タイトル:温泉ランドもXmasマスター:羽月 渚

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2009/01/07 15:42

●オープニング本文


 ――日本某所
「ぷはー。やっぱ風呂上がりの一杯は最高だねぇ!」
「オレンジジュース片手に言われても、何だか微妙ですね‥‥」
「し、仕方ないじゃない! あたしアルコール苦手なんだし」
 そこでは血色が見るにも良さそうな表情で、ほんのりピンク色の女性が、幸せそうにジョッキに注がれたジュースを飲みほしていた。風呂上がりなのだろうか、化粧水でしっとりとした艶々の顔からは、生気が満ち溢れている。
「それにしても、もうすぐクリスマスなんですね〜。今年もあと少しですか」
「ここ最近研究ばっかりだったもんねぇ〜。こんなにゆっくりできたのは久々だわ」
 華奢な体の割には、並々とビールの注がれたジョッキを見据えながら男は一息つく。そんな彼に、目の前の女性、ミーナ・リベッタ(gz0156)は微笑すると、
「今年も良い人見つからずに終わっちゃうのかぁ」
 ちょっぴり寂しげにボソッと呟き、隣に設けられたマッサージルームへと歩いて行くのであった。
 
 そう、今回彼女たちが訪れていたのは、知ってる人は知っている、ちょっぴり有名(?)な総合レジャー施設『温泉ランド』。
 もうすぐクリスマスを迎えるということで、ここ温泉ランドでもその準備は着々と行われていた。そんな苦労はいざ知らず、せっかくの休日ということで温泉ランドを満喫中のミーナ達。クリスマスになると来場者数も相当になってしまうことから、彼女達はクリスマス直前のこの絶妙な時期を選んでやって来ていたのだ。
「それにしても、これだけ広いと準備も大変ねぇ」
 超高級マッサージチェアの、腰でブルブルと振動するバイブレーションに顔を綻ばせながら、クリスマス用の飾りを配置している従業員に視線を送るミーナ。温泉ランドを目の前にした時、真っ先にその派手なイルミネーションが目についたのだが、どうやらランド内の装飾はまだ完成していないらしい。

 ***

「あ゛〜、ぎもぢい゛い〜」
 温かい暖房、温泉から上がったばかりということで、ミーナの眠気はピークに達した模様。
 何だかよく分からない発声で声を上げた彼女は、そのまま心地良く瞼を閉じようとする‥‥その時――
「キ、キメラだぁ!」
「へ」
 叫ぶ男。周囲に響き渡るパニック音。ガバッと飛び起きたミーナが見たもの。
 それは、紛れもない、1匹の『サル』であった――

●参加者一覧

神無月 紫翠(ga0243
25歳・♂・SN
幡多野 克(ga0444
24歳・♂・AA
伊万里 冬無(ga8209
18歳・♀・AA
風間・夕姫(ga8525
25歳・♀・DF
大鳥居・麗華(gb0839
21歳・♀・BM
二条 更紗(gb1862
17歳・♀・HD
鳳(gb3210
19歳・♂・HD
九条・嶺(gb4288
16歳・♀・PN

●リプレイ本文

「クリスマスを目前に、何でこんなことをしなくてはなりませんの」
 クリスマス。それは、聖なる夜に祝福された、恋人達のメインイベント‥‥
 と、ロマンチックな話はさておき、今回はそんなクリスマスを目の前に控えた8人のお話。直にクリスマスの迫ったここ温泉ランドでは、8人の能力者達による準備作業が行われていた。
 トナカイの角飾りを頭につけながら、モール等でランド内の装飾を行う大鳥居・麗華(gb0839)。煌びやかなランドのムードを崩さないようにと、トナカイの角を無理やりつけられた彼女だが、慣れない作業と恥ずかしい格好に不満が漏れる。
「似合っていますですよ、麗華さん♪」
「冗談‥‥」
 一方、麗華の横では彼女と真逆のテンションで意気揚々と花飾りを壁につける伊万里 冬無(ga8209)の姿が。先日届いたばかりの戦闘用エプロン(特注品)に身を包み、手際よく仕事をこなす彼女は正しくメイドさんといったところか。
「仕事が終ったら、エステゾーンで疲れを癒さないといけませんわね」
 脚立に上り、よいしょっと精一杯手を伸ばしながら麗華も花を飾る。これが終れば今日の任務は終了、そう思い意気込む彼女だったのだが‥‥
「大変です!」
 駆けつけてくる従業員が慌しく告げた一言。ソレは、最悪なプレゼントの到来を――

