タイトル:【AS】白濁ネバネバマスター:後醍醐

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2011/11/05 15:40

●オープニング本文


 北米のとある後方都市――
 前線に軍が移動した為に相対的に防備があまくなり、奇妙な事件がおきていた。
 暗くジメッとした地下道に、水滴の跳ねる音が反響する。
 セシリーはその地下道の闇をランタンで掻き分けて往く。
 ランタンの影からは豊満な――釣鐘型の『とても』大きな胸――うし乳どころの騒ぎではない、それはとっても大きいなって。
 そして、引き締まった腰、女性らしい安産型な尻が映しだされていた。
「ついてないなぁ‥‥」
 昨日のことを思い出す――ほぼ、全財産とも言える金をカジノのバカラでスってしまったのだった。
 最初は良かったのだ――だが、後半はまるでそう何かが示し合わせているかのように、稼いだ金額と所持金まで無くしてしまった。
 カジノのバーで(無料で振舞われている)下卑た男達に体をジロジロ見ながらいかがわしい取引を求められることもあったが、無論、断った。
「やらなきゃいいのは解ってるんだけど‥‥」
 ギャンブルなんて辞めてしまえば済む問題のハズなのだが――勝った時のあの興奮を忘れられない。
 その時だけ『現実』を忘れられるから――誰とも関わりの少ない一人ぼっちな『現実』を。
 酒瓶が転がり、暗くてすさんだ部屋は嫌だ。
 その為、依頼の収入が入ったらついついカジノに入り浸ってしまう。
 その依頼も――一人で受けられる依頼を選んできた。
 時折、チームで参加することは在ったが、表面的な付き合いでしかなった。
 そんな『現実』から逃避している彼女を『現実』は身を、心を、蝕んでいく。
 かつての――アルコールに溺れる事によって『現実』から逃避し、それが祟って病死した母親のように。
「生きたい‥‥」
 今の『現実』を変えたい――仲良く、バカを遣りうような、時には喧嘩をするような人との触れ合いをしたい。

 かぶりを振り、パシンと頬を叩く。
「その前に、この依頼を達成しないと」
 そうつぶやいて、地下道を進む。
「地下道に『何か』が湧いたっていう話なのよね‥‥」
 水の流れが悪くなったという知らせを受けての依頼だった、が――
 それは――地下道という環境上、もし――キメラがいたという最悪を想定した上での依頼だった。
 後方ゆえの手薄を突いてキメラがいる可能性があるからだ。
「キメラじゃなかったらいいなぁ‥‥」
 ゴミが詰まってました! で済めばサクッとお金をもらってカジノに――いや、それよりも、もっと別のことをしてみたい。
「でも『現実』ってそんなに甘くはないのよねっ!」
 セシリーに『何か』が飛んでくる――が、すんでの所でバックステップして避ける。
 ランタンの光をあてると――2mほどの大きさの白い壁――否、スライムキメラらしきモノがいた。
「Dammit! さいてーネっ」
 グラップラーであるセシリーは拳をキメラに撃ち出すが――ズブッと打ち込まれたままだった。
「Holy shit!」
 悪態をついて慌てて腕を抜くが、皮でできた貫手のグローブが溶けていた。
「ちょ、B級ホラー映画じゃないんだからっ!」
 キメラは飛沫を飛ばす――そう、白くて粘度の高いやつを。
 奇しくもセシリーの上着にかかってしまう――胸元にかかる事により溶けて所々、露出してしまう。
「さすがに、触手はないよねっ」
 ステップで飛んでる塊を避けながら考える。
(こう云うのって触手はお約束よね――大人向けのアニメなら)と思っていると‥‥
 うねうねとしたものがセシリーに向かってやって来る。
「ああ、やっぱりお約束なのね」
 蹴り上げて向かってくる触手を撃ち落とすがダメージが通っているようには見えなかった。
「『こういう』敵はこう言うお約束もあるってねっ!」
 キメラの『コア』らしきものを狙うが――やはり、打撃だけでは届きそうにもない。
 キメラの触手がセシリーを襲う。零れ落ちそうにたわわに実った胸を強調するように締め上げ、白い粘液のせいで黒のフルカップでレースのブラが顕になる。
「ちょ!ブラ高かったんだからね!」
 そう、規格外の下着は結構お高く、レース等の装飾をしていればなおさらである。
 どうやら、下着は溶けないようだ――残念というべきかよかったと言うべきか。
 キメラの触手がセシリーの下半身を狙おうとするが――上気した必死の形相で胸に絡み付いたキメラを振り払ってバックステップをする。
「これ以上やられたら帰還するのも困難ね」
 さすがに下着姿での帰還は色々とマズイ――下手な裸より扇情的という意味もあるが。
「打撃攻撃以外で準備を――それか――」
(ひょっとしていい機会かも?)
 これを機にもっと人と関われるかもと淡い期待を抱く。
「私だけでは無理、だから助けを求めよう」
 それは――きっと依頼だけの助けでは無いハズ。

