●リプレイ本文
●攻略開始
三度目の正直、UPCと傭兵達との協同での都市攻略作戦が始まる。
慌ただしく発進していくのは傭兵達とUPCの以外にも降下作戦を行う傭兵達やUPC軍を載せた輸送機もだ。
まず、都市に向かったのは爆装したクローカ・ルイシコフ(
gc7747)、赤崎羽矢子(
gb2140)、夢守 ルキア(
gb9436)らが爆撃すべく向かう。
中心となったのは彼らであるが、無論、彼らだけではない。
赤崎達の後続にフル爆装したUPCのKV機が続く。
正面を突っ切る夢守の機体「イクシオン」と赤崎が操るシュテルン・G
当然、近づく赤崎、夢守に対して迎撃も行われる。
こちらに向かって飛来していくる長距離ミサイル――数は減ったものの厄介だ。「手厚い歓迎だね」
「二度の攻撃でも落とせないか。対空火力が厚くて正攻法じゃ難しそうだね」
赤崎と夢守は回避行動を取り、回避――突然、爆ぜる長距離ミサイル。
「ミサイルは我々に任せて!」
どうやら後続からやってきた別の友軍のKVが飛来するミサイルを迎撃したようだ。
赤崎、夢守と爆装した友軍の僚機が攻撃のアプローチに入る――が。
攻撃に入るKVに対して陸戦ワームの激しい対空機銃を迎撃が繰り出される。
雨霰と降り注ぐ迎撃を掻い潜り隙を見つけては攻撃を行う。
夢守は『84mm8連装ロケット弾ランチャー』を砲台に向けて発射する。
打ち出されるロケット弾――幾つかは撃ち落されるも、着弾し爆煙を上げる――効果は出ている。
「ルキアは煙幕お願い」
続いて、赤崎は火線が上空に向いた隙を突いて降下して「RA.3.2in.プラズマライフル」で砲台に対して射撃を敢行する。
撃ちだされた銃弾は砲台に着弾し、プラズマ光が辺りを照らす。
「行くよクローカ!」
砲台の情報をクローカに送る赤崎――そしてすぐに離脱する。
「後退っ!」
後退するKV達――クローカからの合図――辺りが灼熱の炎に包まれる。
一方、迂回して攻撃アプローチに入っていたクローカ。
正面では夢守、赤崎やUPCによる攻撃により戦端が開かれ激戦状態に陥っている。
だが、敵は正面に集中しているのかクローカの接近に気がついてない。
「今なら‥‥!」
速度をあげて側面から攻勢に出る。
「ほぅら、パン籠のプレゼントだ!貰っときな!」
急降下に近い角度で爆撃を――「フレア弾」を投下する。
投下されたフレア弾は辺りを灼熱の地獄にする。
熱により灼かれ連続した爆発音を上げて崩壊するランチャー群、高熱に溶かされ露呈する砲台群、そして焼き殺される陸戦ワーム達。
ランチャーの60%、砲台の50%、陸戦ワームの70%を排除することに成功した。 投下に成功したクローカは赤崎達と合流する。
●第二波
残りの傭兵達も先遣隊の攻撃に合わせて出撃していく。
「拙者の機体は電子作戦機とは言え後衛に居る事は無い、前衛で行く予定だ」
佐賀狂津輝(
gb7266)が歩行形態で合流してきた。
「猫の手も借りたいと言うなら道化の手を貸すよぉ」
レインウォーカー(
gc2524)か赤崎・クローカ・夢守・佐賀達と合流する。
「行こうか、ルキア。最高の刃と銃に相応しい舞台なんだ。踊らないなんて言う選択肢はないだろぉ」
「レイン、行こう」
レインウォーカーの言葉に応える夢守。
「敵の目を引けばそれだけ仲間が降り易くなる。目が離せないくらいアピールしたげようじゃない!?」
炎上が収まり、降下地点を見つけた赤崎達は味方の降下完了までの囮を務める。
派手に動きまわり、敵を誘引する赤崎達。
その隙に、次々と空で花開く傭兵達とUPC軍の落下傘が降下地点へ降下していく。
降下の殿を務めていたのは赤崎と夢守。
レインウォーカー・クローカの降下が終わると二人も降下する。
「真雷光破使えない? 後背は護るよ、最高の刃」
