●オープニング本文

「正面に、小規模基地だと？」
　送られてきた情報の中で、オリムはその一点に目を留めた。シパクトリの砲撃を観測する為であろう、という注釈に頷く。もしもそれが真であれば、この基地にはあの大砲について知る者がいるはずだ。如何なる仕組みで動いているのか、弱点は何か。僅かであっても、情報は貴重だった。
「至急、調査を命令しろ。気づかれぬように‥‥だ」
　警報を出されでもしない限り、小規模基地が不意に沈黙したとしても、１日や２日は問題にならないだろう。南米での戦闘にはそういう泥臭さがあると、彼女は知っていた。


　人の動きは確認できる。キメラも複数確認できる。ただ問題なのは、その基地が異様に静かであるということだ。
　ネブリナ山に存在する巨砲「シパクトリ」。その脅威的な威力を誇る砲撃に関する情報が圧倒的に少ない。このままでは劣勢に陥る可能性もあるため、何としてもこれに関する情報――特に弱点は知っておいて損はない。
　軍部は迷うことなく基地内にいる親バグア派の人間を捕縛する方針を選んだ。だが、肝心の作戦が難航を極めたのである。
　国境にほど近く、静寂に包まれた川岸の基地は、かえって隠密に行動することを難しくしている。運良く基地の施設内に潜れたとしても、見つかれば乱戦は避けられないだろう。
　援軍など呼ばれれば最悪である。
　軍部の作戦会議に出席した面々は、いかにして敵に発見されず基地内に潜入するかの一点で頭を抱えることになったのである。
　そこで、それまで黙っていた一人がぼそりと呟いた。
「シンプルに行こうぜ」
「大佐‥‥？」
「もういっそ、基地ごと制圧しちまえよ」
　バグアの侵略以前から、数多の戦場で暴れ回っていた老軍人は杖を突いて立ち上がった。長らくこの激戦地南米を生き抜いてきた彼は、それだけで異様な威厳さが滲み出る。
「陽動を仕掛けて、その後、背面から奇襲する。基地の防衛ラインが揺らいだら、別動隊を基地内に突入させ、情報を持っていそうな奴を捕縛。援軍が来る前にずらかる」
　簡潔、かつ明瞭。大胆にして、もっともこの泥臭い戦場において好まれるであろう戦法に、南米の戦場に慣れて久しい軍人達は生唾を呑み込んだ。
　杖の先で赤絨毯を打った老軍人は口角を歪めた。
「Simple is best．俺達流のお淑やかさで攻め立ててやろうじゃねぇか」


『Plan：B』と銘打たれた作戦は、実にシンプルであった。陽動部隊の突入によって、注意を逸らされたワーム軍を背後から奇襲する。それによって、全敵勢力を壊滅させ、基地自体を制圧するというものだ。制圧まで行かずとも、親バグア派の人間を捕縛できれば撤退しても良い。
「お前達は奇襲を担当してもらう。リッジウェイに乗り込み、基地背面まで水中で移動した後、陽動後に上陸することになるだろう」
　招集された能力者達に、老大佐は堂々と告げた。
「良いか。やりすぎくらいが丁度良い。オリム中将もこの調査に重きを置いている。別動隊の行動を無駄にせぬよう、心してかかれ」