●参加者一覧

L3・ヴァサーゴ(ga7281
12歳・♀・FT
伊万里 冬無(ga8209
18歳・♀・AA
大鳥居・麗華(gb0839
21歳・♀・BM
セレスタ・レネンティア(gb1731
23歳・♀・AA
樹・籐子(gc0214
29歳・♀・GD
エレシア・ハートネス(gc3040
14歳・♀・GD
アクア・J・アルビス(gc7588
25歳・♀・ER
雁久良 霧依(gc7839
21歳・♀・ST

●リプレイ本文


 閉鎖された地下道の前にセシリーと傭兵たちが集まっている。
 セシリー含め、『豊満』な女性ばかりである――
 きっと、男性傭兵諸君が居たら言っていたであろう「ここはアヴァロンか!」と。
 まぁ、異性が居ないので雰囲気は女子高や男子校の様な雰囲気――異性を気にしなくていい雰囲気になっていた。
 そう言う状況で、心なしかセシリーは心が浮かれていた――何故なら、久々の共同作業だったからだ。
 そんなセシリーをエレシア・ハートネス(gc3040)は親近感を感じて見ている。
「ん‥‥地下道の地図とかある‥‥?」
 案内役であるセシリーにエレシアは地図の有無を尋ねる。
「あ、え‥‥えっと。」
 素面で長い間人と喋ってなかったセシリーはキョドりながらウェストポーチから地図を取り出す。
「ん‥‥どこらへんでキメラとあった‥‥?」
 セシリーが広げた地図を覗き込んで尋ねる――発育のいい胸で地図に影が指しているのはご愛嬌。
「えーと‥‥」
 記憶に照らしあわせながら地図を覗き込み、発見したらしき場所に印をつける。
「ん‥‥わかった」
 その様子を見ていたアクア・J・アルビス(gc7588)は会話に加わってきた。
「今回もキメラをちょっともらっていきたいですー」
 どうやら――キメラの生態に興味があるらしく一部をサンプルとして持って帰りたいようで許可を求めてきた。
「えっと、えっと‥‥大丈夫だとは‥‥思うけど‥‥」
 今までキメラの一部を持ち帰る――と言う事を経験した事が無いため勝手がわからないようだ。
「大丈夫ですよー」
 どうやら――アクアはこう言った事を何度か入手していて問題無いとの事を教えてもらった。
「また面白そうなキメラが出たわねー♪」
 多分――別方面だとは思われるがこのキメラに興味のある雁久良 霧依(gc7839)がセシリーにアクアへキメラの特徴を聞いている所に現れた。
「えっと‥‥」
 霧依の姿を見たセシリーが驚きフリーズする――白衣に黒のマイクロビキニという挑発的な格好だったからだ。
「んふふ‥‥」
 スタイルの良さを見せつけんばかりのドヤ顔である。
 フリーズしているセシリーに伊万里 冬無(ga8209)がいかにスライムが素晴らしいか語りかける。
「白濁した個体。其れが柔肌を這い、衣服を溶かす事で――きゃぅん! 麗華さん、何しますです?」
「伊万里、あなたは何を言っていますの!」
 スッパーン!と小気味良い音を出してまるでハリセンで突っ込んだかの様に幻視させるツッコミを入れたのは大鳥居・麗華(gb0839)。
 そんな様子をL3・ヴァサーゴ(ga7281)はドン引きしていた。
「ヴァ、ヴァサーゴさん。そんな目で見ないで下さいです、うぅぅ〜」
 セレスタ・レネンティア(gb1731)はそんな光景を微笑ましく見ていた。
 そして――樹・籐子(gc0214)はそんな光景を微笑ましく見てかと思うと――
「しかし、回復役が揃っているから蘇生術で揉み揉み出来ないのは残念ねー」
 と、『非常』に残念そうにしていた。



