タイトル:【落日】黄昏時の影マスター:後醍醐

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 7 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2012/10/09 05:38

●オープニング本文


 ●
 シドニーにあるバグア本拠地が落ちて幾数日。
 黄昏時を迎えたオセアニアの【落日】。
 
 黄昏時の光とそれを受けて大地に伸びる影。
 復興という希望と不安という影がオセアニアの人々につきまとう。
 
 光あれば闇もある――それは、切っても切り離せられない対なる存在。
 日が昇り、日が沈み闇が来て、また、日が昇る。
 盛者必衰、生者必滅。
 言葉で言うのは簡単――では、その地に暮らしている人々は――。
 
 
 
 ●
 東オーストラリア
「せぇい!」
「やぁ!」
 2つの人影が幾つかの異型の者達と戦っている。
「村は――護れそうね。アラン」
「あぁ、それぐらいしか取り柄がないからな。ジェーン」
 攻めるキメラを殴り倒すのは傭兵――否、覚醒ではなくFF反応がでる――強化人間だ。
 アラン・ランスロット、ジェーン・キャメロットの男女の強化人間は「村」を襲おとしている野良キメラと戦闘していた。
 戦闘しながら二人は回想する――
 
 
 時はシドニー陥落まで遡る。
 シドニーの戦役で倒されたのは強硬派のバグア達とその強化人間。
 その前に宇宙へ逃げたのは他所からきたバグア達。
 比較的穏健派や頭の回るバグアの一部がシドニーに戦火が来た時点で離脱していた。
 アランとジェーンも穏健派だったバグアから「逃がされた」。
 彼等曰く「逃げるにしても大所帯では――」との事だった。
 餞別代わりに渡されたのは廃棄された秘匿の強化人間の研究所が示された地図。
 そして、メンテナンス方法を書かれた文書。
「済まないと思う。君達だけで生きてくれ――」
 主人であった穏健派のバグアとの最後の言葉であった。
 逃避行は苦難の日々であった。
 離脱した時にいた強化人間は30人――だが、途中で豪州UPC軍による強化人間狩りあいその数を減らす。
 無論、まともに彼等は殺されはしなかった――兵士達の憎しみが、欲情が彼等を凄惨な死へと誘った。
 だが、強化人間は敵――いかに酷く殺そうとお咎めはない――寧ろ、兵士の息抜きとして黙認されているのが現状であった。
 『人にあらずば人にあらず』それが彼等の考えであった。
 さて、アランとジェーンの二人になり目指していた秘匿研究所の近くの村に着くことが出来た。
 親バグア地域とあって二人は警戒されながらも村に向かい入れられた――理由は彼等の力だ。
 そう、村は幾度と無く野良キメラの襲撃にあっており――幸いに死者は出て居ないが何れは出るといった状況だった。
 村を護ることで迎えられた二人は、村を守りつつ研究所でメンテナンスを受けるのであった。
 
 ●
 秘匿研究所
 ポッドに入りメンテナンスを――ダメージを受けた体を癒すジェーンとそれを操作するアラン。
 他のポッドには失敗したのであろう、生命活動をしていない強化人間がいくつか並ぶ。
「これ――どうするの?」
「最悪、緊急時にはパーツとして使う」
 ポッドの中から、他の強化人間だったものをさして言うジェーンとアラン。
 村を守り、体を癒し、村で生活するそれが彼等のサイクルだった。
 
 
「なんなんだよ‥‥あいつは」
 全ての村人がジェーン達を歓迎しているわけではなかった――彼もその一人だ。
「そうだ――UPCへ連絡すれば‥‥へっへっへ」
 男はUPCへ連絡する―――。
「何やってるんだい! あんた!」
 だが、男の目論見は看過されてしまう。
 こうしてUPCへULTと話がやってきた。