「使えるさ、最高の銃。期待には応えないとねぇ。それが出来なきゃ道化は名乗れないし。そうだよなぁ、リストレイン」
レインウォーカーの『リストレイン』の『真雷光破』の光が、電撃が辺りを襲う。
降下してきた傭兵達をKVを狙おうとしていた敵に、砲台にダメージを与える。
薙ぎ払われる敵。だが、敵は残っている。
「地上部隊のために血路を開こうか」
「クローカ、あたしも援護するよ!」
クローカは生身部隊に先行して城壁へと続く道にある敵を排除する。
赤崎も続いてクローカの援護に当たる。
「前衛での支援こそが真骨頂だからな」
『150mm対戦車砲』を使い、陸戦ワームを攻撃する佐賀。
「生身部隊は妨害装置の攻略に専念するみたいだね。砲台とワームをどうにかしないとね」
「最高の刃と銃ならできるさ」
陸戦ワームをナンバリングしマーキングしながら『十式高性能長距離バルカン』で攻撃する夢守。
『十式高性能長距離バルカン』の弾丸が嵐のように敵を襲う。
「この程度でボクらを阻めると思うなよぉ」
『ノワール・デヴァステイター』と『3.2cm高分子レーザー砲』で敵を閉めていく。
『ノワール・デヴァステイター』の銃撃が敵を倒し、『3.2cm高分子レーザー砲』のレーザーが敵を貫通し倒す。
一方、赤崎達。
「流石と言うべきのなかしらね!」
「予想は出来たのだがな」
生身部隊に先行して敵を排除している赤崎とクローカ。
クローカのフレア弾によってその多くの敵が排除されたが、まだ敵は残っていた。
瓦礫や崩れた砲台から現れる陸戦ワーム。
クローカは『機盾「ウル」』で攻撃を受けつつ、『機刀「新月」』で斬り伏せつつ、『PCB−01ガトリング砲』で弾幕を張ってけん制する。
赤崎もクローカと同じく『機盾「ウル」』で受けつつ『ハイ・ディフェンダー』で銃撃しつつ『8.8cm高分子レーザーライフル』で遠方の敵を狙撃する。
共に背を向けつつ二人に襲い来る陸戦ワームを倒しながら生身部隊の安全を確保数する。
無論、対処しているのは陸戦ワームだけではない。
焼け爛れてはいるが健在な砲台も残っていた。
「砲台の生き残りのようね」
「残っていると厄介だからな」
『G−44グレネードランチャー』を構える赤崎のKV、クローカの機体へ変わり『奉天製ロケット弾ランチャー』で狙いをつける。
狙うは焼け爛れて脆弱なった所、そこにさえ当たれば――。
撃ちだされたグレネード弾が着弾し、その爆煙が煙幕になり迎撃されることなくロケットランチャーが着弾した。
グレネードとロケットランチャーの攻撃により、もろかったところが崩れ落ちて内部を破壊して沈黙させることに成功した。
「到着、と――この壁を越えなきゃいけないんだよね」
「まだ、やることは残っているな」
陸戦ワームを排除しながら護衛をして進んでいたクローカと赤崎は都市の城壁まで到着することが出来た。
「ちょっと離れていてね」
『G−44グレネードランチャー』を城壁に打ち込むと轟音とともに壁の一部が崩れ、通ることができるようになった。
「後は頑張ってね――戻って、残りを処理しなきゃね」
「済まない、ここまでだ」
生身部隊の傭兵とUPCのに別れを告げる赤崎とクローカ。
二人は最前線へ戻っていく――。
一方、残った前線組。
佐賀、夢守、レインウォーカーの三人も奮戦していた。
攻撃の管制をしつつ攻撃する夢守、レインウォーカーと佐賀は管制支援を受けながら攻撃を繰り出す。
「南無三」
佐賀の操るサヴァーの『150mm対戦車砲』が火を噴き陸戦ワームに対して砲撃を続ける。
「道化が奇手を使うのは道理だよねぇ」
レインウォーカーは『ファランクス・ソウル』で牽制しつつ、『練機刀「月光」』で斬り込みながらヴァステイターのナイフで変則攻撃を繰り出す。
