タイトル:見捨てられた街マスター:鋼野 タケシ

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2010/05/29 22:53

●オープニング本文


 街は今、バグアの一部隊によって制圧されている。
 バグア交戦区に存在する小さな街。避難命令はとうの昔に出ていた。キメラの一隊が到着する前に、住人の避難は完了していた。
 キメラは思うがままに暴れ周り、小さな街を破壊し尽した。
 拠点としての重要性はなく、奪還の必要は認められなかった。街はこのまま放置されるだろう。いつかこの地区が人間の手に取り戻される日まで。
 だが、少年はたった一人、見捨てられた街に戻っていた。見つからないように避難所を抜け出し、丸一日歩き通した。疲労は耐え難いほどだったが、それでも彼は休むつもりはなかった。
「あーぁ、また怒られんだろうなあ」
 小さく呟く。彼が恐れていたのは街に徘徊するキメラたちではなく、姉の叱責だ。
 廃屋に身を潜め、窓の外を歩くキメラに気付かれないよう、息を潜めている。
 子供心に、愚かで無謀な行為をしていことは理解していた。わざわざ彼が故郷に戻って来たのは、『わすれもの』を取り戻すためだった。
 正確に言えば、忘れたのではなく置いて行かざるを得なかったのだ。
 避難はあわただしく、準備をする暇もなかった。着の身着のまま、半ば無理矢理にトラックに乗せられたのだ。だから彼は『たいせつなもの』を街に置いて逃げるしかなかった。
「頼むから、鳴くなよ‥‥バレたら、終わりだからな」
 彼の言葉を理解しているのか、犬は能天気そうに舌を出している。
 足を怪我し、路地に捨てられていた子犬。彼は数週間前にこの子犬を拾い、廃屋の中でこっそりと面倒を見ていた。
 放っておけば逃げ出すことも出来ずに、いずれキメラに殺されるか、飢えて死ぬか。どちらにせよ、悲惨な運命しか待っていない。
 彼が助けた命だ。たとえキメラたちの只中に取り残されたとしても、見捨てておくことは出来なかった。
 だから隙を見て避難所を抜け出し、街に戻って来た。
 犬を助けに行くなんて、姉に正直に話して許されるとは思っていない。だから黙って一人で出て来た。
 もし子犬がすでに死亡していれば、蛮勇はただの無駄になってしまう。そう思いもしたが、それでも行く末を見届ける義務が自分にはあると信じていた。彼にとってこの犬は、大切な友人なのだ。
 幸い、彼が街に忍び込んだ時、犬は無事だった。賢いこの犬はキメラに気付かれないように身を潜めていた。
 彼の姿を見つけた時も、嬉しそうにシッポを振ったものの、鳴き声は決して上げなかった。
「大丈夫、入る時だってバレなかったんだ。このままコッソリ逃げられるさ」
 太陽が沈みつつある。街が暗闇に飲み込まれた後、彼は行動を起こすつもりでいた。

 少し目を離した隙に、弟はいなくなっていた。彼女は慌てはしたものの、深刻に考えてはいなかった。
 好奇心旺盛で姉の言うことなど何も聞かない弟だ。またどこかで勝手に遊んでいるのだろう。
「まったくもう、どこにいるのかしら」
 見つけ出したらまた怒らないといけない。小言は好きではないが、彼女は弟の親代わりでもある。自分が言わなければならないのだ。
 死んだ両親に代わって、姉はたった一人で働いて、弟を養ってきた。自らの不幸を嘆いたことはないが、今回のキメラ襲撃には流石に辟易した。ようやく生活にも慣れ初めたというのに、また新しい街でスタートを切らなければならない。
「リュウー! どこに行ったの!」
 目星の付く辺りは探しつくした。避難所は広く、大勢の人間が居たが、子供が隠れられるようなスペースはない。
「子供を探してるのか? そういや、外に出てくのを見たぜ‥‥」
 近くに居た男性が、彼女に教えてくれた。大慌てで避難所の外に出る。駐車場には街の人間が乗ってきた巨大なトラックが並んでいる。街の外に真っ直ぐと道路が伸びている。
 道路の端に、泥の付いた小さな足跡がのこっていた。足跡は途切れ途切れではあったが街の外に向かっている。
「まさか‥‥あの子‥‥」
 街を離れることを嫌がっていた弟の様子が思い浮かぶ。
 心臓が痛いほど鼓動を打っている。彼女は最悪の想像を捨てると、考え得る限りで最善の行動を取った。
 自ら追うことをせず、UPCの支部に駆け込んだのだ。