●参加者一覧

●リプレイ本文

「始まったか？　頼むぞ。囮役の皆」
　基地内に響いている鈍い戦闘音を聞いた緑川安則（ga4773）は呟いた。
　陽動班が行動を開始して一時間弱。基地の背面に流れる大河に身を沈めていたリッジウェイはゆっくり浮上した。大量のキメラやゴーレムが複数人の傭兵を追いかけていったのを確認すると、殲滅班の彼らは潜入班の仲間に軽く手を振って基地に上陸する。
「ワーム群、確認しました。情報通りですね」
　フェンスを越えて基地内に入ったリゼット・ランドルフ（ga5171）が青い目を眇めた。
　程なく、基地を強襲した傭兵達を発見したキューブワーム（CW）はくるくると回転しながら即座に迎撃態勢を取り、彼らに向けて怪音波を発した。
　耳鳴りと頭痛に新条　拓那（ga1294） は顔を顰める。
「あいつも皆も、他のところで頑張ってんだから！　こんな頭痛で俺達が止められるなんて思ってんじゃねぇぞこん畜生！」
　直近のCWを大剣で両断した新条に続いて、最奥のタートルワーム（TW）を目指して次々と仲間達が突撃をかけた。巨大な亀を守るように、メイズリフレクター（MR）と残ったキメラ達が壁を作る。
「邪魔するんじゃないよ‥‥！」
　迅雷でCWの集団に突っ込んだ９Ａ（gb9900）は髪を緑色に変え、超機械を装着した腕で四面体のワームを殴りつける。ひび割れたワームが地面に落ちるのを踏みつけて、別のCWを蹴り飛ばす。
「TWへの血路を開きます。CWとキメラは僕達が止めましょう」
　CWにキメラを巻き込むように制圧射撃を放った新居・やすかず（ga1891）は冷静に言った。脳天を撃ち抜かれた大蛇が赤い血溜まりを地面に作る。背後を取った大蛇は、鳳覚羅（gb3095）がベオウルフを振り下ろして寸断した。
　それでも彼らを囲むようにいくらかのキメラが群れをなして近づいてくる。
「結構残ったか‥‥しかも割りと面倒な相手だね」
　竜斬斧を肩に担いだ鳳はキメラ群を見て苦笑した。
「まずは定番、コイツから仕留めないとな！　俺の音を聞かせてやるぜ！　なんてな！」
　他方では、覚醒して龍の顔つきになった緑川が瞬速縮地でCWに肉薄し、至近距離から電磁波をぶつけていた。直撃を受けたCWがばらばらと砕け散る。
「前哨戦‥‥にもならないか。圧倒的で行くよ」
　アラスカ454を構えた蒼河　拓人（gb2873）がCWに銃口を向けた。漂うワームに狙いを定めて一撃で打ち砕く。
　僅かに開かれた血路を抜けて、TWに最初に辿り着いたのは鬼非鬼　ふー（gb3760）である。
「主力を欠いた基地へ奇襲。これはもはや戦争ではないわ、一方的な虐殺よ」
　ガンレティクルの紋章を浮かべ、二本の角を生やした鬼非鬼の金色の瞳が巨大な亀を捉える。狙撃眼を使い、弓を引いてTW横の弾薬庫に弾頭矢を打ち込んだ。
「ワニと虎の丸焼きね」
　刹那、盛大な爆発が基地内に起こる。巻き込まれたキメラが文字通り黒こげになって基地の隅まで吹っ飛ばされた。
　だが、爆風でも揺るがないTWがゆっくりと向きを変えて、背中の砲台を傭兵達に向けた。砲口の奥で真っ赤な光が集束する。
「――プロトン砲、来ますっ！」
　番場論子（gb4628）が叫ぶと同時に、高圧縮粒子砲が放たれる。直前に回避行動を取らなければ何名か巻き込まれていたはずだ。
　通信塔すれすれの位置を掠めたプロトン砲は、基地の建物一棟とフェンスを粉砕して収束した。射程内にいたMRやキメラの一部が跡形もなく消滅する。
「つか、何て威力だよ。あいつら、基地がぶっ壊れても良いのか！？」
　受け身の体勢から起き上がったトーマ・Ｋ・アナスタシア（gb0908）が叫ぶ。MRとCWの妨害のせいで更に威力が上がったように感じる。
　これは一筋縄では行かないようだ。