 地下道を伊万里の肩に装着した懐中電灯と腰に装備したランタンで照らされている。
 エレシアは『千盾「ミルフィーユ」』を背負い、警戒し襲撃即応できるようにしている。
 籐子も、スキルの『探査の眼』と『GooDLuck』で周辺警戒を――霧依は頭上を注意する。
 そう――この手のスライムタイプは頭上からの奇襲が一番、厄介だ。
 セシリーの案内の元、地下道を警戒して進みながらも会話をしていた。
 ――キメラの出現ポイントから距離があったと言うのもあるのだが――人との会話に飢えていたというのもあった。
「こんな(女の子には)厄介な依頼、どうしてお一人でー?」
 アクアがふと、疑問に思っていたことをセシリーに聞いて見ることにした。
「あ、あはは、ちょっとお金がなくて‥‥ギャンブルで‥‥」
 セシリーは恥ずかしそうに、最後の『ギャンブルで』と言うこところは消え入りそうな声で答える。
「ギャンブルですかー?ギャンブルは最後は必ず損するように出来てて、例えば…」
 寺銭が掛かるからゼロサムゲームでないことや色々とセシリーに解説するアクア。
 ちょっとした『なぜなにアクア』になった。――サイエンティスト(科学者)なだけに。
 若干名、何やらギャンブルについて反応しているようだったが――
 多少、ぎこちなさが残るも和気あいあいと話しながら進む――
 そういう時は時が進むのが早い、直ぐにキメラが居た地点の近くまで進んだのだった。


