タイトル:スノーマンを捜索せよマスター:文月猫

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2010/03/15 02:24

●オープニング本文


「『スノーマン』を探してください」

 ULTに寄せられた、とあるアルプス山中のスキー場の支配人からの手紙。それが届いたのは、そろそろスキーシーズンも終わりを迎えようかという頃合であった。
(「『スノーマン』?」)
 その聞きなれない単語に、思わずいぶかしむULT受付担当の職員。もちろんそんな話は聞いたこともない。むろんその姿は想像すら出来ない。スノーマンとは?
 
 依頼書によればこうだ。時期はここ最近。このスキー場がある山のゲレンデより多少標高が上がったところにいくつかの雪穴や洞窟があるのだが、そこにスキー場の一部関係者に以前から『スノーマン』と呼ばれる、正体不明のバケモノが住み着いているらしいのだ。とはいってもその姿を実際に見たものはなく、単なる動物か何かの見間違いだろうと誰もが思ったらしいのだ。あるいは『スノーマン』自体、俗に言う『都市伝説』にすぎないのだとも言われていたのだが。

 がしかし。先日このスキー場の監視員がひとり、その雪穴付近で雪崩の危険性を調査中‥‥、そうこのスキー場一帯は雪崩の多発地帯でもある為、シーズン中は定期的にスタッフが調査しているのだが、そんなスタッフの一人が、なにやら巨大な足跡のようなものを目撃し、さらには何か得体の知れないうめき声のようなものを聞いた、ということをスキー場の支配人と地元の山岳救助隊に報告したとのこと。

 その報告を受けた山岳救助隊。半信半疑でその信憑性に疑問を持ちつつも、とりあえず調査に向かうことにし、隊員2名とその監視員と共にその声が聞こえた付近に向かわせたのだが、それっきり消息が途絶えてしまったらしいのだ。
 その消息が途絶えた日は、天気も快晴で、雪崩の発生した様子もなく、上空からの確認でも事故がおきた形跡はどこにも発見できなかったにもかかわらず、何一つ遺留品を残さないまま、忽然と姿を消してしまったらしいのである。

 そのため、地元警察としても、何か想像も出来ないことが起きたのではないかと危惧し、こうして傭兵達に実態の解明を依頼してきた、ということらしいのだ。もちろん最悪、キメラの可能性も念頭においてのものだっただろう。
 
 こうして『スノーマン』と呼ばれる謎の生物の調査が開始されることになったのである。

●参加者一覧

木場・純平(ga3277
36歳・♂・PN
エリス=エルオート(gb8120
18歳・♀・ST
黒瀬 レオ(gb9668
20歳・♂・AA
9A(gb9900
30歳・♀・FC
ムーグ・リード(gc0402
21歳・♂・AA
リュティア・アマリリス(gc0778
22歳・♀・FC
吹雪 蒼牙(gc0781
18歳・♂・FC
魔津度 狂津輝(gc0914
28歳・♂・HD

●リプレイ本文

●混乱
「う〜〜〜。寒い、寒い」
 その外気の寒さに思わず首をすくめ、背中を丸くする黒瀬 レオ(gb9668)。無理もない。昨日からの寒波によってスキー場には新たな積雪があり、その雪も今日は止んだものの、まだ寒気が残っているのだ。だが天候は快晴。澄み切った青空と、晴れやかな太陽が雪面に反射してまぶしい。

「皆様これを持って出発してくださいね。途中冷え切った体を温めるには最適ですよ」
 他のメンバーより早めに現地入りし、大型の魔法瓶に入った蜂蜜いりホットミルクと懐中電灯を手際よく手渡す、リュティア・アマリリス(gc0778)。
「あ、それから皆様が無事に戻られた時の為にお食事も用意してございます」
 どうやらラウンジには暖かいクリームシチューとパンまで用意してくれているらしい。うれしい心遣いが、傭兵達の緊張感を和らげる。誰からともなくこぼれる微笑。

 そんな中で、終始表情に緊張感が漂うのが吹雪 蒼牙(gc0781)。今回が初陣である。誰もが緊張するであろう初戦闘。それは彼とて同じ。
「さあ、気を引き締めて行こうかな。」
 自身で自らを鼓舞し張り切る。
(「でも、スノボしたかったなあ。こんないい雪なのに」)
 
「よいしょ、よいしょ」
 という声がどこからか聞こえてきそうなのはパイドロスをその身に纏った魔津度 狂津輝(gc0914)。ウオーミングアップ代わりなのだろうが、そのシャドーボクシングやら連続蹴りなどの一連の動作はスムーズであり、隙がない。この寒さで硬くなるであろう各関節部を解きほぐし、その時に備えている。

「まったくよりによってスキー場に現れるなんて、まったく暇なキメラだな。まあなんにせよ、さっさと片付けて任務終了といきたいね」
 キメラには一切情け容赦などしない9A(gb9900)。それはかつて仲間をバグアに殺され、その復讐のため傭兵になった彼女の生い立ちから来るもの。

 だがそんな彼らに不意に襲い掛かる不運。2名の傭兵がアクシデントで依頼に参加できなくなったのだ!