●参加者一覧

黒川丈一朗(ga0776
31歳・♂・GP
鷹代 由稀(ga1601
27歳・♀・JG
風代 律子(ga7966
24歳・♀・PN
秘色(ga8202
28歳・♀・AA
ラナ・ヴェクサー(gc1748
19歳・♀・PN
水守 桜(gc2804
13歳・♀・FC
御剣 薙(gc2904
17歳・♀・HD
美空・緑一色(gc3057
13歳・♀・CA

●リプレイ本文


「子供がキメラの巣に‥‥? 考えがあっての事でしょうが‥‥」
 ラナ・ヴェクサー(gc1748)が呟いた。見捨てられた街に戻ったというリュウ少年。依頼は彼の姉、マリアからのものだった。
「何でも良い。それらしき素振りはなかったかえ?」
 秘色(ga8202)に問われ、マリアは弱々しく首を横に振る。リュウ少年の友達だという子供たちも、避難所に集まっていた。
 黙ったままでいる子供たちに向かって、 水守 桜(gc2804)が尋ねる。
「リュウ君がよく行く所って知ってます? 例えば、秘密基地とか‥‥宝物の隠し場所?」
 子供たちは顔を見合わせると、ふるふると首を振った。
 何かを知っているような素振りではあるが、彼らは誰一人として口を開かない。
 鷹代 由稀(ga1601)がリュウの姉であるマリアに言った。
「お姉さん。悪いけど、席を外してもらっていい? ごめんね。でも、自分達以外には秘密にしたいことってあるじゃない?」
「ふむ‥‥では、ここは任せようかのう」
 不安そうな顔をした姉だったが、秘色と共にその場を離れる。由稀は再び子供たちに向き直った。
「誰にも言わない‥‥だから、彼が行きそうな場所、心当たりがあったら教えて」
 子供たちはそれでも悩んでいた。お互いに顔を見合わせて、誰かが喋りだすのを待っているようにも見える。
「御願いだから教えて、リュウ君の命が掛かってるんだ!」
 御剣 薙(gc2904) が真剣な眼差しで少年たちを見る。しばらく考え込んだ後、一人の女の子がやがて口を開いた。
「リュウにね、今度イイモノを見せてもらうって約束してたの。どんなものかは教えてくれなかったけど、拾ったって言ってた。家に隠してないなら、壊れた空き家を使うと思うよ。だって、隠し物をする時はいつも使ってたもん」