大多数の敵を倒したと言えども敵との戦力差は顕著だ。
敵もやられてばかりではない。
攻撃を繰り出しているレインウォーカーや佐賀に対してプロトン砲の砲撃が次々と降り注ぐ。
そして、夢守もまた例外ではなかった。
「うお!」
可動盾「ジェレゾ」で砲撃を防ぐ佐賀。
「当たらなければ大丈夫だよぉ」
潜り抜けるように回避するレインウォーカー。
「そろそろ、戻って来てくれないと厳しいね」
敵の行動を予測して回避する夢守。
避けつつ、守りつつ的に攻撃を繰り出して減らしていくが――。
「力技は好きじゃないんだけど、そうも言ってられないかぁ」
回避の隙に多数の陸戦ワームに組み付かれるレインウォーカー。
ブーストを使い、砲台にワームを叩きつけるようにぶつけると『ブラックハーツ』を併用して二発目の『真雷光破』を放つ。
敵を砲台を光と電撃でなぎ払う――辺りの敵を消し飛ばした。
「『真雷光破』のお陰でだいぶ敵が減ったよ」
「これでおしまい」
「これからが、勝負だな」
レインウォーカーの『真雷光破』で相当数の敵を掃討出来たことを告げる夢守。
『真雷光破』を使い切ったことを知らせるレインウォーカー。
赤崎たちが戻ってくるまで持ちこたえれるか考える佐賀。
「クローカ達も砲台を破壊したって――後は、残る二基」
進撃上に残っていた砲台を破壊した報告を受ける夢守。
展開さいれているマップにバツ印が加えられる。
残っているのは自分がいる戦域に存在する二基。
「赤崎達を待ちたいな」
佐賀は夢守とレインウォーカーに提案する。
「クローカ君達は生身部隊を届けたら、敵を倒しながらこっちに向かうって」
「間に合うの?」
「大丈夫なのか?」
流石にあの二人と言えども分が悪いと感じる二人。
「UPCのKV部隊も一緒だって」
そう告げる夢守――その言葉に安堵した空気が流れる。
『済まない。遅れた』
夢守達の近くに降下したのはUPCのKV部隊――赤崎達と随伴しているのとは『違う部隊のようだ。
どうやら、ランチャーの攻略を行なっていたようだ。
援軍として夢守達へと加わるようだ。
戦況は――。
奥部のランチャー群、砲台、ワームは赤崎・クローカ達の活躍とUPCの支援により壊滅。
生身部隊は無事に都市部へ侵攻を開始して妨害装置へ進軍中。
中部から前部はレインウォーカー、夢守、佐賀達の活躍によって砲台二基と陸戦ワームを残すのみとなっている。
そして、赤崎・クローカの両名が夢守達と合流するに至った。
●
集まったのは五名の傭兵達と支援のUPC軍。
「おまたせ。大丈夫だった?」
「ボクらは大丈夫だったよう」
無事を確かめる――ある程度のダメージは受けているものの軽微のようだ。
「終わらせに行こう」
夢守のそこの言葉と共に動き出す傭兵達。
傭兵達と支援のUPC軍――それなりの数が揃った上での攻勢は今まで以上にうまくいった。
敵をナンバリングし、管制する夢守。
観測支援をする佐賀。
レーザー砲とデヴァステイターを巧みに操り攻撃し、ファランクスで弾幕を張るレインウォーカー。
ガトリングで弾幕を張り、機刀で斬込をかけるクローカ。
そして、それを支援するUPC軍。
だが、激戦でもあった。
プロトン砲や機銃攻撃以外にも捨て身で体当たりや突っ込んでくる陸戦ワーム。
時には盾で受け、回避をするがダメージを受ける形になる。
UPC軍側にかなりの被害を出しつつも、砲塔の破壊・陸戦ワームの排除に成功した。
「これで最後っ!」
丁度、赤崎が最後の陸戦ワームを倒した時に無線が入る。
「妨害装置の破壊に成功――」
そう、作戦は成功裡に終わったのだ。
成功に導いたのは――両方面の協同しての行動にある。
何方かが失敗しても成功はなかっただろう。
そういった意味では――方針勝ちとも言えるだろう。
【RR】都市解放 1 成功 Fin