●参加者一覧

綿貫 衛司(ga0056
30歳・♂・AA
御守 剣清(gb6210
27歳・♂・PN
トゥリム(gc6022
13歳・♀・JG
北斗 十郎(gc6339
80歳・♂・GP
エレナ・ミッシェル(gc7490
12歳・♀・JG
ルーガ・バルハザード(gc8043
28歳・♀・AA
ジョージ・ジェイコブズ(gc8553
33歳・♂・CA

●リプレイ本文

 ●
 黄昏時の東オーストラリア
 
 朝焼けの空、水平線に上がる太陽を背に傭兵達は目的地へと進む。
 
 事の次第は、UPCから村を支配下に置いている強化人間がいるという通報を元にULTへの依頼が発注されたためだ。
 
 
「豪軍と言えば英軍の流れを汲んだ規律高い組織というイメージがありましたが‥‥」
 移動用に貸与されたジープを運転している綿貫 衛司(ga0056)がひとりごちる。
 そう、出発前にUPC豪州軍の様子を伺ったがそのひどさを目の当たりにしていたのだ。
「まだこんなふうに支配されてる所が残ってるんだね」
 後部座席に座るトゥリム(gc6022)は依頼内容を読みなおして言葉を紡ぐ。
 オセアニアでの大規模な戦闘は終わったと雖もまだまだ残党や小規模な敵が残っている事を知ることができる依頼であった。
 
 傭兵達の乗せたジープが進む。
 
 ●出会い
 
 傭兵達が進むと、警戒していたトゥリムの【探査の目】にキメラと戦闘をしている人らしきものを写った。
「助けないと。キメラと戦っている人がいます」
「警戒を厳かにしつつ、敵目標の排除を行います。目標はキメラ」
 トゥリムの報告に警戒を頼み、ジープのスピードを上げて向かう綿貫。
 スピードの上げたジープがキメラと二人との間に横滑りするように停まり、即座に能力者が降りて展開した。
 SMG「ターミネーター」を構える綿貫と拳銃「CL−06A」二丁拳銃で構えるエレナ・ミッシェル(gc7490)そして小銃「シエルクライン」と盾を構えるジョージ・ジェイコブズ(gc8553)。
 刀を正眼で構える御守 剣清(gb6210)と烈火を構えるルーガ・バルハザード(gc8043)、エルガードを構えて様子を見ているトゥリムにヒーローな格好をしてリンクスクローをつけ警戒している北斗 十郎(gc6339)。
 突然の出来事に警戒している二人だが、向けられた銃口がキメラであると確認出来たようで傭兵達に声をかける。
「誰とは知らないが感謝する」
 二人のうち一人の男が傭兵達に感謝の意を告げる。
「さっさと倒しちゃおう?」
 エレナが敵の狼キメラを見据えて言う。
 (援護したお礼とか貰えるといいなぁ‥‥)
「正義の儂にかかればイチコロじゃよ」
 ヒーローな格好に身を包み意気込む北斗。
「数の上では有利ですが、連携されて各個撃破されないように注意してくだい」
 (狼ベースと成れば、相手も連携してきそうですね)
 余り単独行動をしないように諫める綿貫。
「えぇ。それはわかってますよ」
 それに答えるのは御守。何時もと違って戦闘のためユルい感じは少ない。
「‥‥大丈夫」
「大丈夫よ」
 二人の前に立ち、盾を構えながら気遣うトゥリムの言葉に女が答える。
「驕らず、全力で向かおうとしよう」
 ルーガは敵を侮らず全力で行く意気込みだ。
「これで俺もキャバルリーらしくなってきたかな」
 盾を構えながら敵を見据えるジョージ。
 
 にらみ合いは狼キメラの攻撃により終わることになる。
 跳びかかる二匹の狼キメラをルーガと御守が切り伏せ、もう二匹はトゥリムとジョージの盾により防がれ、エレナの二丁拳銃と綿貫の銃撃を喰らい、北斗の打撃で地に沈む。
 思ったよりも早く片がついた。
 