●捜索&バトル
「よりによって‥‥キメラが‥こんな所に」
「持ってきたで、バナナ! やっぱ猿といったらコレやろ。上手く釣れるといいねんけど」
 今回温泉ランドには8人の傭兵が派遣されていたが、とりあえず即席で男性同士の班を作った幡多野 克(ga0444)達は、まず地下から敵の捜索を開始することに。
 飲食店から貰ってきたバナナとリンゴで誘き寄せようと企むは鳳(gb3210)だ。やんちゃに笑い、乾坤圏と艶やかなチャイナドレスが似合う可愛らしい少年だが、その見た目は女性と見間違えるほど。
「この間も‥来たんですが‥サルとは‥‥しかも数が多い‥やっかいですね?」
 とりあえず自分達は地下ということで、倉庫前に集まった克と鳳。するとその後ろから、美しい漆黒の和弓を携えた神無月 紫翠(ga0243)も合流する。以前もここに遊びに来ていた彼だが、まさかキメラと対峙することになるとは予想外といったところか。
「それじゃ‥いこうか」
「おう」
 そして、まず始めに3人は倉庫へと足を踏み出すのだった。


「今年最後のお仕事に来てみれば、見事なまでのお約束に遭遇できましたね」
「まったくだ‥‥てかキメラも暇なんだな」
 4階。克達と最も遠いこの階では、女性陣のチームが捜索を開始していた。美しい金の髪と金の瞳が目を引く九条・嶺(gb4288)の隣では、彼女と対照的な黒髪が白い肌に映える風間・夕姫(ga8525)が呟く。
「罠の設置、完了しました」
 そんな彼女達の横から、バナナを片手に微笑む二条 更紗(gb1862)がひょっこり登場。よく見ると、その手にはバナナの他にも鉄製の器具がチラホラ。
「しかし、本物の猿ならまだしも、キメラに簡易トラップが通用するとは思えんが」
「ですね‥‥所詮は素人の真似事。上手くいくかは神のみぞですよ。とはいえ、気休め程度にでもなれば」
 自分でもこの程度の罠が通用するはずがないのは分かっていたが、とりあえず置かないよりはマシだろうということで、お手製罠の設置だけ済ませた二条。
 どこか満足気な彼女は、次にキメラのいそうな場所に目星をつけるためマップに目を向ける。のだが――
 ――ガシャッ
「ウキーウキー」
「‥‥」
 突如として後ろから鳴り響く罠の発動音。そして、続いて確かに耳をついた猿らしき鳴き声。
「前言撤回。思ったより‥‥いや、かなりバカだったな」
 早々のお出ましとオチに風間は呆れつつも、3人は鳴き声のする方へ走り出した。
 
「これ、どう見てもキメラの仕業やなぁ」
「そのよう‥ですね」
 一方、こちらは地下の倉庫でキメラが食糧を荒らしたと思しき形跡を見つけた鳳。どうやら、キメラは近くにいると見て間違いなさそうだ。
「そういえば‥‥以前、猿型キメラと対峙した時‥‥あいつらは、食べ物や貴金属に興味を示したな」
 不意打ちを受けないようにしつつ周囲を見渡しながら捜索を続ける克は、ふと思い出したかのように財布を取り出す。
「ん、何してるんや?」
「少し‥‥お金で釣ってみようかと」
「へー」
 克の斬新なアイディアに興味を示す鳳だが、さすがにこれだけでキメラが飛び出すかどうかは微妙なところ。
「上手くいくといいんやけど‥‥」
 ジーとお金を見つめる彼の横で、克はコインを一枚地面へ。チャリーンという高い音が反響し室内に響く。すると
「ウキ?」
「‥‥」
 呆気にとられる3人の前にやってきたのは、紛れもない2匹のサルで――戦闘、開始。


