言った。
「残念ながら、紅茶以外は勘弁じゃ‥‥」
「ああ、ごめんなさいっ。え、えと、ミルク入ってる奴!」
 慌てて取り繕う水理。と、周太郎カラスはうなずいて「紅茶ならいっぱいあるぞーい」と、手際よく淹れてくれた。
「モンターニュブルーって言って、ちょっと甘い香りのするお茶じゃ。他にも色々あるから、試してみるといい」
「へー」
 たしかに、言われて見ると蜂蜜のようなブルーベリーのような、甘い香りがする。兵舎にいけば、誰か知っているかもしれない。ちなみに、ULTの調査では、50gで1000円前後だそーな。それが高いか安いかはそれぞれの価値観によるだろうが。
「きょうは、あつい、ので、あいすてぃーに、しま、しょうー・・・」
 豆柴ちまのルノアがそういった。いつも抱えているぬいぐるみから、どういうわけか大きな氷の袋が次々と出てくる。こうして、ちまぽに部屋には、次々とアイスティーが配られていた。
「紅茶もいいけど、なんか食べる物あるともっといいのう」
 自分では出せないので、とりあえず回りのちまを見回す。
「じゃあ、ケーキ持ってきますから」
「おっけー」
 綾が承認とばかりに指を立てた。と、ユーリがちょっぴりレモン風味のレアチーズケーキを持ってくる。さっぱりと仕上がったそれを、切り分けようとして、手が止まる。
「手が足りないのー」
 ホールサイズなので、運ぶのに手間が掛かるようだ。
「そっかー。ちまちゃん達はお茶したり、涼んだりしたいんだね。じゃあ手伝うよ」
 水理、そんなちまぽにサイズのケーキを運んでくれる。
「お茶が美味しいですねー」
「おちつくー」
差し出されたちまふくろうの絣、そのアイスティとケーキでまったりしている。今は昼間なので、や更正のふくろうだかミミズクだかの絣ちまは、寝ぼけまなこのままだが。
「おかわり、あります、から、いって、ください、ねー・・・?」
 ルノアがそう言った。ちま達の胃袋には、ぶらっくほうるが開いているらしく、予備のケーキもアイスティもあっという間に消費されていく模様」
「次は涼しくしなきゃ。えと、クーラーは‥‥壊れてるんだっけ。じゃあ扇風機にしよう。えい」
 運び終わると、水理はその辺に転がっていた扇風機のスイッチを入れる。
「わらわらわらら」
 ぶぃーんっと風が起きたのはいいけれど、その瞬間、回りにいたちまぽにが空へ浮き上がってしまった。
「あー。飛んでっちゃったよー。待ってー」
 が、軽いのか。しばしふわふわと浮き上がった後、まるで風船が地面に下りるかのように、そぉっと着地する。そして、再び何事もなかったかのように、お茶会を再開していた。
「んもー。会議に参加しろよなーっ」
「んなもん放っぽって一杯やろうじゃないか。なぁ?」
 綾ぽにが自己主張するように、たしたしと座布団を叩くが、アスカぽにはほへーっとほっぺをやや赤く染めつつ、一升瓶を差し出す。同意を求められたユーリなんぞは、まったく話を聞いていないようで、「……へ? んーと……チーズケーキ好き?」とか聞き返していた。
「ああごめんっ。でもなんか、お茶会してケーキとかお菓子とか食べながらって思ったんだ」
 どちらかと言うとちまの勢力が強い会議室で、一生懸命仲を取り持とうとしている水理。と、
「和菓子の方が好きな人用に水羊羹でも用意しようかー」
 と、それまでまったりとされるがままになっていた、龍燐ちまがそういった。龍ちまも一応『狼』と言い張っているが、やっぱりどう見てもわんこにしか見えない態度で、水羊羹を引っ張り出している。ついでにどこからか冷えた緑茶を持ってきていた。
 すっかりちま茶会と化した会議室で、綾のおめめが切らんと光る。
「ちまの方から茶会の気配!? よろしい、ならば侵略だ! とつげきー」
「おー」
 どうやら、ちっとも進まない会議と、さらに美味しそうなケーキの香りに、綾がお手手をふる。と、それを見た反対側のぽに達が、わらわらと机を乗り越えてきた。
「わー。ちゃんと配るから待つのじゃー」