「あっ!」
 
 切り飛ばした狼キメラの血が二人に掛かろうとするが――一般人や能力者ではありえない反応――FF反応が出る。
「えっ‥‥どうして?」
 其の事実に小さく呟くトゥリム。
 そう、それは彼が強化人間であるという動きようのない証拠でもある。
 
 身構える傭兵達――敵対する意志があれば倒さざる、得ないだろう。
「敵対する気は、無い」
「あんなの、見たら敵対する気もないわ」
 だが、強化人間の二人は腕を上げて敵意が無いことを知らせる。
 強化人間の二人が武装を解除したのを確認すると、傭兵達もまた身構えるのをやめて警戒しながらも彼等と向き合う。
 警戒を怠らない理由――それは、この地の強化人間が『自爆』する可能性があるためだ。
「俺は御守 剣清。貴方達は?」
「俺は、アラン・ランスロット」
「私は、ジェーン・キャメロット」
 御守の問いかけに名乗るジェーンとアラン。
「儂は正義のヒーロー『我流Σ』こと北斗 十郎じゃ」
 ポーズを決める北斗。
「僕は‥‥トゥリム」
 人見知りなトゥリムの言葉は短い。
「私は綿貫 衛司だ」
 簡潔にかつはっきりと答えるのは綿貫。
「ジョージ・ジェイコブズ。ジョージだ」
 クールに答えるジョージ。
「私はエレナ・ミッシェルだよ」
 期待の目をしながら、可愛く答えるエレナ。
「ルーガ・バルハザードだ」
 武人らしい、無骨に名乗るルーガ。
 其々の個性のある名乗りを行う傭兵たち。
 互いに名乗り上げるのはコミュケーションの初歩だ――敵対するのでもあっても。
「何があったのですか――」
「そうじゃ、どうしてキメラと戦っておったのか、どうして二人だけで此処におるのか話してもらおうかの」
 御守と北斗は二人の強化人間に聞く――少なくともキメラは彼等と敵対する存在ではないはずだ――なのに戦闘をしている理由とは。
「‥‥」
 御守の言葉に黙るアラン。
「アラン。私達がキメラと戦っている理由は――」
 アランの代わりにジェーンが答える。
「すまなかったの」
 二人に頭を下げる北斗。
「気にしないでください。私達は――」
 シドニー戦の前に逃げ出した事、元は30人いた仲間がここまで減ったこと、そしてこの村で生活をしている事などを――。
「ひどい話じゃの」
 無下に殺されていったと言う話を聞いた北斗は憤る。
「なるほど。実は――」
 綿貫は自分達が派遣された経緯を話す。
「そんな‥‥」
 ショックの表情を隠せないジェーンとアラン。
「お前たちは生きていたいのか? ‥‥それとも、ここで終わりたいのか?」
 問う、ルーガ。
「‥‥」
 沈黙するアランとジェーン。
「少なくとも、‥‥あの村を守るために戦っていたなら…あの場所で生きていたいと思うのだろう、違うか?」
「そうだな(ね)」
 二人は答える――生きたいと。
「時間がありません――」
 綿貫は後発でUPC軍が来ることを二人に告げる。
 表情が暗くなっていく二人。
「見逃したいのじゃが‥‥」
 そんな二人を助けたいという北斗。
「んー。一応、村の方にも確認する必要があるんじゃないかな?」
「僕もそう思います」
 エレナが村での話を聞いたほうがいいと提案してトゥリムも同調する。
「事情が事情だけに、その必要がありますね」
 (彼等のことを気に食わない人間の仕業かもしれない)
 ジープに乗り込み村に進む傭兵達と強化人間の二人。
「因みにですが――他の勢力などは御存知ですか?」
 綿貫がアランとジェーンに問いかける。
「ごめんなさい――私達以外は知らないわ」
「自分達の事で精一杯だったからな」
 どうも情報は持ち合わせていないようだった。
「やっぱり駄目なのかな‥‥」
「ありがとうね‥‥」
 応急セットでジェーンの応急処置を試みるトゥリムだが、矢張りうまくいかな。
 ぽつりぽつりとアランとジェーンの二人と会話するトゥリム。
 二人の言葉から何かを感じるコトが出来た。
 