 ‥‥‥2名の欠員。それは重大な戦力ダウンを意味するものであった。だがこのまま引き返すわけにはいかない。
「残ったメンバーでやるしかないようだな」
 と9A。欠員の2名とも、彼女と同チームを組む予定だったのだ。だが後へは戻れない。残されたメンバーが、参加できなくなった2名の分もがんばるしかないのである。そのことがかえって他の傭兵達の団結力とチームワークを高める結果になろうとは‥‥。
「オ‥‥ラ。ガ‥‥バル。キ‥‥ット、タオ‥‥ス」
 野生のサバンナで育ったためか、言葉がたどたどしいムーグ・リード(gc0402)。今は他のメンバーにとって非常に頼れるヘヴィガンナーである。
「スノー、モビル、‥‥タノシ‥‥ソウ」
 と窓の外に見える移動用に借りたスノーモビルを見つめるムーグ。降り積もった深雪がキラキラときらめく中、彼らは出発した。

●爆走
 今回の雪山探索に備え、事前に雪山装備を持ち込むなり借りるなりして装備十分の傭兵達。とりあえずスノーモビルに分乗して、ゲレンデを駆け上がる。スノーモビルに乗れないAU−KV装備の魔津度は、途中までバイク形態で同行した後、スノーモビルに掴まる形で、いけるところまで引っ張ってもらうことにする。
 長さ1kmほどのゲレンデは、スノーモビルではあっというまである。爽快に雪を弾き飛ばし進むスノーモビル。
 時折舞い上がる雪片が傭兵達の体に降りかかる。

 やがて‥‥

「ここからは徒歩でないと無理です」
 とゲレンデの端まで同行したスキー場のオーナーが伝える。確かに足元は新雪のせいもあるが、かなりやわらかい部分が多くなってきた。確かにここらあたりが限界のようだ。
「おおまかな現地の状況と穴の位置などを教えてくれませんか?」
 とオーナーに尋ねる黒瀬。何でもいいからできるだけ詳しい情報がほしいのだ。
「では、この地図をお貸ししましょう」
 とオーナー。2枚ほどの地図が手渡される。
 それはキメラがいると思われる穴の位置と、最初に足跡らしきものが見つかったと思われる地点が目印された山岳地形図。これなら迷うことはない、と思えるほどの出来栄えであった。
「うわ〜。助かります。これだけよくできていれば」
 とうれしそうなリュティア。1枚受け取ると懐にしまう。もう1枚は9Aが受け取る。

 こうして真っ白な雪面に、真新しい足跡を付けて降り立った傭兵達、オーナーに見送られながらゆっくりと斜面を登り始める。新雪はところどころ柔らかく、ところどころ硬い。その為足元に注意しつつ慎重に登る。
 
 かくしてキメラ捜索と退治の作戦は開始されたのである。

●接敵
 斜面を登るにつれ雪は次第に柔らかさと深さを増す。深さは1mほどか。注意しないとズブズブと雪にはまりそうである。
 しばらく上ると多少平らな地形のところにでる。地図ではここらあたりからが探索すべき場所のようだ。
 
 ここで2班に分かれる傭兵。A班は、ムーグ、リュティア、黒瀬、魔津度の4名。B班が9Aと吹雪の2名である。
 B班が2名しかいないので、万が一の場合は即座に駆けつけられるような態勢をとり、キメラが2名では手に余るほど多い場合は、無理に攻撃せず極力応援を呼ぶことを事前に打ち合わせる。
 こうして4名と2名に分かれ、全部で8ケ所あるという洞窟や雪穴を1つずつ捜索することに。幸い、オーナーから借りた精度の高い地図のおかげで、穴の位置はほぼ正確に特定できるので、慎重に近づく傭兵達。
 
 A班〜

「周りに注意して慎重に進みましょう。特に周囲の地形には注意です」
 新雪の上に、足跡などがないか、地図に示された以外に隠れられそうな穴はないか、などを注意しつつ進むリュティア。新雪を踏みしめる音だけが響き渡る静寂な世界。その静けさがかえって不気味さをもって傭兵達に迫る。
「ドウク、ツ、ミツ、ケ、タラ、オシ、エテ‥‥ホシイ。アタり、ヲ、シラ、ベル、カラ」
 たどたどしいがはっきりとした口調で前を行く黒瀬と魔津度に頼むムーグ。少しでも戦闘を優位に進めたいとの思いからだろう。