 パニくった周太郎が、ぱたぱたと追加の紅茶を作り始める。
「皆、茶菓子が食べたいかー?」
「おー」
 それを他所に、綾はどこかのクイズ番組みたいなノリであおっている。こたえてくれたので、綾はさらにこう言った。
「了解。ではこれより、茶会にぽにる介入を開始するっ」
「えーと、これはつまらないものですが、手土産です。よろしくねー」
 もっとも、武器として差し出したのは、エンタが涼やかなオレンジ色のゼリーだったりするのだが。しかも、パッケージに蜜柑的なカラーリングの袴娘が描かれている。
「わぁ、可愛いゼリー」
「みったんゼリーって言うらしいです。和歌山から取り寄せたんですよ」
 水理が目を輝かせると、エンタぽにはそれを3つほど渡してくれた。大喜びで、スプーンを取りに行く水理の開いたスペースに陣取り、エンタぽには満足そうにふんぞり返る。
「よし、ぽに一人分の侵略に成功しました!」
 それ、侵略じゃねぇよ。と言うツッコミは右から左だ。
「対うーりん専用決戦兵器照射ー」
 一方、光はぽにから極太のれぇざぁ光線を出して、龍ちまから水羊羹を頂いていた。ぽにぱんちが痛いかどうかは今ひとつ不明だが、龍センセは大人しくというか、快く水羊羹を分けてくれている。うーりんがちょっぴり焦げているが、回りはまったく気にしていない。
「ああっ。楓がこげていい感じの焼肉に!」
 いや、一人だけ気にしているぽにがいた。ピンクの鳥着ぐるみぽにの楓である。焼き鳥の匂いを漂わせる楓。
「ツマミ‥‥」
 アスカがお箸を持ち出した。その刹那、専用のマッハ座布団がぶしゅーっと空中へブーストかける。反対側へと逃げ出した楓ぽに、周囲を土偶やハニワで固めながら、ぽに座布団の上でふんぞり返った。
「メンマッマ! 誰が焼肉だ。あたしは霊鳥類の女王のただの楓ちゃんだ」
 女王様の援護をするように、楓の頭の上にミニ楓が現れて『むにょーん』と筆談用看板を持ち出している。しかも、その周囲には、メンマ瓶とサルミアッキの缶がわらわらと降り注いでいた。本人はまったく気付いていないが。
「まぁ、とりあえず鮭でも飲もうや」
 アスカがそこへ酒瓶を差し出す。どういうわけか鮭のマークに筆の文字。だんだん大人の世界に侵食されつつあるちま勢力。
「メンマも調理方法によっては、美味しいツマミになるニャよー」
 アヤカが、そんなアスカにお相伴しながら、楓じゃない焼き鳥を焼きだした。一緒にいるこにゃんこのだいふくには、煮干を渡している。そうじゃないと、せっかく焼きだした季節の秋刀魚によってきて、危ないからのようだった。
「茶会と言うか、宴会になっちゃったよー」
「まぁ、ザッハトルテでもどうぞ」
 嘆く悠李ぽに。しかしそこへ、エンタがザッハトルテを差し出してきたので、どろんとちまに変化して、皆にも配り始めていた。
「おのれ、チーズケーキだのザッハトルテだのでそう簡単に懐柔されると思ってイタダキマス」
 まだ喋っていた綾に、ザッハトルテとチーズケーキを差し出す。最初はうだうだ言っていた綾ぽにだったが、いつの間にか両方とも皿に乗せてご満悦である。
「飲んでも飲まれなければいいと・・・・。わぁ、楓ちゃんどうしたの?」
「お酒は飲めないのだ」
 世の中には、焼酎にケーキが合うと言い張る輩もいるけれど、楓はそうじゃなかったらしい。口から謎のメンマ瓶がごろごろと吐き出されていた。
「く、次は負けん…!」
「あうとー。綾ちゃんの負けー」
 一方、懐柔された綾はと言うと、光ぽにと何故か枕投げに興じている。て言うか、勝負を仕掛けようとしたら、ちまは茶会で忙しいので、結局マイ枕を用意してきた光がお相手してくれた模様。
「あ、ツマミ切れた」
 アスカが残念そうに言った。アヤカの焼き鳥と秋刀魚はまだ焼けてない。と、そこへ箱車がからからと鳴り、BGMと共に会議室へ入ってくる。
「ふふふ、我が名はフェ狼! 黄金ちまだ!」
 とか言いながら、木製乳母車にのったちまが、ぽに領域へガラガラと推し進めている。中には、よく冷えた岩清水だ。