 ●村にて
 村の前に到着する傭兵達とアランとジェーン。
 待機する組みと幾人かは村への聞きこみを開始する。
 
 ジョージの場合。
 
 サングラスを掛けて、村に向かうジェーン。
「少し聞きたいのだが――」
 ジェーンはUPC傭兵階級章を見せて村人に話しかけるが――。
「‥‥何も言うことはない」
 話しかけるも、梨の礫だった。
「他の村人にもあたってみるか」
 きっと、虫の居所が悪かったのだろうと、気を取り直して他の村人に聞きみをするが――。
 いずれも芳しい答えが返って来なかった。
 ――というのも、親バグアの村において『UPC』の階級章を出したのが失敗のようであった。
 故に、警戒されて村人から情報を引き出すことができなったのだ。
 
 
 ルーガの場合。
「‥‥過去への感情は、ぬぐえないにしても。殺す必要のないものを殺すのは、愚劣としか言えんだろうな」
 拭えない感情があるものの、助けられるのなら助けたいと思うルーガ。
「済まないが――」
 村人を見つけたルーガはそれとなしに村の事や、それに関連してアランヤジェーンのことを聞く。
「あの二人がいるからこそ、ここで平和に暮らせているよ。作物だってキメラに怯えなくても作ることができる」
 肯定的な意見が聞かれる。
「あの二人にずっと居て欲しい? そりゃあ、現状を考えると居てほしいね」
「そうか」
 殆どの村人が残って欲しいと答えた――一部を除いて。
 
 
 エレナの場合。
 村にやってきたエレナが向かう所はひとつ。
「連絡を受けてやってきたよ。 連絡した人の場所を教えて?」
 通報した人の場所を聞き出し、直ぐに向かうエレナ――。
「貴方が通報した人?」
「そうだ。アイツをどうにかしてくれるのか? へっへっへっ」
 (いかにも――ね)
「村の現状は――貴方の通報した強化人間によって村が守られているのだけど。いなくなったらどうするつもり?」
「しらないよ! あいつらがちやほやされているのが気に喰わないんだよ!」
「何も‥‥考えてなかったのね」
 考えもしない行動に呆れるエレナ。
「おめぇか! アラン達を悪者にしたのは!」
 どうやら、傭兵達の聞きこみのよって事態を知った村人達が男の家になだれ込んでくる。
「ひいいいい!」
 両腕を捕まれ連れ去られていく男。
「あの人はどうなるの?」
「奴は――身一つで追放だ」
 エレナの問に答える村人――通報した男は村にとって「害」と認定されたのだろう。
 
 
 トゥリムの場合。
 アランとジェーンを連れて村に向かうトゥリム。
「アランさん、ジェーンさんこんにちわ! その人は?」
「トゥリムさんよ」
「‥‥トゥリムです」
 村人の挨拶をうける二人。トゥリムを紹介するジェーン。
 二人とともにいたのが良かったのだろう――。
「え! そんなことがあったんですか!」
 今回の事態に驚く村人や。
「それは『あいつ』の仕業に違いないな! 集めていってくる!」
 経緯を聞いて何処かへ向かう村人たちや――。
「アランさん、ジェーンさんは‥‥ここに残りたいですよね」
「ああ」
「ええ」
 残るためにどうしようかと考えるトゥリム。
「そういえば――『アレ』があったな」
 思い出したように言うアラン。
 