「‥‥暗くて、湿っぽいのはちょっと嫌ですー」
 ジメッとしてちょっとイカっぽい匂いに顔をしかめるアクア。
 その匂いがきつくなったと思うと、籐子の『探査の眼』にスライムキメラが映る。
 霧依とアクアがセシリーを下がらせ、エレシア・ヴァサーゴ・伊万里・麗華・レネンティア・籐子と前に出た。
「おーっほっほっほ!この程度のスライム、私の手にかかればどうということはないですわ!」
 麗華が『パイル「犀牙」』で果敢にも突撃して攻撃するが――足場が悪く衝撃でコケてしまう。
 パイルバンカーの衝撃と合わさって飛んでいく麗華、抱きとめようとするエレシア――だが、二人仲良くキメラに突っ込んでしまう。
 さすがに――スライムキメラへめり込むことは無かったが衝撃でキメラの一部の塊が麗華とエレシアに振りかかる。
 二人の衣装の殆どが溶け、エレシアのマリンブルーの下着が露出しその豊満なバストが顕になる――着痩せとか言うレベルじゃない!
 一方、青と黒の下着にこの面子では比較的小ぶりではあるが――というか、普通に考えて大きい胸が現れ――何だか胸ばっかりではあるが‥‥。
 覚醒で現れた狼の耳と尻尾が真っ白くベトベトになってしまった。
 エレシアが立ち上がろうとするが――どこから『ファンブル!』と聞こえそうなぐらいの見事なコケっぷりで麗華を下敷きにして倒れる。
 ちなみに――麗華というと倒れてきたエレシアの胸の谷間に顔が挟まるという男子諸君にとっては夢の様な事になっていたが――正直、このサイズだと窒息モノである。
 麗華は――谷間の汗ばんだ匂いが呼吸に入るのを感じながらエレシアと共に立ち上がって後方へと向かった。
 突然の出来事にさすがのスライムキメラも後方へ向う間までフリーズしていたが、獲物を狙おうと触手をうねうねさせ卑猥な形の先っぽから飛沫を飛ばしている。
「な‥‥服が‥‥しかも触手まで出てくるとは」
 大人のアニメを具現化したようなキメラに絶句するレネンティア――一般的な反応である。
 そんなレネンティアをよそにキメラの触手は――ヴァサーゴに狙いを定め襲いかかる!
「厄介な相手なれば‥‥速攻にて、撃破‥‥きゃぅっ!?」
 それに対抗してヴァサーゴが『大鎌「プルート」』で向かってくる触手を切り落とすが――
 切り落とした触手で足元が滑り――M字開脚状態というあらわな状態となり――待って居ましたとばかりに卑猥な触手がヴァサーゴを襲う。
 これは危ない!――触手によって超敏感肌のヴァサーゴはお伝えできないのが残念な状況で喘ぎ、ぐったりとし、顔を上気させている。
 そんな羨ましい――いや、アレな状況を見ていた伊万里が救援に向かい、ヴァサーゴを助けるが――
「早くしないと溶かされちゃいますですから♪ ほら、こんな所にもこびり付いていますです♪」
 とヴァサーゴの汚れを取っているはず?なのだが、どうやら下着まで剥ぎ取ろうとしていた。
「冬無、そこ違‥‥いやぁぁっ!?」
 危険を察知したのか羞恥心溢れる声を上げて抵抗するが――南無、取られてしまった。
 またしても百合百合しいお伝えできない妖艶な状況がヴァサーゴと伊万里とで繰り広げられていた。
 ちなみに、ヴァサーゴの着替えは――残念、無かった――伊万里から取り返す必要があったが――現状、戦闘不能に近い状態では無理だろう。
 ヴァサーゴはキメラにヤラれた二人のいる後方へ、満足してツヤテカな伊万里によって移された。
 実のところ――レネンティアは麗華の突撃から戦闘に参加し、首尾よくスライムキメラの攻撃を迎撃していた――ただ、ヤラれた三人がイロエロな意味で目立っていたのだ。
 レネンティアはというと度重なる戦闘で、所々服が溶けているという着エロちっくな、これはこれでまた扇情的な姿になっていた―― ある意味、マッパより扇情的だ。
「‥‥銃が使えないのはやはり不安ですね」
 閉所戦闘の為、ナイフで戦っていたが埒が明かない。
 レネンティアは思案の後、後衛組の籐子・アクア・霧依とスイッチし、レネンティアはセシリー達の護衛に回った。
 後衛組も――前衛組に襲いかかる触手とかの迎撃にあたっていた為、無傷――という訳では無かった。
 比較的――初期からあまり変わって無いのは――霧依の白衣が溶けた位だ。ある意味残念かもしれない。
 アクア、籐子は度重なる飛沫のお陰でやはり、微妙に溶けている。前衛に比べたらマシというレベルだが。
 キメラは超機械で攻撃してくる後衛組の攻撃を学習したのか、妙にハイスペックな同時一斉攻撃を撃ち出した!‥‥触手とドピュ、ドピュと白濁した飛沫を飛ばしているのだが。
「変なキメラさんは私たちに変なことしないでくださいー」
 錬力の切れたアクアが『超機械「魂鎮」』で叩き落とすが、多勢に無勢で一部が突破するも、籐子の『超機械「扇嵐」』と霧依の『超機械「フラン」』でしのいだ。
 ちなみに――迎撃の際、キメラの飛沫の一部が霧依の口内に入るが慌てて吐き出した。
「粘り気と匂いはあったけど特に味は‥‥」
 その霧依の言葉をメモるアクア――さすが学者。
「そろそろ――本気で行きましょうかね―」
 籐子が構え直す――本気モードのようだ。
 籐子や霧依としてはまだもうちょっと痴態を見てみたかったし、アクアも生態の研究のため見たかったが――
 そろそろ、さすがに締めに入らないと色々と危ない――色々な意味で。
 幸い――最初にエレシア達がコケたお陰で一部が抉れ、コアの場所が鮮明にわかっている。 残ったメンバー――籐子・アクア・霧依・レネンティア・セシリーでキメラに挑む。
 後衛の籐子・アクア・霧依は超機械で牽制し、セシリーは前衛でレネンティアがコアに『マチェット』で攻撃する際のサポートをした。
 超機械の攻撃で爆ぜる触手、肉弾戦のため容赦無くセシリーの体に白濁したものが降りかかる。お陰で全身真っ白けになる。
 隣のレネンティアも例外では無かった。が、キメラを倒すことに優先していた為、構わず紅いコアにダメージを与え続ける。
 執拗な攻撃でダメージが蓄積したのだろう――紅いコアが某タイマーの様に点滅したかと思うといきなり爆ぜた。
 火薬のような爆発では無かった為、地下道が崩れ落ちる――と言うことは無かったがその場に居た全員がBUKKAKEられる事態となった。
「サンプル、サンプル‥‥っと‥‥服だけとかすって言うのが不思議でなりません!」
 アクアがコアの破片らしきものと体の一部を丁寧に瓶の中に入れていく。
「‥‥着替え‥‥」
 エレシアは携行してきた着替えを取り出そうとしたが――哀れ、エレシアも皆のも溶けていた。
 本部から着替えを貰って地下道を後にするのだった‥‥