 見捨てられた街の入り口で、黒川丈一朗(ga0776)は物思いにふけっていた。
 思えば最初の依頼もこうだった同じ様に見捨てられた町で‥‥自分の、そして他人の子供を守って死んだ兵士と、その重みをまだ覚えている。
「だが今度は‥‥間に合わせる」
 リュウ少年はこの街のどこかにいる。
「助けに行こう。ヒーローの出番だ」
 丈一郎の呟きに、美空・緑一色(gc3057)が頷く。
「事は迅速速やかに遂行するのであります。今回の敵は時間なのでありますよ」
 キメラの徘徊する街の中を、八人は進む。依頼は少年を無事に助けだすことで、キメラを討伐することではない。極力戦闘を避けるため、気配を殺して歩いた。
 事前に地図を入手していたが、街は破壊の跡がすさまじく、地図どおりに進むのは難しかった。崩れた建物を迂回し、落ちた橋を見つけては別の道を探す。
 何とか時間を掛けながらも、リュウ少年とマリアの住んでいた家へと向かう。すでに破壊され廃墟となった建物。中は荒らし尽くされ、足の踏み場もなかった。少年の姿は見えない。
「町が危険なのは子供でも分かる事、あえて戻ったからには理由があるはず」
 子供たちの情報が確かなら、リュウ少年は何か『宝物』でも見つけたのだろう。それを取りに戻ったと考えるのが妥当だ。
「何かを取りに戻ったわけではないのかい? ‥‥嫌な感じだ」
 ラナが呟く。ここにいないとすれば、子供たちに聞いた『空き家』にいる可能性がある。
 正確な場所がわからない以上、時間は無駄に出来ない。八人は二班にわかれて行動を開始した。
 風代 律子(ga7966)は同じB班の由稀、薙、美空に向かって微笑みかけた。
「ふふ、エスコートはお姉さんに任せなさい」
 この四人の中では、律子が最年長だ。仲間たちをリードするように、律子が先頭に立つ。
「捜索任務は初めてだし経験が浅いから‥‥任せます、風代さん」
 薙が同意するように呟いた。
「ふふ、頑張らないわけにはいかないわね。それじゃ三人とも、私についてきて」
 斥候を務めつつ、元々空き家だった建物の探索を行う。
 律子は開けた道路を『瞬天速』で駆け抜け、なるべく広範囲を探索した。崩れかけの廃墟を覗き込むと、狼型のキメラが潜んでいた。
 戦闘をしている時間はない。律子は足音を立てないようにその場を離れる。幸い、匂いは破壊されて焦げ付いたコンクリートの悪臭が紛らわせてくれる。音さえ立てなければ気付かれはしないだろう。
 後続の三人に、キメラが潜んでいることを知らせる。音を立てないよう、その場を通り抜ける
 時間は徐々に夕刻に向かっている。沈み掛ける太陽を背に、四人は次の廃墟に向かう。
 

 丈一郎、ラナ、秘色、桜のA班は、B班から離れて行動を開始した。
「秘色さん‥‥でしたよね? またよろしくお願いします」
 桜が同班となった秘色に微笑み掛ける。秘色も彼女に笑みを返した。 
「隠し場所とやらも、少年の生活圏だろうから‥‥子供の足だ。そう広くはない」
 地図を元に、当たりを付けてみる。通学ルート上にある廃屋が怪しいかも知れない。 
 夜が近付くに連れて、狼型のキメラは数を増しているように思える。
 少年が隠れていないか、ラナは走りながら裏路地や物陰を注視していたその目に、キメラの姿が映る。
「さて、出来るだけキメラは避けたいものじゃが‥‥そう上手い話はなかろうの」 
 その存在に気付いた秘色が呟いた。狼型のキメラは咆哮を上げると、四人に向かって牙を剥き出して駆け出した。
「急いでる時に‥‥うざったらしい。目障りなのよ!」
『鋭角狙撃』で狙いを定め、的確に狼型の弱点を狙い打つ。頭と足にそれぞれ一発ずつ、洋弓「アルファル」の矢を受けた。 
「ぬしらの相手をしておる暇は無いゆえの」
 ラナの攻撃でダメージを負ったキメラに接近し、秘色が『蛍火』を振り払う。手早くキメラを片付けた後、四人は再び行動を再開した。
 遭遇戦に備えて、丈一郎が先頭を進む。街は段々と薄暗くなってきた。
 夜が近付いて来ている。