「そっちにいきました!」
「ええい! ちょっとはジッとしろ!」
 ――5分前。見事に罠にかかった猿を捕まえようと手を伸ばした風間を襲ったのは、猿の鋭利な爪であった。
 危うく顔を裂かれそうなところを間一髪避けた風間の隙をつき、罠から脱出し逃げ出す猿。それを追いかける二条と九条だったのだが、二条の提案でまずは角へ追い込むことに。しかし
「いました! あとは端っこに追い詰めて捕縛‥‥って、きゃっ」
 これが案外難しい。追い込んだかと思えば、壁を足場にジャンプし二条の顔にダイブ。思わず叫ぶ二条などお構いなしに、そのまま顔に抱きついて猿は離れない。若干、猿の顔が変態面に見えるのは多分気のせいだ。
「ま、前が見えません〜」
「待ってろ、今剥がしてやる!」
 あたふたともがく二条に走りよった風間は、抱きつく猿を鷲掴みにしようとするが
「ウッキー」
「がっ」
 不意に後ろ向き状態の猿から、胸に蹴りの痛打。
「さ、猿の分際で」
 ブチ切れる風間。クロムブレイドを握る手にも力が入るが、猿はそれをあざ笑うように、今度は九条目掛けてジャンプ。
「くっ、この」
 刹那、クロックギアソードを上段から九条が一振り。咄嗟の反撃に驚きつつギリギリで避けるも、掠った先からは血が滲む。
「ウキー」
「逃がすか!」
 さすがに本気になったこの3人相手では分が悪い。そう判断したのかは分からないが、出血する腕を庇う様に猿は逃亡。それを見てすかさず追う風間達だが、階段を駆け下りて行き着いた先。そこにあったのは――男湯の暖簾。


「やはり、素早いな。おっと、逃がすかよ。今まで、好きにしていたんだ。お仕置きは、必要だな?」
 地下。倉庫付近で猿を発見した神無月達は、早速戦闘に取り掛かっていた。絶えず動き回る敵に次々と矢を射る神無月。普通の能力者の攻撃なら回避も可能なのだろうが、生憎、神無月の射る矢の前には関係ない話で。
 1本、2本、3本‥‥射られる矢全てが意思を持つかのように猿を直撃する。そう、絶対的な命中率を誇る神無月の前には、所詮猿の回避力など子供騙しにしか過ぎなかったのだ。
「こいつ‥」
 一方、こちらは月詠を片手に克が奮闘中。一度間合い内に捉えてしまえば、この程度のキメラなど斬り伏せることは容易いのだが、如何せんちょこまかと動き回るせいで中々追いつけない。
「ウキ〜」
「鳳さん、そっちに」
「任せてや!」
 あからさまに武器と思われる剣を持つ克を避けるように、まずは武器を持っていなさそうな鳳に猿は自慢の爪を向ける。だが
 ――バキ
「ウ、ウギッ」
 響く打音。気づけば、鳳の拳でアバラが折られ、胸が凹んでいるではないか。痛恨の判断ミス。
「これで終いだ」
 すかさず接近し剣を構える克。逃げなくては。そう本能的に思う猿だが、胸への一撃による反動で足が動かず――

「どうやら‥そちらも‥終ったよう、ですね」 
 覚醒を解いて克達に歩み寄ってくる神無月の後方には、数多の矢が串刺しとなった猿が1匹。そして、克の真下には胸を引き裂かれた1つの肉塊が転がっていた。