　プロトン砲の連射は避けるべきであろうが、それよりも先に邪魔なキメラとMRを殲滅しなくてはならない。
　二手に分かれたうち、新居、リゼット、トーマはキメラ群に、蒼河、鳳、新条がMR群に向かった。
「さって、お前ら全員ミンチにしてやるから覚悟しとけ」
　威勢良く言ったトーマの背後に一瞬、幾何学的な紋章が浮かんで消え、代わって右腕に蒼剣の覚醒紋章が浮かび上がる。地面を蹴ってキメラの集団に肉薄するとソニックブームで四方に蹴散らした。
「一匹たりとも逃すわけにはいきませんっ！」
　覚醒したリゼットは左手の甲に青白く浮き上がった蝶の紋様に口付けて、カプロイアM2007を散開したキメラの胴に斉射した。脇から接近した虎が振り上げた腕を銃身で受け止め、爪に傷つけられる前に莫邪宝剣で敵の喉を掻き斬る。
「頭痛は大分治まりましたが、まだ油断は出来ません。CWやMRを見つけ次第潰していかなくては‥‥っ！」
　TWを援護しようと動き出すCWに制圧射撃の弾幕を張った新居は呟いた。MRの核はこちら側には居ないようだが、分身も壊しておいた方が良いことに変わりはない。
　移動を制限されたキメラ達は苛立ちを隠せない様子でこちらにまた戻ってくる。
「ぶつ切り！　小間切り！　でもって切り落とし！　今日は大量だぞコラァ！」
　刀を持つ手を捻ったトーマが脇から接近する。踏み込んだ足に力を込めて、流れるように大蛇の腹を切りつけた。淡い赤に輝いた刀が深々と大蛇を切り裂く。
「うわ、返り血が大変なことに」
　ジャケットにべっとりとついた血のりにトーマは顔を顰めた。
「二人とも、下がってください！」
　新居とトーマの間で受け身を取ったリゼットが起き上がる。その彼女を追撃するように牛頭が棍棒を奮いながら迫ってきた。
「こんな攻撃で‥‥！」
　刀身で棍棒を受け流したリゼットは死角へと逃れ、刃を返した。ぱっと赤く輝いた刀で牛頭の背中を切りつける。声を上げたキメラを蹴倒して、心臓に刀を突く。
　瞬間、リゼットの背後を強襲した別のキメラが頭蓋を撃ち抜かれて地面に倒れた。驚いた彼女が周りを見回すと、やや離れた位置に銃口を上に向ける新居の姿がある。
「あ‥‥ありがとうございます」
「いえ。無事で何よりです」
　ガンレティクルの紋章を右目の前に浮かべる新居は、小さく微笑みを浮かべた。


　MRは執拗に攻撃を反射し続けていた。
「‥‥っと。危ない攻撃だね」
　攻撃を竜斬斧の刃で弾いた鳳は別の反射攻撃が来る前にその場から退いた。去り際に至近距離からソニックブームをMRに叩きつけてやる。
　基地内のMRはTWへの道を閉ざすようにはゆらゆらと揺れる。その隙間から、正八面体の変わったワームが時折見隠れしていた。
「狙いは親玉一体のみだね。取り巻きいちいち構ってても埒が明かないっての！」
　レーザー砲の様な反射攻撃をかいくぐった新条は、分身に守られているMRの核へと肉薄した。ツーハンドソードではダメージが少ないことは既に分かっているので、超機械に持ち替えて核と対峙する。
　そんな彼の足元に、蒼の紋章が翼を広げて見せた。
「覚羅くん、拓人くん。MRの核を見つけた。ちゃっちゃと片付けてしまおう！」
　電磁波を核にぶつけて、即座に新条はその場から退いた。一拍遅れて彼の頭の上を反射攻撃が駆け抜ける。
「分身が邪魔だね。あいつらは自分が片付けるよ」
　代わって前に出た蒼河が両銃で核と分身を巻き込んだ弾幕を張った。右目の前に浮かぶ覚醒紋章が彼の動きに合わせて左右に揺れ動く。
　蒼河の攻撃で反射頻度は増したが、その反動のためか、徐々にMRの動きが鈍くなっていく。ただで反射できるわけではなさそうだ。
「甘い‥‥その程度では鳳凰の羽ばたきを止めれはしない‥‥」
　全方位から非規則的に放たれる反射攻撃を躱して核の懐に走り込んだ鳳は、白銀の焔を背負いながら下段から竜斬斧を振り上げた。勢いを殺すことなく、身を捻って大きくヒビの入ったMRを蹴り飛ばす。右腕に現れた覚醒紋章がぱっと蒼い光の小片が散らした。
「蒼河君っ！」
「了解。――見えてるよ」
　ガンレティクルの紋章が正八面体のMRを捉えた。両腕を振り上げて銃を構えた蒼河は躊躇うことなく鳳の与えた亀裂に全弾を撃ち込んだのである。
　ガラスの割れるような音。青白い欠片を撒き散らして、MRの核が瓦解した。
「さて‥‥俺はキメラとMRの残りの相手でもしようかな？　TWの方は頼むよ」
　親玉が消えれば後は何とでもなる。
　大きな武器を背負った鳳の言葉に新条と蒼河は頷いて、激戦の続くTWの方へと向かった。