 目を開けると、すでに辺りは暗くなっている。
 リュウは子犬を抱き締めたまま、眠っていたことに気付いた。
「‥‥そろそろ行こう。大丈夫、バレやしないよ」
 自分に言い聞かせるようにリュウは呟き、立ち上がる。
 満月の光のおかげで、周囲は見えないほどの暗さではない。
 リュウは心臓を抑えながら、ガレキだらけの街を進む。街を出るための最短ルートを知っている。彼が子犬を隠して育てていたのは、家と学校を結ぶ中間の位置にある廃屋だ。
 歩き慣れた道だから大丈夫。だが、足元が見えないことを計算に入れていなかった。砕けた道路に足をつまづき、リュウは転んでしまう。
 その音を聞き付け、狼型のキメラがリュウを発見した。
 月明かりの下に、赤く鋭い目が輝いている。キメラに気付かれた。リュウの心臓が爆発するように高鳴る。子犬が威嚇するように吠え立てる。当然、キメラは怯む様子も見せない。獲物を仕留めようと、ゆっくりと近付いて来る。
 足が震えて立ち上がれなかった。逃げられない。子犬は諦めずに吠え続けている。まるで最期まで抵抗するかのように。
 キメラが少年に飛び掛った。リュウは目をつむり、襲い掛かる衝撃を待った。
 だが、聞こえて来たのはキメラの悲鳴。
 キメラが真横に吹き飛んでいる。少年の前に立つのは、赤い仮面にマフラーをたなびかせる男。
「後は俺たちの仕事だ。よく呼んでくれた」
『瞬天速』で少年の危機を救ったのは、仮面のヒーロー、丈一郎。少年を襲うキメラに立ち向かい、天拳「アリエル」を構える。ボクサーのように軽快なステップと鋭い連打でキメラを追い詰める。
 戦闘音に気付いて、周囲のキメラが集まりつつあった。秘色が少年を守るようにキメラとの間に立つ。牙を唸らせる狼型に、ラナが矢を放つ。その隙に接近した桜が、傭兵刀で『円閃』を放った。
「この一撃で…!」
 回転を加えた一撃で、キメラを一刀に切り捨てる。
「こちらA班。少年を保護したぞえ‥‥よく頑張ったのう」
 秘色が無線機で仲間たちに状況を知らせる。青い顔をして立ち尽くすリュウ少年に微笑み掛けると、手にしたチョコレートと水を与えた。
「お姉さんたち‥‥誰? どうして、こんなところに?」
「それはこちらのセリフです。何故こんなことしたんですか? お姉さんをあんなに心配させて‥‥」
 桜に言われ、姉の差し金だと気付いたのだろう。少年はバツが悪そうに、抱き締めていた子犬を顔の前に掲げた。子犬は呑気そうにシッポをパタパタと振って、少年にじゃれ付こうとしている。
「コイツ、俺が拾ったんだ。街を出る時に連れてけなかった‥‥だから助けに来たんだ」
 怒られたようにしゅんとする少年。理由を聞き、桜の顔に笑みが戻る。
「それなら納得です。友達の為に命を張れるのは強い男の証です」
「え‥‥?」
「‥‥お姉さんへ正直に話すのよ?この子と一緒に居たいなら」
 リュウの抱きかかえる子犬を撫でながら、ラナ・ヴェクターは言った。
「じゃあさっさと戻りましょ。私が先行する。ついてきなさい」