「それで、どうしましょうか‥‥」
「どうするも何も、やはり放ってはおけないだろう」
「ですが‥‥」
 同時刻、こちらでは男湯の暖簾を前に色々な意味で二条と九条が葛藤中。キメラが逃げ込んだとはいえ、さすがに男湯に入るのは憚れる。かといって、今から男の仲間を呼んでも逃げられるだろう。
『うわー、猿だぁ!』
 男湯の中から聴こえてくる悲鳴が痛々しい。そんな中
「ほら、行くぞ。別に見ても見られてもどうって事は無いしな。ここで私達が悩んでても、事態は悪化するだけだ」
 なんと頼りになることか。3人中一番の年長者である風間は、スタスタとそのまま暖簾をくぐり、先に先陣を切る。
「確かに、女は度胸ですね!」
 それに続く二条。それを見た九条も、これはこれで面白いか等と考え同行。余談だが、九条の羞恥心は人よりズレているらしい。
「くそっ、キメラが来るなんて。早く逃げなきゃ‥‥って、うわぁーー!!」
 だが、確かに3人は見られてどうってことはなくとも、男性諸君らが見られるのを困らないかどうかは、このリアクションだけ残して語らないことにしておこう。

 
 キメラ発見時、ランド内でのパニックを防ぐため、キメラについてはまだアナウンスされていなかった。そんな状況下、人を掻き分けるように探索を続ける伊万里と麗華。伊万里が無線で連絡を取ったところ、どうやら自分達は他班との合流地点でもある、ここ2階を捜索せよとのことだ。
「見つかりませんですね〜。こうなったら麗華さん、服を脱いでフェロモンで誘き寄せましょうです♪」
「却下ですわ!」
 中々キメラが見つからないものの、特に焦る様子もなく冗談交じりに笑う伊万里の横では、麗華が呆れ顔。すると、そんな麗華の足がピタッと止まり
「‥‥伊万里。こっちですわ」
 急な麗華の方向転換に、およっ? とした表情で続く伊万里。そして2人の目の前に現れたのは
「ウキー」
「見つけましたわよ!」
 予感的中。麗華の狼耳がピクピクっと何人かの叫び声を聞き取ったかと思えば、行き着いた先――そこには、1匹の猿型キメラ!

「では、イきましょうです、お嬢様♪」
「おーっほっほっほ! このわたくしに見つかったのが運のつきでしたわね。イきますわよ、伊万里!」
 キメラを見つけた伊万里達だが、何故か討伐に移る前に2人してセクシーポーズ。伊万里が胸の谷間にむにゅっとバトルモップを挟み、特注の戦闘用勝負下着をチラ見させたかと思うと、麗華は扇を口元に当て高笑い。
「ふっ、決まりましたわね」
 つい横にいるメイドの影響でノってしまう麗華だが、冷静に考えてこのポーズに意味があるかは謎である。むしろ、そんなことやってるうちに猿が逃げちゃ――
「ウキッ♪ ウキッー♪」
 おや、跳びはね、伊万里と麗華をガン見する猿の顔はどこか嬉しげ‥‥どうやら、猿が人に進化したという説が今、実証されたようです。  