 
 御守の場合。
「よそ者が何言っても、結局はココの人たちの問題ですからね」
 村人に聞きこみ、現状を伝え回った御守。
 この事態に御守の話を聞いた村長は村人を集めた。
「ココいらの軍はキメラ騒ぎ程度で動くかどうか、結構怪しいモンですよ?」
「我々はUPCを好かん」
 親バグア、というのもあるのだろうがどうやらUPC軍を許容していない様子だ。
「キメラもつい最近、野生の大群と戦ったばかりでして‥‥」
 御守は前に戦ったことを話す。
「アランとジェーンが村のためにも必要だ」
 村人の意見は一致した。
「それと、「アイツ」はここを追放だ」
 簀巻きにされて、殴られた後のある男が一人――どうやらこの音が村を追放されるようだ。
「あの人は?」
「アイツが元凶だ」
 吐き捨てるように言う村長。
 
 ●敵はいなかった
 村の聞きこみを終わり、再び集合する傭兵達。
「村の意志は『残留』で一致のようです」
 御守は先ほどあった村の会議の結果を皆に告げる。
「でも、どうやってUPCに報告するの」
「なかなか説得するのは難しそうだが‥‥」
 エレナとルーガは方法について疑問を呈する。
「それなんですが‥‥身代わりに使えそうなのがあるみたいです」
「詳しくは俺が言う」
 トゥリムが方法について提案するトゥリムと仔細を話すアラン。
「場所は――言えないが、俺たちをメンテナンスする所に身代わりできそうなのがある」
「それを使えば問題無さそうじゃな」
「俺が今から行ってくる――代わりにジェーンは残っておいてくれ」
「ええ‥‥。大丈夫、アランは逃げないわよ」
 さすがのアランもその場所は秘密にしておきたいらしく、一人でいこうとする。
 残されたジェーンと傭兵達で今後のことを相談する。
「儂は彼等にヒーローになって欲しいのじゃが」
「‥‥下手に目立つと不味いのでそれは、無理ですね」
「そのままでいいんじゃ無いかな?」
「ヒーロー、か。彼等は姿を変えずともあのままでも村のヒーローだと思うぞ」
 ヒーローにこだわる北斗だが、今回のように目立つのは不味いと言う事でそのままの姿ということに成った。
 議論を続けていると人のようなモノ――人の形をしているが生きていないモノを運んできたアラン。
「俺がします」
 御守は議論していた場所からかなり離れた場所で処理をする。
「どんな人だったかは分からないが‥‥すまない。物言えぬのをいいことに、こんな役負わせて‥‥」
 素早く、ひっそりと処理をした御守が供養するように手を合わせて言葉を紡ぐ。
「死人には口がないからこそ、そっとしておきたいものですが」
 「ソレ」を見て呟くジョージ。
 その間に村の付近に戦闘痕を他の傭兵たちが作る――報告のために。
 手に入れた「モノ」をもって後続のUPCへ合流を果たす傭兵達。
「支配している者はいなかったが、村を守っていた強化人間はいたぞ、だが所詮強化人間じゃワシらが打ち倒しておいた」
「ほれ、首も此処に」
「お手数おかけしました」
 首を差し出す北斗とジョージ。
「あぁ‥‥よくやった」
 さすがの生首に引き気味なUPC軍の将校。
 報告を受けたUPC軍はソソクサと引き上げていく。
「うまいもの食べてよく寝る! 何事も健康なればこそですよ」
 引き上げた後、事の成功を祝って村人と傭兵達とアラン達にグリーンカレーを振る舞うジョージだった。
 
 ●帰り道‥‥。
 黄昏時も終わり。闇の覆われた道を行く傭兵達。
「強化人間‥‥か」
 ジープの席から見える月を見て呟くルーガ。
「自覚ないのかもしれないけど私達、能力者も強化人間と同等かそれ以上の人外だよ! ルーガさん!」
 ルーガの言葉に忘れていた事実をいうエレナ。
「人外、か‥‥」
 エレナの言葉を聞いて呟くルーガの言葉は闇に消える。
 
 能力者という存在――ソレは強大な力を持つ存在。
 いずれ能力者も――。

 【落日】黄昏時の影 FIN