「ようこそお茶会へー」
「最初に言っておく! 私はかーなーり、灰テンションだ」
 びしっと指先付きつけ、そう宣言するフェリア。そして、有無を言わせずちまぽに両方に、びしーと謎の光線を発射した。
「食らえ。これが締切日明日だと思わなかった。明日は5時起きだって言うのになんてこったい光線だー!」
「うわぁぁぁ、報告書がまっしろにーーーー」
 なんて恐ろしい光線である。いやホントに。
「のど乾くでしょう。これどうぞー」
 もっとも、そんな恐ろしい兵器を携えたフェ狼に、悠李がアイスティを差し出す。
「みんな話聞けよー」
「聞いてるけど眠いし〜」
 完全にダレている。綾の演説なんぞ子守唄にしか聞こえないらしく、ちまもぽにも寝ぼけ眼でおしゃべりと昼寝とおやつと宴会に興じている。
「何ぃー。皆、脳味噌までぽにちまったというのかー」
「その通りだねぇ…。まーとりあえず酒でも呑もうや」
 あ、綾ちゃん懐柔されました。酒とおやつには、抵抗値がもっそい低くなるのは、人間の欲望と言う奴で。
「よろしい。ならば助っ人だ。旗貸し腕貸し奉る。子ども狼とは私の事でござ候」
 ちゃきーんと、箱車から、ペットボトルを取り出すフェリア。悠李がのんびりとぽにに戻り、アイスティをすする。
「あらあら。何かショーでもはじまった見たいねぇ」
「飲料水、1品、一〇〇〇〇〇〇〇〇と二〇〇〇〇〇〇〇の所、大変おやすくなって、1品100円でござ候。さぁ、今のうちに買うのだ、さぁ早く! 私の財布が保っている間に!」
「すみません、カキ氷ひとつー」
 よく冷えた水はカキ氷になってしまったようだ。皆、頭痛いだのなんだの言いながら、しゃくしゃくとそれに齧りついている。
「ふははは、私こそがこの世界の支配チマに相応しいのだ、さぁ、決着をつけるぞ、チマリアン!」
 チアマリンってダレだ! とかいうツッコミは誰もしない。代わりに、程よく焼けたマリン産のお魚‥‥すなわち秋刀魚が出てくる。
「秋刀魚焼けたにゃ〜。焼き鳥もあるにゃ〜」
「はっ。まさか楓ちゃん?」
 はっと振り返る悠李。が、等の楓はまったりと鶏肉をつついている。共食いとか言う噂もあるが、見ないふりだ。
「こうしてると、本当にどうでも良くなるわねー。つか、誰か困るんだろうか」
 そんな光景に、のんびりと悠李は言った。水理が「可愛いからいいんじゃないかなっ」とそれを肯定する。やはり待ったり空気の流れる会議室で、フェ狼がこう嘆く。
「あぁ不幸だわ、ナチュラル灰すぎる馬鹿な背後の電波がこの私のアホ毛を通じてびゅんびゅんと。びゅんびゅんと」
「喧嘩はしないにゃ」
 アヤカ、ぽにの論理をちまにも投げた
「そう言う時は、じゃんけんにすればいいのだ」
「なにー。まけないぞ」
「びゅーん」
 。なお、会議場はすっかりカオスになっており、ケーキの最後の一切れをめぐってじゃんけんしていたり、枕に乗ってあちこちをうろうろしていたりと、にぎやかな事になっている。すっかり当初の予定を忘れきっているようだ。
「う〜…あつい…です〜…どこか…すずしいところ…うつりたいですよぉ…」
 そんな中、ルノアがとうとう根をを上げる。暫し考えていた彼女だが、ぽんと手を叩いた。
「あー・・・・そう、いえば、もう、すこし、すずしい、ところ、しって、ますー・・・・。としょかん、とかー・・・・? ぁー・・・にんずう、おおい、ですし、ねー・・・」
 図書館でお茶会はどうかと思うが、静かにしていれば、何も問題ないだろう。そう思ったルノアは、入り口へ移動すると、ぺこりと頭を下げた。
「それでは、べつの、おちゃしつに、いきま、しょうー・・・。それでは、おじゃま、しましたー・・・」
「あっ、暑いからやっぱり涼みたいよね! 僕運んで上げるよ」
 水理が、ぽにちまを次々と運び出している。
 こうして、ちまぽに大戦は大方の予想通りカオスな状況となり、嵐の用に去って行くのだった。

 結論:集めるだけではダメかもしれない。