 バスルーム
 本部が気をきかせ、比較的大きいバスルームの湯船にセシリーと傭兵たちがいた。
 裸の付き合いというやつである――そこには桃源郷が展開されていた!
 今日あったこと――戦闘の様子――恥ずかしい情景を含めて和気あいあいと話している。
「お風呂、気持ちいいですねー」
 気軽にセシリーに話しかけるアクア。
「あ、はい‥‥お風呂、開いていてよかった‥‥です。」
 人馴れしてないせいか、恥ずかしそうに答えるセシリー。
「‥‥人の温もり、求めるは、悪い事、違う‥‥と。‥‥我も、昔は、独りだった故‥‥その寂しさ、理解できる‥‥。」
 ヴァサーゴは時折、寂しそうで人恋しそうにしていたセシリーを見て共感したとこがあったのだろう。
 セシリーはそんなヴァサーゴの言葉を黙って聞いている。
「必要ならば‥‥我も、友となりたい‥‥駄目‥‥?」
 その言葉を聞いたセシリーは目を見開いて酷く驚き――そして、涙をながした。
「あ、ありがとぅ――喜んで‥‥」
 涙でグズリながらも感謝の言葉を出すセシリー。
「‥‥後、賭け事は、程々に‥‥。賭け事で、身を持ち崩した例‥‥そこに、居るし」
『ズビシッ』と効果音が似合う感じで伊万里を指さすヴァサーゴ。
「あぅぅ、い、言わないで下さいです‥‥!?」
 気がついた伊万里はセシリーに泣きつきながら後ろに抱きつく――がっちりと両手で胸をホールドしている。
「あ、あぅ‥‥」
 抱きつかれた事にびっくりし、敏感な胸を手で揉まれているため顔を上気させている。
「伊万里、ナニしているのよ!」
「きゃぅっん!」
「あっ‥」
 麗華が伊万里にツッコミ、引き離そうとした時に伊万里は驚いて強くセシリーの胸を揉み、セシリーは更に顔を上気させるのだった。
 ヴァサーゴが麗華にセシリーのギャンブルを程々にするように話をしていたと伝えると。
「伊万里も昔はギャンブルで大変でしたわよね?その結果が機体的にご覧の有様だよ!ですわ」
 と、伊万里がギャンブルのお陰で機体に苦労しているかを語った。
「セシリー?賭け事は依存症になると辛いわよ?すっぱりやめて別の楽しみを見つけなさい」
 二人に伊万里が突っ込まれている横で霧依が話しかける。
「‥‥楽しみですか‥‥」
 考えこむセシリー
「どんな? ‥‥ふふ、私と楽しい事してみる?」
「え、あ‥‥」
 ドキリとし、顔を更に向上させるセシリー
「‥‥ま、友達なり恋人なりと色々遊んでみなさい、いないなら作ること!」
 そんな中、ドギマギしているセシリーの体系を見比べるエレシア。
「ん‥‥同じぐらい‥‥?」
 サイズ的には――エレシア=セシリー>霧依=籐子>伊万里=麗華=アクア=レネンティア>ヴァサーゴ
 といった並びか――誤差はあるかもしれないが。
「セシリーさんと言いましたね、先ほどは良い戦いでした‥またどこかでご一緒できれば良いですね」
ドキドキが止まらないセシリーに軽く話しかけるレネンティア。
「‥‥あ、はい。その時はよろしくです‥‥」
 人馴れしてないせいで素っ気ない言葉になったのはご愛嬌。
「セシリーちゃん、この後デートしないー?」
「え? え?」
 籐子の言葉に混乱するセシリー『デート?』、デートは恋人か『仲の』良い‥‥。
「あ‥‥」
 突然泣き出すセシリーを籐子は抱きとめ慰めるのだった。


 前向きになりつつあるセシリー。
 しかし、『心の傷』が彼女を苛む。
 でも――それも人との交流で癒されていくかもしれない――

 了