　流石にTWも基地の司令官がいる通信塔にプロトン砲を撃つことは躊躇われるようだった。
　バハムートを装着した番場は竜の翼で亀の足元に潜り込み、右腕にスパークを発生させる。AU−KVを装着した胸元に、蒼い竜の覚醒紋章が浮かび上がった。
「まずはその足を頂きましょうか」
　亀の前脚にラサータを突き立てた番場は力任せに横へ薙いだ。刹那、四肢を甲羅内に収めようと動いたTWの下腹部が彼女を潰そうと迫ってくる。
「く‥‥っ！」
　慌てて竜の翼で後退した番場である。TWは四肢を隠し、じっと地面に伏せている。
　その状態を利用したのが９Ａであった。迅雷で距離を詰め、甲羅の上に登ったのである。
　目的は厄介な主砲を壊すことだ。
「最大レベルに引き上げっ‥‥よし！　最ッ高にっ、シビれなァアアアアッ！」
　拳を強く握った９Ａはプロトン砲を放つ砲台の根本に向けて叫びながら電磁波を直撃させた。
　爆発音と共に亀が地響きを起こしかねない声で叫んだ。四肢を甲羅から出して彼女を振り落とそうと藻掻く。
「おっと‥‥っ！」
　甲羅の突起を支えに着地した９Ａに間髪入れずにTWの凶暴な尾が追撃をかける。防御が間に合わず、彼女の体が数メートル吹き飛んだ。
「さてさて‥‥ここに取り出したるものは‥‥お前に進呈だぜ！」
　真っ向から走り込んだ緑川が亀の顔面と足元に閃光手榴弾を投げつける。一拍後、派手な音と光がTWを挟むようにして炸裂した。
「今だっ！」
　叫んだ緑川の声を合図に、通信塔の影に隠れていた鬼非鬼が動いた。
「存分に鬼畜にならないとね」
　射程一杯から亀の両目を弓で射抜く。次いで弾頭矢を構えた彼女は叫び声を上げるTWの口の中へそれを放った。FFの恩恵を得られない体内で火薬が爆発する。
　更にブラックホールに持ち替えた彼女は、重傷寸前の前脚にエネルギー弾を撃ち込んだ。体勢を崩して倒れたTWにトドメをさすのは、赤子の首を捻るに等しいだろう。
　だが、TWも黙っていない。仲間がやられたことを察したもう一匹のTWが主砲を放ったのだ。
「チッ、また面倒臭いものを‥‥！」
　舌打ちした緑川の脇ぎりぎりとプロトン砲が走り抜ける。基地の入口を粉砕した砲撃が止む頃に、今度はフェザー砲を乱射したのである。
「フェザー砲なんてふざけたものを‥‥！」
　思わず呻いた鬼非鬼だったが、こちらにはまだ援軍があった。
「お待たせっ！」
「自分達も手伝うよ」
　MRを片付けた新条と蒼河が合流したのである。一匹の亀を倒して疲弊していた彼らの火力は、これによって息を吹き返した。
「生身でこんなの相手にするなんざ、以前は無謀もいいとこだったけど‥‥」
　だが、今は違う。少なくとも皆で戦えば生身でも渡り合えるほどの力を手に入れた。
　殆ど無傷のTWに肉薄した新条は振り回す尾をいなして顔面に電磁波をぶつけた。怯んだ隙に蒼河が援護射撃で動きを封じ込める。
「援護します。ハイドラグーンの力を見せねばなりませんからね」
　亀の死角に入った番場が機械爪と超機械で足元を崩しにかかる。前に意識の向いていたTWは後ろ足を砕かれてぐらりと斜めに傾いた。間髪入れずに防御代わりのフェザー砲を放つ。
「その厄介な砲台、壊させて貰うよ！」
　迅雷で駆け寄った９Ａが甲羅から突き出た砲身を超機械の装着した腕で殴りつける。電磁波を至近距離から食らったフェザー砲は内部で暴発し、砲台が砕け飛んだ。
「連携プレーだ！　合わせるよッ！」
　彼女の声にライジングを構え直した緑川が呼応するように吼えた。
「亀さん、こちら、音なる方へっとな！　お前さんの急所、狙ってやるぜ！」
　頭を下げている亀の首もとに電磁波を叩きつける。頸部を麻痺させられたTWは潰れた声を上げて更に横に大きく体勢を崩す。
　そこへ、下腹部を蹴り上げるように蒼河が滑り込んだ。
「亀の甲羅くらい、双獣の顎門で噛み砕く！」
　貫通弾入りの銃をTWの腹に押し当てて蒼河は叫んだ。そのまま土手っ腹に三発の貫通弾、加えてエネルギーガンを斉射したのである。
　至近距離からの強烈な攻撃だ。一際大きな声を上げたTWが寝返りを打つように蒼河を潰そうと最後の抵抗を試みる。
「させるかっ！」
　銃撃の反動で動きの鈍った蒼河を瞬速縮地で駆け寄った緑川が抱えて離脱する。
　地響きと共に地面に平伏した巨大な亀はしばらく身動いだが、やがてゆっくりと動きを止めたのだった。
　基地内に、再び静寂が訪れたのである。