 しばらくすると‥‥

「あった」
 黒瀬が声をかけ、皆が立ち止まる。少し先に岩窟の一部と思しき物が雪の間から顔を覗かせている。慎重に近づくと内部は逆光なので暗い。すでに皆覚醒し手には武器を握り締め、不意打ちに備える。
 穴の周囲に足跡らしきものはない。が、油断は禁物。懐中電灯が有効な距離までゆっくりと接近。

 すると。そのほのかな明かりに照らされて、何かが立ち上がる気配。全身真っ白なそれはこちらに気が付いたのか、急に大きく背を伸ばしたかと思おうと、一気に外へと飛び出してきた。
 キメラ!である。「スノーマン」と呼ばれたそれは穴からまだ誰も踏み込んでいない新雪に躍りだしてきた。

 しかも、3匹もいるではないか!

 足元を確認し、戦うには十分な硬さである事を確認するとキメラを迎え撃つ傭兵。前衛の黒瀬と魔津度が一気に迫る。続いて後衛のムーグとリュティア。

 それはいきなりだった。1匹のキメラの口から吐き出された白い雪の塊のようなブリザード。それは黒瀬の視界をさえぎる。いきなりのブリザード攻撃にたじろぐ黒瀬。目の前が見えなくなり、行動が阻害される。そこに背伸びした巨大なキメラの手が振り下ろされる。
 
‥‥ズシャ!!‥‥

 かろうじて直撃は避けたものの、その攻撃により多少のダメージを負う黒瀬。だが、両手に日本刀を構えた魔津度がそいつに切りかかる。刀を食い込ませないよう浅く引き裂くように切る。そこへ行動を回復させた黒瀬が反撃に転じる。

 バシュ!

 遠距離からの攻撃がキメラに命中。リュティアが一定の距離を保ったまま超機械で反撃する。それに呼応してムーグも超機械で援護。その隙にうまく穴の側壁に身を寄せる黒瀬。
 
 遠距離からの知覚攻撃は予想以上に効果があったようである。怯むキメラ。そこをタイミングと見たか魔津度がさらに切り込む。
「これが生きがいだぜ、ヒャッハー」
 奇声を上げキメラに更なる攻撃。山間から顔を覗かせるわずかばかりの日の光を受け輝く2本の刀が大きく振りかぶられる。

 だがキメラも必死である。1匹のキメラがその間隙を縫ってリュティアに近づく。だが備えていた彼女。小太刀に持ち替え、スキルを併用しつつ、迫るキメラに一撃。大きく弾き飛ばされるキメラ。そこをムーグが狙っての制圧射撃で相手の動きを封じ、黒瀬が「炎舞」を見舞う。
「焼き尽くせ!!」
 刀身から燃え立つ炎は周囲の雪を照らしつつ、それを浴びせられたキメラもまた炎に包まれていく。

 ウオオオオオオオオオンンン

 声ともなんとも形容のつかない叫びをあげ燃え落ちるキメラ。その炎は赤々と雪面を照らす。

「ふ〜〜〜〜」
 ため息が漏れる。気がつけば周囲には黒こげになったキメラとバラバラに切断されたキメラの残骸が転がる。
「次行きましょうか。あ、その前に水分補給を」
 自分で作った魔法瓶の中身のホットミルクをおいしそうに飲み干すリュティア。先を急がねば‥‥

 B班〜

 2名になってしまったB班。A班と分かれてからは、より慎重に地図とにらめっこしながらの捜索である。
「‥‥‥」
 足場を確認しながら進む9A。うっかり足をとられたところにキメラにでも遭遇すればたちどころに危ういからであろう。直後を進む吹雪もいつでも攻撃ができるように武器を構えつつその後に続く。

 しばらくすると目の前に大きな洞窟が。周囲はまだ新雪に覆われており、足跡など目に付く形跡は見てはとれないが、決して油断はできない。
 懐中電灯を振りかざし、慎重に穴の様子を窺う‥‥、だが何かが動くような反応はない。
「ここにはいないのかな?」
 そのナイフのような【OR】苦無を握り締めながらつぶやく吹雪。踵を返し立ち去ろうとしたまさにその時に背後から異様な唸り声を上げ、襲い掛かってくる全身真っ白な巨人の姿に気が付く。
「こいつか‥‥可愛げなも何もないね」
 すぐさま刀とナイフをかっこよく抜き取り身構える9Aと、その白い塊に苦無を投げつけようとする吹雪。

 すると即座に怪物は9Aに向かって襲い掛かってきた。
 咄嗟に足元を確認する9A。ズブっと靴底が潜るのを感じ取るや否や、あっというまに位置取りを替える。
 キメラはその動きに戸惑ったのか一瞬立ち止まる。その目で9Aを追うが動きが早く追いきれない。
 そこへ吹雪のナイフが立て続けに5本矢の如く襲い掛かる。
 