「ポーズも決まったことですし、あとはお楽しみタイムですね!」
 いよいよ本番と、胸に挟んだバトルモップをスルッと手に持ち、そのまま地を一蹴する伊万里。
「ウキ?」
 様子が変わった? 野性の本能で伊万里の豹変に気づいた猿は咄嗟に後退しようと身を翻す。が
「進むべき場所が逆ですわよ」
 すかさず横に麗華が潜り込んで来たかと思えば、刹那、彼女の獣突を受け体ごと伊万里の方へふっ飛ばされてしまう。そして
 ――ボキィィッ
 猿がボールなら2ベースヒットは確実だろう。頭部にめり込むほど伊万里のモップが振られたかと思うと、その衝撃は猿を空中で幾重にも回転させていた。見事な2人の連携に、近くで見守る客も思わず感嘆の溜息。
 そんな周囲を見渡しつつ、一般人もいるし早く終わらせなくてはと、麗華は追撃態勢に。しかし!
「ダメじゃないですか、そんなに真っ赤になって。ほら、汚れたからお掃除です♪ あら、また汚しましたですね? お仕置きです、アハハハ、アハハハハッ!」
 気づけば、「やめて、猿のライフはもう0よ!」と云わんばかりの勢いで、バトルモップを伊万里がガンガン叩き込む地獄の無限ループに突入中。その相変わらずの光景に、麗華は追撃どころか、逆に施設が汚れると伊万里を止めに入る始末。
 こうして、迅速に猿を討伐した2人だったが、この日、温泉ランドに天使の顔をした悪魔がいたと噂が広まったとか。

「おっ、そっちはどやった? こっちは終わったで」 
 キメラ発見から約30分。地下と1階の捜索を終えた克達が、伊万里と麗華を見つけ歩み寄ってくる。2階の捜索は男湯を除いて終えたと言う彼女達。
 それなら残りは自分達の仕事か、と男性メンバーが男湯のゾーンへ踏み出そうとした瞬間
「え、風間さん達‥‥どうしたんですか?」
 そこには、何故か男湯から出てくる風間、二条、九条の3人が。そのことに疑問を抱く克達に風間は
「とりあえず、深くは考えるな」
 このようにさり気なく呟き、キメラの屍骸をドサッと降ろすのだった。

●お楽しみ
「いいお湯です‥でも眼鏡曇ります‥外すと見えませんし‥やれやれです」
 全ての猿討伐を終えた8人は、残りの準備も終えて待ちに待った自由時間へ。暖かい湯船につかり満足気の神無月。
「一時は‥どうなるかと‥思ったけど‥」
 更に彼の近くでは、克も入浴し天井を見上げてはこれから食べるデザートに胸を膨らませる。
「混浴‥このドキドキは中々味わえませんね」
 場所は変わりつつも、こちらも2人と同じく入浴中の二条。混浴の方で湯気に包まれていた彼女だが、心拍数は上昇中。ちなみに、混浴を選んだ理由と言うのが
「あっ、だ、男性が隣に」
 そう、男性といっしょに入浴するときのハラハラを味わうが為という謎っぷり。

 ――美容ゾーン
「艶々にして新年を迎えるんや〜」
 一方、こちらでは鳳が笑顔でヘアエステを堪能していた。くつろぐ彼だが、その横のエステコーナーからは妙に騒がしい声が聞こえてくる‥‥
「麗華さぁ〜ん、お肌の調子は如何ですか♪」
 勿論、その原因は某Iさん。麗華といっしょに来たはいいものも、一通りコースを終えたと思うと、自らその絶妙な指テクで麗華の肌をなぞりだしたり。
「伊万里、変なことしな‥‥って、何処触ってますの!」
「あぁん、麗華さんが私の生気を吸い取るですぅ」
「あなたが勝手にくっついて来てるだけでしょ!」
 さすがに刺激の強すぎる光景に、店員の笑顔もやや引き攣り気味。
「まったく、仕方がないな」
 すると、横でエステを受けていた風間が立ち上がる。お、ここは大人の女性が一喝するのか。そう思われた瞬間
「せっかくだ、私も混ぜろ」
 そうきますか! 風間の一言に、店員はただ涙するのでした。

「無事に終って良かったです」
 炭酸を片手に、サウナ上がりで火照った体を冷ます九条。その下の階では、克がデザートをたくさん頂き、更にその下では神無月や風間がカクテルを一杯。
 こうして聖夜を前にした温泉ランドの笑顔は、8人の能力者達により、無事に次の夜明けへとバトンが渡されるのだった。