　通信塔から呼笛の音が聞こえる。向こうの班も司令官の確保に成功したか。
　耳を澄ませていた番場は、その音を聞き届けると鳳の方を見た。
　丁度、最後のMRを叩き割った彼も呼笛が聞こえたのだろう、持ってきていた呼笛を鳴らす。
「撤退を開始しましょう。援軍が来ても厄介ですし。それに、これ以上の持久戦は得策ではありませんしね」
　キメラの死骸を乗り越えた番場が大きく手を振って仲間に撤退を指示する。
「さって、これでこっから色々なんとかなればいいが。つか早く帰ろうぜ。シャワーとコーラだ」
　返り血で汚れた服を複雑な顔で見つめるトーマが言う。頷いた鳳は双眼鏡で援軍が直ぐさま来ないことを確認すると、最後方での撤退を始めた。
「この作戦結果がどう転ぶかな‥‥」
　ひとまず、大規模作戦の前哨戦は成功と言えるだろう。少々派手に暴れた感はあるが、敵が来る前に撤退してしまえば問題は無いはずだ。
　後は共に戦う仲間達を信じるしかない。大河に浮かんだリッジウェイに乗り込んだ彼らは更に表情を引き締めた。
　まだ――戦いは始まったばかりなのだ。

―END―
（Go！ Perform your operation “BD”！！）