 再び合流した八人は、少年を守りながら夜の街を進む。キメラたちはすでに人間が侵入していることに気付いている。
 余計な戦闘を避けながら脱出を図るのは困難だった。
 警戒するキメラと遭遇する。一気に接近した薙が、『竜の爪』で強化した『竜の咆哮』を放ち、キメラを大きく後方に吹き飛ばす。タイミングを合わせ、美空が名刀「国士無双」で狼型を切り捨てた。
「お姉さん、俺とあんまり年かわらないじゃん。どうして戦えるの?」
 リュウが驚き、美空に尋ねた。
「美空は能力者、ノブレスオブリージュならずとも守らなければならないのは一片の疑いようもない道理なのである」
「俺のせいで、みんなを危ない目に合わせてるのに?」
「か弱き子犬を助けるために自らの危険を顧みずに敵地に乗り込んだ、騎士道精神を賞賛こそすれ非難する言われは無い」
 少年は美空の言葉を理解できずにいる。だが、怒られなかったことに安心はしたようである。
「さぁ、もう少しで出口だ。急ぐわよ」
 先行するラナが全員に語り掛ける。もう街の出口は遠くに見えている。街の外には二台のジーザリオが止めてあった。そこまで辿り着ければ、無事に脱出が出来る。
 夜の廃墟を抜ける彼らの背後に、キメラの一群が迫りつつあった。決して数は多くない。だが、相手をしているうちに敵を集めてしまえば脱出は困難になる。
「俺が足止めをする‥‥全員が戦闘する事で足取りが遅くなる事を防がなければならん!」
 しんがりを務める丈一郎が背後に向き直り、ファイティングポーズを取る。近接するキメラを牽制する。敵を足止めしつつ、後退を繰り返す。
 だが、徐々にキメラは数を増しつつあった。
「時間くってるヒマなんぞないっての‥‥! リュウくんを連れて、先に脱出して!」
「わかった。ボクに任せて」
 リュウ少年の護衛を勤めるのは薙。彼女は「パイドロス」をバイク形態に変形させると、リュウを乗せて全速力で離脱をはかる。
 薙とリュウが充分に離れた後、シーザリオを止めてあった場所まで戻る。全員が無事に乗ったことを確認すると、丈一郎は駆け出した。彼は運転席に飛び乗ると、車のエンジンを掛ける。すぐに車を発進させ、街を後にした。
 だが、何匹かのキメラは彼らの車に追いすがる。律子が拳銃を発砲して牽制する。段々と離れていく車とキメラの距離。
 彼らは少年を連れての脱出に成功した。


「リュウ!」 
 少年を連れて避難所に戻ると、憔悴し切った顔のマリアが彼らを待っていた。
 姉は弟を抱き締めた後、厳しい顔つきで言った。
「一人でどこかに行っちゃダメって言ったでしょ! それも街に戻るだなんて‥‥どうしてお姉ちゃんの言うことが守れないの!」
 姉に叱られて、リュウ少年は悲しそうに目を伏せる。 涙を溜めて怒るマリアに、由稀が仲介に入った。
「まぁまぁ‥‥そのぐらいでいいんじゃない? 反省してるみたいだしさ」
「リュウ君は友達を助けに行ったんです。褒められこそすれ、叱られる事はしてません」
 桜がすかさずフォローを入れる。
「友達を‥‥?」
 リュウが後ろ手に隠していた小さな子犬を、姉に見せる。マリアは渋い顔をしていた。
「とんだやんちゃ坊主じゃが、友を救おうとしたは天晴れじゃよ」
 母のような優しさで秘色が微笑み掛ける。
 子犬を拾ったこと。隠れて世話をしていたこと。リュウはたどたどしく姉に説明をした。
 姉は困った顔をしていたが、溜息を吐いたあとに呟いた。
「今さら捨てさせるわけにもいかないでしょ‥‥リュウ。皆さんに迷惑を掛けたんだから、しっかりその子の面倒は見るのよ」
 少年の顔が輝いた。喜ぶリュウに向かって、由稀が語りかけた。
「無い方がいいんだけど、次に同じようなことがあったらUPCに、ね? 助けてくれる人は必ずいるから。あたしが保障する」
「うん! ありがとう!」
 彼らのように戦えない者たちのために、傭兵は居る。キメラによって見捨てられた街。見捨てられた子犬を守ろうとした少年。その少年を守った傭兵たち。
 守るべきものが居る限り、バグアと人類の戦いは続く。
 どれだけの脅威に晒されようと、見捨てられぬ未来のために。