 グギャアアアアアアアアア

 けたたましい咆哮を上げるキメラ。スピードで相手を翻弄した9A。そのキメラの咆哮にあわせて一気に懐に飛び込む。

「隙有りィイイイイイイイイイッ!!」

 全身の気を込めて一気に忍刀を振り下ろす。それはすばらしい切れ味でキメラを切り裂いた。
 そのあまりの苦痛に雪面を転がりまわる巨体。そこへ吹雪のショートボウが瀕死の獲物をし止めるかのように襲い掛かる。キメラの体にこれでもかと突き刺さる矢羽。
 雪面を血で染め、キメラは動かなくなった。
(「終わったか」)
 そんな表情でキメラを見下ろす9A。どうやらこいつだけだったようだ。だがまだ探すべき場所は多い。気をさらに引き締める9Aと吹雪。
「う〜〜ん。冷えた体にはこれはおいしい」
 吹雪が冷えた体を温めようと、魔法瓶の中身に口をつける。リュティア特製のホットミルクはここでも評判がいいようである。 

●掃討
 再びA班〜

「いませんね〜〜〜」

 何個か目かの穴の捜索を終え、緊張感の為か多少の疲れを覚えるリュティア。すでに捜索を始めて30分以上が経過しているのか? いや、もっとかも知れない。長時間の緊張と寒さが徐々に傭兵達の体力を奪う。
「残る穴は2つ」
 地図で見れば、その2つは1ケ所に固まっているようである。だとすればどちらか、もしくは両方にいる可能性は極めて高い。そしてそれはもう目と鼻の先である。

 斜面を登り、そしてやや岩陰を回りこんだところにそいつはポッカリと2つ並んで口をあけていた。

「アシ、アト、アリ‥‥マセン、カ?」
 ムーグが注意深く周囲を見渡す‥‥、すると新雪の上に、今さっきついたばかりであろう、人間のものとも思えない巨大な2つの足跡。
「何処にいる。早くでてきてくれねえかなあ」
 キョロキョろとあたりを見回す魔津度。早く獲物が現れんかとそわそわしている。

 すると。手前の穴の中で何かが動く気配。それは明らかにこちらの気配を感じ、まさに飛び出さんとしているかのように感じられた。
 素早く身構える傭兵達。そしてほんの一瞬動きが止まったかに見えた次の瞬間。穴の中から白い巨体が小躍りするように飛び出してきたのだ!

 数は2体。奇声を上げ威嚇しながらまっしぐらに彼らに襲い掛かってくる。先ほどのブリザードの奇襲を味わった黒瀬。咄嗟に右側へ飛びのく。そのあいた空間へ2本の刀で切り込む魔津度。きらめく刃がキメラに食い込む。
 ムーグの番天印から放たれた銃撃がキメラに襲いかかる。それは鈍い音を立てキメラの体に食い込む。だが物理攻撃に耐性のありそうなその全身の白毛が衝撃を和らげる。
「! ならば‥‥」
 リュティアの超機械の知覚攻撃がキメラを貫く。大きな音を立て、真っ白な雪面にひっくり返るキメラ。そこへ覆いかぶさるように「炎舞」をお見舞いする黒瀬。狙ったかのように首を跳ね飛ばす。
 破壊力に優れ援護射撃に真価を発揮するヘヴィガンナーの連続射撃は、多少の物理抵抗を持つ相手ではあっても十分にその力を見せ付ける。特に相手の動きを阻害する「制圧射撃」はこういう場面では実に有効なのだ。

 そして静寂。目の前には無残な姿をさらす2匹のキメラ。
 
 やっとたどりついたゴールへの道。その安堵感からか一気にほっとしたようにその場に座り込む傭兵も。
 戦いはいよいよクライマックス。

●終幕
 B班の戦いも大詰めであった。
 地図で示された最後のポイント、高さ3mほどの雪穴。今まさにその目の前で1体のキメラと遭遇する9Aと吹雪。
「これで最後だねえ」
 言い終わらぬうちに、スピードで相手を翻弄する9A。右から左へと大きく回りこむとその刀で一閃。すかさず吹雪のショートボウの矢がキメラに向け放たれる。
 先ほど同じようにスピードに翻弄されるキメラ。巨体な分だけ動きは緩慢で、そのことがスキを生む結果になる。動きながらも足元には常に注意する9A。足場が多少悪いところには決してとどまらず、ときには新雪に潜りそうになりながらもどうにか耐える。ヒット&アウエイに徹した攻撃。そしてできる大きな隙。
「もらったああああああ」
 渾身の一撃が、キメラの急所にヒットしたようだ。3mはあろうかというそれは巨木が朽ちるように倒れていった。その振動が周囲に木霊する。

 こうして無事に帰還した傭兵達。ラウンジではリュティアの用意した暖かいご馳走が彼らの帰りを待っていた。